2015.01.20

小学生の母必見!音読の楽しみ方♪

長女が小学生になってから、毎日国語の教科書や漢字ドリルを音読するという宿題がでています。

昔このブログで、仲間が書いた「音読」の宿題に大苦戦を読んだ時は、子どもがまだ保育園児だったのでピンとこないものの、自分が毎日聴く側になるとしんどいのかな~なんて漠然と思っていました。

ところが、いざ子どもが小学生になって毎日宿題を課せられるようになると、日に日に「音読めっちゃ楽しいやん!!」と、私も長女も次女も音読の時間が大好きになりました。

3歳の妹が一所懸命真似をする姿もかわいくておもしろくて、「今日は何を読むのかな~」と毎日わくわくしています★

でも、まわりのほとんどのママ友たちにはやっぱり音読の宿題が不評で、

「毎日毎日、親が聞かないといけないのが苦痛」

「同じのを何回も聞くと飽き飽きする」

「聞かないとすねるから、洗い物とか洗濯物干しながら(しぶしぶ)聞いてる」

と、音読の時間が親子ともしんどい・めんどくさい時間になってしまっているようなのです(>_<)

 

私のまわりには、同じようにフルタイムで働くママ友が多いので、

「せっかくの親子の限られたひとときが苦痛なんてもったいないやん!音読って脳とか言語能力とか同化能力とか、いろんな力の育成に効果あるみたいやし、こんなんしたら音読楽しくなるんじゃない?」

と、日ごろやっている読み方や音読を楽しむ工夫を伝えてみたところ、7人中6人が「前より断然楽しくなった!」1人は「まだ別に楽しくないけど、子どもが楽しそうだからうれしい」と言ってくれたので、みなさんにも紹介しようと思います♪

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2015.01.15

新たな介護の可能性19 ~新たな介護事業のターゲット~介護保険のシステムは?

年末の投稿「エリア分析」に続き、ターゲットについて考えていきます。

もう一度、事業コンセプト案を示しますと、

~地域で支えあう新たな相互扶助関係をつくる~ ・・です。

あくまで「相互扶助関係」です。
今まで、介護の問題、高齢者問題は何なのかを見て来ましたが、そこで浮かび上がったのは、むしろ高齢者の能力、魅力を活かしていないことばかりでした。
日本のお年よりは、本来、元気です。
本当は引退する気持ちなんてさらさらありません。
社会がその役割を剥奪して元気を削いでいるのです。

地域社会

ここに「相互扶助」の意味があります。
イメージは、地域コミュニティーの復活~相互扶助関係の構築~高齢者と住民相互の活力アップ~介護必要性を感じさせない生活
といったところでしょうか?
ですから、一般的に考えるターゲットは介護度の軽い高齢者との関係がまず考えられます。
介護度の軽い方は、普通、デイサービスなどのサービスを介護保険で受けているかと思います。

また、身体的に大きな欠損があれば(脳梗塞後の片麻痺など)、かなりの人的介護が必要になります。
この場合も、介護保険を使うことになります。
これらの仕組み、現状の国・自治体が行っている介護のシステムはどうなっているのでしょう?

そこから、現状、フォローが不足している部分や、不必要にコストのかかっている部分が見えてくればターゲットが見えてくるかもしれません。
次回から、そのあたりを調べていきます。

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2015.01.13

みんなの中で育つと、所有するより共有したくなる♪

8歳の娘と3歳の娘の母です。

私の会社では、結婚や出産によって職場と家庭が分断→子育てが各お母さんの個人課題になって閉塞してしまわないように、仕事も子育ても同じみんなの課題にしようと、子をもつ母親たちで共同保育をしています★

長女は3歳から、次女は0歳から、同じ会社の親子たちの家で、晩ごはんからおふろまで一緒に過ごしています。

状況に応じていろんな組み合わせで預けたり預かったりしていると、いつしかどの子もわが子と同じように思えてきて、いつも子沢山気分で子どもたちの成長を味わっています。

日ごろ“ザ・妹”な次女も、小さい子といるとお姉ちゃん気取りで率先して世話を焼いたり、毎日しっかり者のお姉ちゃんしてくれている長女もいろんなママに甘えたり・・・一人っ子の子どもたちもたくさんの兄弟姉妹に囲まれてみんなでたくましく育ち合っています。

母になったばかりの頃は、子育て=母の仕事という意識で、“責任をもって、子どもを社会の役に立つ真っ当な大人に育てなくてはいけない”と少なからずプレッシャーを感じていました(>_<)

でも、子どもが大きくなるにつれ、子育てしているようで自分自身も子に育ててもらっていること、特に共同保育を始めてからは、子どもたちは、大人があれこれ言わなくてもみんなが一番充足する方法を自分たちで考え、実現していく力を持っていること、むしろ大人があれこれ言うことでその力を奪ってしまっていたことに気づきました。

たとえば誰かにおもちゃをもらった時・・・

先日、8歳、7歳、4歳、3歳、2歳の子どもがうちにいました。

ちょうど会社の人からおもちゃをいただいたので、みんなに分けようとして、

『ケンカになったら困るから、私が公平に分けてしまおうか』

『じゃんけんで勝った順に好きなものを選ばせようか』

と迷ったんですが、いやいや先回りして口を出すまい、子どもたちにいい方法を考えてもらおうと、

「みんなにおもちゃをいただいたから、みんながそれいい!って思う方法で仲良く分けてね♪小さい子も喜ぶように、お姉ちゃんたち主導で考えてあげて」

と委ねてみました。

日ごろ8歳女子と7歳女子は同じものをめぐってよくケンカしていたのですが、年長である8歳の長女がまずみんなの意見・要望を聞いて案を出し、 7歳・4歳・3歳もああしたらいい、こうしたらいいと意見を出し、15分ほどの談義のあと、ちゃーんとみんなが公平で楽しみながら選べる方法をみつけたのです。

その中で印象的だったのは、

「みんなにくれたものだから、どれもみんなのもの。分けて持って帰っても、またみんなで持ってきて遊んだり、おうちに遊びに行った時に貸してもらったらいいよね」

っていってみんなで納得しあっていたことです。

子どもが友達と同じものをほしがってケンカになるのも、よく見て聞いてみると、自分が独占したい・所有したいっていうより、相手がいいと思うものを自分も共有したい気持ちからなんだろうなと気づきました。

たくさんの子どもたちが一緒にいるおかげで、誰かが独占するよりみんなで共有した方がうれしいって感じて、さまざまな子どもたちみんなが充足できるよう、年齢に応じて気持ちに寄り添って柔軟に対応する術を学んでいけるのがありがたいなぁと思った出来事でした。

 

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2015.01.08

【コラム☆感謝の杜】~やっぱり薬は飲まないほうがいい。

インフルエンザ流行ってますね~、皆さん体調管理には気をつけて。

でも、掛かっても、2日ほど寝ていると健康体の人は直りますよね。インフルエンザくらいで病院へ行くのは日本人くらい、という話も聞きます。もちろん、他の人にはうつさないように注意が必要ですが。そんな、実感の投稿がありました。ナルホドと思わせてくれます。

 

先日、風邪を引いたとき、初めて薬を飲まずに直した。

社会人になってからは特に、
「なかなか休んではいられないし、手っ取り早く、医者にいって薬を飲んで直したほうがいい。」
とおもっていたが、間違っていたと思う。やっぱり薬はだめだ。
薬漬け2

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2015.01.07

【実は危険】生野菜は危険がいっぱい

身体や健康、最近ではダイエットには欠かせないと言われる「生野菜」ですが、この健康信仰にはとんでもない落とし穴がありました。確かに言われてみれば、昔の人がサラダを食べてる絵はあまり想像できません。煮る、焼く、蒸す、伝統的な日本料理にも理由があるようです。
以下、リンクより引用です。野菜

★危険その1★
野菜の”脂肪”とも言われる硝酸態窒素(しょうさんたいちっそ)が蓄積される危険 出典リンク

植物の三大栄養素とし有名なものが、窒素・リン酸・カリウムとなります。今回ポイントなのが、窒素です。窒素は植物に吸収される時、硝酸態窒素(しょうさんたいちっそ)として吸収されます。それが脂肪のように体内に蓄積され、体内で変換される時に、発ガンや血液の障害といったトラブルを引き起こすと考えられています。

★危険その2★
硝酸態窒素が体内で発ガン性物質になる危険
出典グリーンスムージー危険性も – suppleplus01の日記
ホウレンソウやサラダ菜等の葉菜類に多く含まれている、硝酸態窒素が体の中に吸収されると発がん性物質や悪玉になる可能性がある

★危険その3★
サラダへの過信は危険
出典危険なサラダ信仰/本気で挑む冷え性・低体温【玄米菜食編】
野菜など植物細胞は細胞壁と言って人間の消化酵素では分解出来ない硬い殻で覆われています。その細胞壁の中に栄養が詰まっている為、それを壊さなければ栄養を吸収できません。よく咀嚼して細胞壁を噛み砕く事をしなければ、野菜の栄養は吸収できません。

★危険その4★
有機農法による野菜ほど危険
出典正しい野菜の食べ方|ロハスデザイン
表皮に付いている土壌には多くの菌類が生存している。調理の前に洗浄しても常に危険性が高く、炊く、煮る、湯がくことが菌類の正常な処理方法なのです。つまり自然のシステムでつくられた有機野菜ほど加熱が必要。

★危険その5★
冷蔵庫に眠っている野菜を生で食べる危険
出典冷蔵庫にひそむ食中毒の危険:食品衛生情報〜日本食品衛生協会
冷蔵庫には生野菜を摂取することで感染しやすい病因物質が沢山潜んでいます。

★危険その6★
日本人の食生活の変化が危険
出典生肉・生野菜(サラダ)は危険がいっぱい!|ボディスペース横浜 ”身体”と”呼吸”を調える 木(氣)の癒しスポット
世界のどの地域でも伝統的な食生活は体験から伝承された要素が多く、それぞれ調理方法に意味があります。日本人が野菜を生で食べていなかったのも、経験から選び出した正しい食生活であるといわれています。ヨーロッパでは家庭の食卓で野菜を生で食べる国はほとんど見られませんし、中国では絶対に野菜は生では食べません。生食の好きな日本人が古来から野菜を生で食べなかった理由は、食中毒の危険性を避けるためでもありました。

★危険その7★
生で摂取するとは身体を冷やす危険
野菜は水分が多く、カリウムも多く、ビタミンも多いという特性上、体を冷やしやすいという性質を持っています。夏の暑いときにスイカ、キュウリ、トマトを食べるのもその道理です。生のまま毎日グリーンスムージを摂取している人は要注意。

■未だ硝酸態窒素濃度が規制されていない日本■
欧州では、硝酸態窒素濃度を規制している
残念ながら「知見が少ない」ということで、まだ日本では特に規制ができていない。人体における硝酸態窒素の代謝を完全に明らかにすることは非常に困難なため、まだまだ研究途中の状態です。

輸入野菜はもっと危ない
出典正しい野菜の食べ方|ロハスデザイン
化学肥料の大量投入、光合成を無理に抑えた施設での短期促成栽培などが、危険な野菜をつくる温床になっている。特に土壌が汚染された中国などの生産現場を実際に見ると二度と食べる気持ちにはならない。
お気に入り詳細を見る 紫外線の強い海外の野菜に付着する菌は生命力が強い
海外、特に湿度が低く、降水量の少ない地域で栽培する野菜の硝酸塩濃度は低い。しかし、海外から野菜を仕入れることは別の危険性がある。その一つは紫外線の強い地域で生息している菌は生命力が強く、簡単に除菌できないことだ。

■実際に硝酸態窒素濃度を測定してみる■
ほうれん草(生)
硝酸態窒素濃度は4,400ppm
EUの規制値を1,900ppmも超えています。

ほうれん草(茹で)
茹で時間は普通のほうれん草のおひたしを作るくらいの時間。ゆでたほうれん草の硝酸態窒素濃度は2,400ppm。かなり減りましたがそれでもEU基準を100ppm下回りなんとか食べられるレベルです。
出典20120226 プラネット農園

硝酸態窒素は調理程度の熱では分解しません。また水溶性なのですが揮発はしないので、煮詰めれば濃度は高くなってしまいます。ほうれん草から流れ出た硝酸態窒素が茹で汁のなかに溶け込んで茹で汁の硝酸態窒素濃度は110ppm。この値は日本の水道水の規制基準の11倍です。ですから煮汁は飲めません。

■危険を回避する主な対処法■

つけもの
“葉”を避ける
出典万能に見えるけど「実は危険なグリーンスムージー」の実態 | 美レンジャー

硝酸態窒素は、実よりも ホウレンソウやサラダ菜等の葉菜類に多く含まれています。とくにグリーンスムージで葉ものを使う時は、“無肥料”がオススメです。

ゆでたり、煮たり、漬物にする

硝酸態窒素は料理程度の熱では分解できませんが、それでも熱を通すと硝酸態窒素は3割~5割くらい減るので、葉菜類の野菜を食べる場合は、生で食べないほうが適しています。その際は決して煮詰めない事。煮物の場合は一度煮汁を捨ててから新しい水で煮込む事をおすすめします。

以上です。

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2015.01.06

卒業してもつながりたい、地域の子どもたちみんなを見守り続けたい

子どもの保育所や学校で出会ったママ友たちは、20代~50代と幅広い世代に渡っていますが、年末年始に集まって子どものこと、仕事のこと、地域のこと、老後のことなど話していると、みんな共通している気持ちに気づきました。

・保育所や学校はいつか卒業するけど、親も子も、子どもが卒業したらぷつっと終わる関係なんて不自然でさみしい。

保育所や幼稚園→小学校→中学校→高校→大学→社会と、子どもたちの世界はこの先どんどん広がっていくけど、子ども時代を一緒に過ごした仲間や先生・まわりの大人たちの存在がきっとよりどころになるだろうから、出会った縁やつながりをずっと大事にしていきたい。

・子どもが大きくなって手が離れてくると余計に、自分の子どもだけじゃなく、子どもの友達、地域の子どもみんな気になる。

危ないことしてたり悪いことしてたらつい注意してしまうけど、それを嫌がる親もいるから口を出せないこともある。もっとどの親も子も顔見知りで声かけ合えたら楽だし安心なのに。

・高齢者と子どもをつなげたい。

小学校の学童で、昔ながらの遊びや習い事を教えてくれる高齢者を募っているがなかなか集まらない。核家族が多い中、親世代が教えられないことをもっと教えてもらいたい。その中で子どもに高齢者を敬う気持ちを育みたい。

・子どもが巣立った後、退職した後も社会で役割がほしい。

からだが動くうちはずっと仕事して、孫の面倒もみたい。からだが動かなくなったらどうしよう?燃え尽き症候群にならないように、地域の活動に関わりたい。

など、みんな潜在的には、地域に根ざして集団に見守られながら子育てしたい、見守りたいと思っているんだと改めて感じました。

みんなの想いを形にする=地域共同体を構築するために、主体的に運用する「組織」と「場」をどう生み出すか、継続して運営するために採算を取る方法を今後追求していきます!

 

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2015.01.02

心に響くインディアンの言葉(子育て編)

心に響くインディアンの言葉をご紹介します。
どの言葉や格言も、魂に響く事ばかりですが、今回は親として意識して置きたい事や
子供に伝えてあげたい事を抜粋してみました。ひとつでも共感できる言葉、格言が
あればと思います。

 
<親としての心得>

・いくら良い言葉であろうとも、もし、中身がどうでもよいことならば、長持ちなどしない。

・悩んでいる人は、たいてい食生活が乱れている。

・ほめられる中で育った子は、いつも感謝することを知ります。

・人に認めてもらえる中で育った子供は、自分を大切にします。

・お年寄りのひざは、空いているだろう。
お年寄りのひざは、子供たちのゆりかごとして空けられているんだ。
だから、お年寄りと子供を離してはいけない。
彼らを引き離すことは、過去と未来を断つのと同じことになる。

・深い思いやりから生まれる理性は人に調和のとれた話し方をもたらします。

・心が理解できないことを頭では決して解読できません。

<子供に伝えたい格言>

・人が正しい道を歩いているときには、必要なときに助けが現れ、
物事はトントン拍子に進む。

・弱い自分を認めることができるというのは、本当は強い人間ということなのだ。

・言葉で人を傷つけることは肉体を傷つけることと同じである。

・人は最初から最後まで生き抜かなくてはならない。
他の誰にもあなたの代わりはつとまらないのだから。

・勇気だけは、どんなに年をとって、経験を積んでも、毎日、勇気を持って生きようと
意識して過ごさない限り、持つことができません。

・ほかの人が歩む道を、うらやんだり、ねたんだりするのは、みずから自分自身に
窮屈な試練を与えるのと同じ

・ひとつの岩も真ん中に、回りを10人で取り囲んで座る。
すると、見る人の座る場所によって、岩の見え方が違うだろう。
ましてや炎のように常に変化している物を、ひとつの方向から見て形を決め付けることが
どれだけ無理があるか、君にもわかるだろう。

・感謝の心は、自分が与えることのできる最大の贈り物です。

<最後に自分自身の教訓として持ち続けたいインディアンの言葉>

・7世代後を生きるものたちへ
「生きのびよ」
「希望と夢を持ち続けよ」
「自分の健康は自分で守れ」
「自分のスピリットを忘れるな」
「一緒にいる者のことを思いやれ」
「勇気を敬え」
「知識は分けあえ」
「常に学び続けよ」
「おのれの真の価値を忘れるな」

ラコタ族 長老のことば
ナバホの祝福の歌より
アマゾンインディオの教えより
ウマティッカ族の格言

http://plaza.rakuten.co.jp/rainbowmonogusa/4019/

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2015.01.01

新たな保育の可能性14~新しい保育事例を俯瞰~これから実現する保育とは?

あけましておめでとうございます。今後とも、当ブログをよろしくお願いします。

 

さて、これまで色々な保育の取り組みを紹介して来ました。

それらの事例を大別すると、①お母さん参加型、②高齢者参加型、③居住共同体型、④生産共同体型、⑤企業内保育所、⑥地域共同体型の6つになるかと思います。

これらの事例を整理してみます。

まず、長所・有利なところ

 

1お母さん参加型  育児と社会参加両方を実現  育児コミュニティーの形成が出来る

2高齢者活用型   人材活用として適している    お母さんも安心できる

3居住共同体型   場そのもの  住民が人材となりうる  運用を建主がバックアップ

4生産共同体型   繋がりの基盤がある       集団の中での子育てが可能

5企業内保育所型  経済的基盤がしっかりしている

6地域共同体型   場の確保が容易              運用・人材を確保している

 

次に、短所・課題となるところ

1お母さん参加型  最初、信頼するには? お母さんの卒業により継続しない  場の確保が難しい

2高齢者活用型   どうやって組織化するか?     場の確保が難しい

3居住共同体型      場が閉じる  メンバーの更新にどう対応するか? メンバーを限定する

4生産共同体型      誰もが参加出来ない

5企業内保育所型    地域との関わりが難しい  場が閉じる   世代交代によっては継続しない

6地域共同体型     常時の運用が可能か

などが思い浮かばれます。

全体を俯瞰すると、保育に必要なものは「人材」「場」「運用主体」であることが見えてきます。それぞれにメリット・デメリットがありますが、保育そのものの実現では、やはり④生産共同体型の生産と家庭が一体となった場の実現度が高いと思われます。

そもそも、「保育」が必要になったのは、生産と家庭が切り離され、村落共同体の中に内包されていた育児が家庭だけに押し付けられたことから始まります。都市部へ人口を集約し、「サラリーマン+専業主婦」というユニットによってなんとか行われてきたのですが、女性の社会進出と、密室空間での子育ての弊害から立ち行かなくなったという訳です。ですから、元の村落共同体の様な生活の場が出来れば保育の問題は解消されて行きます。

また、育児が生産過程と完全に切り離されてしまったのも問題ではないかと考えます。

村落共同体=1次産業の生産共同体ですから、子ども達は村落全体で見守られるのと同時に、将来生産体の担い手になる勉強も出来ていたのです。

しかし、ほとんどの人がそのような生活を共にする生産共同体に属することは出来ません。また、居住共同体にもほとんどの人は参加することが出来ません。

ならば、これからの保育を考えるとき、多くの地域と人々に可能性のある形は何でしょうか?

  1. ~6の事例パターンから特に可能性のある部分を抜き出してみます。

 

  1. お母さん参加型     保育の活動そのものでお母さんの社会参加が可能
  2. 高齢者活用型      主体人材としてポテンシャルが高い
  3. 居住共同体型      場を初めから持っている
  4. 生産共同体型      場も人材も内包している、生産の場で集団育児が出来る
  5. 企業内保育所型     運用のコアになる組織を持っている
  6. 地域共同多型      地域の核になりうる

 

    1. ②のお母さんと高齢者の方にはぜひとも参加して欲しい。③のように安心できる場の確保が重要。

④の集団の中で育てる形はぜひ取り入れたい。⑤⑥のように運用を担う組織が欲しい。と、いったところでしょうか。

これらの「いいとこ取り」をするにはどんな形が考えられるでしょう?

全体を俯瞰して、「運用主体」と「場」が課題になるのが判ります。「人材」はお母さん、高齢者と可能性が幾らでもありますが、彼女ら、彼らを繋げる「運用主体」が必要になります。そして、「場」をどうするか。

可能性として考えうるのが⑤⑥の形の発展系で運用コア組織が成立し、場を確保するという形です。

 

例えば、何らかの地域に根ざした生産集団が事務局(連絡先と繋がりの核)を提供し、その地域で場を確保して、お母さんや高齢者の参加を募り、運用していくというもの。生産集団というよりネットワークのようなものかもしれません。

今後、競争により発展していくという市場社会の意味合いはどんどん薄れていくはずです。(現与党は判っていませんが)その中で、国に頼らず、自ら生活基盤を確保する動きが生まれてくるはずです。地域ネットワークのような組織が各地に生まれ、活用されていない人材がお互いを補完し合い、育児をバックアップするシステムが生まれてくるのが期待されます。

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2014.12.31

新たな介護の可能性18 地域でのミニ事業の具体的検討~新たな介護事業のエリア分析

 

エリア設定 地図①

皆さんこんにちは。今年も今日で終わりとなりました。年末いかがお過ごしでしょうか。

前回記事では、これまでの地域でのミニ事業化のコンセプト検討を踏まえて、地域ミニ事業の志を掲げ、事業コンセプト(案)を考えました。

「地域で支えあう新たな相互扶助関係をつくる」リンク

そしてここから、事業構想の具体化に向けて、地域でのミニ事業の対象エリアを検討していきたいと思います。

今回は新たな介護事業のエリアを分析します。

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2014.12.29

新たな保育の可能性13~商店街が子育て事業を立ち上げた~

新たな保育の可能性を探っている本シリーズですが、今回は子育て事業を立ち上げた商店街の事例を紹介します。
長野県佐久市にある岩村田商店街という商店街ですが、なんと、商店街立高校(通信制高校のサポート校)を運営しているようです。
では、もう少し詳しくみていきましょう。

1.商店街立高校 誕生までの経緯

長野県佐久市岩村田は中山道22番目の宿場町として古くから栄えた商業の街です。商圏としては周辺に30,000人を抱える中心市街地です。平成10年長野五輪開催に伴うインフラ整備(新幹線の開通など)に伴い、ジャスコなどのスーパーが進出。岩村田商店街は大打撃を受け、衰退の一途をたどっていました。

ここで立ち上がったのが危機感を持った商店街の青年会です。振興組合を結成し大型イベントを実施します。
「日本一長~い草もちを作ろう大作戦!」
「日本一長~いりんごのロールケーキを作っちゃおう大作戦!」
集客力も高まりテレビ局でも放映されました。しかし、42店舗中15が空き店舗という状態で、商店街自体の活性化には繋がりませんでした。

そんな中、改めて商店街の意義を見つめ直し、辿り着いたのが、
「商店街があるから町がある」→「町があるから商店街がある」
という思考の大転換です。これを受け、岩村田商店街は以下の理念を固めます。

◆地域密着顧客創造型商店街
◆ともに働く、暮らす、生きる商店街の構築

この理念にもとづき、岩村田商店街は一気に改革に着手します。

まずは、空き店舗対策。 地域コミュニティの拠点として、土蔵づくりの建物を改装したコミュニティスペース「おいでなん処」を設置しました。。また、収益事業としてコミュニティビジネス「本町おかず市場」を開業し、インキュベーター育成の場 「本町手仕事村」を設置しました。2.5坪15000円の月額家賃で起業家を募集し 軌道に乗れば他の空き店舗へ移転させるという仕組を構築し、5店舗の空き店舗を解消しました。

次に考えたのが
「商店街として地域貢献できることは何か?」
です。そこで出た答えが「子育て支援」と「教育」でした。

2.商店街の柱を「子育て支援」に

岩村田商店街の改革は更に進みます。

平成18年度
・「お助け村」(子育て世帯を対象とした商店街会員制度)を開村
年間13~15の子育て小イベント(20名から400名)を実施。

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平成20年12月
 ・全国初 商店街直営学習塾「岩村田寺子屋塾」開設

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全国初の商店街直営学習塾の誕生です。
その理念は「商店街という地域資源を活かして子供を自立へ」。
商店街という生活に密着した環境の中だからこそ、地域のみんなで見守る子育てが実現でき、生きていく力、生活していく力を育むことができるのです。
その後も「子育て支援」を柱とした改革は進みます。

平成22年3月
・託児所の開設
「子育てお助け村」 子育て相談を年配の保育士に
平成22年7月
・「佐久っ子ワオンカード」事業開始、あえてイオンとの提携
「地域電子マネー」構想
・若手育成研修事業 本町商人塾・岩村田商人塾・起業家育成塾開講
・頑張れ商店街川柳事業
平成23年3月
・高校生チャレンジショップ開設(高校との商学連携)
若い世代を商店街に巻き揉むことに成功
・地域ブランド創生事業「三月九日 青春食堂」

3.現在の岩村田商店街

調べるとこの岩村田商店街は、全国でも有数の活性化に成功した商店街です。現在では空き店舗の数が61店舗中2店舗まで減少しているとのことです。
また、「商店街で子供や若者を育てていく」という方針のもと、現在では、佐久市内の3つの高校の生徒が商店街で様々な活動を行っており、商店街の空き店舗を利用した「高校生チャレンジショップ」での販売実習や、定期的な農作物の販売などが行われ大きな成果をあげています。

4.新しい保育の可能性

岩村田商店街の成功事例は、現代社会における地域共同体型保育の可能性を示唆しています。
生産活動と消費活動が分断された都会生活の中で「商店街」は生産活動と消費活動の繋ぎ役です。その場から得られるものは学校で学ぶ机上の勉強以外のものもあり、本来、子供のうちに身につける「生きる力、生活する力」「社会に出て自立できるための力」を育むことができているのでしょう。

運営主体がしっかりと次代を見据えた理念を固め、方針化し、そして実行する。岩村田商店街の事例を通じ、社会の構造や人々の意識潮流をしっかり掴むことが出来れば、新しい保育の可能性もどんどん広がってくる感じました。

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posted by cocoro at : 2014.12.29 | コメント (0件) | トラックバック (0) List