2022.09.21

【知能進化を紐解く】個を超えて集団の中で磨かれる適応力(活力ホルモン:テストステロンの作用から見る)

人類の知能進化は、体と心と頭が一体となって外部環境に適応していくことで発達してきました。そして幼少期に感覚統合を鍛えながら知能進化の土台が形成されるだけでなく、思春期を過ぎ成人後も年齢相応の社会期待や集団での役割に向き合うことで、進化し続けていることを紹介してきました。身心の変化が知能進化を生み出す

人類がこの様に幾つになっても成長していくことが可能な背景には、観念動物である脳の進化に加え、その駆動を下支えする活力ホルモン(テストステロン)の動きも重要な関係を持っていることも分かってきました。

今回は、人が成長=適応していく上で重要な役割を担っている駆動物質であるホルモンの働きと、集団性や社会性との関係をもう少し深く見ていきたいと思います。

そもそも、このテストステロンと適応力とはどのような関係なのでしょうか?(特に男性)

哺乳類:繁殖期を迎えメスが発情期に入ると、オス同士は性闘争(繁殖機会をめぐる勝ち抜き戦)に入りますが、この時オスの体内ではテストステロンの分泌が増加しています。そしてテストステロンが多い=強いものが繁殖機会を得て主として強い遺伝子を残していくことを繰り返しています。(個体の肉体の強さ=本能次元の強さに帰結している

霊長類:動物園などでも見る猿山。猿の群れにはボスがいますが、ある実験ではボスとなる個体が群れの中で最もテストステロン値が高いことが分かっています。ここで面白いのは必ずしも肉体レベルの強さだけではなく群れの統率力なども必要とされていることです。従ってテストステロンは本能レベルだけではなく共認機能上での強さにも影響を及ぼしている点はが特徴(猿は本能を超えて心=共認機能を獲得した哺乳類)
因みに人類に最も近いと言われるオランウータンのオスの顔に出るフランジ。これはテストステロンが影響していて、年齢ではなく社会的な優劣関係に左右されて発達するということが分かっています。日本オランウータンリサーチセンター

人類:人類で着目する点は、前者の進化過程(体=本能、心=共認)に加えて、知能=観念機能を獲得している点です。従ってテストステロンも肉体の強さ、心の部分での社会的優劣関係、に加え頭で考える=追求力にまで帰結するのではないかという点。
更に高度な集団性を獲得することで適応する戦略をとっているため、適応力は個体の特性ではなく、集団に帰結するという点。

あくまでも仮説になりますが、
人間においての適応力とは、個体の優劣を超えて集団で適応し、身心のレベルを超えて知能進化へと収束していると言えるのではないでしょうか。加えて、個体の特性強化よりも集団内の成員が一体となって適応していく為の環境づくり(課題や役割、評価や規範)こそが、重要な課題になっているのではないか?

今回はテストステロン=活力ホルモンの視点から見ていきましたが、人類においては個体を超えて集団で活力を創り出していくことこそが最大の適応力。従ってその環境づくり次第で、個体のホルモン分泌も影響を受けるということなのでしょう。
つまり年齢を超えて社会性によるところが大きい(昨今は男性の更年期等の社会問題などが注目されていますが集団で適応するという視点は重要なポイントかも知れませんね)

次回は、女性の性特性ホルモン=エストロゲンについて見ていきたいと思います。

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2022.09.18

【知能進化を解く】男性ホルモン=テストステロンが、モテる男を作っている!?

男性ホルモンであるテストステロンは、社会人ではどのように働いているのかを見ていきましょう。

■テストステロンが、モテる男を作っている
男性ホルモンであるテストステロンは、以下のような働きをすると言われています。

「冒険のホルモン」……例えば、狩りに出て獲物を獲る、旅に出る、あるいは新しいものにチャレンジするということ。チャレンジには、このホルモンが不可欠です。

「社会性のホルモン」……仲間や家族、会社・組織など、他人と関わる場において重要な作用があります。あるいは、「縄張りの主張」とも関連します。昔は部下を厳しく指導していた人に対し、「あの鬼部長も、年をとって人間が丸くなった」なんてことを言いますが、実はホルモンが減ったことで「縄張り意識」が薄れ、寛容になった、ということもあります。

「競争のホルモン」……勝ち負けがあるようなゲームやスポーツ。また、仕事においても、目標を達成する、順位が付くといった場面でこのホルモンが出てきます。

日々の仕事の中で成果を挙げ、それを他人、あるいは社会から評価されることで、このホルモン値はアップします。

こちらのサイトより引用

テストステロンは、思春期に分泌量が一気に増え、子供を男として成長させるための重要なホルモンです。反抗期になるのもこのホルモンが影響しているのです。

思春期に、テストステロンを分泌しないと、その後、分泌量できなくなってしまうのです。反抗期が少なくなっているというのは、生物的にやばい状況なのです。

■テストステロンの分泌量は、20代がピーク

(画像はコチラからお借りしました)

生物的には20代がピークで、40代以降の男性のテストステロンの分泌量は大きく減少していきます。

では、40代以降の男性のテストステロンは減少し、男性の更年期障害の原因とも言われます。40代を過ぎると男としての様々な機能が低下するとともに、身体的にも若い時のように無理がきかなくなっていきます。

では、どうしたらいいのでしょうか。

■社会評価がテストステロンの分泌を増やす
テストステロンは社会性のホルモンと言われ、社会の中の評価や、相手からの評価をもらい、成功体験となることで、分泌量が増えていきます。

「男性ホルモン値は、成功や勝利をつかみ、称賛されることで高まる。インパクトや驚きのある手料理を振る舞い、「すごい!」「やるな!」などの声を引き出したい。また勝利の獲得は、さらなる自信と次の冒険心につながる。「ウィナーズ・エフェクト」と呼ばれる男性ホルモンの好循環の流れに身を置きたい。」

(中略)

さらに、80代になっても、20代と変わらない量の男性もいるのです。
「男性ホルモン値が高いリーダーは、人から何かを奪ってのし上がっていくわけではありません。自己を犠牲にしてでも社会に尽くし、分け与える公平さや正義心を持ちます。相手をもてなすことで、部下や仲間に尊敬され、集団をまとめる。『群れ食』は、そのような行動を取る絶好の機会です」(堀江さん)

こちらのサイトより引用

つまり、生物的には20代がピークだが、人類は周りからの評価されることで、年齢にかかわらず分泌できるように進化してきたということ。

まさに、集団で適応してた人類だからこ、共認内容や観念内容によってテストステロンの分泌量を変えられる仕組み進化したといえるのではないでしょうか。

20代で生まれてきた集団から飛び出し、外の世界へ出ていくときに分泌されるのが、テストステロン。

そして、自らの集団や社会からの評価を得て、成功体験を積むことで、生涯テストステロンを出し続けることができる。このがモテる男を作るのです。

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2022.09.17

【知能進化を紐解く】思春期、体の中ではどんなことが起こっているの?! ~男性編~

男性は母親の胎内にいる間に14周目あたりまでに自身の精巣から放出する男性ホルモンシャワーによって、徐々に男性的な体や男性らしい性格なども形成されると考えられています。
その時に分泌されるのが、『テストステロン』です。

その後、テストステロンの分泌は収まりますが、もう一度強く分泌され始める時期があると言われています。

それは思春期です。
「男性の思春期のカラダの変化」として起こる

〇精巣の容量が増える
〇陰嚢が大きくなり、皮膚の色が濃くなる
〇陰茎が大きくなる
〇陰毛が生えてくる
〇声変わり
〇ヒゲが生える
〇筋肉質でより男性らしい体つきになる

もテストステロンの効果。
男性ホルモンの実に95%はテストステロンなので、実質的に「男性ホルモン=テストステロン」と言っても過言ではありません。

「男性的な体付きや思考性を作る」テストステロン。なぜ思春期に分泌されるのでしょうか。

●テストステロンは挑戦のホルモン。

親から離れ、自分の力で未知なる課題に向かう時にテストステロンは分泌される?!

テストステロンが分泌される時期は、動物は親元から離れる時期。

親元を離れ、自分たちで狩りに行く様になると、どんな過酷な状況でもでもその場その場で自分で判断して動かなければなりません!テストステロンは挑戦心を生み出すホルモン。しかも勝つほど分泌される仕組みになっています。だから勝負をして勝ち、テストステロンが分泌され、より危険な戦いに挑戦する。そのサイクルを繰り返していくことでより強い男へとなっていけるのです。

実際には猿山で調べたところ、ボスが一番テストステロン値が高かったそうです。

(参考記事:猿山に存在する“ボス猿”は、他の個体と比べてテストステロン値が高いことが判明。しかしボス猿の交代劇により失脚した元ボス猿は、テストステロン値も下がってしまうというのだ。交代劇の理由はともかく、テストステロン値の低下により、免疫力の強さを失ったとメス猿が判断したならば、元ボス猿がソッポを向かれても何ら不思議はないわけだ。https://groomen.cheerup.jp/article/testosterone-seminar02)

ちなみに人間ではどうでしょうか?

人間のテストステロンの分泌量は、男性の人生の中で20〜30代の頃がピークとされていて、それから少しずつ下がっていきます。

こちらから引用させていただいています。

 

それも体の仕組みとしての年齢。思春期以降にたくさん挑戦し、勝っていくことでしか、分泌量を増やしていくことはできません!!!だから、負けることよりも、負けることを怖がって挑戦しないのが一番テストステロンの分泌には影響してしまいます。

一方で20.30代をすぎてからも活躍している人もいます。そんな方達のテストステロン値はどうなっているのでしょうか?

次の記事で紹介します。

 

 

 

 

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2022.09.10

【知能進化を解く】思春期のエネルギーを増幅させる方法とは?

前回の記事では、12~18歳の思春期について生物史から学び思春期が反抗期だけではなく肉体が変化することで性への認識が生まれ、
脳もより活発になる重要な時期であることを扱いました。

今回は、現代の中で人類として最大の武器になるはずの思春期が衰弱した子どもたちが増えているのはなぜなのかを扱っていこうと思います。

思春期はエネルギーが増幅されるからこそ、強制や価値観が合わない時に“強く反発する”という行動が現れます。

これが“反抗期”です。

1970年代は『思春期=反抗期』とイメージするほど、身体の内から湧き出るエネルギーも、価値観(思い)の対立も、強く表に現れていました。

しかし、反抗期がない割合は、

親世代 28.1%
現代の子供 40.6%

と、年々反抗期も弱まっています。 https://mama.chintaistyle.jp/article/no-rebellion/

反抗期内だけであればいいのですが、一番エネルギーが爆発し知能も進化する時期に、エネルギーを作り出せず、外の世界とのつながりが希薄になってしまうのは大きな問題です。

では、なぜ思春期が衰弱する状況が生まれているのでしょうか?
過去扱ってきた内容をふまえて、衰弱の原因として以下の3つの要素が関わっているのではないかと思います。

①性の衰弱
最近は性に対して敬遠する傾向があり、本来であれば思春期は体が変化していく中で、性に対してのエネルギーが大きくなより、性闘争から自らを磨き上げていくことで成長していきます。

②親の管理圧力
親に言われて事は絶対と思い込んでしまったり、親にとって良かれと思った行動が実は子供の行動を縛ってしまい、外の世界へ踏み出し、新しい認識を掴んでいくことを阻害しているかもしれません。

③学校での同世代での教育
思春期の子供達は人生の中で一番エネルギーにあふれている時期。学校はそんな子供たちを教室の中に縛ってしまいます。

また、学校という同世代のみのコミュニティだからこそ、一度貼られたレッテルを変えることが難しく、固定された認識から変化できなくなってしまうという影響があると思います。

■思春期の子供たちにとってのいい環境とは?

色々と重要なことはあるとおもいますが、一番は思春期で肉体も精神も変化していく中で、子供達から出るエネルギーをどれだけ引き出すことができるかが重要ではないでしょうか。

一番エネルギーがある思春期にやりたいことを全力で取り組めたどうかは、大人になってからエネルギー全開で過ごすことができるか(活力があるか)に直結してくると思います。

具体的には、多世代の交流によって、自分とは明らかに違う存在と関わっていくことだと思います。子供の時、おとなを見る目線はあの人すごい!あんな風になりたいと思ったことがありますよね。同世代でも同じような時はあると思いますが、同世代の中で競ってもその差は小さいものです。

より広い世界、対象に自らのエネルギーを全力で使って向かうことが思春期の子供たちの成長には重要なのではないでしょうか。

次回は、思春期の中での男子と女子で異なる思春期の具体的な内容を扱っていこうと思います。

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2022.09.10

【知能進化を紐解く】12~18歳の思春期は、男として、女として、土台をつくる最大の変容期

前回の記事では、6~12歳の児童期、その中でも10歳前後の時期を扱いました。対象を広げ、スクスクと成長していく時期もあり、まわりの環境によって多様な世界観を吸収していく期でもあります。
さて、今回は、12~18歳の思春期を追求してみたいと思います。この時期は、

>・12~18歳の思春期は、葉が茂って、つぼみが付いて、成熟に近づく時期。〈変容期〉
>心身共に大きく変化する不安定な時期で、どんなつぼみをつけるか、どんな花になるか?と将来の自分の姿を考えます。この時期は自分の内面がとても気になり、自分の世界観を築いていきます。
植物にたとえるこどもの成長~種の状態から花開くまでの「発達の4段階」

子育てにおいても、2歳頃のイヤイヤ期と同じくらい、思春期は大変な時期だと感じる方もいらっしゃると思います。どのような方向性で子どもを見守っていけばいいのか、今回も生物史に学び、追求していきましょう。

 

■思春期があるのは、人類だけ!?

そうなのです。人類以外の哺乳類には、思春期はありません。実は、イヤイヤ期、なんで期、と同様に思春期も人類の進化戦略(知能進化)と密接に繋がっています

まずは、「思春期って何?」ということを押さえます。
思春期は、第二次性徴期と言われるもので、性ホルモンが分泌されることで生殖能力がつき、体つきに変化が表れる時期です。例えば、男子は、声変わり、ひげ、筋肉がたくましくなる、精通等。女子は、体がふくよかになる、胸のふくらみ、初潮など。思春期の始まりは、男子で11歳、女子で9歳くらい。それが25歳くらいまで続くと言われています。

次に、生物進化の軸で、思春期を捉えます。
哺乳類は、胎内保育の結果、生体後に異性をめぐってオス同士(メス同士)を戦わせて淘汰する。つまり性闘争の本能を最大限に引き出して、より強い種を残すという戦略をとっています。人類の場合は、自然界において最弱の存在であるため、生き残り戦略としてオスメスが集団に残留する道(個体で闘うことをしない)を選択しました。
しかし、オスメス残留は、哺乳類の進化上とは逆行するかたちであり、性闘争本能を封鎖してしまいます。つまり、オスの性もメスの性も、それでは磨かれていかないという状態です。

そこで、この封鎖した性闘争のエネルギーを、人類は、「思春期」(という脳構造の組替え)をつくり出すことによって、突破してきたのです。思春期には、ホルモンバランスが変わることで、気持ちが不安定になります。これを厄介な時期と捉えるのではなく、人類進化上、必要不可欠な時期であると捉えると、とても可能性を感じられます。

 

https://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=379961人類は進化のための思春期を作り出した

思春期は男で11歳くらいから始まる。その時期から性的に成熟し始め、性ホルモンが分泌される。そうすると、脳幹の扁桃体が刺激され同時に海馬や側坐核が刺激される。海馬が刺激されるシナプスの結びつきが活発化する。すなわち学習能力が高まる、

また側坐核が刺激されるとドーパミンが分泌され、リスクを伴う行動を好むようになる。言葉を換えれば駆動物質のブレーキを外した状態を作り出したともいえる。それゆえに、思春期は精神的に不安定な時期である。人類の場合これを制御できる前頭前野が完成するのは25歳とかなり遅い。

人類は、感情が不安定な思春期という弱点を敢えてつくり出しました。本来は、性闘争本能として放出していたエネルギーを、脳構造の組替えによって、内側からエネルギーが湧いてくるように進化してきました。オスならば、リスクに挑戦し進化する方向に、メスならば、まわりとの関係で充足を増幅する方向に、それぞれの性を磨き上げる方向性で、学習能力を高め、軟弱化を防いだと考えられます。

思春期というと反抗期ばかりが注目されがちですが、本来は、湧いてくるエネルギーが一番活発になる時期です。人類にとって思春期のエネルギーは、行動を促す最大の武器であり、今後の成長の土台となる重要なものなのです。

子育てという視点で捉えれば、思春期の子どもには、これまで守られていた親元ではなく、仲間のもとへの後押しをしたい。特に、この時期は、性を磨く時期であるため、男同士、女同士の繋がりが非常に重要な時期。また、同世代では成熟度も横並びなので、もっと上の同性との関わりがつくれる場に飛び込ませるのが良いかもしれません。

では、ここからの時期では、思春期の衰弱?それを突破するためにどうする?を扱っていきたいと思います。

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2022.09.03

安定期をどう過ごす? 6歳から12歳(児童期)は、対象を広げたい期!

6歳~12歳の児童期は、最初の“安定期”。
安定期は、内面的成長の視点で見ると「対象を広げたい時期」です。

小学校6年間として見ると、低学年と高学年では様子が大きく変わります。
高学年の女子は初潮もあるなど、大きな体の変化も迎えます。

体と心はどんな風に関係するのか、安定期はどんな時期なのか、
もう少し掴みたいと思います。

一般的には「小4の壁」と言われる時期があります。
10歳前後になると、自分のことを客観的にとらえられるようになる反面、
自己に対する肯定的な意識を持ち辛くなったり劣等感を持ちやすくなる時期です。

(まなびち「小4の壁って何?」 より)

“10歳までに” すべき4つのこと。なぜ「遊べていない人間」はダメなのか?

これまでの万能感が低下してくると、
劣等感や言い訳が出てきたり、急に卑屈な態度を取ったり。。
この頃の子育てあるあるですね。

 

このような時期を、これまで追求してきた
“人間が生き残るために作り上げてきた成長段階”として捉えてみるとどうでしょう。

探る中で興味深い記事を見つけました。

 

小学校高学年「思春期」児童の男女別トリセツ


9歳から12歳は脳のゴールデンエイジ
9歳の誕生日から12歳の誕生日までの3年間は、脳のゴールデンエイジです。

この時期は、特に寝ている間の脳神経回路が爆発的に発達します。

子供たちは想念としての世界観をどんどん広げていきます

 

さらに興味深いのは、男女別の傾向です。

【男子脳の特徴】
・男子には目標が必要
・ほめる時は大人の都合でほめない
・男子は戦いたくて仕方がない時期~競い合う活動が必要
・察する能力は女子の6分の1

…男子にとってはロールモデル(役割の手本)を定めたり、

戦う相手認めてくれる他者など、自分と他者との違いを明確に感じながら、

更にその対象へ向かう関わりを増やす時期です。

 

【女子脳の特徴】
・10歳を過ぎたら一人前の女性~大人の女性に話す言葉を遣う
・エストロゲンが活発に分泌し~集中力が欠如し、イライラする
・女子の生殖本能は優遇と共感を求める
・言葉で労をねぎらうほめ方は信頼感につながる
・すべての男性を拒絶する時期

…女子は身長が伸びる最盛期であり、脳内物質エストロゲンの分泌が活性化するなど、

著しく体が変化する時期。

エストロゲンの分泌により集中力散漫でイライラ

哺乳類メスの生殖本能上一番強い脳の信号「自分が大切にされたい」欠乏も抱えています。

これらを周りとの関係性の中でどう折り合いをつけるか手探りしている時期なのです。

こうしてみると、児童期は対象を広げたい時期であり、

まわりの環境によってどんどん伸びていく時期だということが分かります。

だから、子育ての視点で言えば、どんな人材や場に触れさせるかが大切です。

これまでの追求で言えば、

「イキイキとした若者や高校生など、能力が高い対象や人として尊敬できる人材」

「自然体験や本物プロフェッショナル」など、欠乏が高い時期を逃がさず、機会を作っていきたいですね。

 

「対象を広げたい」欠乏をどれだけ満たせるかで、次の変容期に備えるエネルギーも変わってきそうです。

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2022.09.02

【知能進化を紐解く】植物にたとえるこどもの成長~種の状態から花開くまでの「発達の4段階」~

わたしたちの知能は身心と一体で繋がっており、
常に体と共に進化を続けてきました。

前回までの記事(リンクリンク)で紹介したように、0~24歳の間にも、

0~6歳の乳幼児期は変容期、6~12歳の児童期は安定期、
12~18歳の思春期は変容期、18~24歳の青年期は安定期、

6年ごとに〈変容期〉〈安定期〉を繰り返しながら、成長=進化していきます

そのとき一体子どもたちはどんな状況なのでしょうか?

言葉だけではいまいちイメージがしきれないので、この発達の四段階を植物に例えて紹介します。
子どもたちがいまどういう成長段階にきているのかよくわかり、どう我が子へアプローチしたらよいのか、お母さんお父さんたちのヒントになればと思います。

**************

・0~6歳の乳幼児期は、種をまき、芽がでる時期 〈変容期〉

お母さん身近な人達とのスキンシップから始まる様々な体験がそのあと力強く生きていく土台になっていきます。
( まずは、子どもが大好きなスキンシップから )

・6-12歳の児童期は、すくすくと高く、強く伸びていく時期。 〈安定期〉

まわりの環境によって、いろんなものを吸収し、知的欲求や思考力が高まっていきます。
この時期は知識や経験を一番吸収する時期です。

・12~18歳の思春期は、葉が茂って、つぼみが付いて、成熟に近づく時期。〈変容期〉

心身共に大きく変化する不安定な時期で、どんなつぼみをつけるか、どんな花になるか?と将来の自分の姿を考えます。この時期は自分の内面がとても気になり、自分の世界観を築いていきます。

・18~24歳の青年期は、花が咲く時期。  〈安定期〉

思春期に内面に向かって蓄積されていたエネルギーが、一気に外に向けられ、未来に向けてはばたいていきます。

**************
もっと知りたい方は、こちらが参考になります。→リンク

これまでの記事では、人見知り、イヤイヤ期、なに?なんで?期を切り口に乳幼児期(0~6歳)のこどもたちの知能進化に注目してきました。

種の状態から芽を出す準備の時期、芽を出す時期には植物にとっても、たくさんのエネルギーが必要になる時期。それがこどもの発達段階における〈変容期〉に当たるのですね。

ついつい心配が重なるこの時期ですが、この〈変容期〉やエネルギーがあるからこそ私たち人類は知能進化していけるので、温かく見守ってあげてください

では次回の記事では、
ぐんぐん、すくすくと外に向かっていく6~12歳の児童期に注目していきたいと思います。

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2022.08.27

【知能進化を紐解く】身心の変化が知能進化を生み出す

子供は、お腹の中に居る時から、生後数年の間にものすごいスピードで、人見知り、イヤイヤ期、なんで期などを経て成長していきますが、それらの現象の背後には、身心や脳の発達と、子供達が捉える対象世界の変化が大きく関わっています。
そして、この幼少期に誰もが通過する発達過程こそが、後に社会に出ていった時の必要な力の重要な土台になっていることも分かってきました。

もっと早く知っていれば、子育てに対するアプローチがいろいろと広がった?ような気もしますが・・・
今からでも遅くありません、その後の思春期を迎える段階や、社会に出ていく段階においても、私たちはどのように発達していくのか?を、自然の摂理や、社会性の点から理解し接することができれば、日々の人間関係においてももっと相手のことが分かってきそうです。

今回は、この発達段階について追求してきた方々の研究成果を紹介し、学んでいきたいと思います。

ジャン・ピアジェの「認知発達理論」

モンテッソーリの「子どもの発達の四段階」

エリクソンの「心理社会的発達理論」

いかがでしょうか?発達段階にもいろんな視点や切り口があるのですね。
幼少期から思春期まであたりの発達段階に着目しているものから、成人後も対象世界の変化に対して段階的に発達を繰り返している説もあり興味深いですね。
共通して感じるのが、ある一定の間隔で変容と安定を繰り返しながら発達していく点。そしてその転換期は知能進化だけでなく、身心の変化や対象世界の変化と連動していそうな点。
※例えばイヤイヤ期(前頭葉の発達期)や思春期(生殖可能身体)は、身心の変化と頭の統合が上手くいかないことから起きる?

■身心の変化が知能の進化を生み出している!?
人間は観念動物と言われていますが、知能だけが単独で発達してきたわけではありません。
知能の進化の起点には常に身心の変化があり、逆に知能が進化するからこそ環境が変わったり身心に変化が起こっても適応できている。つまり、体や心で感じたことを頭で統合することで適応(=知能進化)してきたのが人間なのではないか。
(知能は身心と一体で繋がっているからこそ進化を続けられる)

そう考えると、人はどのような段階を経て成長していくのか?を追求することは、子育てのみならず、学校や企業などで人材育成を考えていく上でも大切な視点になりそうです。

次回も追求を深めていきます。

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2022.08.27

【知能進化を紐解く】集団→仲間→社会へ対象世界を広げていく成長の4段階

これまで乳児期から幼児期の成長を段階的に深めてきました。
人見知り期、イヤイヤ期、なんで期と幼児はめまぐるしく成長していきます。

愛着の発達の4段階~人見知りとは?人間関係の基盤を作る乳幼時期の4段階(1~3)

脳の発達には順番がある。イヤイヤ期こそが知能進化の最初のターニングポイント!?

子どもの“なんで?”が出てくるもの、自然の原理原則を掴んでいるから

みなさん、「あるある~」という感じではないでしょうか。

でも小学校に上がるくらいの年になると落ち着いてきて、「〇〇期」という変化があまり見られなくなります。

実は6才から12才はこどもの成長の安定期にはいるからなんです。

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2022.08.21

【知能進化を紐解く】子どもの“なんで?”が出てくるもの、自然の原理原則を掴んでいるから

シナプスの刈り込み。刈り取りではなくて、『刈り込み』であることが注目ポイントでした。もっと知りたい人はこちら

植物で想像してもらうとよりイメージがつきやすいかもしれません。
観葉植物などの植物はそのまま育てるよりも、いらない枝を切り、一度枝を刈り込むことで、そこから新しい芽がどんどん開花していきます。それと同じようにたくさんあったシナプスの中から、必要なシナプスだけを残し、そのシナプスを強化しながら人は成長していきます。

 

前回の記事では『なぜなぜ期』は、対象とそれ以外を明確に分けることができる二元化が磨かれる時ではないかと言う仮説が見えてきました。
それまで一体だった世界から、注目できる対象が浮かび上がると言うことは、見るもの全てが発見の連続で=知りたい欲が盛んに!想像するだけで脳が外からの刺激を受けることがイメージできますね。
(正確にいうと、人間と動物で違いますが)二元化までは本能にセットされており、動物でもしています。

人はここからさらに進化します。
動物にはなく、
人間だけの特徴と言えばなにでしょう。その特徴の一つに言葉を喋れることがあります。

もともと言葉は仲間とより本質を掴むために、どうする?を話すために生まれてきたと言われています。
私たちは当たり前に話していますが、実は話をするというのはとても高度なこと。
たくさん感じている情報の中から、話したい部分を抽出して発さなければ、話せません!
人は誰から教えられるわけでもなく、周りの人の言葉を聞いて、真似して、声に出してを繰り返すなかで言葉を獲得していきますが、なんで期ぐらいになると“自分の頭で整理する”ことができるようになっていきます。
たくさんの情報の中から本質を掴み言葉にする、原理原則を掴んでいく、それこそが子供の成長の中では『なんで期』なのです。

 

例えば、朝日や夕日が赤いのはなんで?というなんで?
これは太陽が昇ると空は明るく青くなる。太陽が沈むと暗くなる。と言う原則を掴んでいるからこそ、なんで間はオレンジ色になるんだろう。が気になる。
これまでつかんできた原理原則に当てはまらない、未知なる部分をもっと知りたくて、本質を掴みたくて質問しているのではないでしょうか?

そう捉え直してから、以前紹介した子供たちからのなんで?を見て見ると、
・(冬に)なんで裸の木と葉っぱがある木があるの?
・(ニュースを見てて)地震ってなんで起こるん?
・地震の時はどうしたらいいの?
・雨や台風は予測できるのに、なんで地震は予測できないの?
・虫は何で子供を産むと死んじゃうの?
・消防車と救急車は一緒のところにあるのに、パトカーは何で別のところにあるの?

その奥に彼らが掴んでいる原理原則が見えてきます。
質問の切り口の鋭さに、すごいなと思っていましたが、その前に自然の営みや本質や原理原則を掴んでいるからこそ、その原理原則に乗らない、未知なる不整合化を感じ、気になっているのです。

たくさんある情報の中から、本質を掴み、物事を構造化。原理原則をつかんでいく中で、言語能力も知能も磨かいてきた人類の歴史から見てもこの時期に、対象を掴むため、知るためにたくさんおしゃべりすることが、子供の知能進化には欠かかせません!

 

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posted by mineyama at : 2022.08.21 | コメント (0件) | トラックバック (0) List