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2022年09月10日

【知能進化を解く】思春期のエネルギーを増幅させる方法とは?

前回の記事では、12~18歳の思春期について生物史から学び思春期が反抗期だけではなく肉体が変化することで性への認識が生まれ、
脳もより活発になる重要な時期であることを扱いました。

今回は、現代の中で人類として最大の武器になるはずの思春期が衰弱した子どもたちが増えているのはなぜなのかを扱っていこうと思います。

思春期はエネルギーが増幅されるからこそ、強制や価値観が合わない時に“強く反発する”という行動が現れます。

これが“反抗期”です。

1970年代は『思春期=反抗期』とイメージするほど、身体の内から湧き出るエネルギーも、価値観(思い)の対立も、強く表に現れていました。

しかし、反抗期がない割合は、

親世代 28.1%
現代の子供 40.6%

と、年々反抗期も弱まっています。 https://mama.chintaistyle.jp/article/no-rebellion/

反抗期内だけであればいいのですが、一番エネルギーが爆発し知能も進化する時期に、エネルギーを作り出せず、外の世界とのつながりが希薄になってしまうのは大きな問題です。

では、なぜ思春期が衰弱する状況が生まれているのでしょうか?
過去扱ってきた内容をふまえて、衰弱の原因として以下の3つの要素が関わっているのではないかと思います。

①性の衰弱
最近は性に対して敬遠する傾向があり、本来であれば思春期は体が変化していく中で、性に対してのエネルギーが大きくなより、性闘争から自らを磨き上げていくことで成長していきます。

②親の管理圧力
親に言われて事は絶対と思い込んでしまったり、親にとって良かれと思った行動が実は子供の行動を縛ってしまい、外の世界へ踏み出し、新しい認識を掴んでいくことを阻害しているかもしれません。

③学校での同世代での教育
思春期の子供達は人生の中で一番エネルギーにあふれている時期。学校はそんな子供たちを教室の中に縛ってしまいます。

また、学校という同世代のみのコミュニティだからこそ、一度貼られたレッテルを変えることが難しく、固定された認識から変化できなくなってしまうという影響があると思います。

■思春期の子供たちにとってのいい環境とは?

色々と重要なことはあるとおもいますが、一番は思春期で肉体も精神も変化していく中で、子供達から出るエネルギーをどれだけ引き出すことができるかが重要ではないでしょうか。

一番エネルギーがある思春期にやりたいことを全力で取り組めたどうかは、大人になってからエネルギー全開で過ごすことができるか(活力があるか)に直結してくると思います。

具体的には、多世代の交流によって、自分とは明らかに違う存在と関わっていくことだと思います。子供の時、おとなを見る目線はあの人すごい!あんな風になりたいと思ったことがありますよね。同世代でも同じような時はあると思いますが、同世代の中で競ってもその差は小さいものです。

より広い世界、対象に自らのエネルギーを全力で使って向かうことが思春期の子供たちの成長には重要なのではないでしょうか。

次回は、思春期の中での男子と女子で異なる思春期の具体的な内容を扱っていこうと思います。

投稿者 ito-k : 2022年09月10日 List   

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