2016.12.12
子育て支援に高齢者活躍2~江戸川区すくすくスクール1
次は江戸川区の取り組みです。
こちらも地域のお年寄りが活躍しています。
「つまらない」「入れない」の常識を覆す
今、首都圏で待機児童問題と並んで深刻化しているのが「小学生の放課後」問題だ。共働き家庭は、学童保育施設に子どもを預かってもらうことが多いが、職員が少ない、内容が単調でつまらない、夏休み期間の対応が不十分――。さらに、希望者増で入れないという自治体も増え、親たちの悩みの種となっている。
それらの「解決のヒントになる」と、全国から注目を集めているのが江戸川区だ。同区の「すくすくスクール」は、子どもが放課後の時間を過ごす先進的なモデルとして、全国から視察が殺到している。
江戸川区方式は、ほかの自治体の学童クラブとどう違うのか? 多田正見区長に聞いた。
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2016.12.09
ゆき過ぎた「子供」観念が不安や悩みを抱える若年増を増大させている。
私たちはごく普通に「子供」という呼び名を使っています。
ところがヨーロッパでは中世以前は「小さな大人」と言う概念しかなかったということ、日本でも12歳をすぎれば元服といって大人の仲間入りをしていたことなど、歴史的に見れば「子供」はごく最近になって使うようになった概念なのです。
今回はこの「子供」の誕生による変化が、近年になって不安や悩みを抱える若年増の増大につながっているのでは?
という意見を紹介します。
以下(http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=84017)より引用します。
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「子供」という旧観念
> 「大人になるって?」「大人とは?」これは、これという答えを導くのが困難な、しかし私たちにとって(特に中・高生にとって)は永遠のテーマであります。先日テレビ番組で「大人になる」ことの定義を模索していました。
■「子供」は当たり前の存在か?
教育・子育ての問題について議論するときに気をつけなければならないのは、「子供」という存在が、果たして、「当たり前」で「普遍的」な存在か?という点だと思います。
アリエスの「<子供>の誕生」を読むと、かつて、大人・子供という区別はなく、子供は「小さな大人」とみなされ、物心がつく年齢(現代で言えば小学生に上がる年齢)になれば、他の家や村での見習い修行を通じて、大人と同じように働き、扱われる存在だったことがわかります。小さいなりに体力や知識に応じた、課題・役割が与えられていたのです。
生みの親よりは、親方の家庭=育ての親について実務をしっかり叩きこまれるわけです。当然、自分の子供部屋もプライバシーなどありません。
今のように、子供だから、という理由でことさら特別扱いされたり、溺愛・甘やかされたりする、ということはありえなかったのです。
■「子供」の成立と学校制度
現代のような「子供」が成立したのは、近代になってからです。
特に、学校制度の普及が大きな役割を果たします。
近代国家が成立すると、工業・商業・官僚制度の整備が国家間闘争の要になります。国力増強のために、子供を農漁村の共同体から引き離して、都市の労働力として標準語と最低限の教養を植え付ける巨大な組織=学校の整備が必要とされたのです。
学校に行くようになった子供は、それまでと違って、次第に働かなくなりました。
後に教育期間は長くなっていきましたから、労働経験のない期間も長くなるわけです。こうして、働かない「小さな大人」=「子供」という特殊な身分が生まれ、いわゆる「青春」という概念や、近代的なモラトリアムが生まれました。
また、子供が親の独占的な愛情の対象、溺愛の対象となるようになりました。かわいがる、庇護する、甘やかす親が、こうして誕生し、家庭のプライバシーは絶対化されました。人権概念が普及すると、「子供」という特殊な階級のための権利、人権が制度化されていきます。
このような、小さいから、というだけで外圧から隔離し、特権をあたえるようになったことが、現代、様々な精神破壊、不安、悩みをはらんだ子供を大量生産してきた大きな原因だと、私は考えています。保護していたはずの子供にとっても大きな不幸だったと思います。
■「子供」とは旧観念では?
教育とは、常に何らかの「外圧」の必然性がなければ成立しません。
大人と同じように働いていた時代の子供は、当然、成果を出せるようになるために、必死で学んだでしょう。闘争圧力、期待圧力の存在は、精神回路の発達を促したでしょう。
上記のような現状を突破する一つの方針として、農業体験や農村の全寮制学校には強い可能性を感じます。
> 子供達のひ弱さや、精神欠陥の激増、生活の知恵の欠如等の現状を受けて、自然体験・農業体験が拡大しています。
> 教育の場は生産の(換言すれば生活の)場になければならない。特に発達段階にある子どもたちの本能回路から共認回路・観念回路を強く育成していくためには、自然外圧の強くかかる場が有効ではないかと思います。
私は「子供」は一つの旧観念なのだと思います。
少なくとも、近代以降でしか通用しない特殊な観念だといえます。だとすれば、子供も大人と同じように、「社会の当事者」として期待をかけることはできるはずです。その期待が、ひいては、子供たちの勉強意欲につながるのではないでしょうか。
教育の場でも、「旧観念無用」が求められる一例だと思います。
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親にとって子供はいくつになっても子供・・・ゆき過ぎた子供観は、独り立ちできない大人子供を生み出す温床になっているように思います。
幼い子供をしっかり見守ることは大事ですが、それもせいぜい7歳くらいまで。その後は子供たちの仲間世界で揉まれながら、中学にあがるくらいにはほぼ大人としての期待をかけてもいいのではないでしょうか。
「子供」という観念が一人歩きし、溺愛や甘やかし、さらには親による子の支配を正当化するに至っている。私たちは今一度「子供」の意味、接し方を考えなおすべきでしょう。大人・子供の区別の前に、同じ社会を支える一員なのだということがその出発点なのではないでしょうか。
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2016.12.08
子育て支援に高齢者活躍1
幼老介護という形までいかなくとも、まだお元気な高齢者が子育てを支援する事業は数多く立ち上がっています。ただし、まだ多くは行政の指導のもとです。
団塊パワーを子育て支援に
団塊世代のサラリーマンといえば子育ては妻に任せて仕事に人生を捧げてきた方も多いのではないでしょうか。ところが今、仕事で身につけた力を生かして地域の子育て支援に活躍してもらおうという動きが始まっています
子育て支援といえば女性のイメージですが、埼玉県朝霞市でちょっと変わった研修がことし行われました。その名も「育児支援マイスター養成講座」。受講できるのは55歳から70歳の男性限定です。
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2016.12.02
遊びをせんとや生まれけむ~日本人にとって「遊び」は暮らしそのものだった。
『遊びをせんとや生まれけむ
戯(たわぶ)れせんとや生まれけむ
遊ぶ子どもの声きけば
わが身さへこそゆるがるれ』
平安時代末期の歌集「梁塵秘抄」に納められている有名な歌です。
読むほどに、子供たちへの優しい気持ち、幸せな気持ちが湧きあがってきます。
今風に言えば「遊び、戯れるために生まれて来たのだろうか。遊んでいる子供の声を聴いていると、感動のために私の身体さえも動いてしまう」と言った感じでしょうか。
でも『わが身さへこそゆるがるれ』には単なる大人目線でない、大人自身が内に秘めている「遊び」への想いが込められているように思います。
今回は日本の「遊び」について考察してみましょう。
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2016.12.01
幼老統合ケアという形~介護の必要なお年寄りが子どもたちを躾ける
学童保育を調べるうちに、学習塾業界からのアプローチを見てきました。
元々は、高齢者の活躍先としての学童保育調べでしたが、民間学習塾では高齢者活用まで行っているところは少ないです。行政と提携しているようなところにあるくらいです。
では、そもそもの高齢者の活躍の場としての学童保育の形が無いかと調べた所、幼老統合ケアの形に有りました。介護するべきお年寄りが、子どもたちの面倒を見ているのです。
●幼老統合ケアとは
幼老統合ケアとは、子どもの施設と高齢者施設を合築するなど、「高齢者ケアと次世代育成を融合・連携させることにより、費用対効果やケアの質の向上、高齢者の生きがいづくり、教育的効果など一石四鳥を狙う取り組み」です。子どもが減り、施設整備の財政事情も厳しいなか、幼老複合施設が増えていますが、その結果、ケアの一方的な受け手であった高齢者や子どもが、ケアの与え手にもなり、子ども・高齢者双方の福祉向上につながることが注目されています。
●事例:グループホーム・宅幼老所「ひかりの里」「くわなの宿」
三重県でグループホームを経営するウエルネスグループの代表、多湖光宗さん(49歳)は、11年前、それまで勤めていた東京の大学病院を辞め、故郷で整形外科の開業医となりました。
病院のそばには、多湖さんが経営するグループホーム「ひかりの里」があります。グループホームとは、痴ほうの人が小規模で暮らす施設。それぞれが個室を持っています。痴ほうの人にとって、環境が急激に変わることは病気の進行を早める危険性があると言われています。しかしここでは料理を手伝ったり、趣味に打ち込んだりしながら、自宅と同じような落ち着いた環境で暮らすことができます。
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2016.11.25
西洋と日本の子供観の違い~世界観の違いが子供への接し方も変えていく
ヨーロッパでは中世まで子供という概念はなく「小さな大人」という存在だったとか。人間として未熟な存在で、厳しく接しながら全うな大人にしていくべき存在だったといいます。
一方日本では、山上憶良が「銀も金も玉も何せんに、勝れる宝子に及かめやも」と唄ったように子供は神の子、大切に育てるべきものという「子宝思想」がありました。
今でもおじいちゃんやおばあちゃんは、小さな子供を見ると「子どもは宝物」と目を細める姿を見ますが、古くからある子供観は、現在の私たちの子供たちへの接し方に色濃く残っているのだと思います。
今回はそんな子供観の西洋と東西の違いについてみてみましょう。
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2016.11.22
塾業界の学童保育・事例3~地域に根ざした塾があった
学習塾が母体で行っていいる学童保育事業を他にも調べてみました。
STEPキッズ
STEPキッズがめざしているのは「こども達の放課後の時間を、安全でかつ楽しく充実したものに」ということです。成長期のお子さんたちにとって、かけがえのない時間を有意義なものにするための、各種の放課後ライフやプログラムを用意しています。ECCグループの高い信頼と実績を活かした「ECC学童スクール」は心身共に健全で将来を担い得る立派な人材教育を目指します。すなわち、
①信頼・安心・安全②ご希望に沿った長時間保育③真の国際人他、人材育成に向け総合教育機関ECCならではの充実した内容、つまり基礎体力、集団生活と人間力、自発的な予復習・宿題励行、ECC英語、学ぶ基本姿勢の養成④お子様の送迎サービス 等を基本としたスクールです。
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2016.11.18
試験は当たり前?~思考力を剥奪してきた日本の試験制度
前回はヘアーインディアンは「教える」「教わる」と言う意識がない、とうお話を紹介しましたが、現在の日本はというとまさに教育漬け。
小学校から大学まで数えると16年間も教え、教わり続けているのです。親の世代はこの教育制度の中で育ってきたので、当たり前のように子供にも同じことを求めています。
しかしこの教育制度、視点を変えてみるとかなり歪なものです。今回は日本の教育、ことにその中核になる試験制度に焦点を当ててみましょう。
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2016.11.15
塾業界の学童保育・事例2
塾が事業展開する学童保育事例の二つ目です。
NARISTA学童
NARISTA学童が目指すもの子どもたちに考える力とチャレンジする力を身につけてもらいたい。 答えが一つではない課題を与え、子どもたちの考える力を伸ばします。
最初から無理、できないというのではなく、まずはやってみる。やらなければ何ができないのか?何がわからないのかもわからない。いろいろなチャレンジの場面をNARISTAは用意し、子どもたちのチャレンジ力を伸ばします。考える力、チャレンジ力は社会に出ても必要な力です。そして、チームビルディングやワークを通じてコミュニケーション力やリーダーシップを育みます。今の時代、全員がリーダーシップを発揮することが求められています。1人のリーダーが周りを引っ張るのではなく、全員がリーダーシップを発揮し目標を達成させる。その基礎を子供のうちに身に付けさせます。他にもGEMS(幼稚園から高校生年代を対象とした科学・数学領域の参加体験型プログラム)年間プログラムを通して、探求心を育成します。読書カリキュラム〈ことばの学校〉も取りいれておりますので、語彙の豊かな子、表現の豊かな子、速く正確に読める子、読書の好きな子、感受性の豊かな子を育てます、そしてパズル道場で子どもたちの論理的思考力を育てます。
子どもの成長について、いろいろと書いていますが、ナリスタが一番初めに作った理念は、「女性が安心して働ける環境を作ること」でした。
「子どもの成長、働くお母さんを応援することが日本の未来を作る!!」
急な残業などにも対応し、お母さんの味方になりサポートします。 子どもの成長と仕事に育児にがんばるお母さんを応援し、家族が笑って過ごせる環境をNARISTAは整えていきます。
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2016.11.11
ヘヤーインディアンの社会では、「教える」「教えられる」と言う意識が全くない。
現代の「教える教育」は、暗記脳をつくるだけで考える力を逆に削いでいるのではないか?
近代教育制度に疑問を抱いていましたが、そもそも「教える」「教えられる」と言う意識が全くない人々がいるそうです。
今回はそんなヘアーインディアンの「意識」について紹介します。
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