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2019年06月14日

「お金が第一」の価値観が、子供と大人、学生と社会人の線引きを生んだ。

学校が必要な理由の一つに「社会性を身につける」というのがあります。そして学校を卒業して就職すると、学生から社会人へとステップアップ?していくのが普通と考えられています。

しかし、社会性を身につけるのであれば、学校にいっている生徒・学生だって社会人なのではないでしょうか。就職して給料をもらうようになったら社会人というのでは、あまりにも社会を矮小化している気がします。

今回はこの社会性、社会人について考えてみます。

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以下(http://www.leadcreate.co.jp/column/column141023.html)より引用します。
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冒頭いきなりですが質問です。
以下に記載した目標は、誰が立てたものでしょうか?

【目標】
「規則正しく生活する」
「自分のことは自分でやる」
「分からないことをそのままにせず、自分で調べる」
「自分から皆に話しかける」

A:今年小学校に入学した友人の子供
B:来年入社する新入社員に期待することをまとめた某企業の人事担当者

正解は、「A」の小学校に入学した友人の子供である。

では、以下の目標はいかがでしょうか。

【目標】
「生活のリズムをつくり規則正しい毎日を送る」
「やるべきことを放置しない」
「分からないことや疑問を放置せず、自分で調べる(聞く)」
「積極的に周囲とコミュニケーションを取る」

実は、この目標は「B」の来年入社する新入社員に期待することをまとめた某企業の人事担当者のものなのである。

一見何の違和感も持たずに流してしまいがちだが、改めて、それぞれの目標を確認していただきたい。 7歳の小学1年生が自ら立てた目標と、22歳の新入社員に人事が期待することが若干の言葉の選定に違いこそあれ、内容の主旨が「悲しいことに」同レベルなのである。

弊社は様々な企業の社員育成のサポートをさせていただいている仕事柄、各社の内定者教育や新人教育の現場にも携わらせていただくことが多い。そして冒頭の質問にあるような現実に直面し、「ふと冷静になったとき」、愕然とすることがあるのだ。
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小学1年生の目標は、社会生を身につけるための第一歩だといえるでしょう。ところが大学を卒業した22歳の大人に対しても全く同じことが目標になるとは・・・

いえるのは学校は社会性を身につける場として機能していないということ。社会と一線を引いた
学校という特殊空間ではそもそも無理なのだということです。

引き続き(https://bankarado.com/man-of-society-mean-826.html)より引用します。
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●「社会人」という言葉の意味
社会人の意味を調べると、以下のように出てきました。

① 学校や家庭などの保護から自立して、実社会で生活する人。
② プロや学生ではなく、企業に籍を置いていること。
③ 社会を構成している一人の人間。
(by weblio辞書)

①の前半部分は分かりますが、「実社会」って、家族や学校は社会じゃないってことですかね?

②の「学生ではなく」と定義したくなる気持ちは分かりますけど、大人になってから大学に通うことだってできますからね。それに、プロじゃダメなの?フリーランスは社会人じゃない訳??それって「会社員」なんじゃ???

③の意味はすんなり理解できますね。「社会人」という字の意味そのままって感じです。

③だけだったらいいのに、①と②が邪魔してまとめるのが難しくなってます。なので、一つの策として、言葉を分解して考えてみようかと。

●そもそも「社会」ってなんなのか?

まずここをはっきりさせましょう。そうすれば考えなければならないことが一気に減るはずです。
そもそも「社会」って何なんだ?
社会の意味は、グーグル検索によると以下。

①(人間が)集まって生活を営む、その集団。
②同類のなかま。
③世の中。世間。

要するに、「人の集まり」のことですね。

一人じゃ社会とは呼べない訳ですよ。どんな枠組みかはその時によって違うでしょうけど、集団の中に属している以上は「社会の中に居る」と言えます。

ここには差別的な分け方をする意味は特にありません。その部分から、次のことが判明してきます。
●社会を構成するのは大人だけじゃない
社会っていうのは単に人の集まりのことを言うのですから、そこには当然「子供」も含まれます。

weblio辞書で出てきた①の意味だと、「自立」と言うキーワードが中心になっているように思うのですが、自立が一体どの部分におけるものなのか?までは定義づけされていません。
そもそも人は、依存し合って生きています。

親は子供に衣食住を与えますが、子供は親に幸せや教訓を与えます。労働者は会社に労働力を提供しますが、会社は労働者に給料ややりがいを与えます。

こうやって、人間同士の関わり合いの中で、自由貿易みたいなことが常に行われている訳です。

そういう意味では、大人も子供もみんな社会に参加している一員(③の意味)なんじゃないでしょうか。

①や②みたいに「親から自立して会社勤めしてお金稼いでる人」みたいな認識は、社会人という言葉に含まれている一部のイメージであって、社会人という言葉の意味そのものではないのだと思いますね。
●社会人への認識がお金に偏りすぎ
まあ、確かに、「親に依存しないで家庭を築いていけるぐらいの収入を得ている人」を社会人と呼びたくなるのもわかります。そういう人がたくさん居ないと社会が成り立ちませんからね。

それでも、それって結局社会を構成する「一要素」に過ぎないんじゃないでしょうか?

人口が増え過ぎた今の社会にとっては、自ら家庭を築かない選択をする人も一定数必要だと思います。給料少なくてもNPOやNGOで働く人も必要だと思いますし。

多分これは、今の社会が「お金」あってなんぼのものだからだと思います。

お金がないと衣食住が揃わず、生きていけなくなる。そんな大事なものだからお金が物事の先頭に来て、それを中心に考えてしまう訳です。

それが今の世間一般的なイメージに当てはまって、「お金を稼ぐ=会社に勤める=親から自立する」みたいな認識に偏っている訳ですね。
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普段使っている社会人という言葉も極めて怪しくなってきます。

お金が第一という価値観が社会を支配する時代だから、就職して給料をもらうよいうになったら社会人。とても狭隘な社会観ですね。

子供も大人も社会人。そこには子供も大人も線引きなどなく、一緒に社会を営んでいるのだと思います。それをお金を基準に線引きなどするから、冒頭のように社会性のないまま子供が大人になり、今の社会を閉塞に追い込んでいるのではないでしょうか。

投稿者 hoiku : 2019年06月14日 List   

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