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2021年11月24日

体の声は、祖先からのメッセージ~生物のメスが子育てをしているのは、種として生き残りを賭けた適応戦略だった!~

「体の声は、祖先からのメッセージ」の第2 弾です!

前回の記事では、生物はもともと親子関係はなく、新世界へ飛び出していくのが、生命の適応原理であること、子育て期間は、子どもが社会に適応するために身近な親を真似して、後天的に成長していくための期間だということが分かりました!

では、その親子が一緒にいる意味はいつ、どんな形で生まれてきたのか。単細胞から哺乳類、そして人類までの進化過程の生物史を遡って掴んでいきましょう!

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(参考)実現論前史:雌雄の役割分化 より引用 リンク

生物が雌雄に分化したのはかなり古く、生物史の初期段階とも言える藻類の段階である(補:原初的にはもっと古く、単細胞生物の「接合」の辺りから雌雄分化への歩みは始まっている)。それ以降、雌雄に分化した系統の生物は著しい進化を遂げて節足動物や脊椎動物を生み出し、更に両生類や哺乳類を生み出した。
(中略)
生物は、一方では安定性を保持しつつ、他方では変異を作り出すという極めて困難な課題に直面する。その突破口を開いたのが組み換え系や修復系の酵素(蛋白質)群であり、それを基礎としてより大掛かりな突破口を開いたのが、雌雄分化である。つまり、雌雄分化とは、原理的にはより安定度の高い性(雌)と、より変異度の高い性(雄)への分化(=差異の促進)に他ならない。
(引用以上)
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つまり、生物は厳しい環境変化に対して種として生き残るための適応戦略として、力を溜めるために安定度の高いメス(卵子)と、早く動くために変異度の高い精子(オス)へと分化しました!

メスとオスは主従関係や損得関係ではなく、両方の性があることで種として成立している、どちらも欠けてはならないということです!

また、下記を参考にさせていただくと、メスが子育ての役割を担うようになってからも、魚類は卵を多く生み、その中から捕食されずに生き残った卵が生き残るという適応戦略を取っているのに対し、哺乳類は胎内保育を強化し、胎内で子の能力を高めて生存確率を高めていきました。

魚類→両生類→哺乳類と進化すればするほど、メスの生殖負担が大きくなり、オスの闘争機能が強化されていくことで、オスメスの役割分化(雌雄分化)は進んでいきます

(参考)るいネット:動物の子育てについて~生殖が集団の原点~①

ウィキペディア「動物の子育て」

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現在の家庭では、夫が子育てに協力的ではなかったり、無関心だったりすることに対して不満を持っているママさんも多いと思いますが、これまでの生物史を遡ってみると、子育ては基本メスによって行われていました。

しかし、単細胞~両生類までは、雄雌の役割分化は進化が進み、子供が生まれるまでの雌の生殖負担はどんどん大きくなっていますが、まだ産まれて以降の“子育て”は始まっていません

ではどこから始まったのかについて、次回、追求を深めていきます!

前回までの追求はこちら

体の声は、祖先からのメッセージ~生物的には親子が一緒にいる方が、意味が必要~

投稿者 mitutake : 2021年11月24日 List   

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