2017.08.12
試験のための勉強は不要。社会の期待をつかむ、応えるための勉強が必要になってくる。
小学校・中学校の義務教育を終えて普通高校に進学し、大学を出てサラリーマンになる。
今はそれ以外の進路は考えられないくらい当たり前になっているように思います。
でも実際は専門高校に進んで就職する道もあるし、中卒、高卒で仕事に就くこともできます。固定観念をはずして社会には様々な進路があることを考えると中学生の時期は、社会を対象化し、社会とどう関わっていくか?を考える大切な時なのかもしれません。
15年前になりますが「13歳のハローワーク」という本が話題になったことがあります。既成のレール以外に様々な職業があること、仕事観、仲間や社会と繋がる充実感などを伝えていて大きな話題になりました。
そして現在、これまでのような学歴信仰が崩壊し、大学の存在意義も、試験のための勉強の意味も消失してきている中で、社会に向けた中学生の意識も大きく変わってきているように思います。
今回はこの中学生に焦点を当てて、これからの学校、仕事について考えてみたいと思います。
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2017.08.09
共同保育所の歴史と現在8~ごたごた園3~親と共同保育するということ
「共同」保育はどのように行われているのでしょう?
「共同で保育する」ということ
お散歩中。「ぼくもいっしょに押すよ!」
「共同保育所 ごたごた荘」は、保護者と保育者が共同で、運営にあたっています。
でも、「共同」で「保育」する、つまり「親と保育者が子どもを一緒に育てていく」というのはどういうことなのか。親と保育者の関係、親どうしの関係・・・。
保育園や幼稚園でしばしば問題になる、このような大人どうしの関係。
「ごたごた荘」ではどのようになっているのだろう?
そんなガイドの疑問について、スタッフにお話をうかがいました。「ごたごた荘」がスタートしたのは、1982年。「自分たちで、納得のいく保育所を作ろう」と集まった数人ではじめた。
最初は個人宅の一室から。その後数回の引越しを経て、1990年に現在の場所へ落ち着く。
現在は、専従保育者6名、子どもの定員17名で運営されている。
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2017.08.04
古典の暗誦~先人の事実認識への同化が思考力を高める最良の方法。
昔の寺子屋では学習の基本は暗誦でした。
「国史略」「十八史略」などの歴史書や「徒然草」「百人一首」などの古典、武士の師弟は孔子・孟子の「四書五経」まで・・・
最近は学習指導要領の改訂もあり、小学校でも古典の暗誦をしているようです。でも点を取るための勉強として強制的にやらされているだけでは本来の目的からずれていってしまいそう。
古典に学ぶのであれば、先生はもちろん私たち大人も、なぜ古典を暗誦するのか?を分かっていないと空回りしてしまいそう。
そこで今回はなぜ古典なのか?なぜ暗誦なのか?を考えてみたいと思います。
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2017.08.01
共同保育所の歴史と現在7~ごたごた園2~園の一日
次に保育所の実際の様子です。
共同保育所「ごたごた荘」はこんなところ
「共同保育所」とは、「保護者と保育者が協力し合って、自分たちで納得のいく保育園を作ろう」として始められたもの。
今回は、そのうちのひとつ「共同保育所 ごたごた荘」の様子をご紹介します。
共同保育所 ごたごた荘
「共同保育所 ごたごた荘」は、東京都練馬区にある、今年で開設22周年を迎える保育所です。
産休明けの0歳から就学前まで、定員17名に、保育者6名。
「保育所」というよりは、「大家族」のような、家庭的な雰囲気です。
そんな「ごたごた荘」に、ガイドが1日おじゃましてみました。
午前中は、公園で思いっきり遊ぶ!
おじゃました日は、あいにくの曇り空。今にも雨が降ってきそうな日です。
さあ、どんな1日になるかな?
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2017.07.28
「算数脳を育てる」とは、自然や社会の中で生きていくための力を身に付けること。
算数脳という言葉があるそうです。
9歳までに算数脳の基本が形成されます、小学3年生までに算数脳を鍛えるドリルをしっかりしましょう・・・とか色々な教材があるようですが、なんか違う気もします。
前回、数学は情緒で捉える、というお話をしましたが、算数も単に計算や問題を頭で解くだけではないように思います。
算数脳って一体何なのか?考えてみました。
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2017.07.25
共同保育所の歴史と現在6~ごたごた園1~認可園だけがいい保育所保育所じゃない
現在の、共同保育らしさを保った場がどんなものか見ていきましょう。ごたごた園という練馬区にある保育所です。まずは共同保育の説明から。
「認可園=質が高い」「認可外園=イマイチ」、そんなイメージがあるかもしれません。でも、認可外でも、魅力的な保育を行っている園はあるのです。
執筆者:吉森 福子保育園には、「認可」と呼ばれるものと、「認可外」とされるものとがあります。一般に、「認可園=質がよい」「認可外園=質がよくない」と思われがちですが、本当にそうでしょうか?
「認可外園」の中には、人手が足りずに充分な質の保育が行えないところもありますが、「認可外」ならではの柔軟性で、個性的な保育を行っているところもあります。
その中のひとつ、「共同保育所」の魅力について、3回シリーズでお届けします。
「保育園探しをするときは、まずは認可園から当たってみる」
これは、保育園選びの「常識」です。
通える範囲の保育園をひとつひとつ、きちんと見学して判断していくのはかなり大変。その中で、「認可=国が定めた基準を満たしている」という事実は、ひとつの判断材料にではあります。
が、この「基準」というのは、保育室の広さや園庭の有無、保育時間、保育士の数などについてが主なもの。
「認可/認可外」という区分は、「保育の質の高い/低い」とイコールではないのです。
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2017.07.21
子どもは天の才(情緒感覚)をもって生まれ出てくる。
「情緒をもって対象をみること、探求し続けること。」
天才数学者岡潔は「情緒」をもって数学だけでなく、教育、西洋人の意識構造や幼児期の数学体験まで、広く深く探求を続けた人でした。
世に天才というと、知性、知能の最先端に到達した人、というイメージがあります。しかしものごとを深く突き詰めた人が到達する境地が原初的な「情緒」の世界であるというのは意外です。
しかも「情緒」は生まれながらにして誰もが持っているものだとしたら・・・
今回も引き続き、岡潔の言葉から考えてみたいと思います。
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2017.07.17
共同保育所の歴史と現在5~地域型保育とは
新たに設定された地域型保育とはどんなものでしょう?
Q.「地域型保育」とはどういった事業?
A.待機児童の多い0〜2歳児のお子さんを、保育所や幼稚園などの施設(原則20人以上)より少人数の単位で預かる事業で、今回新たに市町村の認可事業として創設されたものです。この事業により、待機児童が多い都市部や、子どもの数が減少している地域など、さまざまな状況に合わせて保育の場を確保することができます。
具体的には、・家庭的保育(いわゆる保育ママ):家庭的な雰囲気のもとで、少人数(定員5人以下)を対象にきめ細やかな保育を行う
・小規模保育:少人数(定員6〜19人)を対象に、きめ細やかな保育を行う
・事業所内保育:会社の事業所の保育施設などで、従業員の子どもと地域の子どもを一緒に保育する
・居宅訪問型保育:障害・疾患などで個別のケアが必要な場合や、他に保育施設がない地域の場合などに、保護者の自宅で1対1の保育を行う
これら4つのタイプがあり、地域の実情に応じて保育の場が確保されます。
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2017.07.14
学問は頭でするものではない。情緒をもって対象をみること、探求し続けること。
数という概念は観念によって人が発見したものだと思っていところこんな記事がありました。
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『「数覚」とはなにか~生物が持つ数字的感覚
数学的センスのようなものだと予断してたら、大きく外れた。味覚や視覚のような感覚の一つとしての「数覚」という意味なのだ。そして、驚くべきことにこの数覚、生得的なものとして扱われている。つまり、この数学的感覚は生まれながらにして備わっているというのだ。ええー、数学は得手じゃなかったんだけど……「数学は暗記科目」として逃げてたわたしには、にわかに信じがたい。
さらにこれ、人間だけのものでないそうな。数を数えたり、グルーピングしたり、量の比較をするといった操作は、生物の遺伝レベルで仕込まれているという。「数学」なるものを人類の財産として崇め奉っていたわたしには、ちょっとした衝撃だった。人知を超えた数秘術から、より生臭い存在としてつきあえそう。』
(http://blog.livedoor.jp/iiotokoiionna/archives/52242052.html#more)より
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で調べてみると、生後数ヶ月の赤ちゃんでも1+1=2であることがわかっていることが実験で確かめられているそうです。本能レベルに刻まれた「数」が、どのようにして今私たちが知っている「数学」に繋がっていったのか?
今回は天才数学者といわれる岡潔の言葉から考えてみましょう。
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2017.07.11
共同保育所の歴史と現在4~認定こども園とは
「認定こども園」とはどういったものなのでしょう?
保育ニュース から
認定こども園(0~5歳)
待機児童問題解消の最大の解決策として期待されている国の施策です。幼稚園に保育所(または保育所に幼稚園)の特徴と機能を追加することで、新園設立に比べて設備コストが少なくなるメリットがあります。
また利用者にとっては、保護者の就業状態に関わらず誰もが子どもを預けられるというメリットがあります。 新制度では認可手続きを簡易化し、新設や幼稚園・保育所からの移行が促進が期待されています。2015年4月より、子ども・子育て支援新制度が施行されます。その中でスタートするのが新型の幼保連携型認定こども園です。
新たな認定こども園「幼保連携型認定こども園」とは?幼保連携型こども園は、「学校及び児童福祉施設としての法的位置付け」を持つ施設として、未就業児に対して一体的な教育と保育を行います。
「幼稚園と保育所両方の機能を持つ」という意味では2006年からスタートした認定こども園と同じですが、これまでは“既存の幼稚園や保育所が他の機能を追加することで認定を受ける”ルートのみだったため、「幼稚園と保育所それぞれの法体系で二重の認可を受けなければ設置できない」事務手続きの煩雑さにより、認定件数が伸び悩むなどの問題がありました。
これを解決すべく法律が一部改正され、単一の施設として「認可・指導監督が一本化」されることになりました。
事務手続きが楽になる点で施設の設置主体者にとってはメリットであり、待機児童問題解消の目玉として、大きく期待されています。幼保連携型こども園の利用者メリット
・親の就業時間に関わらず、幼稚園と保育との両方のサービスを一体的に受けられる
・保護者の方の所得に応じた保育料になる
・月64時間以上の就労で認定こども園の8時間保育が毎日受けられる
・小学校へのスムーズな接続を目標とし、子どもの一日の生活リズムや環境の多様性に配慮された、一人一人に応じた質の高い幼児教育および保育を総合的に受けられる。
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