| メイン |

2022年07月23日

【知能進化を紐解く】~まずは、子どもが大好きなスキンシップから~

今回は、知能進化につながるスキンシップについてのお話です。

哺乳類の中でも、脳容量を大きくしてきた人類ですが、どのような知能進化の過程をたどったのか、歴史に遡ってみていきたいと思います。そして、それらを解明することで、現代の子育ての場面においても、役立つヒントを見出していきたいと思います。

まず、哺乳類の子育ては、授乳することや子どもを舐めるなど、スキンシップの多さが特徴的です。そして、このスキンシップが、皮膚感覚の発達を促します。(えっ、どういうこと!?)

皮膚は、第2の脳とも言われ、それ自体が情報伝達物質を分泌することも、キャッチすることもでき、脳と同様の判断機能を持っています。そのため、皮膚感覚で捉えた情報を、脳の判断と照らし合わせ、やり取りする中で、総合的な判断を行うことができます。つまり、皮膚感覚が鋭敏になるほどに、やりとりする情報が細やかになり、それに伴って脳も進化していく関係です。
なぜスキンシップをすると知能が発達するのか

(じゃあ、皮膚感覚を磨くということが、知能を高めるということなの?)

皮膚感覚を磨くことの重要性は、これまでもたくさん記事で紹介してきました。
体の声は、祖先からのメッセージ~知能を養うなら、まずは皮膚感覚を磨こう!
体の声は祖先からのメッセージ~お母さんってすごい!母子間の親和充足こそが巣立つ力の基盤になる~

これまでの記事で解明してきた通り、皮膚感覚の発達により、相手の状態把握、自らの身体の動かし方、相手との対話のしかたなど、これらを通じて充足度を高めていくことができるようになります。快の感覚をもっと得ようとする皮膚感覚は、脳の進化も働きかけるほど重要なものです。

(それでは、どう実践したらよいかしら?)

 

それは、もちろん「スキンシップ」です。

赤ちゃんはもちろんのこと、幼い頃の子どもは、お母さんの手の中が1番安心します。肌触り、柔らかさ、ぬくもり。それらを感じるだけで、言葉を交わす以上に、子どもは気持ちが安らぎます。微細な変化も感じとる皮膚感覚に、もっと「気持ちいい」を与えてあげること。これによって、お母さんとの一体感も高まり、充たされた感も増していきます

人類の赤ちゃんは、まわりに全てを委ね、まわりを全て受け入れる状態で、生まれてきます。こんな生物、他にはいません。まわりを生きる活力源としているのだから、たくさんたくさん充たしてあげたい。人類の成り立ちを深めていくと、そんな気持ちになりますね。
そして、子どもが、例えば、小学生や中学生になっても同じです。ぎゅーっと、抱きしめることが出来なくとも、手や肩に触れたり、目を見て会話したり、優しい声で話しかけたりすることで、皮膚は感じとっています。これは、大人同士でも同じかもしれませんね。

まずは、皮膚感覚を磨くこと。そのためのスキンシップ。これが、知能進化の土台になります。
次回は、少し上の年齢の子どもたちの在り様から、知能進化の中身を探索していきます。

投稿者 oguma : 2022年07月23日 List   

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://web.kansya.jp.net/blog/2022/07/9217.html/trackback

コメントしてください