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2021年09月25日
【コラム】世代別に見る社会情勢と社会の捉え方の違い①~1970年と1980年代~
本ブログでは、「家庭と子育てどうする?」を日々追求しています。
ブログメンバーは、1970年前半〜1990年前半生まれで、上は50代から下は20代まで幅広い世代のメンバーで編成されています(この記事を書いたのは1994年生まれです)。そのメンバーで会話していくと、世代ごとにある社会情勢や意識潮流の違いが現代家庭の問題(育児放棄、虐待、執拗な監視)のヒントになりそうだなと思ったので、今回はコラムとして、メンバーの発言を取り上げながら、追求の空気感を2回にわたってご紹介します!
■世代別社会情勢と社会に対する捉え方
① 1970年生まれTさん
「私は、貧困が消滅し私権圧力の衰弱から家庭に収束してきたいわゆる「マイホーム主義」と呼ばれた時代の家庭で育った。」
「高校を卒業した1989年頃には年号が「平成」となり、バブル真っただ中で大学はレジャーランド化、授業の出席率は低く、サークル、バイト、海外旅行と“娯楽”に収束した学生時代を過ごしたよ。」
「就職でも1つ2つ上の先輩たちが企業から接待されている売り手市場を見てきたけど、1992~1994年にはバブル崩壊を受けて一気に就職氷河期になってしまい、さらに後輩たちはロスジェネ世代と言われる超氷河期に突入、先の見えない不安が大きかったんだ。」
→バブル経済が崩壊し先が見えないなかで不安を抱え、「手に職をつける」「学歴が必要」という意識が強くなってきて子どもに対しても安定した仕事に就くように子育てをするようになったのかもしれない。
ただし、この時代の子どもが今20代で私の親もこの世代にあたるが、バブル世代の頃の娯楽を知っているので、いい大学に行くことが全てではなく、遊びも必要だと思っているように感じる。
② 1980年生まれMさん
「6歳から10歳くらいまではバブル期で絶好調だった社会が、中学生になる頃にバブル崩壊、1994年には地下鉄サリン事件も起こるなど、社会全体に不穏な空気が流れていると感じていたよ。」
「高校時代になると山一証券が倒産(1997)し、友人のお父さんがサラリーマンからコンビニ経営になるなどこれまでの「一流」「いい大学」「いい会社」に対する疑問が湧いてきた。」
「大学時代も、9.11アメリカ同時多発テロ(2001)で第3次世界大戦がはじまるのではないかというマスコミの深層不安への煽りや2002年の年金破綻をきっかけに国も信じられないと感じていたかな。」
→これまでの当たり前が通用しない時代が来たことは感じていたが、どうしていいか分からずにいた世代であり、若者の意識は次第に課題収束、仕事収束となっていった。(就職時に老後の心配をする人も多かったみたいです!)
この世代の子どもが今は小学生くらいで、大学の授業にも出席するようになった真面目な親が多く、子育てに対しても自分でやらなきゃという意識が強いのではないでしょうか。
ここまでの話から、人々の意識潮流は、生まれた当時の社会的な出来事だけではなく、どの世代の親に育てられたが大きく影響していることが分かるのではないでしょうか!
1990年代以降に生まれた世代の意識は後半に続きます!
前回までの追求はこちら
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