| メイン |

2017年07月28日

「算数脳を育てる」とは、自然や社会の中で生きていくための力を身に付けること。

算数脳という言葉があるそうです。

9歳までに算数脳の基本が形成されます、小学3年生までに算数脳を鍛えるドリルをしっかりしましょう・・・とか色々な教材があるようですが、なんか違う気もします。

前回、数学は情緒で捉える、というお話をしましたが、算数も単に計算や問題を頭で解くだけではないように思います。

算数脳って一体何なのか?考えてみました。

 にほんブログ村 子育てブログへ

以下(http://president.jp/articles/-/8656)より引用します。
———————————–
問題を解くとき、脳の複数の箇所が稼働

世の中には、幼くして方程式が解けたり、微分積分を理解できたりするスーパーキッズがいるという。一方で「数字を見るだけで頭が痛くなる」というような算数嫌いの子も存在する。算数ができる子とできない子は何が違うのだろう。そもそも生まれつき脳に差があるのだろうか。MRIによる脳画像分析のスペシャリストで「脳の学校」代表の加藤俊徳氏に、その違いを聞いてみた。

「算数ができるかできないかは、生まれつきの能力の差ではありません。訓練すれば誰でもできるようになるのです」と言う加藤氏。「うちの子は算数ができない」と嘆いている親にとっては朗報だが、ではいったいどこで差がつくのだろうか。

「ポイントは、脳の中に問題を解く回路ができているか、そしてそれが太いかどうかです」

加藤氏はまず、算数や数学の問題を解く際に脳の中でどんなことが起こっているかを説明してくれた。

「算数の問題を解く際には、脳の複数の箇所を使います。脳には大きく分けて、前頭葉、後頭葉、頭頂葉、側頭葉がありますが、それぞれ、運動、視覚、聴覚、記憶など人間が生きていくうえでのさまざまな活動をつかさどっています。脳の中にも、いわゆる『役割』というものがあるのですが、現在の研究では、算数や数学のいろいろな問題を解くときに、脳のどの箇所を使っている、と特定はされていません」

たとえば国語が得意なら、言語や感情をつかさどる部分、美術が得意なら視覚をつかさどる部分を主に使う、というようにある程度特定できるが、算数や数学の場合は、そうではないらしい。

「脳の損傷研究でわかっているのは、脳のどこが壊れても、ちょっとずつ算数や数学の能力が下がるということ。つまり、算数や数学の問題を解く際には、脳の複数の部分を同時に働かせていると考えられます」

そこで加藤氏は、2つの脳の図を描いて説明してくれた。

「Aが、悩んでいるとき、Bが楽に解けるときの脳のイメージです。初めて問題が出されたとき、脳の中ではああでもない、こうでもないと思考がさまざまな箇所を巡って答えを導き出そうとします。これがAの脳」

問題を解くためにはどの部分を使えばいいかまだ絞り切れていない状態です。

「一方で、楽に解けるときの脳では、脳のどの箇所をどの順番で使えばいいかが特定されています。そのルートが出来上がっているので、Bの図のようにスムーズに思考回路がつながって、解答が出せるのです」

なるほど。これが先ほどの「問題を解く回路」というわけだ。
—————————————
算数ができる子のは脳の中に問題を解く回路ができている。その回路は脳の特定の部分ではなく全体を繋ぐ回路構成になっている。

確かに算数の問題を解くときは、問題の意図を読み取ったり、図形や立体をイメージして、時には図にしたり、別の解きかたを試したり、いろいろな頭の使い方をしている気がします。

そんな総合的な思考回路がどうすればつくれるのか?
小学校低学年までの体験が鍵をにぎっているのだそうです。

以下(http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=174254)より引用します。
—————————————
高濱正伸氏によれば、今の子どもは自然の中で五感をフルに働かせて遊ぶ体験が絶対的に不足→それが考える力の低下につながっているという。
その象徴が算数・数学。高校生や予備校生に数学を同じように教えても、伸びる生徒といつまでたってもできない生徒がいる。特に図形のイメージ力に顕著な差が出る。その差をさかのぼると、もっと年齢の低い段階、小学校の中~高学年で得手不得手の分かれ目が出ているそうだ。

【算数脳】

┣●『見える力』(イメージ力)
┃ ├・空間認識力:
┃ │  視点を移動させて立体を違う角度から見る力
┃ ├・試行錯誤力:
┃ │  問題文から解決の糸口を探るために、図や表をつくったり
┃ │  いろいろと試しながら頭をハイスピードで回転させる力
┃ ├・図形センス:
┃ │  補助線がすぐに思い浮かぶ力
┃ └・発見力:
┃    視点を変えたり、新しい発想を取り入れたりしながら、
┃    習ったことのない問題でも自分で解決法を見出そうとする力

┗●『詰める力』
├・論理的に物事を考える力
├・何が問われているかを受け止める力
└・最後まで諦めずにやり遂げる力

算数に必要な能力は上図のように分解できるが、「見える力」(イメージ力)は全て外遊びの体験量で決まる、また「詰める力」はコミュニケーションの中で育つという。

勉強(学習)というものは、単に、頭に観念を教え込むだけではダメで、常に、本能回路、共認回路との結びつき(有機的なネットワーク)を強化するかたちでなければ、本当の意味で力はつかないということだろう。これは算数・数学に限らず、言語能力や追求力も同じである。

そのためには、対象(自然、事物・事象、相手、仲間etc)への同化体験がカギになる。

文科省では学習指導要領の改訂が決まったが、そんなことより、自然体験や農業を取り入れたほうが、有用なのではないか?
———————————-
公園で缶けりをしているときは、誰がどこに隠れているか?、どこから出てきそうか?、みえないところまで空間をイメージして想像を働かせます。どうやったら虫を上手に捕まえられるか?、魚がいっぱいつれるか?は試行錯誤の繰り返し。そして友達と一緒に遊ぶ中で、相手の気持ちや思っていることを受け止める力が培われます。
算数に必要な基礎能力の要素全てが遊びの中にあります。本来はいやいやではなく、興味のあることに没頭しながら身に付けるのが算数力なのです。

そして上の図を見て改めて思ったのが、算数脳って私たちが自然や社会の中で生きていくための基礎能力ではないか?ということ。山や川を駆け巡り、海に漕ぎ出し、生きていくために様々な工夫や道具を生み出してきた、その頭の使い方が算数には凝縮されているように思えるのです。

 

 

 

投稿者 hoiku : 2017年07月28日 List   

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://web.kansya.jp.net/blog/2017/07/5715.html/trackback

コメントしてください

*