【コラム】世代別に見る社会情勢と社会の捉え方の違い①~1970年と1980年代~ |
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2021年09月28日
【コラム】世代別に見る社会情勢と社会の捉え方の違い②~1990年、1995年生まれの場合は?~
前回に引き続き、【コラム】世代別に見る社会情勢と社会の捉え方の違いの後半です!
今の子育ての問題は、家庭ごとの個別課題ではなく、社会情勢や親からの育てられ方に影響しているということを前回の記事でご紹介しましたが、今回はこれから子育てをしていく30代前半~20代後半のメンバーの意識についてご紹介したいと思います!
①で取り上げた世代とは異なり、社会に対して不整合を感じている世代のように思います!
③ 1989年(平成元年)生まれYさん
「1989年に生まれて、物心ついたころにはバブル経済も崩壊し、社会全体に閉塞感を感じていたな。」
「社会が暗い空気の中で、元気がないサラリーマンみたいな大人になりたくないと思っていたよ。」
「中学生の頃の2001年の小泉フィーバーでは何か変わるんじゃないかと期待もしたけど、その閉塞感は何も変わらず。大学卒業の頃の2011年東日本大震災で、高学歴の官僚ですら答えを出せない現実や足の引張り合いを当時目の当たりにしたんだ」。
「学歴無意味・政治では社会は変わらないという感覚になったな。自分たちで答えを創らなきゃと燃えてくるものがあったね!」
→どうやって生き抜くかを探索し、社会が変わっていくのではないかという変革期待を持っていた世代。しかし、一向によくならない社会を目の当たりにして、学歴は全く通用しないことを確信した世代です。
この世代の親は私権圧力、学歴社会を経験した時代であったために、親からの勉強圧力は強かったと思われます!(当人は、放任の親だったみたいですが 笑)
④1994年(平成6年)生まれM(この記事の書き手)
「私は、生まれてから高校までずっと九州の地方に住んでいて、正直あまり社会に対して関心がなく、親からも勉強を強制されることはなかった。」
「高校生のころ、2011年東日本大震災が起こったとき、なかなか復興しないことに対して違和感を覚えたが、それでも自分事としては捉えられていなかったと思います。」
「ただ、大学生のころに2016年熊本地震で自ら地震を経験し、現地調査にも行ったことで、社会に目を向けるようになり、このままではやばいと思い始めました。」
→私は、地方出身ですが大学や社会人で様々な出身の人と話すと親からの勉強圧力がまだ強い家庭が多く、女性も社会に出て活躍したいと思っているため、子どもは欲しいけど、結婚しても働き続けたいと思っている人が多いと感じます!
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コラム①②を通して、メンバーとの会話の中から、当時の社会状況の動きを受けた人々の意識が、家庭や子育てに対する考え方にもダイレクトに反映されることが分かりました!
また、現在問題になっていることは、各家庭の個別の問題というよりも社会の動きの方が影響が大きいからこそ、1970年前後から現代までの子育てに対する意識の変化を社会の動きと併せて分析していくことで、現代の家庭は何が問題なのか、この問題を解決するためには何が必要なのか、その可能性を探っていきます!
前回までの追求はこちら
【データで見る現代の家庭①】結婚しても3組に1組は離婚する時代
【データで見る現代の家庭②】激増する家庭内問題(DV・児童虐待・自殺やうつ)
監視カメラ、GPS、SNSチェック…こんなにも子供への監視圧力が強まってきている(>_<)
家庭(集団)崩壊の危機⇒既存の家庭像にしがみつくのか?新たな集団の可能性探索に向かうのか?
投稿者 mitutake : 2021年09月28日 TweetList
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