2022.05.20

肌感覚のすごさを知る~言葉にせずとも息ぴったりの気持ちよさってなんでできるの?~

私たち人類は、言葉が無くてもまわりを感じとれる、そんな力を備えています。リンク
この、言葉以前の「肌感覚」で感じる、の「肌感覚」って一体どういうものなのでしょうか?

例えば、提出間際や学園祭の前日などで「ギリギリだ!間に合わないかも!?どうする!?」という状況で、みんなで限られた時間の中で阿吽の呼吸で進めていく空気感が結構気持ち良かったり、一体感を感じたり、、、という体験。
みなさん一度は経験したことあるかと思います。

同じ時間圧力の中、ある一つの課題の実現に向かって動いていく中で、
・誰がこの役割と言わずとも、自然と各人が役割を担ってくれている
・これをしたらイケないかな?などの余計な考えが邪魔する前に体が動く
・ナイスプレーも誰がしたか覚えてないくらい自然にみんなのナイスプレーに
・相手との一体感というより「チーム全体で一体感」がある
・一緒に取り組む相手の気持ちや状況=こうやったら楽になるなというのが大体分かるし、分かってくれている

この気持ちいい、一体感を感じるというのは、実は私達が持つ「肌感覚」が深く関係しています。

この感覚は、「課題をやる」という目的単体ではなかなか出てきません。「一緒にやっている仲間」がいて、その反応をみて、「少しでも力になれれば…!」「応えたい!」と体が動くんです。
制限時間の圧力がかかればかかるほど、個人個人の区別が無くなっていく感じ。自分がこれをした!相手があれをした!ではなく、みんなでした!となっていく感じ。

それは、私たちが、「相手(仲間、人)の存在や反応こそが活力源になっている」という意識構造をもっているからなんです。(関連したブログを紹介します→人類は同類なしでは生きていけない動物

阿吽の呼吸と言われるような、言葉を多く交わさずとも息ぴったりの連携行動が仲間とできるのは、まさにその場で相手の反応を全面的に(体全体で、色んな感覚を使って)受け取っているから、そして発信しているからなのではないでしょうか。

なるほど、バタバタしてても気持ちいい時っていうのは、自分も仲間もすべて素のまま出していて、受け取っているからなんだ!と気付きです。

そしてこれを自然とやってしまう「肌感覚」って何?という問題はまだまだ本当に奥が深い!
これから違った切り口でこの肌感覚のすごさを探っていきます♪

 

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2022.05.14

~子育ても人間関係も、肌感覚で掴む、肌感覚に学ぶ~

相手がほほ笑むと、自分もほほ笑みたくなる。
場の空気が、ピンと張りつめると、なんだが、ソワソワする。
仕事でも、遊びでも、仲間と息がぴったり合うと気持ちが良くなる。のってくる。そして、相手も同じように感じているだろうと、嬉しくなる。

人類は本来、言葉が無くてもまわりを感じとれる。そんな力を備えています。
いつから、そのような機能を獲得したのでしょうか。

やはり、生物史に学んでいきます。

生きとし生けるものは、全て、外圧に対する適応態として存在しています。人類である私たちも同様です。

生命を遡ると、初めは単細胞生物の時代から、魚類、両生類と進化を続け、哺乳類に至ります。生物進化は、全休凍結などの自然環境の変化や、絶対的強者(例えば海の支配者であるサメ)の存在による生活環境の変化など、全て、外圧が変化することによって逆境に追い込まれてきた結果、進化を遂げています。海から陸上進出の実現や、産卵から胎生保育の実現など、まわりの環境変化に適応した劇的な進化です。

その中で、私たち人類が、祖先となるサルから進化してきた時の状況は、それまでの進化と様相が異なります。

人類は、足の指が先祖返りした(枝を掴めなくなったかたちの)サルから進化してきました。これまでの外圧変化による逆境ではなく、自らの樹上機能を「欠損」したことによって、逆境に追い込まれたのです。
サルにとって最大の武器である樹上機能。この機能を失って、最弱生物となった初期人類は、自らの存亡をかけて適応しようとします。そこで獲得したのが、まわりの存在への感謝、そして、まわりの存在への同期機能です。

 

外圧に全く適応できない、自分は、「無」に等しい

そんな状況の中で、まわりの(仲間の)存在そのものが生きる活力源
そうであるからこそ、相手の欠乏・期待は何か。全ての意識を相手に向けて、全面収束していきます。そして、互いに、「こんなにも想ってくれている」ことを感じ取り、一体化を深めて充足する方向へと気持ちを高めていきます。

そこには、言葉なんてなくても、同じように、生き残るための外圧を感じ取り、相手が存在してくれる嬉しさを感じ取り、洞窟からエサを取りに行くための気持ちの鼓舞を共有していました。自らの肌感覚を相手の感覚とも重ね合わせて同期していくのです。

現人類が、相手とピタリと重なり合って充たされるのは、一体となって充足できる回路が、この時代に形成されたからです。
そう考えると、奇跡的に生き延びてきてくれた、初期人類に感謝の気持ちでいっぱいになりますね。

 

さて、長くなりましたが、私たちは、この言葉以前の肌感覚の重要性を改めて追求したいと思います。
それは、子育て・親子の関係においても、同僚や上司・部下の関係においても、はたまた男女の関係においても。そして、家庭や職場の集団単位においても。人類進化をヒントに、現代のさまざまな課題を、少しでも解決していけるように。

そうは言っても上手くいかない、現実はまだまだ・・・、なんて弱音を吐きたくなることもたくさんありますが、その中で、どうする?を考えることが大切ですよね。初期人類は、もっと凄まじい外圧状況下にいたのですから。

さて、5月からは、新しいメンバーを迎え、7名体制で本ブログを進めていきます。次回からも、お楽しみに♪

生まれてきてくれてありがとう 〜出産エピソード

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2022.05.10

生まれてきてくれてありがとう 〜出産エピソード

「生まれてきてくれてありがとう」という感覚。

妊娠期間も、出産の場面でもあんなに苦しいことやしんどいことがあったのに、目の前に現れただけですべてが吹き飛ぶほど!「もう何もいらない。あなたが元気でいてくれたらそれていい。」そう思われた方も多いのではないでしょうか。

けど、薄情なもので(笑)成長するにつれて「あれもこれも」と期待が膨らんでしまったり、思い通りにいかないことにイライラしてしまったり。。。。

今日は、そんなお母さんたちに初心に戻ってもらえるようなみんなの出産エピソードをお届けします。

「あったあった、うちはこうだった!」をイメージしながらぜひ読んでください。

人気だったら、このコラムを記事更新の合間にコラムとして、挟んでいこうと思いますので、ぜひコメントください!

それでは1人目のお母さんのエピソードから♪ 

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初産で予定日が過ぎ、そろそろ誘発剤を使うというタイミングで陣痛が始まったSさん

みんなに伝えたいことの1つめは、想像以上の「尊さ」がつまってた!!だからすべてに感謝したくなった!

●出産のタイミングは、赤ちゃんがお母さんの心も体も準備が整った段階でスタートしてくれるもの

私は、予定日もだいぶ過ぎてしまい、そろそろ誘発剤で・・・と入院の時間に合わせて陣痛がスタートしました。
陣痛もいきみも、痛いことに集中するよりも、赤ちゃんと呼吸を合わせることに意識を向けると、ぐんぐん進んでいって、誘発剤を使う予定だったけど、最終的に必要なくいけました!


●分娩台では助産師さんにすべてを預ける感覚が気持ちよかった

助産師さんがすべてを受け止めて、呼吸を合わせて一緒にお産をしてくれました。頭が大きくて最後中々出てこず大変だったんです。そんな時も助産師さんが一緒に頑張ってくださって、産後一緒にハイになっていました。
赤ちゃん、母親、助産師さん。その場にいるみんなが一体となって息を合わせている空間が気持ちよかったんです。

そして、前にママの先輩が言っていた出産は野生にもどる!をまさに体感!
私自身、我慢強いと思ってたけど、めっちゃ大きな声が出てました

「無性に生きててよかったー!」「生まれてよかったー!」
「お産に進ませてもらってよかったー!」
「出産に送り出してくださったみんなありがとー!」
って気持ちがとにかく溢れました。

こんな体験ができて幸せでした。

******************************

出産は赤ちゃんのペースがあるので、スピードが早ければいいとかではなく、それぞれがそれぞれの状況にあったお産があります。

Sさんの「痛いより、赤ちゃんと呼吸を合わせるに集中するとスルスル降りてきた」という話は、私自身も、そして私の周りのママ友だちも言っている人が多いです。

陣痛のスイッチを入れるのは、赤ちゃん自身。
出産の主役は赤ちゃんなのです。

赤ちゃんに全面的に委ね「息を合わせられる」という、一体化できればできるほど、気持ちいいお産につながります。

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2022.05.06

【コラム】仲間のなかで自ら創り出すことが充足と活力を高めていく!

こんにちは!

突然ですが、私がこのブログを書き始めて約半年が経ちます。
これまで子育てに関して様々なシリーズ をみんなで追求して記事にしてきました。
(過去の記事は、共感できるものばかりなので、是非遡って読 んでみてください!リンクリンク

今回は、自分がこのブログを書くようになって感じた気づきをみなさんにご紹介します!

〇人との繋がりで「快」の感覚は磨かれる!

私のなかで一番面白かったのは、生まれた年代が 10 年違えば社会や家庭のあり方も大きく変わっていて、当時の状況にあった働き方、子育て論があったこと。

なので、私の会社にもいろんな考え方の人達がいます。

しかし、仕事場面で活躍している人は、みんな相手への肯定視が高く、未知課題に対しても“何、なんで?”があふれている人ばかりでした。そんな先 輩たちに共通していたのは、みんな子どもの頃に思いっきり遊んでいたことと、周りを巻き込んで何か 新しいことを創ることが好きなことでした。

その行動の源となっているのは、「快」の感覚=一体化充足です。

乳幼児期の母親とのスキンシップが顕著ですが、快の感覚は人との繋がりで磨かれていきます。自分は 一人ではなく、周りと繋がっていると感じていることで、スッキリせずもやもやすることがあれば、もっ と充足したいという気持ちが生まれ、一体化に向けた行動につながっていきます!

〇声には波動が乗る。周りと重ねることで活力が増幅していく!

私たちは、自分の波長を周りと重ね合うことでまた上へと上昇していきます。そのために必要なのは、会話。

上司から部下へ、親から子へ、夫から妻へ、お互いにどう思っているか、目の前の課題を突破する ためにどうするかを伝える時間が必要。
仕事が出来る、大人になる、結婚することがゴールではありません。次々に変わっていく外圧環境に目 を向け、そこからどうするかを追求していくことが重要です。

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私は社会人 4 年目(既婚)ですが、会社や家庭のなかでは、時折、上手くいかないこともあります。
そんな時に、次にどうしていくか考えるきっかけになったのが、 このブログ(とブログメンバー)でした。

最近、少し体調を崩してしまった時に、早く仕事をしなければという焦りの気持ちと、なかなか体調が 良くならない体の不安があり、みんなへの申し訳なさと、どう思われているだろうという不安感で、気持 ちが塞いでしまいそうになりました。
でも、会社の上司が電話をくれたり、家に話にきてくれたり一緒にご飯に行ったことで、つながりを感 じることができ、冷静に自分の体に向き合うことができました。
そして、仕事に復帰した今、みんなと一 緒にいられることが嬉しく、仕事に対してもこれまで以上に楽しむことができています。

これから、集団の中で担える仕事が増え、子どもが産まれて家庭が出来たとしても、不安はありませ ん。
自分には、いつでも周りに話せる仲間がいる。そう思うだけで、いろんなことに挑戦していけると思 います!

これからも、「感謝の心を育むには」ブログの一読者として、楽しんでいきます!
読んでいただき、ありがとうございました!

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2022.05.04

大人も子どもも一緒。やりたい!気持ちいい!その感覚がどこまでも力を発揮させる。

子どもたちには、本当にいきいき、伸び伸びと成長していって欲しい。

一方、そう願って見守っているのに、声を掛けるとそっぽを向いてしまったり、全然言っている事と違う事をやっていたりと、あまのじゃく真っ盛りの反応を返されると、「え~~!」と心配になってしまいますよね。

でも、大丈夫。
いまはそうかもしれませんが、やりたい!これが気持ちいい!という気持ちが芽生えれば、どこまでも力を発揮していく可能性を子どもたちはみな持っているんです。

これまでもそんな事例たちを紹介してきました。
教える必要は無い。やりたい!という感情が湧けば上がってくる
子どものやる気アップは、大人と同じ。常に「どうする?」を考えること!
自分の気持ちに素直に、好きに向かうことが、新時代の天才を育てる
本物に触れると…心や体が自然と動き出す

そして、今回はとても身近な事例を紹介していきます。
これは、あるお母さんの息子さんの話。宿題もやりたくない(のでやらない)、遊びたい盛りだった息子が、最近なんか急に変わったと。

・夜は早めに寝て、親もまだまだ眠る朝の時間に早く起きて遊んだり、さらには宿題の進捗状況を自ら把握して、遊びと勉強の時間を組み替えたりするようになったり。
・宿題やテストも嫌なものだったのが、点数が取れる友達に秘訣を聞いて、点数が取れるようになったら、またヒアリングを繰り返して、自分なりに勉強の進め方(点数をとる方法)を探索して楽しんでたり。
・実力テストは「いまのぼくの実力を試すんテストなんだ」と、うきうきしていたり。

小学4年生でこんな風に自ら上手くいく方法、ワクワクする方法、ベストな時間帯、段取りを探索していると聞いて、正直大人顔負け!と驚きでした。
(しっかり、親に何も言われない時間に遊びを入れているところも凄いしっかりしてる(笑))

このように学校の課題であれ、スポーツであれ、習い事であれ、何か面白い!ワクワクする!というものを自ら見つけて、私たち大人が思っている以上の力を発揮しているのです。

実は、これは子どもたちだけに限った話でもないんですね。

社会人になっても「やりたい!」という気持ちや欠乏が強ければ、どこまでものめり込んで新たな道を切り拓いたり、深めたりすることは出来るんです。

好きなものに素直に向かう子供(大人もですが)の気持ちにブレーキをかけるとすれば、過剰に心配してしまう親の干渉なのかもしれません。
「大丈夫かな?」「怒られない、嫌われないかな?」そんな気持ちが好奇心を上回れば、欠乏や気持ちを押さえてしまいます。

子どもたちも私たち大人と同じように、未知や新しい刺激や変化に対して探索する回路はきちんと持っています。

だからこそ教える、導くだけが大人の役割ではなく、見守りつつも、共に考え、お父さんであれば追求する仲間、お母さんであれば受け止めてくれる安心存在として、イキイキと新たな世界に向かっていく子どもらを送りだしていきたいですね。

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2022.04.29

教える必要は無い。やりたい!という感情が湧けば上がってくる

今日は、職場での人材育成からの気づきです。
子育て中の方や、学校や職場で後輩を指導する立場の方や、チームをまとめることを期待されている方など、そしてまたその逆も。生活をしていればどんな場面でも人との協働が必要になってきます。

丁寧に教えたつもりなのになかなか成果が上がらない、目標を共有したはずなのに同じ熱さを感じられない、お客さんの性格や関係性などを共有したつもりなのに相手の気持ちを汲み取れないなど・・・。
上手くいく時もいかない時も、試行錯誤の連続ですよね。

私も職場で後輩たちを指導する場面がありますが、なるほど!と思い参考にしている考え方があるのでご紹介したいと思います。

法隆寺の専属宮大工であった西岡常一棟梁の唯一の弟子である小川三夫さんのお話の一部です。
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一生を、木と過ごす。宮大工・小川三夫さんの「人論・仕事論」。「教えないから、上がってくる」 (より一部引用です)

・お弟子さんは、どう育てますか。

まだ何もやったこともない、何もできない人が「宮大工になりたい」といって来るんですよ。そしたら、その弟子は、一番先に何をするかといったって、何にもできない。だから、飯つくりさせる。仕事はできなくても、みんなのために、飯つくりと掃除はできるわけですから。飯つくり、掃除を1年間やらせると、飯つくりをさせれば、その人の段取りのよさがわかりますよね。思いやりも、わかりますよ。そうでしょ。
「今日は、これをみんなに食べてもらう」とか、そういうのは、段取りが必要になるし、掃除をさせる時にしたって、必ずその子の性格が出る。それを1年間見て、「ああ、この子はこういうところがまずいから、 じゃ、ここだけは直さなくちゃならないな」というふうにするわけですな。

・直るんですか。

直りますよ、一緒にいれば。一緒にいないとだめなんですよ。これが、アパートから通ってもいいですか、ではダメなんです。  ま、常に一緒にいるんだから向こうも大変だけど、こっちも大変ですよね。 でも、それが大切なんですよ。そうして生活してると、「みんながこれだけやっているんだから」というふうに気持ちがわいてくるわけです。
毎日毎日掃除ばっかししますよ。そうすると、やっぱり先輩がきれいなかんなくずを削ってますよね。もう、かっこいいし、憧れでしょう。ああいうかんなくず、削ってみたいと思う。そう思ったときにかんなを貸してやるんですよ。「削ってみい」そしたら、もううれしくてうれしくて、板が薄くなるほど削りますからね。その夜からのそいつの研ぎものは今までとは全然違ってきますよね。

・その日にガチャーンと変わるんですか。

変わるんですよ。これが、最初に、「かんなはこういうふうなもんですよ」「こういうふうに削るんですよ」と教えてやったって、苦痛でしかないですよ。削れないんですから。つまり、ほんとに削りたい、削りたい、削りたいと思う気持ちがわくまで、放っとかなくちゃダメ。教えちゃったら、その子がいろいろなことを気づかなくなってしまう。「掃除しとけ」とだけ言って3か月ぐらい放っとかれますわな。そうすると、本人がいちばん「これはまずいな」と思うからね。そうすると、一生懸命やる気分が高まる。(中略)
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成長していくには、相手のことを知ること、目指す方向を共有すること、できる人に真似ていくことは不可欠ですが、そういう気持ち関係になっていくにも、まずは「やりたい!そうなりたい!」といった根っこの部分=欠乏を育てることがすごく大切。ということなのでしょう。

その欠乏さえ湧き上がってくれば、あとは見様見真似で成長していくし、新たな壁にも気づける。そして真似をすることで見えていた世界も広がっていき、更に上を目指す活力が湧いてくる。
また同時に、真似る中で先人たちへの同化も深まり感謝も深まる。その繰り返しの中で「もっとやりたい!へと意識が変わり、欠乏も大きくなっていくのだと思います。
逆に、欠乏を無視して教えたところで長続きはしない(なんとなくできたとしても本物にはなれない)。

職場での育成と聞くと、専門的な技術面でのスキルアップと捉えがちですが、まず行うべきことは技術力以前の「やりたい!」と思う欠乏引き出し育てていくことなのでしょう。
そしてその為には、上司部下関係なく一体で外圧(課題)の中に飛び込み、一緒に試行錯誤すること。

新年度がスタートし新しい環境で仕事を始める方も多いと思います。ヒントにしてみてはいかがでしょうか。

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2022.04.28

子どものやる気アップは、大人と同じ。常に「どうする?」を考えること!

「どうしたらやる気を出してくれるのだろう。」「習い事をやらせるだけでいいのかしら。」「夢を持てと言っても現実的には・・・。」

子ども想う母親の気持ちは複雑。とにかく、子どもたちが活き活きと気持ちを高めて生きていけるようになってほしい。それだけでいい。とも思いますよね。

だから、何よりも子ども達が夢中になって、取り組みたい!と思える、その「欠乏」を高めることが大切です。そして、その「やりたい!」は、子どもの好きなこと、将来に繋がること、なんて深く考えなくても良いのです。子ども達は、まさに「今」を生きている。

今回の記事では、子どもの「やりたい」を引き出すための、ヒントを紹介したいと思います。

ある塾現場でのお話。

小学生を集めて、遊びの中でチーム力を育もうという企画が行われていた時のこと。

取り組んでいたのは、「新聞折りじゃんけん」。

チーム対抗で、じゃんけんに負けたチームは、新聞を半分に折って、その上に複数人が乗っていくゲーム。負ければ負けるほど、新聞は小さく折りたたまれるので、足の踏み場が無くなっていくといきます。

 

じゃんけんに負けたチームの中では、「おまえが負けたのが悪いんや!」など、仲間を責めてしまう子ども、「もういいから早く進めよう」としらけている子もいて、結束感がなく、意識もバラバラ状態。なんかつまらない。

その時、講師の先生から、「人を責めてる間は、相手チームには勝てへんで。ステップアップした新しい遊びも生み出せへんで。」と声をかけていました。

その一言で、生徒たちの空気がガラッと変わり、遊びに集中するように。

「いい感じ!○○君は、こういう体勢にして!」など、負けていても、前向きに「どうする?」を考えるようになりました。

その後、先生に声かけのポイントを聞くと、、、

「自分たちはチームを作っているんだ」と自覚させること。「チーム全体をいい方向にもっていくなら?」を、それぞれの子どもが考えて動けるようになること。と返ってきました。自分ひとりの好き勝手では通用しない、仲間からの期待。

押し付ける感じではなく、考えさせて行動させる。一方的に教えるのではなく、先生からの問いに子どもたちが答えていく中で、子供たちの気持ちが顕在化し、まとまっていく感じ^^

 

現代の子どもたちは、親や先生に、「あれしなさい、これしなさい」のオンパレードの中で生きています。もはや、与えられることが当たりまえの環境に、自らの「やりたい」に気づくことなく生きています。

子育ての場面では、好きなようにやらせることが正解でもなく、将来のために習い事をさせるのも正解ではないのかもしれません。もっと、「なりたい」、「やりたい」生起させるためには、仲間同士の期待。これを存分に感じ合う場や声かけを実践していってはいかがでしょうか。

この事例から学ぶことは、仲間の期待に対して、常に「どうする?」を考え抜くこと。それを楽しむこと。そして、子育ての場面で(母親ができること)は、そのきっかけを与えることです。それはつまり、子どもを解放してあげることなのかも知れません。

自分の気持ちに素直に、好きに向かうことが、新時代の天才を育てる

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2022.04.22

自分の気持ちに素直に、好きに向かうことが、新時代の天才を育てる

新時代の天才に共通する素養は?

大谷翔平や藤井風。いま各世代に大人気で、お母さんたちも「ウチの子がこうなって欲しい」と思っているようです。

大谷翔平は、2021年メジャーで打者と投手の二刀流で大活躍を見せました。

かたや、藤井風は12歳から自身の演奏動画をYOUTUBEにあげるようになり、いまやその歌唱力や作曲センスは業界関係者から大絶賛。素朴な岡山弁とビジュアルのギャップが魅力に。

新時代の天才とも言えるこの2人に共通するのは、純粋さ、自然さ、謙虚さ。

2人の幼少期は、野球や音楽という好きなものに向かって、個性を伸ばしていきました。

ひと昔前は個性や好きという主張が強いと、はみ出しもの感があったりしました。

子育てで、好きなことをしなさいというと、好き勝手なことをどこまで許容するのかと葛藤する母親もいるようです。それでも、素直に好きに向かわせることが子どもの能力を伸ばしてくれます。

世阿弥の風姿花伝でも「7歳ごろの能では、自然に思うままにさせること。そこに良いも悪いも評価しないこと。厳しく怒ったりすると、やる気をなくしてしまう」、と説いています。

採用で出会う学生たちの意識もこの2年で変化した

私自身、人事の採用場面でも自己主張の強い子(自分発)は協調性がない人材が多く、みんなの役に立ちたい想い(みんな発)が強い人材を求めていました。

でもこの2年で風向きが変わりました。

「みんなのために」と語る子の中に、主体性がなく流されやすい、答えが見えないと不安になりがちな子が増えてきました。

「まず自分の成長が」と語る子の方が、実は熱い思いがあり、結果、仲間思いであったり、他の人のために、という気持ちも強いのです。

相手のために、を考えすぎて自分の想いに蓋をする

この背景は何か。

私が関わっているある高校生が現実の企業での仕事(インターン)に参加してから、話してくれたこと。

「私は、小さい頃から学校の先生の言う通りに、会話中相手を傷つけないようにとか、自分の思っていることを言って喧嘩(ややこしいこと)になるくらいだったら、思っていることを言うのをやめようと思って、

言わないことや言葉を選んでいました。」

学校教育や子育ての中で、相手のために、を感じすぎるがあまり、自分の想いに蓋をしまっているのです。

そして、彼らはSNS世代であることもあります。周りの評価に非常に過敏。有名人が炎上するさまや仲間内でハブられる経験もしています。自分を出せなくなる一方で、過剰に自己評価を求めてしまう。逆に、周りを気にせず、自分の想いに素直に向かっている子ほど、きちんと人が磨かれている。

こうした気持ちが追求する仲間の原動力(心臓)を止めている

高校生の彼は、こうも言いました。

「でも、こうした気持ちが仲間の仲を深めることや、追求する集団の原動力(心臓)を止めていると感じました。ある学びの時間に他の子がスマホを触っている、今までの自分は何やってんの、くらいの覇気のない指摘をしていました。

でも、指摘するときも本気になって自分を前面に出して想いを伝えること。

自分のこれを打開することが日々の成長にもつながると感じたし、いろんな仕事、そしてその集団を勝てる集団へと導く第一歩になっていると思っています。」

好きに向かえば、自ずと本物の外圧から人生に必要なものを学び取っていく

いま時代が向かっているのは、「自分の気持ちに素直になること」。それを出すこと。それは周りに従順であるということではなく、まず自分の気持ちに素直に、好きなものに向かっていくこと。

特に小学生くらいから、こうしたことを導ける環境が必要です。

このような育ち方をした子、あるものを突き詰めていけば、自ずと本物の外圧やプロフェッショナルに触れて、その中で、一人では生きていけないこと、周りへの感謝の念が湧き、純粋さと自然さと謙虚さを持った人材になっていくということなのだと思います。

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2022.04.20

本物に触れると…心や体が自然と動き出す

「大谷翔平みたいな人になってほしい! 」
「なんでもいいから好きなことを見つけて夢中になってほしい」
という話を子育て中のお母さんからよく聞きます。

一方で好きなことを見つけるために・・・

子どもが興味を示した習いごとをいろいろさせて見ますが、いつの間にか“習い事に休まず行くこと”が目的になってしまったり、練習してないのが気になっちゃったり、●級とることが目標になってしまったり。

結局時間に追われ、親子ともども疲れてしまったという話もよく聞きます。

「好きを極める」のと「好き勝手にする」
似ているようで、真逆のこの二つ。

どうしたら子供がイキイキ自ら動き出すのでしょうか?
そのヒントを探っていきます。

本物は心に響く☆

 

■“本物”に触れると・・・心や体が自然と動き出す

子どもたちは“あぁや、こうや”と諭されれば諭されるほど、右から左に流れてなかなか定着しません。
昔みたいなスパルタも今の時代には流行りません。やらされている中からは“したい!”の気持ちは湧きにくいものです。

では、どうしたらいいのか。
その切り口の一つに「本物に触れる」があります。

以前、自給自足の生活をするアウトドア界でも一目置かれる存在Fさんがいる自然体験に行った時の事。

それまで他の先生が“静かにして!”“はい、話を聞いて~~~!”と言われても、まとまらなかった子どもたちがFさんの“おい”の一言でシーンとなりました。

その外圧と一体の緊張感に溢れた“おい”の一言。

普段は注意されると癇癪を起してしまう子も、ピタリと行動を止め静かに聞き入るほど子どもたちの心に響きました。
そのあと、穏やかな声で話すFさんの話を、子供たちは真剣に聞き、乱れることなく行動にまでつながったました。

また別の場面では、プロのカメラマンSさんが教育現場の撮影に入った時のこと。
わちゃわちゃ、好きに遊んでいた子どもたち。興味があるからSさんのカメラを覗くものの、Sさんの仕事の邪魔になることは一切しませんでした。

言葉のプロのHさんが大学で講義を行った時も「今日誰も寝てる人がいなかった!奇跡!!!!」と生徒たちを驚かせたそうなのです。

本物の人たちは、たくさんの言葉で説明しなくても、専門家じゃなくても、なぜか誰しも心惹かれるものなのです。
だから子育ても場面でも、無理やり夢中になれるものを探そうとするよりも、本物に触れる機会を増やしていく。(世阿弥の思いもここにあるのかも。

その中で、与えられるのではなく、子供の心や体が自然と動き出すものこそが、その子が発見した『極め』の卵になるかもしれません。

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posted by mineyama at : 2022.04.20 | コメント (0件) | トラックバック (0) List   

2022.04.15

先人の“心”に学ぶ~「男時(おどき)、女時(めどき)」人生の波から学ぶ~

600年前の能楽の世界。それまでの猿楽から世の中の外圧や、業態変革に直面する中、どのように市場の中で評価を獲得し生き残っていくのか?先陣を切り新しい能楽へ挑んだ観阿弥、その姿から生き方・戦い方として世阿弥が記し残した「風姿花伝」。
時代や意識が変われども、現代の生き方や働き方、人間関係、人材育成を考える上で、胸に刺さる教訓がたくさん残されています。前回までの「稽古の心得」「初心忘るべからず」からも気づきや学びがありましたが、今回は、「男時(おどき)、女時(めどき)」という捉え方に触れていきたいと思います。

『時の間にも、男時・女時とてあるべし。いかにすれども、能にも、よき時あれば、かならず悪き事またあるべし。これ、力なき因果なり。(第七 別記口伝)』日本古典文学摘集 風姿花伝 第七 別紙口伝 七 原文 (koten.net)

当時の能では「立合」と呼ばれる競技形式で観客の評価を競っていたそうですが、勝負には波がつきもの。力では変えられない因果の中で、その流れを受け止め最終的に勝つにはどうする?を思考した中から生まれた言葉であり、観客の期待や相手の出方など状況を捉え、時流を見極め、攻めに転ずるタイミングとそのための備えこそが重要。と説いているのだと思います。

原文からは、「良き時=男時」、「悪き事=女時」となりますが、単純な良し悪しというより、誰もが人生の中でこの様な波に直面し乗り越え成長していくのだ。という摂理を気づかせてくれる。
好調な時でも、環境や状況が変わればその流れのままではいずれ上手くいかなくなる。その時こそ状況を捉え直し、新たな環境や期待に適応していく鍛錬や準備が必要になる。
状況を無視し我を通す(闇雲に攻める)のではなく、柔軟に現実に向き合っていく(相手発で実現基盤を整える)こと、その繰り返しの先にこそ、次の波(勝ち)を迎え入れ飛躍する機会が訪れるのだと。

また、個人の次元を超えて、部門や企業など集団レベルで捉えても、時代や人々の意識が常に移ろう中で、どのようにして社会の期待に応えていくか(評価を得ていくか)は、どんな企業も直面する課題。
時代がおかしい、社会がおかしい、仲間が不調だから、相手が悪いなどと捉えてみても現実は変わらない。何故評価を得られなかったのか?次はどんな手で攻めるべきか?など現実を受け入れ「女時」の時こそ、その振舞や追求がすごく大事なのだと教えてくれる。

「男時、女時」という捉え方を知ることで、誰にも存在する成長のサイクルとして状況を肯定的に見ることもできるし、不調な仲間がいても状況に寄り添った期待を投げかけやすくなるかもしれませんね。

世阿弥が、何故この時流の変化を「男女」を用いて表現したのか?奥が深そうで理由が気になりますが、身近な仲間と解釈を深めていくと、日々の人間関係の中でもたくさんの気づきが得られそうです。

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posted by tana-ken at : 2022.04.15 | コメント (0件) | トラックバック (0) List