2008.09.13

明治になって、都市部の男はどうであったのだろうか?

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画像は、ここ からお借りしました。

hiroakiさん に続いて、都市部の男に威厳はあったのか?を探ってみたいと思います。
同じく、 明治日本の女たち
には、都市部の上流夫人の様子が、農村とは対照的に書かれています。

 一方、日本の上流婦人は、結婚と同時に自由を放棄し、夫と義理の両親に服従し、かれらの召使いとなる。年がたつにつれ、その表情には、あきらめと、自己犠牲ばかりが続く人生の苦労の痕跡がみられるようになる。(中略)
 この文章が、今から100年以上も前に書かれたものだとは、とても信じられない。
上流階級の婦人を、専業主婦に置きかえれば、この文章は今でも充分に通用する。

この状況からすると男には、威厳とまでは言えないけれど、権威はあったのだろうと想像できます。

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posted by sodan at : 2008.09.13 | コメント (0件) | トラックバック (0) List   

2008.09.12

明治になって、農村の男に威厳は芽生えたのか?

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明治に入り、日本は近代化が進められていく一方、家父長制度なる制度が発令されたことで、庶民にとって社会や家族の姿が大きく変化していくことになります。

江戸時代においては、農村においても町の長屋においても、庶民は家族という単位を超えた地域の共同体という基盤があったことで、貧しい生活をしていてもみんなで助け合いながら楽しく暮らしていたようですが、この制度はまさにこの庶民の共同体基盤を崩壊させ、近代化=私権社会を推し進めるものとなっていったのです。

家父長制度とは、財産の相続権や子どもの養育権が男だけに与えられるというものですが、これによって男はいきなり権威を握ることになったのでしょうか?

まずは、農村について押さえてみたいと思います。

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posted by hiroaki at : 2008.09.12 | コメント (1件) | トラックバック (0) List   

2008.09.11

江戸時代、パパの威厳は有ったのか?

これまで核家族に至る日本の家族の歴史を分析してきましたが、どうも女(嫁・主婦・母・・・・)中心に進んできた嫌いが有ります。

そこで、今回から数回に渡り、男から見た(男の意識)家族を分析していってみたと考えています。
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写真はコチラから

まずは、江戸時代
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posted by gokuu at : 2008.09.11 | コメント (0件) | トラックバック (0) List   

2008.09.04

秘訣は、「聴き」上手で「訊き」上手

『学力低下』が社会問題となり、これまでの『ゆとり教育』にかかわり、新たな教育のあり方が模索されています。一方、新しい指導要領に現場の先生は困惑している?ということも聞かれます。が、そんな中、頑張っている先生もいます。そんな先生の授業を紹介します。

その先生は、東京都の中学校で国語を教えるN先生。授業は、中学2年生に詩を書かせるというものです。N先生は、生徒たちに指示を出さないどうでう。でもぜだか、生徒たちから言葉があふれ出て、いくつもの詩が生まれてくる。その秘訣は、生徒たちの微妙な意識の変化を「聴き」、生徒たちがみずから気付くように「訊く」ところにあるようです。

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posted by sachiare at : 2008.09.04 | コメント (2件) | トラックバック (0) List   

2008.09.03

学校ってどうなってるの?71「学ぶは真似ぶ」~同化能力が学びの原点

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画像は 「漢字の起原」よりお借りしました。

旧字の學は子と両側のヨは両手を表し、手振り身振りを意味し、音を表し同時に習う意(効)を示す manabu2.gif
とからなる。子供が礼儀作法まねる。ひいて学ぶとなった。

とありますが、漢字を見ていると、まるで子供が遊んでいるかのような楽しそうな情景が目に浮かびます。

学校ってどうなってるの?69~「学力低下をどうする?!」第三弾!

で、展開された「学力低下をどうする?!」 
学ぶは真似ぶといいますが・・・・って、学ぶっていうのはマネをすること!?
・・・語源をさぐっていきたいと思います。

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posted by bunchan at : 2008.09.03 | コメント (0件) | トラックバック (0) List   

2008.09.02

脱・専業主婦の声

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専業主婦となって生活している女性たちの中で、実は専業主婦ってかなり暇で課題がないってことに気づいている人は、少なくないようです。

今回は、そんな専業主婦から脱して、社会に復帰した人や進出した人の声を調べてみました。

いろいろ声を調べていくうちに、専業主婦がいる密室家庭という無圧力空間の中でも、いろいろストレスを感じているようです。

その中で、洗濯・炊事という仕事はあるけれど、しっかり評価してくれる人がいないこともあって、社会にでるしかないと感じている人が多いようです。 😀

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posted by kaneking at : 2008.09.02 | コメント (0件) | トラックバック (0) List   

2008.09.01

専業主婦が主流だった世代

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核家族が家庭の主流になったのは第二次大戦後といわれますが、それとセットになってイメージされるのが「専業主婦」。
「専業農家」という言葉から転用された言葉といわれていますが、明治~大正~昭和と家族の歴史を振返ると専業主婦が主流だったのは限られた時期のことだったようです。

今回は、改めて専業主婦の盛衰を明らかにしてみたいと思います。

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posted by wyama at : 2008.09.01 | コメント (0件) | トラックバック (0) List   

2008.08.31

専業主婦達を導いたのはTV

ここまで家族の形を追求してきて、戦前、戦後の急転換が明らかになってきた。
核家族の形態は大正期に増加し、専業主婦も登場しているが、戦前のそれと戦後のそれは大きく違う。

専業主婦の意識に着目するとその変化の大きさに驚きます。

この意識転換が何故起こったか?を考えて見ます。

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posted by gokuu at : 2008.08.31 | コメント (0件) | トラックバック (0) List   

2008.08.30

家庭の密室化は戦後急速に進行した~その1~

さて、江戸~明治~大正~昭和と、家族史を辿ってきましたが、現代の核家族という聖域の創成期が、ついに見えてきました。

当ブログでも以前に取り上げられた事の有る、

<現代家族>の誕生-幻想系家族論の死
岩村暢子著/勁草書房/2005年6月

の中に、現在形家族形態の成立過程がまとめられています。

今日は、その中でも大きな価値観の転換点と、その内容を何回かに分けて紹介したいと思います。

「核家族」を聖域化させた価値観の大元にあるのは、「自分」「プライベート」といった私的領域の強調にある。そして、その価値観の最初の根付が行われたのが、戦後教育の大転換にある。

5 墨塗り教科書──「新教育」で育った女たち

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画像はこちらからお借りしました。ページ全体が真っ黒な教科書。殆ど意味が無いですね。しかし、生徒達自らの手でこの様に墨入れを行わせた、という事自体が、強制的な価値観の転換を促す意味合いを持っていたのでしょう。

1945年敗戦により、文部省通達によって行われた「教科書の墨塗り」によって、それまでの教育内容は大幅に改良が加えられていった。その中心軸であったのが、「民主主義」「男女平等」といった近代思想の概念。当時は、まだ大家族で兄弟の多い時代であったが、墨塗り教育を受けた世代から、しきりに『自分』という言葉を使い始めた、と書かれています。丁度、現在の70前後の世代の方々です。

それは、旧規範の否定へと直結し、それまでの女性像は同化の対象から外され、「真似したくない存在」へと変っていきました。

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posted by kawait at : 2008.08.30 | コメント (0件) | トラックバック (0) List   

2008.08.29

「家」から「家庭」へ 『住まい』から時代を読み解く その2

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写真は ここ からお借りしました。

東京では、
職住分離による核家族化が推し進められたのは、奇しくも、関東大震災という外圧。
そして、都市への人口流入による。

以下、引用元は「住まい」と「家庭」思想 ―― 明治後半から大正期を中心として ――
より、

大正12年(1923年)、関東は大震災に見舞われる。未曾有の住宅倒壊と炎上によって、江戸的名残りの大半は消えて住宅需要が急増する。都心の土地価格が高騰し、更なる郊外への外延化、職住分離の核家族化が一挙に推し進められた。震災の義援金を基金に、その翌年に半官半民で「同潤会」が設立され、昭和初期には新聞社主催の住宅設計コンペや図案集出版が相次ぐなど、必要に迫られて住宅建設熱が盛行した。

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posted by sodan at : 2008.08.29 | コメント (0件) | トラックバック (0) List