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2021年09月17日

【データで見る現代の家庭②】激増する家庭内問題(DV・児童虐待・自殺やうつ)

前回、結婚する人が減り、1/3が離婚する時代になったと書きました。
【データで見る現代の家庭①】結婚しても3組に1組は離婚する時代

結婚したとしても、家庭の関係悪化が増加しています。この20年で家庭の置かれている状況は大きく変わっているのです。DV、児童虐待、親族間の殺人。子どもの自殺や、うつ。
結構、衝撃です。。

■①20年で5倍になったDV相談、10倍になった児童虐待の相談
・家庭内暴力(DV)の相談支援センターへの相談件数は、2015~2019年度は11万件前後で推移していたが、2020年度はなんと19万件で1.6倍!コロナ禍で一気に増えた形。2002年では3.6万件で、この20年で5倍に

・児童虐待の相談対応件数は2020年度、20万件で過去最高値を記録。2000年は1.7万件で20年で10倍に

・さらに、法務省が発表している殺人事件の動向というデータでは2016年に摘発した殺人事件(未遂を含む)のうち実に半分以上の 55 %が親族間殺人。実際に検挙件数そのものは半減している中で親族間殺人の割合は増加しているという。 

■②中高生の自殺増加・高校生の3割がうつ
・日本人全体の自殺者数が減少する中で、特に、中高生の自殺が増えています。
・コロナ禍の2020年は過去最多の479人。近5年は微増傾向が続いていたが、コロナ禍の2020年は前年比140人増と急増。平成10(1998)年度は192人。約20年で2倍以上になっています。少子化は進んでいるにも関わらず。。

※命を落とすまでに至らずとも、コロナ禍以降、中等度以上のうつ症状がある子どもの割合が、高校生30%、中学生24%、小学4~6年生15%にのぼるという衝撃的な結果も。(2021年2月10日、国立成育医療研究センターによる「コロナ×こどもアンケート」第4回調査報告より) 

自殺の原因のトップ3は、進路に関する悩み(55人)、学業不振(52人)、親子関係の不和(42人)。
なんとなく自殺と聞くと、学校のいじめや仲間関係が原因のように思いがちですが、そうではなく進路や成績、親との関係。。。


「子育て課題(子供の成績や進路)が唯一の家庭の共通課題」になり、親の干渉が強まっている。そこに子供は苦しんでいるということの表れです。

親にとっても、家庭の課題が子育てでしかない以上、子育ての評価=親の評価に置き換えられてしまい、子育て不安に陥りやすい構造になっているのです。

 

参考リンク
〇日本の婚姻率と離婚率の実情(2021年公開版) (ヤフーニュース)
〇男性は4人に1人近くが生涯未婚の可能性…生涯未婚率(最新) (ガベージニュース)
〇児童虐待、初の20万件超 20年度統計、最多更新(東京新聞)
〇DV相談件数の推移 2020年度の速報値(内閣府男女共同参画局
〇子どもの自殺急増 コロナ下の家庭・学校の変化影響か(朝日新聞)

投稿者 yamane : 2021年09月17日 List   

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