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2021年12月16日

男の子育て、女の子育て ~男と女で子育ては全く違う!違って当たり前~

がさつ、足癖が悪い、落ち着きがない…。愛おしいのだけど、ため息が出てしまう。
男の子の行動って、お母さんにとって理解しがたいものがありますよね。。

では女の子のお母さんは、悩み知らずなのでしょうか?
いえいえそんなことはありません。女の子のお母さんだって、たくさん悩んでいます。
カチンとくる口答えをされたり、同性であるがゆえの反発があったり。

特に、男女の兄弟姉妹で育てていると、それこそ、娘と息子があまりに違う!
そんなお母さんの苦労話をよく聞きます。

でも、生物的には、そもそも哺乳類のオスとメスは繁殖期以外、別世界で生きてきました。
違って当たり前なのです。

だから、異性の(男女の)子どもを同じように育てようとしても上手くいきません。

★そこで、今回からスタートする新シリーズでは、生々しい「お母さん方の声」をもとにした、「男の子育てと女の子育て」シリーズ!を始めていきます。

男女の子育ての違いを、これまでと同様に「自然の摂理」から紐解いていきます!

 

そもそも、オスとメスには生物的な大きな役割の違いがあります。
安定性の必要な生殖過程がメス、危険性の高い闘争過程がオスと役割分担してきました。

そして、地上から樹上に進出した原猿の時代(人類の祖先と言われる)には、特に
★オスは「縄張り防衛=闘争期待」
★メスは「不全解消(充足)=充足期待」
が強まっていきます。

哺乳類のオスメスは繁殖期以外は別世界で生きていた。しかしこの関係が原猿後期に一変する。
樹上はますます過密さを増し縄張りを獲得したオス、縄張りを持てない若オス、メス(いずれも単独)が入り乱れた生存闘争の場と化す。この恒常的な縄張り闘争の下では、一番弱い=苦しいのは体格に劣るメスであった。(略)

従って、縄張りを持つ強いオスを惹きつけ、守ってもらう方が実効性は高い。しかし、本能だとオスは繁殖期が終わればメスの元を立ち去ってしまう。

そこで、メスは若オスによる恒常的な縄張り侵犯に追われる、縄張りオスの不全解消欠乏(恒常的な緊張状態)を見て取って、オスに親和充足を与えることで、強いオスの近くに居続けようとした。

親和充足を与えられたオスは、不全解消欠乏を解消するために、繁殖期以外でもメスの近くに留まるようになる(オスメスの縄張りが重合するようになる)。これが結果的に、メスの縄張りを若オスから防衛することになる。これがサル社会における初めてのオスメス集団である。
(参考:るいネット 原猿段階で一変したオスメス関係

このオスとメスが初めて集団になったときにそれぞれに役割ができていく。こうした集団化のための能力を磨いていく、という視点を持つと、子どもたちの遊びや行動で気づくことがあります。

男の子の遊ぶ行動は、闘争期待に応えるため。例えば、木登り(身体の強化)や、外遊び(仲間をまとめる)、秘密基地づくり(巣づくり)など。

女の子が遊ぶ行動は、充足期待に応えるため。例えば、おままごと(目の前の対象を真似)、外遊び(年下の子守り)、お喋りを楽しむ(つながりづくり)など。

これはあくまでも一例ですが、こうして捉えるだけで、普段の子どもたちの行動の意味が見えてきませんか?
そして、男女それぞれにあった形で期待をかけて、その力を磨いていく必要があるのです。

いま社会は、男も女も平等に、同じようにと考えられています。でも本来の雌雄の分化は、生物が生き残る上での適応戦略。。その生命原理に則ることこそが、本来の上手くいく秘訣。

では、次回はもっと我が子を掴むため、まずは男の子育てについて、詳しくご紹介します!

 

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投稿者 yamane : 2021年12月16日 List   

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