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【知能進化を紐解く】男と女。互いの性に感謝し集団をつくり合う知能進化の営み

私たち人類は、赤ん坊の頃から大人になるまで、どのような発達過程をたどってきたのか。
健やかに育つために必要不可欠な、スキンシップの効用やホルモンの分泌を「知能進化を紐解くシリーズ」では記事にしてきました。

直近の記事では、男性ホルモンのテストステロン、女性ホルモンのエストロゲン・プロゲステロンについて扱い、それぞれの身体・知能進化の仕組みを深めてきました。
今回の記事では、それらのホルモン物質の分泌からみる、男と女の特徴を改めて整理していきたいと思います。この記事を読み終えた時には、互いの性に感謝感が深まると思います。

■新たな世界に飛び込むことが、男の性を高めていく

男としての「身体」、「脳」に進化させていくホルモン物質(テストステロン)の分泌量は20代がピーク。思春期で獲得した未知なるものへ挑戦する心と体験が、社会空間(仕事の世界)へ飛び出した時に一気に解放されていきます。だから、思春期でのやんちゃな行動も、大人の男になるために必要な脳進化の過程なのです。
では、本能的には減退する、30代以降の男の性(テストステロンの分泌)を高めていくものは何でしょうか。

それは、テストステロンが分泌されるタイミングに秘訣があります。
テストステロンは社会性のホルモンとも言われ、社会の中の評価や、相手からの評価をもらい、成功体験となることで、分泌量が増えていきます。よって、「男性ホルモン値は、成功や勝利をつかみ、称賛されることで高まります。インパクトや驚きのある手料理を振る舞い「すごい!」「やるな!」などの声を相手から引き出す。また勝利の獲得は、さらなる自信と次の冒険心につながる。「ウィナーズ・エフェクト」と呼ばれる男性ホルモンの好循環の流れに身を置きたい。リンク [1]

要するに、挑戦に次ぐ挑戦が男の性を高めていく。ある意味一直線に磨かれていく男の性(脳進化)。冒険する世界を広げ、人脈を広げ(子どもであれば、仲間の輪を広げ)ていくこと。多くの人と繋がり、多くの挑戦を乗り越えていく。男同士で称賛し合い、高め合っていくこと。女からの応援によって、ますますやる気になっていくこと。そんな集団をつくりあげることこそ、男の性が高まる構造です。
シンプルな構造ですが、前に進めば進むほど、激しい世界にうつりかわっていく。それを切り拓く度にテストステロンが高まっていきます。

■絶妙なバランスで、相手と息を合わせる女の性

女としての「身体」、「脳」に進化させていくホルモン物質(エストロゲンとプロゲステロン)の分泌量は30代がピーク。エストロゲンは、est(発情、性的な欲望)+gen(呼び起こす)の合成語で「性的な欲求を呼び起こす物質」。別名恋愛ホルモンとも呼ばれ「女性らしいカラダづくり」を作るホルモンです。プロゲステロンは、pro-(何々のために)+gest(妊娠する)の合成語で「妊娠するための物質」だそうです。2つの分泌作用(波)が交互にくることで、女性は生殖という大きな役割を担えるようになったのです。

エストロゲンとプロゲステロンの分泌は、いつでも変化し続ける波のよう。その濃度は、リンク [2]でも紹介したように、50mプールの水の量に対して、ティースプーン1杯分のホルモンでも作用してしまうほどです。なんて繊細な分泌作用なのでしょう。月の周期と同様に、毎日変化する女の身体と脳。それでも、日々の生活・仕事・人間関係を絶妙なバランス感覚でしなやかに対応できるのが女の力です。

一方、ストレスがかかり続けると、不安な気持ちが増幅してしまうのも本能的な作用。外圧がかかるとさらに前進したくなる男の性とは全く違う。そのために、共同で子育てできる機能が備わっているのです。女の脳を進化をさせていくためには、仲間との共同がヒントになるのかもしれません。

■互いの性を高めるのは、同性・異性からの感謝と期待

広い対象に向かって冒険世界を突き進む男の性。多くの仲間と集団をつくる力がその性を高めていきます。
絶妙なバランスで受け入れ相手を繋ぐ女の性。まわりとの共感を土台とした充足の増幅行動によって、魅力を高めていきます。
人類が雄雌に分化して以降、人類として生き残ってきた歴史と本能の仕組みを深めるほどに、互いの性に対する肯定性と感謝感が湧いてきます

これから時代における、子育てや人材育成も、生物進化に則った、本来の姿で育んでいきたい。そんな気持ちを持ちながらこのブログも書き進めていきたいと思います。次回は、具体的な実践編を記し、11月以降の新しいシリーズに備えていきたいと思います!

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