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2021年12月08日

体の声は、祖先からのメッセージ~「もっと人間関係を広げていきたい」子供たちの本音♪

突然ですが、子育てママのみなさんに質問です! わが子をイメージしながら、答えてください。

「子どもには、どんな人になってもらいたいと思いますか? どんなふうに成長してもらいたいと思いますか?」

・・・いろいろと答えが浮かんでくると思いますが、
今日は、「仲間関係を「自ら」築いていける人」になるためのヒントを生物史に遡って追求してみたいと思います!

 

その前に、前回までの記事のふりかえりです。
体の声は、祖先からのメッセージ~知能を養うなら、まずは皮膚感覚を磨こう!~
体の声は祖先からのメッセージ~お母さんってすごい!母子間の親和充足こそが巣立つ力の基盤になる~

母子間の親和充足によって皮膚感覚に磨きをかけてきた哺乳類。「もっともっと」と気持ち良さを求めて知能を進化させ、母子間の親和を深めるとともに、その充足を同類の仲間にも向けていきました。そして、まわりの仲間をも安心できる存在・充足できる存在として認識することができるようになったのです。この機能の獲得が、まわりの仲間を肯定的に捉え、相手との関係を創っていける力の基礎となっています。

さて、哺乳類の子どもたちが、どのように充足の対象を広げていったのか、その特徴を見ていきます。

 

■「遊び」を通じて、仲間の状態把握→連携する力へ

哺乳類の子どもたちは、仲間同士でのじゃれあい・おいかけっこ・おしくらまんじゅうなど、遊びがとても盛んです。また、大人になっても暇さえあれば、なめ合いや毛づくろいなどスキンシップを盛んに行います。皮膚感覚に磨きをかけた哺乳類は、相手の体温や肌の質感、微細な動きなど、遊びやスキンシップを通じて相手の状態を細やかに把握することができます。

母子間での親和から「真似」充足をベースとして、さらに仲間との「遊び」を通じて同類を把握し、連携して獲物を捕まえたり、幼い子をカバーしながら歩いたりすることができるようになります。
体の声は、祖先からのメッセージ~母親が社会に適応(充足)するから、子どもは「真似」てスクスク育つ☆~

その経験が、大人になって集団をつくった時にも、外敵の位置を察知し子どもを挟んで足並みを揃えて逃げる、仲間の動きを常に把握しながらフォーメーションをつくって狩りをするなど、多彩な連携行動ができるようになります。子どもにとっても、複数の大人に見守られながら行動することが、安心感、一体感、そして生き抜く力(知能進化)に繋がっていたと考えられます。
(現代の危機的状況がわかる。こちらの記事も合わせておすすめ・・・→お母さんと一緒に遊びたい子どもたち

複数の母子集団を形成するサル

 

■周りの仲間ともっと充足したい。それが子どもの本音★

これまで見てきた哺乳類の進化過程は、人類である私たちの子育てにも通じます。

母親と子どものスキンシップ充足をベースに、小さい頃から遊び、仲間との関係をつくっていくことがとても重要です。それが、大人になっても周りの仲間と連携して行動する力を育みます。

仲間関係を自ら築いていける人になってほしいと願うなら、親からあれこれと細かいことを言わず、習い事漬けの生活にせず、思いっきり遊ばせること。その方が、相手のことを考えた行動ができる人に成長するはずです☺

遊びを第一に考えれば、家の中でも動き回り落ち着きがない姿や、あれしなさい・これしなさいと母親が一生懸命に子どもを管理する必要もありません。笑。
子どもたちは、母親との親和充足を充たした後は、仲間世界に飛び出していく!(=充足対象を広げていく)ことが、生物として自然な姿なのです。

だから、「家にいるよりも外に飛び出して遊びたい」、「仲間たちともっとふれ合いたくてウズウズしている」などは、子どもたちからの次なる成長のサイン★

子どもたちの本音を引き出すように、外に外に飛び出していく行動を期待し、後押しできる母親が、最も子育て上手なのではないのでしょうか!?

異学年での外遊び

私たちから、子育て中のママさんへのメッセージは、
親元から離れて、仲間世界に飛び込んでいく子供たちを見守り、支えていくことに力を注いでいきましょう!」ということです。子どもは、周りの子どもたちや大人たちとの関係を築き、いつの間にか大きく成長しているはず♪

さて、次回は、皮膚感覚の発達から親和充足を磨いてきた哺乳類についての総集編です。子育てにも使える重要な認識がいっぱい詰まっていますので、お楽しみに!

投稿者 oguma : 2021年12月08日 List   

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