2022.11.17

「マスク生活」が子どもの表情・感情を奪う

もうすぐ小学生になる息子をもつ父親ですが、ここ数年の子供たちの様子・学校を始めとする教育現場の変わりようを見聞きする度、これからの子供たちは大丈夫かなと、少し心配になることがあります。

ただでさえ今の子供たちは宿題と習い事が詰め込まれ、そのスケジュールは大人たちよりも忙しいと聞くし、外で思い切り遊ぶ機会・そもそも遊べる場所も格段に減っている。最近は小学校の昼休み時間でさえ、外には出ず教室にいたままだったり図書室にいったりする子供たちが過半だとか。自分が子供だった頃を振り返ると、信じられないことばかりです。

幼少期は特に、豊かな人間性を育むうえで重要な時期と聞きます。しかし現実にそのような場は極端に減少。そんな中でのコロナ禍。
『マスクを着けたままの生活』が当たり前になってしまった社会は、子供たちの成長にどんな影響を与えるのか。
根拠なき推論ではなく、できる限り事実に即した観点から、考えていきたいと思います。

以下、【マスク社会が危ない~子どもの発達に「毎日マスク」はどう影響するか?】(宝島社 著:明和政子)より抜粋引用。

 

●「サル真似」がヒト進化の基盤

・乳幼児期とは、相手の心を理解する能力や言語を獲得していくきわめて重要な時期です。こうした学びを可能にするのは、ヒトだけが持っているある特別な能力です。それが「サル真似」です。

「サル真似」という言葉には、「創造性に欠ける」「誰にでもできる」といったあまり良くないイメージがあると思います。しかしこれは間違いです。実は、サル真似をする霊長類はヒトだけであり、サル真似こそがヒトの発達を支える基盤になっているのです。

・ヒトは言葉を話し始める前から、他者の表情や行為を積極的に真似し始めます。ここには、相手の行為を自分の行為と鏡のように照らし合わせる「ミラーニューロン」という神経ネットワークが関与しているとみられます。
目の前の人がニコッと笑顔を浮かべている、悲しんでいる、怒っている。乳児は、生後数ヶ月でそうした喜怒哀楽の表情を「区別」できるようになりますが、いまだこの段階では、その人の心を「理解」するには至っていません。そこに至るには、もうひとつ重要なプロセスを経る必要があります。それが真似です。

相手の笑顔を、自分でも真似してみる。その時に乳児は、自分自身が笑うという身体経験によって心地よさを感じます。その経験を、目の前にいる人の笑顔に鏡のように照らし合わせていくことによって、「この人は嬉しいんだ」という心の理解が可能となるのです。

 

●「表情を読めない」子供たち

・周りの大人がいつもマスクをしていたとしても、家庭ではお母さん、お父さんがマスクを外して表情を見せているからまったく問題ない、という意見があるかもしれません。

しかし、ある表情(シグナル)はこういう意味を持っている(シンボル)という理解を、お母さん、お父さんといったごく身近な人との間だけでなく、家族以外のさまざまな他者にも当てはめ、広げていく必要があります。これを「般化」学習と言いますが、これこそが社会性を育むために必要となるプロセスです。

・現代社会において、乳幼児の社会性を育む場として大きな役割を果たしているのは、保育園やこども園、幼稚園などでしょう。こうした時空間で、子どもたちは多種多様な人々の表情やふるまいに触れる機会を多く得てきました。しかし、マスク着用が日常的に求められる今、子供たちは相手がどのような表情をしているのかを理解することは難しく、また、それを真似する機会も乏しくなっています。

・園で子どもと接してくださっている先生方からは、「子どもたちに笑顔を向けても反応が薄い」「子どもたちに思いが伝わっていないように感じる」といった声が上がっています。先生がマスクをしていると、子どもたちにとっては大人が想像する以上に、相手の表情を読み取ることが難しいのです。また、自分が笑ったときにも、先生が笑い返してくれているかどうかが分からないわけです。

特に小さな子どもは、相手の顔を見るとき、目以上に口元を注視する、と聞いたこともあります。
真似をしながら、相手の気持ちも自分の気持ちも理解していく。やはり乳幼児期は、後の人間性を育むうえで大変重要な時期であることが分かります。
海外の研究機関からは、「マスク生活」が子どもの発達に与える影響を指摘する分析も出始めています。

・2022年4月4日、BBC(英国国営放送)が、気になる記事を配信しました。英国教育水準監査局という、日本でいう文部科学省の第三者研究機関にあたる公的機関があります。その機関が、コロナ禍での英国の子どもたちの現状についての報告書を公表したという内容です。
それによるとコロナ禍の2年で、すべての子どもではありませんが、相当数の子どもたちに、言語の獲得の遅れや表情の乏しさ、不安傾向といったマイナスの影響が出ているそうです。

このような指摘と分析は、日本国内ではまだまだ少ないのではないでしょうか。ただマスコミをはじめ世間の風潮に流されることなく、子どもたちの意識の変化・その背景にある構造を捉えながら、これからの子育て・教育について引続き追求していきたいと思います。

 にほんブログ村 子育てブログへ

続きを読む "「マスク生活」が子どもの表情・感情を奪う"

posted by negi at : 2022.11.17 | コメント (0件) | トラックバック (0) List   

2022.11.12

「やる気」なんて存在しなかった!行動するから湧いてくるもの。脳のしくみを知れば生きやすくなる♪

やる気、活力、意欲、モチベーション、、、、
世の中には、「やる気」を上げるための本やブログ記事がたくさんあるように、誰もが「『やる気を出す』にはどうしたらよいか?」の答えを求めています。やる気を上げるって、難しいですよね。。。

周りのメンバーたちと議論する中でも、

  •  息子を塾に通わせるお母さんから、「うちの子がなかなか勉強しなくって、どう声をかけたら良いのか?先生、どうしたらよいですか?」という相談がよくきます。(先生である)私自身、生徒に「いいね!この調子!」とか声掛けしか方法を知らないことに気付いて。本当に子どものやる気を上げて、自ら勉強したり、挑戦したりしてもらうにはどうしたらよいのか知りたい。(塾の先生_若手)
  • 後輩指導。一緒に仕事をしている時に、言われたこと以上の成果になかなか行かないし、もっと面白いところがいっぱいあるのに面白くなさそうなのが気になる。どうやったら、後輩のやる気を上げられるのだろう。(会社員_中堅)
  • 状況を共有したり、期待を掛けるとやる気が上がるが、その持続期間はもって数日。継続してやる気がある状態にするにはどう接していったら良いのだろうか?(会社員_ベテラン)

こども達や周りの仲間たちのやる気を上げるにはどうするか?とみんなが悩んでます!
何なら相手のどころか、自分自身のやる気の上げ方も分かっていなかったりしますよねm002.gif
むしろ「なんでやる気がでないんだろう…ダメじゃん」と自分を責めて苦しくなってしまうことなんてあるある・・・icon_cry.gif

それほど「やる気を上げる」というのは、至難の業なのです!

こんなにみんなを悩ませる「やる気」。でも、実は、科学的には存在しない概念だったのです!

>人間は、行動を起こすから「やる気」が出てくる生き物なんです。

仕事、勉強、家事などのやらないといけないことは、最初は面倒でも、やりはじめると気分がノッてきて作業がはかどる。そうした行動の結果を「やる気」が出たから…と考えているだけなんですよ。

>「やる気が出ない」から行動を起こせないというのは…?

>それは心理的にありもしない壁を勝手につくっている状態。「やる気が出ない」というのは虚構にすぎません。だから、面倒なときほどあれこれ考えずに、さっさと始めてしまえばいいんです。「やる気を出すにはどうすれば…」と考えるだけで行動しないことは、時間の無駄でしかありません。
「簡単にやる気を出す方法を教えてください!」→脳研究者「やる気なんて存在しない」

なんと「やる気を上げるには?」と考えること自体が、ピント外れだったということですね!(照)

重要なのは、まず身体を動かすこと。そこから脳が動き出し、いろいろな感情、活力というものが出てきます。
動かなければ、考えているつもりでもなにも出てきません。

だって、そもそも「脳はサボるのが当たり前」で大体は「省エネモード」なんだから!!衝撃です。

>脳には「さぼる」機能がついている
他の臓器に比べエネルギー消費量が非常に大きい脳。ですが、体の他の臓器もエネルギーを必要とするので、大食漢である脳にばかりエネルギー供給するわけにはいきません。
そのため、脳には、外からの「刺激」が少なければ活動を抑制するという「省エネ」の機能がついています。いわゆる「さぼる」という機能が脳には備わっているのです。
脳科学から見たやる気の出し方

行動を起こすから、脳が活性化するという体の仕組み。
人類本来のやる気の源は、身体を動かすこと。

そんなシンプルなことなの?!でもその仕組みさえ分かってしまえば、相手や自分のやる気を上げるためには1分でも10分でも動いてみること、それだけなのでやれることは沢山ありますよね★

そして、動いている最中にどんどん気分が乗ってくるようなことはよくありますが、この時どのような物質が分泌されているのか?より促進させるには?とさらに深めていけるポイントがまだまだ隠されています。

さて、そのポイントとは何なのか。具体的な事例を通じて次深堀りしていきます♪お楽しみに!

前回

 にほんブログ村 子育てブログへ

続きを読む "「やる気」なんて存在しなかった!行動するから湧いてくるもの。脳のしくみを知れば生きやすくなる♪"

posted by toyosima at : 2022.11.12 | コメント (1件) | トラックバック (0) List   

2022.11.11

【コラム】「字が汚い」どうしたらいい?字が汚いにもいろんな段階があるのです。

「うちの子、字が汚いんです(><)」という相談をよくいただきます。

よく聞くのは、お手紙交換をよくする女の子のほうが字がキレイということ!

それは文字を相手に伝えるために書くからと言われていますが、「字が汚い」にもいろんな段階があるのです。

 

1 文字以前に、おしゃべり(意思の疎通)はできますか?
2 そもそも、字がキレイにかけない?
3 キレイにかける時もあるけど、宿題の字が汚い?

 

1 おしゃべりして、意思の疎通が出来ているのならば、言葉の基盤は◎
伝えたい!その気持ちを育てそう。

そもそも言葉は、本質を掴み、その掴んだ感覚を周りとすり合わせるために生まれました。
もっと詳しく知りたい方はこちらをクリック

だからまず、おしゃべりして、意思の疎通が出来ているのならば、言葉の基盤は◎です!!
子どもたちとおしゃべりする上で大切にしてほしいのは、最後まで聞くこと。話を否定しないこと。
要領を得ない、ダラダラ話が続く・・・などあるかもしれませんが、まずは伝えたい!と思っているその思いを受け取りましょう♪
そうやって伝えたい想いを育て、言葉にする練習を何度もする中で表現力が磨かれます。

 

2 文字はバランスが命♪体を思い通りに動かすトレーニングが必要です。
文字は手先の事だけと思いがちですが、姿勢、鉛筆の持ち方など体全体のバランスも影響してきます!

参考投稿
・きれいな字を書く人は体の使い方がうまかった! あなたは「まっすぐな線」引けますか? 

お子さんは、リズムに合わせて動くなど、自分の体を思い通りに動かすことはできますか?まずは文字の前に体を動かすから始めてみた方が上手くいくかもしれません!
【肌感覚に学ぶ】幼少期だからこそ育みたい。「からだ・こころ・あたま」をつなぐ感覚統合。 

 

3 キレイにかけるときもあるけど、宿題の字が汚い?!
きっと一番多いのはこれ!キレイに書ける時もあるけれど・・・
宿題の漢字練習の時の文字が汚すぎる!お直しが多すぎる!イライラという場面ではないでしょうか。

例えば、「漢字の宿題をする」にしてもいろんな期待が入っています。
漢字を覚えてほしい、正しい姿勢で書いてほしい、集中して書いてほしい、キレイに書いてほしい。

そのすべてが統合して始めたバランスの良い字がかけるというのはありますが、一気にあれもこれもはしんどくなってしまう子もいます。

親がやりがちなのが、出来たところではなく、目につきやすい出来なった事ばかり注意してしまうこと。それではやる気にならないのも当たり前です。

どこから磨いていくのかは状況によって様々ですが、よくなったところ、子ども自身が頑張ろうとしている変化を感じ、その変化ポイントを言葉にして伝えていきましょう!!

そして、そもそも実は字がきたない人ほど頭がいいという切り口や 海外では文字は個性だからキレイも嫌いもないなんて事例もあるのです。

 

宿題はちゃんとやるもの、字はキレイに書くもの。などなど、いつでもどこでも完璧を求めすぎると子ども自身も疲れてしまいます。
逆に心配を恐れるあまり挑戦しない子になってしまう可能性も!!!

たかが“字をキレイ”と思うかもしれませんが、これだけたくさんの切り口が詰まっていました!
お子さんはどのタイプでしたか?

お子さんをよく見て、声をかけてみて、変化を感じてみてください☆

 

 にほんブログ村 子育てブログへ

続きを読む "【コラム】「字が汚い」どうしたらいい?字が汚いにもいろんな段階があるのです。"

posted by mineyama at : 2022.11.11 | コメント (0件) | トラックバック (0) List   

2022.11.05

「子育て・人材育成・集団づくり」の理論と実践を追求していきます!

子育て・教育をテーマに追求を深める本ブログは、この秋から新メンバーを加え、総勢20名で運営していきます。教育の現場に立つメンバーも多く迎え入れたので、より一層、実践内容を生々しく記事にしていきたいと思います。よろしくお願いします。

さて、これから追求していくテーマを簡単に紹介します。

1.哺乳類・人類本来の子育て
・生命原理に則った子育てとは?子育ては、いつから始まった?
・子育て期間ってどのように変化してる?それは何で?
・哺乳類の子育て(~人類まで)は、何をすることなのか?
・現在の子育てのおかしさは?⇒どうする?

2.年代別の子育てどうする?男の子と女の子はどのように育てる?
・乳児期の子育て⇒スキンシップの効用・手あての効用 ⇒その仕組みは?分泌物質は?
・幼児期の子育て⇒イヤイヤ期・何で?期・脳進化を紐解く。
・小学生、中学生の成長過程では、どのような変化が起こっているのか?遊びの効用は?
・思春期の仕組みの解明。20代でも思春期はあるの?

3.20代の人材育成どうする?社内の人材育成どうする?
・若者の意識潮流の解明。役に立ちたい意識、嫌われたくない意識。底流にあるものは?
・活力って何?活力は上がるものなの?何が分泌されているの?
・仕事ができるようになるためには?(それを、やる気を上げる方向で追求!)
・男の人材育成どうする?女の人材育成どうする?上司・先輩・後輩との関係は?人間関係に焦点。
・集団をまとめる力とは?つなぐ力とは?

4.家庭どうする?職場どうする?(学校どうする?)
・家庭って何?家庭の誕生。家庭ができた背景。家庭の構造の変化。歴史史実。
・今、家庭では何が起きているのか?家庭内暴力。児童虐待。⇒可能性系は?ビジネスパートナー?
・母親の現実に迫る。意識はどこに向かう?→生々しい保護者相談場面から。
・共同保育の可能性は。職場との関係どうする?働く女性の意識は?新しい集団の在り方は?

盛りだくさんのテーマですが、3つのグループで運営していきたいと思います。

私たちが大切にすることは、自然体で、活力が湧く「子育て」を追求していくことであり、それは即ち、企業であれば社内の人材育成にも繋がり、家庭や職場を超えた集団のつくり方にも繋がっていくと考えています。こども達や若者が、まわりとの人間関係を築いていけるように、世界を広げていけるように、そして、誰もが活力を増していけるように。本ブログで追求していきます!

 にほんブログ村 子育てブログへ

続きを読む "「子育て・人材育成・集団づくり」の理論と実践を追求していきます!"

posted by oguma at : 2022.11.05 | コメント (0件) | トラックバック (0) List   

2022.10.30

【知能進化を紐解く】生物進化に学ぶ本来の人材育成~実践編

(画像はコチラからお借りしました。)

男性ホルモン=テストステロン女性ホルモンのエストロゲン・プロゲステロンの役割と分泌を深掘りすることで、男と女がまったく別の生き物といえるくらい、大きな違いがあるのです。(過去記事

新たな世界に飛び込むことが、男の性を高めていく男性

日々の変化を絶妙なバランスで、しなやかに対応できるの女性

人類がこのように身体の仕組みを進化させることで、集団として生き延びてきたのだと思うと、お互いの性への感謝感が湧いてきます。

今回の記事では実践編として、学校でも会社でも家庭でも、どんなところに違いが表れるのか、身近な事例から違いを見ていきましょう。

 にほんブログ村 子育てブログへ

続きを読む "【知能進化を紐解く】生物進化に学ぶ本来の人材育成~実践編"

posted by suzu-kun at : 2022.10.30 | コメント (0件) | トラックバック (0) List   

2022.10.29

肌で感じ、心で感じることの積み重ねの中で、私たちの知能は進化してきた

「知能進化を紐解く」シリーズでは、私たちの生きる活力や、日々感じる感謝や謝罪の気持ち、人間関係で感じる安心感や葛藤、そして子育てや人材育成、男女の特性、世代特有の壁や可能性など、多岐に渡って様々な角度から追求してきました。
改めて人を知ることって難しいと感じると同時に、私たちは人の根本や仕組をあまり理解できていないのかもしれないと感じることも多かったです。
そして、そのぶんたくさんの気づきもありました。

・皮膚感覚や五感こそが知能進化の鍵を握っている
まずは、子どもが大好きなスキンシップから

・人間の発達段階には周期があり、その年代で獲得する体験こそが知能発達の土台となる
脳の発達には順番がある。イヤイヤ期こそが知能進化の最初のターニングポイント!?
植物にたとえるこどもの成長~種の状態から花開くまでの「発達の4段階」~
シナプスの刈り込みによる知能進化

・人間は集団で適応する動物ゆえ、社会に所属することで幾つになっても進化できる
身心の変化が知能進化を生み出す

・身心のみならず知能の活性化においても駆動物質が鍵を握っている
個を超えて集団の中で磨かれる適応力(活力ホルモン:テストステロンの作用から見る)
思春期、体の中ではどんなことが起こっている?!~女性編~

私たちは社会の中で壁や課題にぶつかった時、その環境や事象自体を固定的に捉えてしまい、発想や行動が広がらなくなってしまいがちですが、実はそんなことはなくて、歴史を遡ったり、生命の原理から学んでみたりすることで、固定的な枠にとらわれてしまっていることに気づくこともできるし、見えてくる可能性も広がっていく。
そして、そのような思考と行動を繰り返すことこそが、知能の進化を生み出してきたことに気づいたりもする。

巷には、子育てや人材育成に関するマニュアル本が溢れるほど存在していますが、手法を身につけるだけでなく、そもそもの私たち人間の仕組みを理解することで、より一体化でき相手に寄り添えるのではないか?そんな気持ちを強く持つようにもなりました。
※実際に仕事を一緒にする仲間に対しての見方や感情にも一体化しやすくなる。

肌で感じ、心で感じることの積み重ねの中で、私たちの知能が進化してきたように、これからも日々の人間関係の中で触れ合い、湧き上がる感情に向き合い、具体的に掘り下げて、周りの仲間と共有・実践していくことで、新しい人間関係や、集団のあり方を発見していきたいと思います。

 にほんブログ村 子育てブログへ

続きを読む "肌で感じ、心で感じることの積み重ねの中で、私たちの知能は進化してきた"

posted by tana-ken at : 2022.10.29 | コメント (0件) | トラックバック (0) List   

2022.10.22

【知能進化を紐解く】生物進化に学ぶ本来の人材育成~職場の若手編

ここまで「知能進化を紐解く」シリーズでは、健やかに育つために必要不可欠な母親や仲間との関わり、肉体的なスキンシップや成長期に合わせたホルモンの分泌変化など追求を進めてきました。

追求する度に、相手のどんな気持ちや行動も、背景には本能的な欠乏発の「やりたいのにやり切れない」気持ちだったり体の不整合状態があると分かりました。そして「人が育つ、人を育てる」とはどういうことか、捉え方が変わる感覚にもなりました。

この感覚を、日常の人材育成と更に繋げたい。そこで今回は身近な事例をきっかけに、生物進化に則った本来の子育てや人材育成の手掛かりを探りたいと思います。

「若手社員が何を考えてるのかよくわからない」と悩む方は多いのではないでしょうか。
私の職場も同様で、若手が消極的だったり、なかなか後に続いてくれないということがあります。

ある時、職場で参加自由の取り組みを始めるにあたって、若手の間に不安感が漂いました。
何が原因か、どうしたものかと考えていたところ、入社して1、2年目の若手から相談を受けました。

「自由って言うけど、参加しないとアイツやる気ないな、と思われそう。
時間帯も設けられると、強制されてると感じると参加したくなくなる」と。

他の若手も同様の状態。
これは、20代以下の世代に見られる、同調圧力に真っ先に反応している状態そのもの。

・マスコミによる同調圧力 リンク(るいネットより引用)
・あなたは洗脳を受けている リンク(過去ブログ記事)

世代共通なことから、社会的にマスコミや学校教育などの弊害が影響している事も感じつつ。目の前で悩む若手をにどう接するか。

今回のケースでは相談の結果、本人が「やってみます!」とまずは飛び込んでくれるようになりました。

若手の意欲が上がるポイントだったと感じるものを挙げてみると、

・育成側の「〇〇世代だから」「この子はこういう傾向があるから」という見方は一端置いておく

・入社以降の事業部の状況を直視。業績による上司や顧客の反応から、どんな圧力が掛かっているのかを捉える。

・その上で、強制と感じる内容について聞いてみる。
「そんなにやりたくない内容かな?」→若手「やりたくないのではない。必要も感じる」
「なにがそうさせている?」→若手「強制されると自信もやる気も無くなる」

・本人の中にある「やった方が良い」という感覚を膨らませ、行動に移すことを後押しする。

・お互い一致する感覚の時は、一緒に増幅させるイメージですすめる。
例えば…先輩も若手の頃は同じだった。正しい答えがわからないまま飛び込んでやり直したりうまく行ったりしながら仕事への意欲を太くしていった話しで盛り上がるなど

・これまでの経験に成功が無い人に、無理に意欲を上げさせようとしない←これこそ強制

など、色々出てきました。
職場で手探りする若手の状況を紐解くには、思春期にエネルギーを引き出す視点も参考になるかもしれません。

<過去の思春期追求はコチラ>
【知能進化を紐解く】12~18歳の思春期は、男として、女として、土台をつくる最大の変容期
【知能進化を解く】思春期のエネルギーを増幅させる方法とは?

相談を受けた時、
相手のどんな気持ちや行動も、背景には本能的な欠乏発の「やりたいのにやり切れない」気持ちだったり体の不整合状態があって、その状態一つ一つに知能進化上の意味をもっています。

そう捉えた上で、相手を取り巻く状況を押さえ、本人の状態から一緒に受け止めることで「ちょっと重いなぁ、厄介だなぁ」なんて感覚も無くなっていきます。

あとは本人の欠乏を後押しすることで、若手は前に進むことができます✨

 にほんブログ村 子育てブログへ

続きを読む "【知能進化を紐解く】生物進化に学ぶ本来の人材育成~職場の若手編"

posted by himejima at : 2022.10.22 | コメント (0件) | トラックバック (0) List   

2022.10.22

【知能進化を紐解く】男と女。互いの性に感謝し集団をつくり合う知能進化の営み

私たち人類は、赤ん坊の頃から大人になるまで、どのような発達過程をたどってきたのか。
健やかに育つために必要不可欠な、スキンシップの効用やホルモンの分泌を「知能進化を紐解くシリーズ」では記事にしてきました。

直近の記事では、男性ホルモンのテストステロン、女性ホルモンのエストロゲン・プロゲステロンについて扱い、それぞれの身体・知能進化の仕組みを深めてきました。
今回の記事では、それらのホルモン物質の分泌からみる、男と女の特徴を改めて整理していきたいと思います。この記事を読み終えた時には、互いの性に感謝感が深まると思います。

■新たな世界に飛び込むことが、男の性を高めていく

男としての「身体」、「脳」に進化させていくホルモン物質(テストステロン)の分泌量は20代がピーク。思春期で獲得した未知なるものへ挑戦する心と体験が、社会空間(仕事の世界)へ飛び出した時に一気に解放されていきます。だから、思春期でのやんちゃな行動も、大人の男になるために必要な脳進化の過程なのです。
では、本能的には減退する、30代以降の男の性(テストステロンの分泌)を高めていくものは何でしょうか。

それは、テストステロンが分泌されるタイミングに秘訣があります。
テストステロンは社会性のホルモンとも言われ、社会の中の評価や、相手からの評価をもらい、成功体験となることで、分泌量が増えていきます。よって、「男性ホルモン値は、成功や勝利をつかみ、称賛されることで高まります。インパクトや驚きのある手料理を振る舞い「すごい!」「やるな!」などの声を相手から引き出す。また勝利の獲得は、さらなる自信と次の冒険心につながる。「ウィナーズ・エフェクト」と呼ばれる男性ホルモンの好循環の流れに身を置きたい。リンク

要するに、挑戦に次ぐ挑戦が男の性を高めていく。ある意味一直線に磨かれていく男の性(脳進化)。冒険する世界を広げ、人脈を広げ(子どもであれば、仲間の輪を広げ)ていくこと。多くの人と繋がり、多くの挑戦を乗り越えていく。男同士で称賛し合い、高め合っていくこと。女からの応援によって、ますますやる気になっていくこと。そんな集団をつくりあげることこそ、男の性が高まる構造です。
シンプルな構造ですが、前に進めば進むほど、激しい世界にうつりかわっていく。それを切り拓く度にテストステロンが高まっていきます。

■絶妙なバランスで、相手と息を合わせる女の性

女としての「身体」、「脳」に進化させていくホルモン物質(エストロゲンとプロゲステロン)の分泌量は30代がピーク。エストロゲンは、est(発情、性的な欲望)+gen(呼び起こす)の合成語で「性的な欲求を呼び起こす物質」。別名恋愛ホルモンとも呼ばれ「女性らしいカラダづくり」を作るホルモンです。プロゲステロンは、pro-(何々のために)+gest(妊娠する)の合成語で「妊娠するための物質」だそうです。2つの分泌作用(波)が交互にくることで、女性は生殖という大きな役割を担えるようになったのです。

エストロゲンとプロゲステロンの分泌は、いつでも変化し続ける波のよう。その濃度は、リンクでも紹介したように、50mプールの水の量に対して、ティースプーン1杯分のホルモンでも作用してしまうほどです。なんて繊細な分泌作用なのでしょう。月の周期と同様に、毎日変化する女の身体と脳。それでも、日々の生活・仕事・人間関係を絶妙なバランス感覚でしなやかに対応できるのが女の力です。

一方、ストレスがかかり続けると、不安な気持ちが増幅してしまうのも本能的な作用。外圧がかかるとさらに前進したくなる男の性とは全く違う。そのために、共同で子育てできる機能が備わっているのです。女の脳を進化をさせていくためには、仲間との共同がヒントになるのかもしれません。

■互いの性を高めるのは、同性・異性からの感謝と期待

広い対象に向かって冒険世界を突き進む男の性。多くの仲間と集団をつくる力がその性を高めていきます。
絶妙なバランスで受け入れ相手を繋ぐ女の性。まわりとの共感を土台とした充足の増幅行動によって、魅力を高めていきます。
人類が雄雌に分化して以降、人類として生き残ってきた歴史と本能の仕組みを深めるほどに、互いの性に対する肯定性と感謝感が湧いてきます

これから時代における、子育てや人材育成も、生物進化に則った、本来の姿で育んでいきたい。そんな気持ちを持ちながらこのブログも書き進めていきたいと思います。次回は、具体的な実践編を記し、11月以降の新しいシリーズに備えていきたいと思います!

 にほんブログ村 子育てブログへ

続きを読む "【知能進化を紐解く】男と女。互いの性に感謝し集団をつくり合う知能進化の営み"

posted by oguma at : 2022.10.22 | コメント (0件) | トラックバック (0) List   

2022.10.15

【知能進化を紐解く】ホルモン分泌は体からのメッセージ~女性のすごいバランス感覚~

女は、体調を崩しやすい、体力が続かない。そんな、かよわい存在?
いえいえ、女こそ、絶妙なバランス感覚を本能的に備えている生き物なのです♡

日々の仕事、生活の中で、まわりと比べて、男の人と比べて、ついつい不安になってしまう。そんな方々に読んでもらいたい記事です。
不安な気持ちも吹き飛ばす、女の身体の仕組みと魅力をご紹介します!

女の人は、ホルモン分泌という体からのメッセージを受け取りながら生きています。

前回ブログでも紹介したように、
エストロゲンやプロゲステロンをある周期で、波のように分泌したり、急激に変化させることによって、自然と色っぽく挑発的になったり、保守的になったり、不安になって周りの女の人たちと協力したくなったりするように体にセットされています。これは本能なので女の人、みんなに備わっている人類としての機能です。

さて、そんなホルモン分泌がどれくらいの濃度で私たちの体に影響を与えているというと‥‥
実は、50mプールの水の量に対して、ティースプーン1杯分のホルモンでも作用してしまうほど!!

とっても、高い濃度なんです。そんな「ごくごく微量」のホルモンが、体にも気持ちにも影響するなんて、女の身体は繊細。だからこそ、ちょっとしたホルモン分泌の変動で、思っている以上に身体は変化していきます。

だから、ストレスがかかり続ける状況にずっといたり、強いストレスがかかってきたら、ホルモンバランスは簡単に乱れます。それがきっかけで「うつ病」になってしまう女性も少なくありません。
女性に多い「うつ」は女性ホルモンが影響?バランスが乱れたときのこころの健康づくり

女性は特に、こんな想いを抱えがち。
「まわりが頑張ってくれているんだから、私が頑張らなくてどうする!?」
「自分を少しぐらい犠牲になってもみんなが喜ぶなら…」
「ストレスなんて感じてたらダメだ!笑顔笑顔!」

分かっていますよね。体はそんなことを、求めていません。
それでも、頑張らなきゃと無理をしてしまう方も多いと思いますが、こんな風に体に現れた変化を無視してしまうと、さらに乱れてしまいます。身体の声と頭で無理矢理、整合させようとする意識が、さらに心を裂いていくのです。泣

だから、身体の声に素直になること人類の進化の原理を素直に学ぶこと。私自身は、それだけで、生きやすくなる。そんな気持ちさえ湧いてきます。
女性は元々複雑なホルモン分泌の波の中で生きており、常にその中でバランスを保ちながら過ごしています。そんな凄いこと、男性にはできません。改めて、そんな波打つ体の状態を受け止めながら、日々を過ごしている女性の強さ柔軟さ(バランス感覚)に驚きと感謝の想いが溢れてきます。(我ながら(。-_-。))

読者の女性のみなさんも、自分の体の声を聞き大切にしてあげてください。
そして、男性のみなさんは、女性の波打つ変動の中でも、常にバランスさせて応えようとするひたむきさを認めてあげてほしいなと思います。
月の周期がそうであるように、1ヵ月でも変わりゆく身体と心。それほど繊細な女性だからこそ、相手と息を合わせるのはおてのもの。絶妙なバランス感覚で、まわりと波長を合わせられる力こそ女の魅力。

身体に素直に、心に素直に。女であることに感謝し、生きていきたいですね。

さて、次回は、これまで紹介してきた男と女の違いを本能次元から紐解いていきたいと思います。

 にほんブログ村 子育てブログへ

続きを読む "【知能進化を紐解く】ホルモン分泌は体からのメッセージ~女性のすごいバランス感覚~"

posted by toyosima at : 2022.10.15 | コメント (0件) | トラックバック (0) List   

2022.10.14

【知能進化を紐解く】 女性ホルモン分泌には先祖からのメッセージが隠されている

女性として生まれながら意外と知らない体の仕組み。
月経の波によって、体も気持ちもジェットコースターのように変化して「もう嫌だー。生理いらない!」と思う女性もいらっしゃるのではないでしょうか?

そして、そんな女性の波に巻き込まれてしまっている男性陣のみなさん。ごめんなさい。

けどね、月経や女性ホルモンの分泌は、本当は集団で知能進化してきた人類にとって大きな可能性でもありました。

 

■月経と女性ホルモン

実は月経って、
毎月生まれ変われるチャンスなんです。(たくさん本も発売されています!)
女の子宮は充足を増幅させる充足エンジン

自然と一体になって生命を生み出すエネルギーを生み出すことができるんです。
この記事を通して、人類がこれまで脈々と受け継いできた女性の体にセットされた生命の仕組みに迫っていきます。

これまで、エストロゲンに注目してきましたが、女性ホルモンは大きく2つあり、この2つの分泌が女性の生殖・妊娠・出産を可能にしています。

◇エストロゲン
est(発情、性的な欲望)+gen(呼び起こす)の合成語で「性的な欲求を呼び起こす物質」
別名恋愛ホルモンとも呼ばれ、「妊娠の準備」「女性らしいカラダづくり」を作るホルモンです。
思春期から分泌量が多くなり、30代でピークに達し、更年期になると減少します。

◇プロゲステロン
pro(〜のために)+gest(妊娠)の合成語で「妊娠を継続させる物質」
受精卵が着床しやすいように整え、妊娠を助けます。また、体温を上昇させる働きがあり「妊娠の維持」する役割を担っています。

こちらからお借りしました

画像見てもわかるように『排卵』前後で女性ホルモンなはの分泌は激変します。

 

■妊娠出産と女性ホルモン

毎月の生理でもこんなに変化している女性ホルモンですが、実は妊娠すると胎盤からエストロゲンもプロゲステロンが緩やかに分泌されて上昇していきます。
そして胎盤を排出する出産と同時に女性ホルモンの分泌はほぼゼロとなります。
(出産するの女性の体質が変わると言われるのもこの女性ホルモンが関係しているのかも知れません。)

これが現代では産後うつを生み出す原因とも言われています。

こちらからお借りしました。


出産直後に不安定になる仕組み!?と思いますが、実はそれにも理由があります。

>その根本原因とも考えられているのが、人類が進化の過程で確立した、「みんなで協力して子育てする」=「共同養育」という独自の子育てスタイルです。(NHKスペシャルより

こちらの記事もおススメです。

子どもを成長させるには共同で(=集団)で保育する必要がある。
だからその必要を感じれるように、産後不安になるようにホルモン分泌をセットしたのです!!

やはり、体の声は先祖たちから、脈々と受け継いきたこうしたらうまくいくの知恵が詰まったメッセージなのです。

女性はこうして月と一体なり、宇宙と一体になり、生命を生み出せる役割を担っているのです。
変化し続けるから、環境に対し動的に安定できる。
それこそ、女性のホルモンバランスに波がある理由なのではないでしょうか。

 にほんブログ村 子育てブログへ

続きを読む "【知能進化を紐解く】 女性ホルモン分泌には先祖からのメッセージが隠されている"

posted by mineyama at : 2022.10.14 | コメント (0件) | トラックバック (0) List