【知能進化を紐解く】集団→仲間→社会へ対象世界を広げていく成長の4段階 |
メイン
2022年08月27日
【知能進化を紐解く】身心の変化が知能進化を生み出す
子供は、お腹の中に居る時から、生後数年の間にものすごいスピードで、人見知り、イヤイヤ期、なんで期などを経て成長していきますが、それらの現象の背後には、身心や脳の発達と、子供達が捉える対象世界の変化が大きく関わっています。
そして、この幼少期に誰もが通過する発達過程こそが、後に社会に出ていった時の必要な力の重要な土台になっていることも分かってきました。
もっと早く知っていれば、子育てに対するアプローチがいろいろと広がった?ような気もしますが・・・
今からでも遅くありません、その後の思春期を迎える段階や、社会に出ていく段階においても、私たちはどのように発達していくのか?を、自然の摂理や、社会性の点から理解し接することができれば、日々の人間関係においてももっと相手のことが分かってきそうです。
今回は、この発達段階について追求してきた方々の研究成果を紹介し、学んでいきたいと思います。
①ジャン・ピアジェの「認知発達理論」
②モンテッソーリの「子どもの発達の四段階」
③エリクソンの「心理社会的発達理論」
いかがでしょうか?発達段階にもいろんな視点や切り口があるのですね。
幼少期から思春期まであたりの発達段階に着目しているものから、成人後も対象世界の変化に対して段階的に発達を繰り返している説もあり興味深いですね。
共通して感じるのが、ある一定の間隔で変容と安定を繰り返しながら発達していく点。そしてその転換期は知能進化だけでなく、身心の変化や対象世界の変化と連動していそうな点。
※例えばイヤイヤ期(前頭葉の発達期)や思春期(生殖可能身体)は、身心の変化と頭の統合が上手くいかないことから起きる?
■身心の変化が知能の進化を生み出している!?
人間は観念動物と言われていますが、知能だけが単独で発達してきたわけではありません。
知能の進化の起点には常に身心の変化があり、逆に知能が進化するからこそ環境が変わったり身心に変化が起こっても適応できている。つまり、体や心で感じたことを頭で統合することで適応(=知能進化)してきたのが人間なのではないか。
(知能は身心と一体で繋がっているからこそ進化を続けられる)
そう考えると、人はどのような段階を経て成長していくのか?を追求することは、子育てのみならず、学校や企業などで人材育成を考えていく上でも大切な視点になりそうです。
次回も追求を深めていきます。
投稿者 tana-ken : 2022年08月27日 TweetList
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://web.kansya.jp.net/blog/2022/08/9321.html/trackback