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2022年05月27日
【肌感覚を磨こう】農業は肌感覚が命です!
〜主体が消える!
世界に溶け込むような肌感覚を呼び覚まそう!~
私は有機JAS認定を受ける農業法人で農業をしています。
栽培方法には拘っていて、化学農薬や化学肥料に頼らない栽培が基本です。
なので育てる技術はとにかく手作業が多く、植物や土に直に触れ、感じながら育てています。
つまり、肌感覚がとても大切な職場なんです。
肌感覚で状況を感じ取ることができた時は作業の質もばっちり⭐
そんな時の状況は「言葉にならない」っていう表現がぴったりです。
自然を対象化した状態を伝えるのはなかなか難しいのですが、
何かヒントがあるように思うので、言葉にしてみたいと思います!
【ちょうどいいを肌感覚で探る、掴む】
“定植”ってご存知でしょうか?
発芽して間もない苗、つまり“赤ちゃん苗”を畑に植え付ける作業です。
柔らかい苗を扱うのは、持ち方や力加減などを探りながら作業する必要があります。
他にもとてもたくさんの情報を瞬時に処理しているのでご紹介します♪
①苗からの情報
まだ幼く柔らかい状態の苗。植えようと手に取ると、
葉が片側に反っている、
根っこ部分がしっかりしている、
葉の厚みの差異、
乾き具合、
根の張り具合、など、
数本の指で掴んだだけで色んな様子が掴めます。
全部を感じ取りながら、ちょうどいい持ち方や植え付ける際の角度を掴みます。
②土からの情報
指を使って土に穴を掘ります。
深さは一定か、
根を収めるにもその後土を掛けるにもちょうどいい広さか、
上からかぶせる土は「フワッと、でもしっかりと。」
時には指の先が地中の石にぶつかることもあって、
苗の成長を邪魔しないよう取り除くなど判断します。
③全身からの情報
農作業中は絶え間なく
動物の鳴き声や風の音、
土や木々の香り、
空気中の湿り気や温度、
光の反射や雲の動き、 などを受信し続けています。
そこから、畑の様子やこの後の天気や進捗を予想して進めます。
また、定植は等間隔で植えていきますが、
株間隔が広くも狭くもならないように、
そして畝の“中心に垂直で”植えることを30mほど繰り返します。
間隔を測るのにちょうどよい歩幅を探ります。
更に、地上0cm~10cmでの手作業なので
ずーっと中腰です。
下半身は
「土が緩くてハマりそう」「デコボコが大きいよ」
と足裏までも感じ取り、それに合わせて体幹を疲れにくいちょうどよい状態へと調整します。
…こうして何千株も植え付けます。
ひたすら「ちょうどいい」を探り続けるうちに、
今の感覚は自分が感じたのか周りの誰かの感覚なのか。。
体の外で起きてるのか内側なのか。。
と、自分と外側の境目がなくなったような=主体が失くなったような状態になっていきます。
正に「無になっている」という表現がピッタリ。
そしてこの状態はすごく心地良いのです!
こうして言葉にしてみると、肌は1個体を覆い外側と切り分けているかのようで、
実は「ひたすら外側(外圧)を探り、世界と一体化するための機能を洗練させた器官」
であることが見えてきます。
原始人類も肌感覚を発達させることで万物に溶け込んでいたのかも。。
第3の脳と呼ばれるのも納得です!
次回は肌感覚がエネルギーの増幅と繋がるのか?
仕事場面で活かすには?
など実践的な追求にしたいと思います。どうぞお楽しみに(^^)
投稿者 himejima : 2022年05月27日 TweetList
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コメント
投稿者 西岡 均
土の感覚、育てる感覚が通じ合うのは
農業仲間ならではですね☆
共感が嬉しいです。
有難うございます!
投稿者 himejima
農薬に頼らない農業
とても共感しました。
土いじりの楽しさ
小菜園での玉葱・トマト・胡瓜・ピーマン栽培
田舎での稲作のチョイお手伝い
とかとか、思い出させて頂きました。