縄文時代の暮らしは、子育ても生死も全てが自然との一体化の上で成り立っている! |
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2021年10月22日
[コラム]産後の不安は体にセットされた祖先からのメッセージ~「共同養育」をもっと知りたい!~
こんにちは!今回はコラムです(^^♪
前回まで、長く続いて安定していた時代の子育てはどういうものだったのか?という視点で、ブログを書いてきました。
〇 縄文時代の「共同養育」に学ぶ。人類は共同で保育するようにできている
〇【集団再生のカギを探る】江戸時代の子育てに学ぶ③~江戸時代は、生産単位(職場)が家族~
やっぱり共通しているのは「共同で子育てしている」という所。
感覚的にですが、一人で育てるよりも、共同で=集団の中で育てた方が子どもたちも自分たちも充たされる感じがしますよね。
実はこの「共同で子育てする」というのは生命の原理に則った生き方なんです✨
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鍵を握るのは、女性ホルモンのひとつ「エストロゲン」です。胎児を育む働きを持つエストロゲンは、妊娠から出産にかけて分泌量が増えますが、出産を境に急減します。すると母親の脳では神経細胞の働き方が変化し、不安や孤独を感じやすくなるのです。なぜそんな一見迷惑な仕組みが体に備わっているのか?その根本原因とも考えられているのが、人類が進化の過程で確立した、「みんなで協力して子育てする」=「共同養育」という独自の子育てスタイルです。人間の母親たちは、今なお本能的に「仲間と共同養育したい」という欲求を感じながら、核家族化が進む現代環境でそれがかなわない。
その大きな溝が、いわゆる“ママ友”とつながりたい欲求や、育児中の強い不安・孤独感を生み出していると考えられています。(参考)「つらい子育ての“見方”が変わる!? 最新科学が教えるヒント」
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産後にお母さんたちが不安になるのは、体と脳が本能的に「周りと繋がる」ことを求めていたからなんです!
だから、縄文時代も江戸時代も集団で共に育てる「共同養育」をしていたのは、本能の声に耳を傾けて適応していったからだと思うと納得ですよね。
これは至って自然な現象なのですが、それを、「母親としての素質がないから」、「夫が手伝ってくれないから」、、、と本能が求めている「繋がりたい」を無視して、ズレた所で解決しようとするから、上手くいかなくてしんどくなってしまうんです。。。><
また、現代の事例でよく聞く「ママ友と繋がって共同で子育てする」も一見共同養育に見えますが、縄文時代や江戸時代ほど上手くいっている感じがしないのは、「ママと子どもだけ」という閉じられた関係の中で子育てしているから。
⇒やっぱり可能性は、
私たち人類が適応してきた「共同養育」を
もっと探索していくことにあります!
改めて、縄文時代や江戸時代の事例を振り返ると、いくつか可能性ポイントが見えてきます。
① 集団の中にある
…複数のお母さんたちがいて子供に向き合っている、子ども同士で子守りを担う、長老から赤ん坊まで色んな年齢や役割の人たちがいて、お互いのことをよく見てる。
② 常に仕事や狩猟採集など生産活動の場の中にある
…江戸時代は「生産単位(職場)が家族」というのはまさにそうですよね。大人たちが働いているなかで、子供たちは遊んだり、仕事の真似をしたり、実際の生産の役割も担ったりして過ごします。
この辺の可能性ポイントをもとに、
みんなが充たされ生き生きとしている「共同養育」の場ってどんなのがある?
早速実践していくには!?
を次なるテーマとして、具体的な実践事例を通して追求していきたいと思います
投稿者 toyosima : 2021年10月22日 TweetList
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