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2022年10月22日

【知能進化を紐解く】生物進化に学ぶ本来の人材育成~職場の若手編

ここまで「知能進化を紐解く」シリーズでは、健やかに育つために必要不可欠な母親や仲間との関わり、肉体的なスキンシップや成長期に合わせたホルモンの分泌変化など追求を進めてきました。

追求する度に、相手のどんな気持ちや行動も、背景には本能的な欠乏発の「やりたいのにやり切れない」気持ちだったり体の不整合状態があると分かりました。そして「人が育つ、人を育てる」とはどういうことか、捉え方が変わる感覚にもなりました。

この感覚を、日常の人材育成と更に繋げたい。そこで今回は身近な事例をきっかけに、生物進化に則った本来の子育てや人材育成の手掛かりを探りたいと思います。

「若手社員が何を考えてるのかよくわからない」と悩む方は多いのではないでしょうか。
私の職場も同様で、若手が消極的だったり、なかなか後に続いてくれないということがあります。

ある時、職場で参加自由の取り組みを始めるにあたって、若手の間に不安感が漂いました。
何が原因か、どうしたものかと考えていたところ、入社して1、2年目の若手から相談を受けました。

「自由って言うけど、参加しないとアイツやる気ないな、と思われそう。
時間帯も設けられると、強制されてると感じると参加したくなくなる」と。

他の若手も同様の状態。
これは、20代以下の世代に見られる、同調圧力に真っ先に反応している状態そのもの。

・マスコミによる同調圧力 リンク(るいネットより引用)
・あなたは洗脳を受けている リンク(過去ブログ記事)

世代共通なことから、社会的にマスコミや学校教育などの弊害が影響している事も感じつつ。目の前で悩む若手をにどう接するか。

今回のケースでは相談の結果、本人が「やってみます!」とまずは飛び込んでくれるようになりました。

若手の意欲が上がるポイントだったと感じるものを挙げてみると、

・育成側の「〇〇世代だから」「この子はこういう傾向があるから」という見方は一端置いておく

・入社以降の事業部の状況を直視。業績による上司や顧客の反応から、どんな圧力が掛かっているのかを捉える。

・その上で、強制と感じる内容について聞いてみる。
「そんなにやりたくない内容かな?」→若手「やりたくないのではない。必要も感じる」
「なにがそうさせている?」→若手「強制されると自信もやる気も無くなる」

・本人の中にある「やった方が良い」という感覚を膨らませ、行動に移すことを後押しする。

・お互い一致する感覚の時は、一緒に増幅させるイメージですすめる。
例えば…先輩も若手の頃は同じだった。正しい答えがわからないまま飛び込んでやり直したりうまく行ったりしながら仕事への意欲を太くしていった話しで盛り上がるなど

・これまでの経験に成功が無い人に、無理に意欲を上げさせようとしない←これこそ強制

など、色々出てきました。
職場で手探りする若手の状況を紐解くには、思春期にエネルギーを引き出す視点も参考になるかもしれません。

<過去の思春期追求はコチラ>
【知能進化を紐解く】12~18歳の思春期は、男として、女として、土台をつくる最大の変容期
【知能進化を解く】思春期のエネルギーを増幅させる方法とは?

相談を受けた時、
相手のどんな気持ちや行動も、背景には本能的な欠乏発の「やりたいのにやり切れない」気持ちだったり体の不整合状態があって、その状態一つ一つに知能進化上の意味をもっています。

そう捉えた上で、相手を取り巻く状況を押さえ、本人の状態から一緒に受け止めることで「ちょっと重いなぁ、厄介だなぁ」なんて感覚も無くなっていきます。

あとは本人の欠乏を後押しすることで、若手は前に進むことができます✨

投稿者 himejima : 2022年10月22日 List   

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