2022.01.05

2021年後半の総まとめ!家庭と子育てを考える上で必要なことは…?子育ての道標は?

新年あけましておめでとうございます。いつもご覧いただき、ありがとうございます。
お正月はどのように過ごされたでしょうか。実家には帰られましたか?
前回記事 【コラム】親戚の集まりは、こどもにとって社会への第一歩!?年末、家族で帰省してみませんか!

本ブログも、昨年9月から新体制となって「家庭と子育てどうする?」を追求。4か月間で33記事を掲載してまいりました。
2022年初めの記事は、そんな昨年の振り返りからスタート!

 

まず、誰もが直面している現代家庭と子育ての問題の追求から始まりました。そこで見えてきたのは、現代の家庭問題は決して個々の問題ではなく、「家庭(集団)崩壊の危機!」という状況であること。

狭い人間関係の中で、監視圧力の高まり、家庭内暴力、児童虐待や児童の自殺増加など様々。そして親も子も答えが見えない中、これはウチだけ?と必死に格闘しているのだと思います。

では、どうやって家庭(集団)を再生していけばいいのか?その答えを、縄文時代・江戸時代に遡り、歴史的な集団の構造から「子育て」の可能性を探索しました。

そこから、子育ては①常に集団の中に、②常に生産活動(仕事の場)の中に、存在していたことが見えてきました。職場と子育ての場を一体にしていく。それも一つの可能性です。
 

また、「子育ては集団の担い手育成」と捉え直すと、親子一対一の関係ではなく、集団の中で、仕事の中で育む可能性が見えてきます。仕事に取り組む中で、大きく変化した子どもたちの実例もご紹介しました。

さらに生物史にも遡り、哺乳類の子育てから、DNAや本能に刻まれた、「体の声=祖先からのメッセージ」を発見します。多くの家庭がぶつかっている問題と思っていたことが、実は「子育てが上手くいっている合図」だということも!?これは、子育て中のパパママからも反響が多かった人気シリーズです。

男女の子育てシリーズでは、男と女の子育ての違いを解明!まずは未知なる生物男の子から♪年始からは、女の子編も始まります。

こうして改めて振り返ってみると、私自身、2つの気づきがありました。

一つは、生命原理に則った判断軸を持つこと。

現代は、周りのママ友からも、マスコミからも、両親からも色んな考え方があって、何を信じていいか分からない。色んな情報、声、HOWTO本がある中で、子育ての道標は何なのか。

それは、生物進化(生命原理)に素直に学ぶことです。子どもを本当に健やかに育むならば、これまでの自身の価値観・慣習さえもゼロから考えるきっかけにして、体の声に素直に耳を傾けて下さい。

もう一つは、社会に適応する人づくり=子育ての方向性は、集団が原点であるということ

ここに子育ての本質が詰まっている。だから、集団をどうつくるか?とセットで考える。
男の子育てでは、活力にしても闘争心にしても、この集団を守るという集団意識を持てるかどうか、闘いの場で男の器量を磨けるかどうかが重要です。
そして女は集団の要。集団をつくるのも繋ぐのも、女の大きな役割。女が集団意識を育むのです。

子どもは、親や周りの大人を真似て成長していきます。お父さん、お母さん自身も、集団の中でどう生きる?楽しむ?充足する?を考え、実践すること。
その姿・ふるまい・やり取りこそが、子育てで伝える中身になります。
これらは、親子だけでは出来ません!親自身が関係世界を広げて、集団の中にいることも重要なのです。

2022年、まずは生命原理を素直に学び、思考を広げてみませんか。

こんな内容が詰まった記事、ぜひご覧ください!

<投稿一覧 おススメ記事に”★” >

家庭と子育てどうする?
 現代は家庭(集団)崩壊の危機!新たな可能性は?

誰もが直面している「家庭と子育てどうする?」の追求をスタートします!
【データで見る現代の家庭①】結婚しても3組に1組は離婚する時代
【データで見る現代の家庭②】激増する家庭内問題(DV・児童虐待・自殺やうつ)
● 監視カメラ、GPS、SNSチェック…こんなにも子供への監視圧力が強まってきている(>_<)
【コラム】世代別に見る社会情勢と社会の捉え方の違い①~1970年と1980年代~
【コラム】世代別に見る社会情勢と社会の捉え方の違い②~1990年、1995年生まれの場合は?~
家庭(集団)崩壊の危機⇒既存の家庭像にしがみつくのか?新たな集団の可能性探索に向かうのか?

集団再生のカギを探る
 江戸時代の子育て、縄文時代の子育てに学ぶ

【集団再生のカギを探る】江戸時代の子育てに学ぶ①~子育ての目的は?~
【集団再生のカギを探る】江戸時代の子育てに学ぶ②~社会に適応できる人を育む~
【集団再生のカギを探る】江戸時代の子育てに学ぶ③~江戸時代は、生産単位(職場)が家族~
縄文時代の「共同養育」に学ぶ。人類は共同で保育するようにできている
●   縄文時代の暮らしは、子育ても生死も全てが自然との一体化の上で成り立っている!
【コラム】産後の不安は体にセットされた祖先からのメッセージ~「共同養育」をもっと知りたい!~

子育ては集団の担い手育成
→ 仕事を通じて意欲・活力が高まる子どもたち!

「子育て=集団の担い手育成」と捉え直してみると、いろんな可能性が見えてくる
● 子どもの方が、大人よりも仕事ができるし、みんなを元気にさせるよ!
仕事をするようになって「生きている心地がした!」子どもたち
「ダシとってる間に宿題やる!」~幼少期の子どもの仕事で身に着く力とは~
「あんなお兄ちゃんみたいになりたい!」~意欲や活力がぐんっと上がる!異世代外遊びの可能性~
 仕事の中で活力溢れる子供たちの姿を見て、大人たちは何を感じたか?
【コラム】本能に繋がらない遊びと学び>_<。。現代の子どもたちが陥る世界 ⇒どうする!?

体の声は、祖先からのメッセージ【人気シリーズ!】
 → 生命原理に則った子育てがうまくいく秘訣 

体の声は、祖先からのメッセージ~ 生物的には親子が一緒にいる方が、意味が必要~
体の声は、祖先からのメッセージ~ 生物のメスが子育てをしているのは、種として生き残りを賭けた適応戦略だった!~
体の声は、祖先からのメッセージ~ 知能を養うなら、まずは皮膚感覚を磨こう!~
体の声は、祖先からのメッセージ~ お母さんってすごい!母子間の親和充足こそが巣立つ力の基盤になる~
体の声は、祖先からのメッセージ~ 母親が社会に適応(充足)するから、子どもは「真似」てスクスク育つ☆~
体の声は、祖先からのメッセージ~「もっと人間関係を広げていきたい」子供たちの本音♪
体の声は、祖先からのメッセージ~思春期の反抗こそ、旅立ちこそ、子育てがうまくいっている証拠

■男の子育て、女の子育て
→ 未知の生物「男の子」!お母さんがすることは…?

●男の子育て、女の子育て ~男と女で子育ては全く違う!違って当たり前~
未知なる生物「男の子の子育て」~あの行動の裏には、こんな大事な理由がありました~ 
男の中で男の子は世界を広げていく!お母さんがすることはただ一つ…✨
思春期は体も心も脳も大きく変化。息子の意識の深層とは・・・
かわいい息子が、逞しくなる~「男の性を高める子育て」
【コラム】親戚の集まりは、こどもにとって社会への第一歩!?年末、家族で帰省してみませんか!

こちらもおすすめ:
「息子のトリセツ」に学ぶ、脳科学に基づいた男の子の育て方

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2021.12.30

【コラム】親戚の集まりは、こどもにとって社会への第一歩!?年末、家族で帰省してみませんか!

みなさんは、今年の年末年始は実家に帰省しますか?また、そこで親戚の集まりに行きますか?
今回は年末ということで、親戚の集まりについて本ブログメンバーとの会話から出た気づきをご紹介します!

この記事を書いたきっかけは、今年の年末年始をどう過ごすかをブログメンバーで話しているときに、私が小さい頃、正月は親戚で集まっていることを話したことでした。

私の地元は九州ですが、正月になると旅館の大宴会場を貸し切って母方の親族80人くらいが集まっていました。そこでは、毎年のように子どもが生まれて変わっていく家系図を配布したり、家族ごとに順番で回している司会がゲームをやったり進行しながら、生まれたばかりの赤ちゃんから高校生までの子ども、名前は分からなくても顔は良く知っているおじさんやおばさん、曾祖父まで一堂に集まってこの1年間を元気で過ごせたことを楽しくおしゃべりします!

私以外にも、お盆や正月に大人数の親戚で集まっていたというメンバーも多く、
「実家の座敷に集まって、曾祖父の周りを成人男性が囲み、酒を飲みながら仕事のことを話し、女性は、料理やお酒を運びながら、台所で女同士でおしゃべりをしている。子どもは子ども同士で、上の年代が小さな子の面倒をみている」

こんな経験を子どもの頃にしていました!

これらの親戚付き合いをこどもの頃に経験してきた人は、自然と大人になっても魅力的な男性や、気が利く女性が多いように感じます!

ある調査によると(リンク)、東京・神奈川在住で関東地方以外に実家がある子育て世帯の58.6%が今年の年末年始に帰省を予定しており、昨年より24.8%増加しているそうです。また、年始に親戚の集まりがあると思うかとの問いでは、「あると思う」16.8%、「ややあると思う」30.1%、あわせて46.9%が親戚の集まりがあると思うと回答。過去の年始の親戚の集まりについては、「よくあった」39.5%、「しばしばあった」28.5%と、あわせて68.0%が親戚の集まりがあったと回答しており、コロナ前と比較すると親戚の集まりは控えようとする傾向がみられました。

長期休暇前になると、「年末年始に旦那の実家に帰るのに気が進まない」という声を耳にしますが、大人数が集まる親戚付き合いが苦手で、結婚して子どもが生まれると、ますます行きづらくなってしまうママさんもいると思います。
しかし、核家族が多くなった現代社会で、親戚とよい関係を保つことは、子育てにとってもとても大切なことなのです!

ブログメンバーで話した親戚の付き合いエピソードから親戚との子育ての可能性が見えてきました!
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①子どもにとっては社会性を身につける訓練に!
親戚の集まりは、世代や性別も様々なので、お酒をついであげたり、こどもの面倒を見たりなどをしていくなかで自然と場の空気を読めるようになり、次第に人の気持ちを理解して上手く付き合う社会性を学ぶことができます。大人になった現在を振り返ってみると、社会とのつながりの第一歩が親戚との付き合いから学んだという人も多いのではないでしょうか!これは、自分の家庭や学校では学べません!

②親戚のおばさんからのおせっかいの言葉が子育てに安心を与える!
子育てをするなかで、自分の子どもの発達や周りとの関係性で不安になっているときに、子育てを経験してきた親戚からアドバイスを受けると、なんとなく救われた気持ちになりませんか。血縁関係がある親戚くらいの距離感だからこそ言えるアドバイスから、自分の悩みが些細なことだと気づくこともあります!

③子どもは、親の周りとの付き合い方を見て社会を学んでいる!
子どもは、お母さんが台所で切り盛りしていたり、お父さんが酒の席で義父の話に合わせていたりしている姿を見ています。親戚との付き合い方を自然と見ていて、上手くいっている親の姿は子どものお手本にもなるでしょう。
逆に、母親が嫌がっていると子どももそこに同化してしまいます(-_-;)

自分の親戚付き合いへの苦手意識という自分の都合で、子どもが社会を学ぶ機会を逃してしまっていませんか!
___________________________________
親戚の集まりの中には、男集団、女集団、子ども集団があり、子どもは年齢が上がるにつれて憧れだった大人集団の世界に足を踏み入れ、男は闘争性や社交性、女は親和性や性が磨かれていきます!
子どもは集団のなかでこそ正しく育っていくことが出来るのです!

親戚同士の付き合いで、子どもは集団を学んでいく。大人は、子どもが帰りたくなるような安心基盤を作ることが子育てにも重要なのではないでしょうか!
また、親戚の集まりでも分かるように、集団の要は女であり、一人では逃げてしまうことも集団があるからこそ男は闘うことが出来ます。親戚の集まりのような集団を続けていくためにも、女同士のつながりは重要です!

私も、大学生時代は遠方でなかなか帰れない時期がありましたが、社会人になって、ふと当時を思い出して親戚の顔をみたいなと思いました!

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2021.12.29

かわいい息子が、逞しくなる~「男の性を高める子育て」

男の子育て、女の子育て ~男と女で子育ては全く違う!違って当たり前~から始まったこのシリーズは、今回の記事で「男の子の子育て編」をしめくくります。

この間の追求から見えてきたのは【男の子は、どんどん外に飛び出していくのが自然な姿】。だから母親の役割は、彼が安心して外に外に飛び出していけるように、立ち戻ってこれる心の原点をつくること。

「オス(男)の性を高めるように子育てすることが、ポイントなんだ~。」
「でも、子育てに男の性を意識することが、それほど大事なの?幼稚園でも、学校でも、社会生活においても、男女平等で、みんな仲良くという風潮があるけど。社会で生きていくためには、むしろ分け隔てなく教育する方が重要なのでは?」と思ってしまいそうですが・・・

それは、全くの間違いです。

失敗することを恐れて挑戦できない男の子が増えていることも、いつまでも母離れできない男子大学生がいることも、男女の性差が薄まっていることも、それらは全て、【間違った常識=「男女平等という考え」のもとで子育てしてしまっている】からなのです!

では、どうやって子育てしていくの?・・・

やんちゃな行動は、自然な姿

 

■赤ちゃんの脳は、生まれる前から「男の性・男らしさ」をもつ

「えっ、そうなの?生まれる前から?外形だけでなく脳も?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

生まれる前の母親のお腹の中にいる赤ん坊でも、男らしさをどんどん伸ばしていきます。妊娠14週あたりまで、Y染色体を持った胎児は母親のお腹の中で、自分自身で作った男性ホルモン=「テストステロン」のシャワーを浴びます。そうすると外性器のみならず、【脳までも男らしくなる】のではと考えられています。

→もっと詳しく知りたい方はこちらまで。(「【小児科医・高橋孝雄の子育て相談】男の子と女の子の“性格”はなぜ違うの?」より引用します)

だから、【先天的に獲得している男の性は、体つきだけでなく、「脳の進化にも影響」している】のです。

生まれた時には、身体も脳も男の性。これを認識するだけでも、「男の性を伸ばす子育てするぞ~」と肯定的に受けとめられるかもしれませんね。ちなみに、女の性も同様で生まれる前から母親のお腹の中で性が育まれていきます。→詳しくはこちらをどうぞ♪男性ホルモン(テストステロン)と女性ホルモン(エストロゲン)

男の子は、男の背中を見て育つ

 

■「男は、度胸」。闘争欠乏が引き出されて逞しくなる

テストステロンのシャワーを浴びて、身体とともに、脳も男らしくなるのは本能的な進化。
これまでの哺乳類進化の追求で見えてきたように、大事なのは、子育て期間を通じて、社会に適応できる能力を獲得すること。要するに、「男の子」が「大人の男」へと逞しくなっていくことも、子育て次第で、【後天的に獲得していける】ものなのです。

特に、7~8歳のあたりからは、「親よりも、上の世代の男の人に意識が向き始める年頃」。この時期に母親の役割として大切なのは、【男として期待をかけ始める】こと。同時に、【戻ってきた時には温かく包み込み、たっぷり甘えさせる】こと。→男の中で男の子は世界を広げていく!お母さんがすることはただ一つ…✨

そして13歳を過ぎた思春期からは、母親のもとからは巣立たせ【外の世界で挑戦と失敗を経験させる】こと。→思春期は体も心も脳も大きく変化。息子の意識の深層とは・・・

仲間たちをまとめるリーダーとして期待することや、年上の男の人たちと関わらせて力の差を感じさせること、できれば仕事にも携わらせて社会の圧力を体感させること。こうして、社会に出るための準備をしていきます。男の性が育まれていく絶好の機会を逃さず、男の子をドキドキとさせるように外の世界に後押しすること。いつまでも、母親が構っていては育まれていきませんし、学校教育や社会の風潮と同じように「みんな平等に、みんな仲良く」では、たくましい成長は望めません。

だから、幼児期の常に落ち着きない行動や、散らかしっぱなしで母親の言うことも聞かない振る舞い、外の世界に意識が向いてきた途端に母親をうざったがる。それらは、本能に導かれて【より遠くを意識している行動】。

いつの間にか、頭の中に染みついた「間違った常識」を取っ払って、男の性を伸ばすように生物の摂理に整合した子育てを実行していきましょう!

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2021.12.24

思春期は体も心も脳も大きく変化。息子の意識の深層とは・・・

男の子の子育ては女の子よりも難しい。しかも思春期になると、愛らしかった息子が無愛想で攻撃的になり、お母さんとしては更に理解不能で困惑する状況が増えてしまう。といった声がたくさんあります。
今回はそんな時、息子の変化の理由は?どう接していくのが良いの?などを生命原理(雌雄の役割からくる脳の違い)に沿って見ていきます。

まず、前回までの記事から男女の脳の特性を簡単にまとめてみました。(あくまでも傾向が強いという視点です)

細胞医学のうんちく
秘密は脳の発達の順序の違い男の子と女の子の育て方はこうも違う
育児の不安解消思春期編
赤ちゃん時代は重要!最新の脳科学でわかった、0カ月から10歳の子どもの能力の伸ばし方
テストステロンが思春期に脳の雄性化を促進するしくみ

哺乳類の雌雄(オスメス)分化は、種として適応するために、オスは縄張りを守るための闘争存在、メスは生殖を担う充足存在として役割を特化させてきました。そして私達人間においてもその特性が脳の構造や行動に関係しているようです。※脳機能上は同じだけど対象の捉え方に差異が出てくるようです。
男の子の脳の特性を見てみると、まさしく集団の縄張りを守っていく為の闘争性の獲得と直結していることが見えてきます。興味関心を向ける方向性、対象を把握する力、ここぞという時の集中力、失敗しても再挑戦していくタフさ。などなど。
では、思春期を迎えた息子の変化はなんで?どう接したらいいの?を男の子の脳の仕組み、思春期の仕組みを踏まえて見ていきましょう。

お母さんの困惑もなくなり、外の世界へ飛び出す息子を応援したくなる気持ちになる記事を紹介します。
(今回も、脳科学・人工知能研究者の黒川伊保子さんの思春期男子のトリセツを参考にさせて頂きます)


■思春期になると、“男性脳”になっていく

「学校どうだった? 」と聞いても「別に……」、「部屋を片づけなさい」と言えば「うぜぇ」。ちょっと前までは「ママ~♪」と甘えていた存在が、思春期になるとまるで尖ったナイフ。どう扱ったらいいのかと戸惑う母親も少なくない。
「空間認知優先型の脳は、いわゆる男性脳。とっさにスペック確認をして、問題点をいち早く指摘することが、脳の快感につながります」例えば、妻が夫に「今日パート先で嫌なことがあったの」と話したとする。すると男性脳を持つ夫は、「大変だったね」とは言わない。「君のあいまいな態度が誤解を生むんだ」などと欠点をズバッと指摘してくる。そのため女性は、夫を「冷たい」「理解してくれない」などと思ってしまうが、単に脳の機能が違うがゆえのこと。そして、この男性脳へと一気にシフトしていくのが、思春期。「幼少期は、男子でもコミュニケーション優先型の脳の使い方ができるので、母親との会話を楽しむことができます。でも13歳を過ぎて男性ホルモン・テストステロンの分泌が盛んになると、闘争心、目的意識、縄張り意識が強くなり、脳も男性脳の使い方が助長されるのです」 13歳までは母親と蜜月のような会話を楽しめたのに、13歳をすぎると無駄なおしゃべりを嫌い、やさしい言葉もなくなる……。狩りに出る男の脳に変わるのだ。

 ■共感型の会話をたくさんしよう
思春期男子の脳は、もうひとつやっかいなことがある。「記憶の方式が大きく変化します。いわば子ども脳から大人脳へと成長します」。12歳までの脳は、例えば給食の内容と味、友達との会話などを詳細に覚えていたりする。しかし、このような記憶方法を続けていると脳の容量が足りなくなるので、15歳ころからは類似体験に紐づけて覚えるという検索型に変わっていく。「過渡期である脳は脆弱で、“自分の気持ち”がうまく引き出せないという特徴が。気持ちを聞かれるとイラッとしがちです」加えて攻撃的になるテストステロンの影響もあり、「どこ行くの? どうするの? 」などと聞かれると、「うるせー」なんてことになってしまうのだ。以前は頬をよせ「大好き」などと言ってくれた息子が、まるで他人のようになってしまうのが思春期。けれども、これは一時的なもの。「子育て中のお母さんは、共感型の会話を忘れてしまいがち。“宿題やったの? ”“早くお風呂に入って”“さっさと寝なさい”でしょ? これぜんぶ男性脳的な、目的思考・問題解決型の会話なんです」。情の通った会話をしないまま子どもを育てると、子どもからも同じような会話しか出てこなくなる。「脳は装置。入力しないものは出力できません」
「宿題やったの?」は禁句!専門家が伝授する、無愛想な“思春期男子”のトリセツ

 

乳幼児期からずっと養ってきた男の特性。特に思春期はオスとして社会に出るための最終トレーニング期間。
未知、現実の圧力に対して逃げすに向き合う力(=男としての自信)を得るために、挑戦と失敗の機会を体と心と脳が作り出しているのです。ですから、なんでも先回りして答えを用意してあげたり、ダメと頭ごなしに否定したり、没頭しているのに口を挟んだり。というのは彼らからすれば大事な成長の機会を邪魔されていると感じてしまうのでしょう。

お母さん方が心配や困惑の気持ちを抱くのは当然ですが、そんな息子の変化こそ一人前の大人になっていく時が来たのだと捉えてみることが大切ではないでしょうか。(思春期を迎えてもお母さんに従順であることの方が問題なのです。)
改めて、男女の性差から子育てを捉えてみることは大切ポイントですね。

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posted by tana-ken at : 2021.12.24 | コメント (0件) | トラックバック (0) List   

2021.12.22

男の中で男の子は世界を広げていく!お母さんがすることはただ一つ…✨

母には計り知れない世界観を持つ「男の子」の子育て。

女の価値観で男の子を育てても上手くいきません。そもそも見ている世界や捉え方が脳から違う!というのが前回の記事から見えてきました。リンク

脳の構造が違ったら…では男の子はどうやって成長していくのでしょうか。
(一部「息子のトリセツ」より引用します)

■男たちとの時間を増やしてあげる

・男の子は、祖父や父親、外のおとなの男の人たちとのやり取りを通じて、男たちが見る世界を掴んでいきます
・そんな風に男子の脳は、女の想像を超えたところでひそかに成長していきます。

まず、男の子は男の中でこそ育つ✨ということですね!

同年齢だけでなく上の年代の男の人たち、お兄ちゃんたちと交流をしていくほど、男の子の世界はどんどん広がっていくんです!

そんな男たちの世界に入っていこうとする姿を見たら、是非後ろから静かに応援してあげて下さい✨

そして同時に、見守るは良いけど母親にできる事ってなんだろう?どうしたらいい?という気持ちが沸き起こってきます。
そのなかで母の役割はあるのでしょうか?

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posted by toyosima at : 2021.12.22 | コメント (0件) | トラックバック (0) List   

2021.12.16

未知なる生物「男の子の子育て」~あの行動の裏には、こんな大事な理由がありました~ 

「うるさいな、ほっといて!という一方で、スキンシップ大好きで甘えん坊」
「全然人の話聞いていない、ボーとしてる、散らかしっぱなし!話も要領を得ないし同級生の女の子に比べて頼りない~!!」
「何せ落ち着きがない、すぐどこかに行こうとする、おーい落ち着いてくれ~」

総じて、うちの子大丈夫なのかしら?なんて思ってしまいますが・・・
母には計り知れない世界観を持っている、それが未知なる生物「男の子」です。
(わかる~って思った方!いい感じです!ちゃんと“男”が育っています!!)

男の子って?を知る上での脳の構造に迫っていきましょう!

(今日は、人工知能の研究開発者である黒川伊保子さんの「息子のトリセツ」より学ばせていただきます。)

この他にも4コマ漫画などいろんなバージョンを発刊されています。


■「男性脳」「女性脳」って?

男性脳:空間認知優先型 ★狩り仕様
自然に「遠く」まで視線を走らせて、空間の距離を測ったり、物の構造を認知する神経回路を優先するの脳の使い方。

女性脳:コミュニケーション優先型 ★子育て仕様
自然に「近く」に集中して、目の前の人の表情や所作に反応する神経回路を優先する脳の使い方。

同じスペックの脳を持ちながら、別の機能を搭載させる男と女。
遠くの危険に照準を合わせて対処できる「男脳」、目の前を大切なものから意識をそらさない「女脳」。どちらもあったから生き延びてこれた!生物の雌雄分化の歴史が、しっかり脳にも刻まれていることがわかります。

生まれた時から、なんなら、先祖たちが塗り重ねてきたものが違う男と女。
それを女の価値観に合わせてしまうと、もともと持っていた「男のすごさの芽」を摘んでしまうことになります。
(息子を育てる仲間として、全国のお母さんたちに伝えたい!それは本当にしたいことですか?!)

×「いつもぱなしすぎる!」「散らかさない、片付けて!」

脱ぎっぱなし、置きっぱなし、やりっぱなし、散らかしっぱなし・・・
いくら注意しても全然なおる気配がないことにイライラしてしまいがちですが、やる気がないのではなくこれも脳の仕組みの違いです。こんな時に、女脳の特徴である「近くを注視して気が利く脳の使い方」を男の子に強制すると、男脳の「無邪気に広がる冒険心・開発力」は弱体化してしまいます。

★男はもともと狩りをしていた生き物。だから、奥行認知が得意で、距離感を掴んだり、ものの構造を見抜く力が、驚くほど速く発達している分、近くのことが気にならないみたい。むしろ散らかってるぐらいの方が男脳にはちょうどいいようです。
もっと知りたい人→成功する男の子の育て方。母は「やりっぱなし」を叱ってはいけない

 

×「なんでぼ~としているの?」「早く〇〇して!」

急にぼんやりし始めて…なんで真っ最中の今なの!早くして!と言いたくなるのですが、あれ、ただぼ~としているわけじゃないんです!脳は寝ている間に進化しますが、実は起きている間にも脳が必要性を感じたら「外界から脳を遮断し、脳を進化させる」モードに入るのが男脳!
外遊びや中遊びで刺激をを受ければ受けるほど、その入力を咀嚼してセンスに変えるためにボーとする。8歳までにどれだけぼんやりしたか!!
ボーとしていた子ほどいい学校に行ったりなんてことは保育園や幼稚園の先生方にとってはあるあるだそうです。

〇男の子には、頼る!家のことも相談する!

命令にはなかなか従わなくても、頼られたらその気になるのが男脳。頼られると、自然とその場のリーダーとなる意識が働き、全体を考える視点になります。結果、自分の想いを自制し、母を助ける動きまで。また、頼られたら答える男脳ですので、相談をしたら真剣に考えてくれる頼もしい存在に。
頼られれば頼られるほど、男の子は凛々しく、賢く、たくましくなるのです!

母は完璧でない方がいい。
 完璧に君臨するよりも、不安や困惑を素直にみせて頼ったらいい


〇男性脳は志を持つと生きるのが楽になる

女脳はプロセスなく無邪気に楽しみますが、男脳は目標が遠く高いほど、今を楽に過ごせる!
特に、男性脳はゴールだと思っていた場所がゴールじゃなかったときにモチベーションが下がる傾向にあるので、ゴールが近いと、乗り越えるたびにモチベーションが落ちてしまいます。だからゴールは遠い方がいいのです。

★女の脳は、子育てに失敗は許されないので、潜在的に失敗を恐れるように設定されていますが、失敗を恐れず果敢に成長しなければならない男性脳なので、あまりにも母が心配しすぎると、「失敗を恐れる母」が子供にとってのブレーキになってしまうのです。

紹介したのは、男脳と女脳のほんの一部!
なんでそうなるの!!!と突っ込みたくなる男の子の行動にもいろんな理由がありました。
そして、それらは男脳を育てる上では大事なプロセスだったのです!!!!!!!

ここまで、「未知だ」「わからない」とさんざん言ったけれど…なんだかんだとかわいい息子たち。
やっぱり男と女は別物だから理解できない部分もありますが、根本として充たしあう関係なのかもしれません。

この投稿もおススメです♪
男脳と女脳
男の子ママ震撼! あの事件に学ぶ、わが子に言ってはいけない言葉とは?

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posted by mineyama at : 2021.12.16 | コメント (0件) | トラックバック (0) List   

2021.12.16

男の子育て、女の子育て ~男と女で子育ては全く違う!違って当たり前~

がさつ、足癖が悪い、落ち着きがない…。愛おしいのだけど、ため息が出てしまう。
男の子の行動って、お母さんにとって理解しがたいものがありますよね。。

では女の子のお母さんは、悩み知らずなのでしょうか?
いえいえそんなことはありません。女の子のお母さんだって、たくさん悩んでいます。
カチンとくる口答えをされたり、同性であるがゆえの反発があったり。

特に、男女の兄弟姉妹で育てていると、それこそ、娘と息子があまりに違う!
そんなお母さんの苦労話をよく聞きます。

でも、生物的には、そもそも哺乳類のオスとメスは繁殖期以外、別世界で生きてきました。
違って当たり前なのです。

だから、異性の(男女の)子どもを同じように育てようとしても上手くいきません。

★そこで、今回からスタートする新シリーズでは、生々しい「お母さん方の声」をもとにした、「男の子育てと女の子育て」シリーズ!を始めていきます。

男女の子育ての違いを、これまでと同様に「自然の摂理」から紐解いていきます!

 

そもそも、オスとメスには生物的な大きな役割の違いがあります。
安定性の必要な生殖過程がメス、危険性の高い闘争過程がオスと役割分担してきました。

そして、地上から樹上に進出した原猿の時代(人類の祖先と言われる)には、特に
★オスは「縄張り防衛=闘争期待」
★メスは「不全解消(充足)=充足期待」
が強まっていきます。

哺乳類のオスメスは繁殖期以外は別世界で生きていた。しかしこの関係が原猿後期に一変する。
樹上はますます過密さを増し縄張りを獲得したオス、縄張りを持てない若オス、メス(いずれも単独)が入り乱れた生存闘争の場と化す。この恒常的な縄張り闘争の下では、一番弱い=苦しいのは体格に劣るメスであった。(略)

従って、縄張りを持つ強いオスを惹きつけ、守ってもらう方が実効性は高い。しかし、本能だとオスは繁殖期が終わればメスの元を立ち去ってしまう。

そこで、メスは若オスによる恒常的な縄張り侵犯に追われる、縄張りオスの不全解消欠乏(恒常的な緊張状態)を見て取って、オスに親和充足を与えることで、強いオスの近くに居続けようとした。

親和充足を与えられたオスは、不全解消欠乏を解消するために、繁殖期以外でもメスの近くに留まるようになる(オスメスの縄張りが重合するようになる)。これが結果的に、メスの縄張りを若オスから防衛することになる。これがサル社会における初めてのオスメス集団である。
(参考:るいネット 原猿段階で一変したオスメス関係

このオスとメスが初めて集団になったときにそれぞれに役割ができていく。こうした集団化のための能力を磨いていく、という視点を持つと、子どもたちの遊びや行動で気づくことがあります。

男の子の遊ぶ行動は、闘争期待に応えるため。例えば、木登り(身体の強化)や、外遊び(仲間をまとめる)、秘密基地づくり(巣づくり)など。

女の子が遊ぶ行動は、充足期待に応えるため。例えば、おままごと(目の前の対象を真似)、外遊び(年下の子守り)、お喋りを楽しむ(つながりづくり)など。

これはあくまでも一例ですが、こうして捉えるだけで、普段の子どもたちの行動の意味が見えてきませんか?
そして、男女それぞれにあった形で期待をかけて、その力を磨いていく必要があるのです。

いま社会は、男も女も平等に、同じようにと考えられています。でも本来の雌雄の分化は、生物が生き残る上での適応戦略。。その生命原理に則ることこそが、本来の上手くいく秘訣。

では、次回はもっと我が子を掴むため、まずは男の子育てについて、詳しくご紹介します!

 

こちらもおススメ
体の声は、祖先からのメッセージ ~生物的には親子が一緒にいる方が、意味が必要~
体の声は、祖先からのメッセージ ~思春期の反抗こそ、旅立ちこそ、子育てがうまくいっている証拠

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2021.12.09

体の声は、祖先からのメッセージ ~思春期の反抗こそ、旅立ちこそ、子育てがうまくいっている証拠

「生物的には親子が一緒にいる方が意味が必要!」から始まったこのシリーズ。
(もっと知りたいたい方はこちらもおすすめ→もともと、生物には親子関係など無かった

追求から見えてきたのは【子育ての期間=外圧適応している母を真似して、後天的に知能を身につける期間】。
そのために親子は一緒にいる時間が必要だったということが分かってきました。

母親のお腹の中にいる時から共に過ごし、一体化する気持ち良さ(快の感覚)を磨く。それが全ての土台。さらに、外圧に適応する母を真似(充足)する中で、外圧や状況を掴む力を磨き、仲間と外圧適応訓練となる遊び(充足)を通して仲間を把握。仲間と連携をとれるようになっていくのです。

お母さんとぴったり一緒♪

「外圧把握・状況把握同類把握連携行動」
「へ~生物はそうだったんだ~。」なんて人ごとに思ってしまいそうですが・・・

この流れ、私たちの生活のとても大切なものと密接に関わっているのです!!!
さぁ、なんでしょう?



それは「仕事」の場面です。
仕事は全て仲間との連携行動。外圧把握と仲間の状況把握が不可欠です。

「仕事場面で仲間と一緒に成果を出していけるのか」は、
勉強以上に、この子育て期の過ごし方が大きく関わっているのです!


■幼少期(~3才)
は快の感覚を磨こう♪

危機に対するアンテナのみだと、マイナスがゼロになればそれ以上は不必要。ですが、快の感覚は感じるほどに“もっともっと”感じたくなるのが特長です。さらに『しっくりいく=快の感覚』を知れば知るほど、『しっくりいかない=不快の感覚』にも敏感になり、しっくりに向けて『探索=追求』できるようになります。この“充足をベースにしたアンテナの獲得”は、幼少期の母子関係に規定されます。
(もっと知りたい方へおすすめ→


■幼児期・学童期はいっぱい遊ばせよう!

仲間と遊ぶ中で状況とセットで仲間を把握、連携行動も出来るようになる。この時期に仲間世界に出ずにこの感覚を磨けないと、社会にでてから仲間と一緒に何かを実現する力が育ちません。だから異年齢の仲間と自分たちで考えて思いっきり遊ぶ時間をたくさん作りましょう!
(もっと知りたい方へおすすめ→

異年代での遊びが子供が仲間と連携する力を磨く♪

■学童期(6歳~)は離れる練習も
甘えてくる一方で「うるさいな」「ほっといて」と言い出したり・・・なかには「くそばばあ」や「一切口を聞かない」という強硬手段まで。
あの可愛かった我が子が、なぜこんなことに…子育て間違ってた?と、へこんでしまいそうですが・・・

これぞ、子育てがうまくいっている証拠!
育ってきた安心空間から広い世界へと旅立つ準備が始まっている証です。


■思春期は旅立ちの時!

体も成熟する思春期のころになると、主にメスに分泌される「エストロゲン」主にオスに分泌される「テストステロン」が急上昇することで、子供たちは精神的に親から離れていこうとします。(子供の反抗期も、まさにホルモンが関係しているのです。)

子育て終了の合図です!お疲れ様でした。

ここまで追求してわかるように、「子育ては、仕事(集団・社会の役に立つ)で必要な力→生き抜いていく力を磨く」期間。
だから、早く外に出ようとするのは喜ばしいこと!
むしろ、いつまでも親元に居続ける状態になっている方が生物的にはやばいのです! 

せっかく真っ当に育った我が子からの、体のサインを捉え違えてしまうなんて大事件。

子供が親を煙たがる、離れたがるのも、反抗しだすのも、保護された空間から新しい空間へと旅立つ時を迎えているという体からのメッセージ。
今まで何でも話してくれていた子が、親には何も話さないのに、周りの人には志や夢、今日の充足話を話しているっていうのもよくあること。対象が広がっているなんて喜ばしいことなんです。

安心した庇護空間から旅立つとたくさんの逆境や苦悩が待ち受けているかもしれません。
そんな姿に心配なるときもあるかもしれませんが、大丈夫。
幼少期に身につけた充足ベースのアンテナを生かして、周りと相談し、答えを出していけるようになっていきます。だから、きちんと旅立たせて、母と子という関係から、集団の仲間、社会の一員へと関係を変化させていきましょう。

********
さぁ、ここまで体の声シリーズを展開してきましたが、皆さん気づきましたか?
ずっと母親と子供の話で雄が一切出てきません!

そうオスは、メス・子供と別世界で生きていたのです。
違う世界で生きるならば、身につける力も違うはず!

次回からは、男の子の育て方、女の子の育て方シリーズを開始していきます。

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2021.12.08

体の声は、祖先からのメッセージ~「もっと人間関係を広げていきたい」子供たちの本音♪

突然ですが、子育てママのみなさんに質問です! わが子をイメージしながら、答えてください。

「子どもには、どんな人になってもらいたいと思いますか? どんなふうに成長してもらいたいと思いますか?」

・・・いろいろと答えが浮かんでくると思いますが、
今日は、「仲間関係を「自ら」築いていける人」になるためのヒントを生物史に遡って追求してみたいと思います!

 

その前に、前回までの記事のふりかえりです。
体の声は、祖先からのメッセージ~知能を養うなら、まずは皮膚感覚を磨こう!~
体の声は祖先からのメッセージ~お母さんってすごい!母子間の親和充足こそが巣立つ力の基盤になる~

母子間の親和充足によって皮膚感覚に磨きをかけてきた哺乳類。「もっともっと」と気持ち良さを求めて知能を進化させ、母子間の親和を深めるとともに、その充足を同類の仲間にも向けていきました。そして、まわりの仲間をも安心できる存在・充足できる存在として認識することができるようになったのです。この機能の獲得が、まわりの仲間を肯定的に捉え、相手との関係を創っていける力の基礎となっています。

さて、哺乳類の子どもたちが、どのように充足の対象を広げていったのか、その特徴を見ていきます。

 

■「遊び」を通じて、仲間の状態把握→連携する力へ

哺乳類の子どもたちは、仲間同士でのじゃれあい・おいかけっこ・おしくらまんじゅうなど、遊びがとても盛んです。また、大人になっても暇さえあれば、なめ合いや毛づくろいなどスキンシップを盛んに行います。皮膚感覚に磨きをかけた哺乳類は、相手の体温や肌の質感、微細な動きなど、遊びやスキンシップを通じて相手の状態を細やかに把握することができます。

母子間での親和から「真似」充足をベースとして、さらに仲間との「遊び」を通じて同類を把握し、連携して獲物を捕まえたり、幼い子をカバーしながら歩いたりすることができるようになります。
体の声は、祖先からのメッセージ~母親が社会に適応(充足)するから、子どもは「真似」てスクスク育つ☆~

その経験が、大人になって集団をつくった時にも、外敵の位置を察知し子どもを挟んで足並みを揃えて逃げる、仲間の動きを常に把握しながらフォーメーションをつくって狩りをするなど、多彩な連携行動ができるようになります。子どもにとっても、複数の大人に見守られながら行動することが、安心感、一体感、そして生き抜く力(知能進化)に繋がっていたと考えられます。
(現代の危機的状況がわかる。こちらの記事も合わせておすすめ・・・→お母さんと一緒に遊びたい子どもたち

複数の母子集団を形成するサル

 

■周りの仲間ともっと充足したい。それが子どもの本音★

これまで見てきた哺乳類の進化過程は、人類である私たちの子育てにも通じます。

母親と子どものスキンシップ充足をベースに、小さい頃から遊び、仲間との関係をつくっていくことがとても重要です。それが、大人になっても周りの仲間と連携して行動する力を育みます。

仲間関係を自ら築いていける人になってほしいと願うなら、親からあれこれと細かいことを言わず、習い事漬けの生活にせず、思いっきり遊ばせること。その方が、相手のことを考えた行動ができる人に成長するはずです☺

遊びを第一に考えれば、家の中でも動き回り落ち着きがない姿や、あれしなさい・これしなさいと母親が一生懸命に子どもを管理する必要もありません。笑。
子どもたちは、母親との親和充足を充たした後は、仲間世界に飛び出していく!(=充足対象を広げていく)ことが、生物として自然な姿なのです。

だから、「家にいるよりも外に飛び出して遊びたい」、「仲間たちともっとふれ合いたくてウズウズしている」などは、子どもたちからの次なる成長のサイン★

子どもたちの本音を引き出すように、外に外に飛び出していく行動を期待し、後押しできる母親が、最も子育て上手なのではないのでしょうか!?

異学年での外遊び

私たちから、子育て中のママさんへのメッセージは、
親元から離れて、仲間世界に飛び込んでいく子供たちを見守り、支えていくことに力を注いでいきましょう!」ということです。子どもは、周りの子どもたちや大人たちとの関係を築き、いつの間にか大きく成長しているはず♪

さて、次回は、皮膚感覚の発達から親和充足を磨いてきた哺乳類についての総集編です。子育てにも使える重要な認識がいっぱい詰まっていますので、お楽しみに!

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2021.12.03

体の声は、祖先からのメッセージ~母親が社会に適応(充足)するから、子どもは「真似」てスクスク育つ☆~

私たち人類も含めて、哺乳類のほとんどは、未熟な状態で生まれてきます。
これは、生まれてすぐ泳ぎはじめる魚類や、卵からかえった時には傍に親がいない状態の爬虫類や両生類とは大きく異なります。つまり、外の世界に対して1人では生き抜いていく力が備わっていない状態とも言えます。そう考えると、「なんてかよわい存在なんだ・・・」と、わが子の寝顔を見て落ち着くこともありますよね。

しかし、未熟な状態ということは、外圧に対して、いかようにも組み替えることができるという状態であり、哺乳類は生まれてから後天的に生き抜く力を身に着ける戦略をとったとも言えます。

今回の記事では、哺乳類進化の原点でもある、赤ん坊から生まれて、どのようにして後天的に知能を獲得してきたのか。その進化の歴史をおさえ、現代の子育てにも通ずる「体の声」を聴いてみましょう。

哺乳類の知能進化③~哺乳類の遊びの役割とは?~

(前略)

生まれたときには神経細胞は存在しますが、乳児期にはそれらはほとんどつながっていません。(そのため記憶もほとんど覚えていない)生後の訓練や経験によってその回路を繋ぎなおさなくてはいけないのです。

 

つまり後天的な訓練の場が求められます。

 

哺乳類は状況に合わせて「どうする?」を考えて、外圧状況に柔軟に適応できるような戦略をとったのです。
その訓練の場が「遊び」なのです。

 

神経回路を繋ぎなおすためにまず【遊び】の前に、赤ん坊は周りの大人を【真似】することで様々な行為を習得していきます。
生き抜く術を周りの大人、主に母親の真似をすることで身に着けていきます。この真似をすることが赤ん坊にとってはとっても幸せなのです。
これを真似【充足】本能と呼んでいます。

動物のじゃれあいも、遊び充足の一時例

後天的な知能獲得の戦略をとった哺乳類の赤ちゃんは、神経回路を繋ぎなおすことが必要です。そのため、まわりの大人の真似をすることで、様々な行動を習得していくのです。これはつまり、大人の行動を真似ることで、子どもが生き抜く力を身につけていくということです。特に、最も身近な母親の行動は、子どもの発達に大きく影響します。

 

例えば、トガリネズミのキャラバン行動は、母親を先頭にして、後ろの子どもが母親のしっぽに噛みつき、その後ろの子は、前の子どものしっぽにかみつき、一列になって動きます。モグラに近い種ですが、暗闇の中でもしっぽの感覚、足の動かし方、スピード感など、皮膚感覚を研ぎ澄ませて、ひたすら母親の真似をして行動します。

 

また、樹上にのぼったサルは、木から木へ飛び移るときの重心移動や手の動かし方、着地の際の衝撃の吸収の仕方など、母親の真似をして体を動かし、また絶妙なバランス感覚で安定を保つ術を習得していきます。

 

人類の祖先であるモグラやサルなどの哺乳類から学ぶことは、「親の真似をする」といっても、その中身は、外圧に適応する母親の行動を真似ている。ということです。

胎生を獲得した哺乳類だけが、親子が一緒にいる期間があるのは、子どもが外圧(自然世界・社会)に適応する親の姿を真似る期間であり、これが、本来の子育て(期間)と言えそうです。

 

授乳をはじめ肌と肌の密着により、母子間の親和充足で皮膚感覚を磨いたからこそ、さらに充足感が研ぎ澄まされ、より母親と一体になるために真似【充足】に歩みを進めた哺乳類の子どもたち。外圧に適応するということは、充足するということ。母親の真似によって、適応できるようになっていくことは、子どもにとっても充たされることなのです。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

哺乳類の祖先から学ぶことは多いですね。

お母さん自身が、社会に対して適応しているという状態が大切です。これはつまり、適応して充たされている・安定しているという状態であり、その充足感は、皮膚感覚が研ぎ澄まされた子どもにも伝搬していきます。

本来の子育て期間の意味を捉えると、外圧に対して持ち前の親和力で適応している、もしくは適応するようにどんどん向かっている状態こそが、子どもたちの生きる道しるべとなり、彼らを充足させるのです。

肌と肌の密着も重要ですが、その前に、お母さん自身が充たされていないと、いくら子どもを抱きしめたところで、子どもは全く充たされないのですね。(ちょっと、ヒヤッとしますよね)

さて次回は、母子間の密着充足を超えて、集団をつくりはじめた哺乳類の子育てについて扱っていきます。お楽しみに!

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【体の声は、祖先からのメッセージ シリーズ】 ★これまでの追求★

生物的には親子が一緒にいる方が、意味が必要
生物のメスが子育てをしているのは、種として生き残りを賭けた適応戦略だった!
知能を養うなら、まずは皮膚感覚を磨こう!
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posted by oguma at : 2021.12.03 | コメント (0件) | トラックバック (0) List