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2018年09月05日

【NPO理事長が語る】不登校の実態、学校に行きたくない理由とは?

不登校の何が問題なのか?

勉強はその気になればどこででもできる。

一番問題なのはそのことで子供が自己否定してしまうことなのではないでしょうか。

 

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https://www.mamatenna.jp/article/40198/より引用します。

 

夏休みが終わり、小学生以上だと「学校行きたくないなあ」と憂鬱になるのはよくあること。
だが憂鬱になるだけではなく、自分の子どもが夏休み明けに「学校へ行きたくない」と言い出したら、親はどうすればいいだろうか? 小中高生の不登校がもっとも急増するのは“夏休み明け”ともいわれ、親としては気になるところだ。

●親に「学校に行きたくない」とはっきり言える子どもはほとんどいない
しかし「NPO法人不登校を考える全国ネットワーク」代表理事として30年以上、不登校問題に携わってきた奥地圭子さんはこう話す。
「不登校になる子で、『学校へ行きたくない』とはっきり言える子はほとんどいません。なぜなら子どもにとって学校は『絶対に行かなくてはいけない場所』であり『休むのは悪いことだ』と信じているからです。ですから、多くの子は別の方法で訴えます」(奥地さん 以下同)
奥地さんによると、子どもが学校に行きたくないときの代表的な初期サインは「おなかが痛い」「気持ちが悪い」といった身体症状の訴えだという。
「それ以外ですと、朝起きないとか、『宿題やっていないから学校に行けない』などと言い出すとか。でも多くの親はそういうとき、子どもの言葉通りに受け取って『途中でつらくなったら保健室に行けば大丈夫』『連絡帳に事情を書いておくから大丈夫』というような解決法を提示しがちです。そうすると子どもは、しぶしぶ学校へ行くことになります。でもこれは根本的解決法ではありません」

●子が「学校へ行きたくない」と言ったら、その気持ちに耳を傾けよう
親としては無意識に解決法を提示してしまうし、結果的に「学校へ行きなさい」と促してしまう。それが良くないとすれば、一体どうすればいいのか?
「親だからといって子どものすべてをわかっていると思ってはいけません。親がするべきことは、とにかく子どもの話を聞くこと。我慢強く会話を重ね、子どもの奥底にある気持ちに耳を傾けてください。そして、その状況によっては親も『学校を休もうか』と言ってあげられる勇気を持つことです」
奥地さんは「子どもにとって学校は『絶対に行かなくてはいけない場所』だと信じている」と語ったが、実は親もそう考えている。だから焦ってしまうが、その焦りがさらに子どもを委縮させてしまうというのだ。
親が求められるのは、じっくり構える気持ち。そして、ときには学校生活の小休止を入れる勇気を持つことも必要だ。

●子の不登校をこじらせないため、親ができること
政府が発表した2014年度の小学生の不登校人数は2万5864人(児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調より)。小学生全生徒における割合は0.39%となっている。
だが実際は、その統計以上に“不登校予備軍”の子どもたちがいるのは想像に難くない。親としてはできることはしたいと考えるが……。
「親たちに知ってほしいのは、小学生が学校に通うというのは大変だということ。心も体も成長過程の小学生が朝から夕方まで決められたカリキュラムをこなす。それに遅れてしまったら先生に怒られるし、ほかの子どもたちに笑われる。子どもはすごく傷つきますよね」
こう語るのは「NPO法人不登校を考える全国ネットワーク」代表理事の奥地圭子さん。さらに奥地さんは「親も子どもも、学校を休むことは悪いことじゃないと、どうか認識してほしい」と訴える。

●不登校より怖いのは、不登校による子どもの自己否定
しかし親としては「学校を休んでいいよ」と子どもに言うのは勇気がいる。それが数日で済めばいいが、ずっと行けなくなったらどうするのか?
「ちょっと休むと楽になって学校に行くケースもいっぱいあります。でも根本的に子どもが学校に合っていないのに、休んでいる子どもに対して親が『そろそろ学校に行きなさい』というのは賛成できません。結論を大人が出すのではなく、親子で一緒にどうすればいいのか考えてください」(奥地さん 以下同)
また、学校へ行くことを強制するほうが子の気持ちを追い詰めてしまうという。
「とにかく不登校は怖くないんです。本当に怖いのは、不登校によって子どもが『自分はダメな人間だ』と自己否定をしてしまうこと。その気持ちを強くこじらせると、小学生でも『自分は人間のクズだ』とまで思い詰めてしまうんです」
最悪の場合、自殺や家庭内暴力、リストカットという形で現れるのもよくあるケースだという。

●親は、子どもを休ませる勇気が持てるか?
それでもなお、親は「だったら学校を休んでいいよ」と言える勇気が持てないかもしれない。やはり「学校は行かなくてはいけないもの」という固定概念は強固だ。
「家庭を拠点に教育をうける『ホームエデュケーション』という言葉をご存知ですか? 海外ではこうした教育の在り方が社会で認められています。こういったことも知っていれば少しくらい休むことが怖くなくなるのではないでしょうか? 人間はどこでも成長できるのです」
子どもと学校の関係について、今一度ママ自身も考えてみる必要がありそうだ。

●不登校になる子どもの特徴は?
~子から「学校へ行きたくない」と言われたとき、どうする?~
「不登校になる子ども」と言われても、「うちは関係ない」と考えている親は多いだろう。
例えば、毎日学校へ行き、家では学校であった出来事をたくさん話してくれる。そんな子どもだったら、親は安心だ。
だが「NPO法人不登校を考える全国ネットワーク」代表理事の奥地圭子さんはこう語る。
「親は子どもが学校のことをなんでもしゃべってくれると安心しますが、そうとは限りません。子どもは親が思っている以上に親の反応を見ていますから、親が安心することしか話していなかったり、明るくふるまったりします」(奥地さん 以下同)

●不登校は、学校と子どもの個性の折り合いがつかずに起こることも
では不登校になる子どもはどんな特徴があるのだろうか? 子どもが学校と距離を取りたがる行動や言動をすると親は動揺し、「どうしてこうなってしまったの? この子はどこか劣っているの?」と、考えがちだ。
「劣っているわけではなく、むしろ自分をしっかり持っている子が多いです。日本の学校はカリキュラムが全部決まっているので、強い個性や意思を持っている子はすごく居心地悪く感じるようです」
その一方で、親は原因究明しているうちに「自分の育て方が悪かったのでは?」と自分自身を責めてしまうケースも多い。だがそれも奥地さんは否定する。
「むしろ家庭環境が悪いと子どもは家にいたがらないから学校に行きますよ。学校に行けない根本的な理由は、本人と学校の関係の問題です。ですからご自分を責めるべきではないですし、それより『この子は学校というシステムに合わないだけ』くらいに考えてほしい。もしかすると、学校に合わないけれど、環境を変えたらすごく個性が伸びるかもしれませんよ」
文部科学省が学校における生徒指導についてまとめたレポート内で、不登校について「誰でも起こりうる」と記載したのは1992年。それまでは「子どもに問題がある」「親の育て方に問題がある」と、文部科学省が明記していたという。
「かつてはひとりっ子の家庭、両親が共働きの家庭、両親が不仲の家庭などが不登校になりやすいといわれていました。でも、不登校家庭を数多く見ていると、そうとも限りません。たくさん兄弟がいる子もいますし、共働きではない家庭もあるし、夫婦仲がいい家庭もある。本当にさまざまです」
とにかく不登校はどんな家庭でもどんな子どもにも起こりうる。だからこそ、今は無関係でもその心構えは親としてしっかり持っておいたほうがいい。

投稿者 hoiku : 2018年09月05日 List   

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コメント

親や子供の「勇気」だけじゃなんともならない現実はあると思います。

子供が学校に通わないという選択をしたとして、日中どこで何をさせるのか?
両親共働きであれば、自宅は無人です。
親なら仕事辞めろって? 小中高と不登校でも、大学は行きたくなるかもしれません。学費はどこから捻出するのか?
フリースクールも有料です。
不登校に対応するのは「金がかかる」ので、親としては受け入れ難くなる、というのが現実だと思います。

アメリカのホームスクール事情は、日本のそれとは全く異なるので、「海外でやってるから見習え」は無茶振りです。

子供や親にガス抜きをさせて、だましだまし通うのが、今の日本では現実解なのかと思います。

投稿者 未就学児の母 : 2018年9月5日 17:15

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