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2021年11月04日

仕事をするようになって「生きている心地がした!」子どもたち

最近のテーマ、「子育て=集団の担い手育成」というお話。

〇子どもの方が、大人よりも仕事ができるし、みんなを元気にさせるよ!
〇「子育て=集団の担い手育成」と捉え直してみると、いろんな可能性が見えてくる

子どもは生産課題を担う中で育つことや、縄文・江戸の子育てを知ってくると、「子育て」という言葉自体が、大人が子に何をして育ててあげるか?という「子対親の関係」に捉えがちで、どこかしっくりこないと感じていました。

でも、「次世代の集団の担い手育成」と捉えると、親だけで出来ることはほとんどないことに気づきます。子は、たくさんの大人と関わり、社会性を身につけ、子ども同士でも、年上に学び年下を見守り、成長していきます。もっと気安く、みんなの中で育てていけば良いのです。

実際、類グループの「類学舎」の取組みで、仕事課題を小学生から高校生までが担ってくれています。(参考:類学舎
その彼らの奮闘を日々見ている中で、「生産の場で人が育つ姿」を目の当たりにしています。

「充足度が半端ない!」「生きている心地がした!」
これが、これからの社会の子育てならぬ、次世代育成の形なのかと。

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例えば、農業の仕事を続けている子の日報の一部をご紹介。

〇充足度が半端ない!!

もうすぐ農園にきて一か月たつけど、

やっと一ヶ月かっていうよりもう一か月かっていう感じ(笑)

最初の一週間は、類学舎の方が楽やなとかをかんがえてたりしてたけど、変わってきた。

 

なんで変わったのかは自分でもわからないけど、

農業ってすごく外圧が強いし、本当に時間が足りない(-_-;)

だけど、充足度が半端ない!!

つらいことも多いし体中痛いけど本当に本当にたのしい(o^―^o)

 

毎日一緒なわけなくて毎日違う一日で、

そこに込められた期待とかどんどんつかんでいきたい。

こういう活動がもっと広がって農業をやっていることが一番楽しいってことをみんなにわかってほしい!

「つらいことも多い、体中痛い、でも本当に楽しい!」
この言葉は大切だなと感じます。
与えられた宿題ではなく、現実の仕事だからこその充足感です。
大人の私たちこそ、仕事をそう捉えられているでしょうか?襟を正されます。

〇たった一言のあいさつで仲良くなれる

農園から実家に帰った時に、同じ棟に住んでいる人にあって、

その時自然に出た言葉が「こんばんはー」だった。

別にあの人に言おうとおもっていったわけじゃないし

後で自分何いってるんだろっと思うほど、

ほんとに自然と言葉がでできた。

 

しゃべったこともないひとだったけど、

「おかえり!」って自分の言葉に返してくれたのがなによりうれしかった。

ここまで、感動してるのは過去に自分からあまり挨拶をしたことがないから

そう思ったんだとおもう。

 

なんで、自然に言葉がでできたのかというと

いつも出荷をしてくれている生産者さん達がきてくれるたび挨拶をして

っていう感じが日常になってるのではないのかなと思った。

あいさつが自然と言葉に出てくる。人が充足対象になっている。
都市部で希薄になった関係性も、農業を通じて取り戻していることに驚きです。

ある高校生は、「なんで学校をやめて、類学舎に来ようと思ったの?」という質問にこう答えました。

〇生きている心地がしたんです!

勉強が出来なくて、周りからの評価で自分はダメな人間だと思い込んでたんです。

毎日のように人生詰んだと口にするくらい。本当に活力もなくて死んでいました。

でも、ここにきて、だれかを笑顔にすることができて、

自分が動くことで、誰かが喜んでくれる!

生きている心地がしたんです!

この言葉を聞いて、その質問をした企業の経営者さんは泣いて感動されていました。
だれかを笑顔にすること、そうした仕事に関わる中で、
「生きている心地がした」と言う彼は、いま色んな仕事で活躍してくれています。

そこで冒頭のお話。改めて、子育てはみんなの課題。
子育て、でがんじがらめにならず、「次世代の担い手を育てる」という気持ちに立って、充足できる仕事(集団)の場に送り出してあげること。それが親にできることです。そこに年齢は関係ありません。

子育てから卒業した方は、子どもたちを受け入れる仕事の場をたくさん作りだしていくことを、一緒にやっていきませんか。

生きている心地がする、そんな仕事空間をもっともっとつくっていきたいです。

投稿者 yamane : 2021年11月04日 List   

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