2010.11.30
『新たな時代の教育制度の提言にむけてシリーズ2~9.明治のベストセラー、福沢諭吉 学問のすすめ』
福沢諭吉 学問のすすめ こちらからお借りしました。
みなさん、こんにちは。本シリーズもいよいよ本格的に明治時代に突入します。開国政策をとる明治新政府は、教育においても欧米の学制を取り入れていきます。今回扱う福沢諭吉は学制の制定にも影響を与え、「文部省は竹橋にあり、文部卿は三田(慶応義塾の所在地)にあり」の声が上がるほどで、国民思想、教育への影響力が高かった人物です。その主著「学問のすすめ」を扱って行きます。
「学問のすすめ」は17編あわせてなんと驚くべく、340万部、当時日本人10人に1人が読んだと言われている大ベストセラーでした。これほど多くの日本人に受け入れられていれたのはなぜか、当時の人々に意識、教育に対する意識を探っていたいと思います。
引用は全て斉藤孝による「学問のすすめ」現代語訳からです。福沢諭吉と言えば以下のフレーズからですね。
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posted by fwz2 at : 2010.11.30 | コメント (0件) | トラックバック (0) TweetList
2010.11.27
幼児虐待が起こるのは何で?(11)「充足に充ちた子育て環境の実現」
「幼児虐待が起こるのは何で?」を10回に渡って追求してきましたが、家庭を取り巻く環境、つまり意識潮流そのものの中に、虐待の原因構造や解決に向けての答え(同化・充足の重要性)が見えてきました。
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posted by kawait at : 2010.11.27 | コメント (6件) | トラックバック (0) TweetList
2010.11.23
『新たな時代の教育制度の提言にむけてシリーズ2~8.寺子屋の衰退過程とその要因』
こんにちは
いよいよ、前回の私塾の興隆を最後に、江戸時代に幕を閉じさせていただきます
今回は、前回の予告通り、明治期の寺子屋の衰退過程と要因を見ていきたいと思います
明治期の教育の中身に入っていくにあたり、メンバー一同、あまりにも江戸時代と明治時代とで、ガラっと教育の中身が変わってしまうことに驚きを感じていました 😯 なんでこんなに、ガラっと変わってしまったんだろう・・・ 🙄
江戸時代の寺子屋教育はどこに行ってしまったんだろう・・・
でもね、やっぱりそんなにガラっと変わったわけではなかったのです
寺子屋の衰退過程と当時の時代状況にぐぐっとせまってみたいと思います
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posted by tateko at : 2010.11.23 | コメント (1件) | トラックバック (0) TweetList
2010.11.22
家庭の教育と社員(共同体)教育は同じ?!(8) ~“子育てパパ”って何?!
家庭の教育と社員(共同体)教育は同じ?!シリーズ8回目です。
前回までの記事
家庭の教育と社員(共同体)の教育って繋がってる?!(1)プロローグ~子育て=人を育てるということ
家庭の教育と社員(共同体)の教育って繋がってる?!(2)同化して充足する
家庭の教育と社員(共同体)の教育って繋がってる?!(3)子供の「なんで?」を喜び続けたい
家庭の教育と社員(共同体)の教育って繋がってる?!(4)成長する=同化能力を向上させる!
家庭の教育と社員(共同体)の教育って繋がってる?!(5)
家庭の教育と社員(共同体)の教育って繋がってる?!(6)
家庭の教育と社員(共同体)教育は同じ?!(7) ~“ごっこ遊び”が世界共通なのはなんで?!
前回までは家庭の教育と社員(共同体)教育は同じかどうか、その構造を中心に扱ってきました。
人を育てるという本質的な意味では、家庭教育も社員教育も全く同じである事が解ってきましたが、現在の家庭教育、社員教育の実態はどうなっているのでしょうか?
今回は、会社では上司、家庭では父親という立場にある男性に焦点を当ててみようと思います。
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posted by ginyu at : 2010.11.22 | コメント (0件) | トラックバック (0) TweetList
2010.11.20
幼児虐待が起こるのは何で?(10) …同化回路再生が大事なのは何で?
前回までの記事で「同化回路の再生が虐待撲滅への可能性」であることが見えてきました。
前々回は「ママサークル」、前回は「子育てサークル」とその実例を見てきました。また、「ワンコイン寺子屋」というユニークな実例も紹介されました。
今回は、これらの実例がうまくいっている理由について考えてみたいと思います。
ご協力、お願いします。
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posted by wyama at : 2010.11.20 | コメント (0件) | トラックバック (0) TweetList
2010.11.16
『新たな時代の教育制度の提言にむけてシリーズ2~7.江戸時代における私塾の意味合いと明治への影響』
こんにちは 😀 よしたつです
江戸の教育編も終盤を迎えました。充足発で広がる江戸の勉強意欲は調べれば調べるほど調査メンバー共々、楽しくなってきますが、幕末から明治にかけては歴史をひとつひとつ丁寧に紐解いていく作業と、教育の出所が民発から官発へと逆転するので、気持ちもちょっぴり沈みがちです。でも、ここ数回調査してみてやっとこさ、明治の教育の全貌が見え始めてきました。まだ荒削りですが、徐々に詰めていきたいと思います。明治の前に今回は江戸期の私塾について扱います。
上の絵は、蘭学私塾の芝蘭堂の新元会の様子です。(芝蘭堂新元会図)
ちなみに、ここまでも力作なので今回このシリーズを初めて読む方は是非、バックナンバーも目を通してみてください。
【新たな時代の教育制度の提言にむけてシリーズ2】
1.プロローグ:日本の公教育の変遷と特徴
2.では日本の教育はどうだったのか?日本の公教育のおおまかな変遷
3.藩校から見えてくる教育のあり方
4.近代日本の基盤を作った!?『寺子屋』
5.江戸時代の教育の本質
6.江戸時代の主体的な勉強意欲の秘密』
ではでは気になる私塾についてタイムスリップ!!
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2010.11.12
幼児虐待が起こるのはなんで?(9) 同化回路再生可能性はどこに?
ここまで、幼児虐待の原因を追究してきました。
村落共同体の崩壊・分裂、その後の家族形態の変遷にその原因があり、その経緯の中で、失ってしまった同化回路の再生が虐待撲滅への可能性として見えてきました。
更にその可能性の一つとして、前回ママサークルを紹介しました。
彼女たちの集まりは、ママたちが充足体験を積むことによって、不安解消になると同時に同化回路をフルに活用することにつながると思います。
写真はコチラから
今回は、多くの母親が、子育てサークルの活動に参加することで,以前
より子育てが楽になったと感じる様になるとの研究論文があったので紹介します。
研究論文【育ちあう個と集団の相互作用過程】― 子育てサークルの親を中心に―(吉本 朋子)
調査項目次の5項目ですが、1~3に関してご紹介します。
(ヒアリング対象は34名)
1.母親が子育て中に楽になったと感じること
2.子育てサークルに参加したことが母親に与えた影響
3.母親へのどんな言葉かけが子育てを楽にするか
4.子育てサークルに参加する母親の子育てを支えている人たち
5.子どもの年齢
1.母親が子育て中に楽になったと感じること
(参加後)子育て中に楽になったと感じた母親は32 人(94 %)
おもに子どもの成長によって子育てが楽になった(19 人)
おもに母親の変化によって子育てが楽になった(13人)
<代表的な回答(抜粋)>
・初めは泣くことがどのような意味なのかわからなかったけど、最近では何とかなぜ泣いているのか少しずつわかってきた。
・子どもが少しでも言葉が話せるようになり、意思が通じ合えるようになった。
・以前は用事をしている時に泣かれたら、など、必要以上に気になったけれど、なんとかなると思えるようになった。
・泣いたらどうしようって思っていたとき、「子どもは泣くのが体操。放っておいて大丈夫」と言われてホッとした。
・1日1日成長しているのがわかる。
⇒親も子も成長した結果、楽になった様です。
ポイントは子育てサークルで受けた周りからの刺激?
子供の成長を確認できるのも、周りの子供たちを見るからでしょう。
おそらく、密室過程で我が子しか見ていなかったら、成長にも気付く事が出来ず、先が見えない果てしない作業(苦役?)に感じてしまうのでしんどくなってしまうのでしょう。
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posted by gokuu at : 2010.11.12 | コメント (3件) | トラックバック (0) TweetList
2010.11.11
家庭の教育と社員(共同体)教育は同じ?!(7) ~“ごっこ遊び”が世界共通なのはなんで?!
小さい頃やりましたね~ 😮
「家庭の教育と社員(共同体)の教育って繋がってる?!」シリーズの7回目です。
前回「家庭の教育と社員(共同体)の教育って繋がってる?!(6)」では、ヘヤーインディアンの社会における子育てや「同化教育」について見てきましたが、元々人類社会においては「日常生活や子育て(家庭教育)と生産過程(社員教育)」は、一体であり、家庭と職場という形でそれらが分断していまっている現在の我々の在り様の方が特異だったんだ!・・・という気づきがありました。
(というわけで・・・タイトルを「家庭の教育と社員(共同体)の教育って同じ?!」に変更してみました!)
そこで、今回は更に「遊び」を切り口に家庭教育と社員(共同体)教育が本質的には“同じ”であることを考えてみたいと思います。
因みに・・・
遊び(あそび)とは、楽しむ、娯楽、休養、リラックス、ストレス解消などの目的で生物がする行動の総称。
(wikipediaより)
であり、辛く苦しい「仕事」「生産」と対比した捉え方が一般的ですね。
いつもクリックありがとうございます
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posted by kota at : 2010.11.11 | コメント (1件) | トラックバック (0) TweetList
2010.11.10
『新たな時代の教育制度の提言にむけてシリーズ2~6.江戸時代の主体的な勉強意欲の秘密』
「新たな時代の教育制度」を考えていく上で、国家が主導する義務教育という意味での公教育に意識が向かい勝ちになりますが、「義務」ではなく、「主体的な勉強意欲」に基づく民間主導という意味で、江戸時代の藩校や寺子屋での教育は注目に値します。
また、現代の公教育のあり方を一旦リセットして、「本来の教育」ということを考えると、江戸時代の教育は大いに参考になると思われます。
今回は、その意味でも、先週まで3回にわたって状況を押えてきた江戸時代の教育を一旦まとめておきたいと思います。
藩校と寺子屋の概要については、以下を参考にしてください。
3.藩校から見えてくる教育のあり方
4.近代日本の基盤を作った!?『寺子屋』
また、寺子屋での教育の本質という意味では、以下に紹介しました。
5.江戸時代の教育の本質
ここから拝借
江戸時代の後期には、藩校は250、寺子屋は15,000を超えていたといわれ、特に、1800年頃を境に急激な増加を辿っています。識字率も60~80%と当時のヨーロッパ諸国からみても、3~4倍と群を抜いて高く、江戸時代の主体的な勉学意欲向上の要因はどこにあるのでしょうか!?
要因は、当時の江戸社会に特有の基礎条件としての必要条件と、1800年代頃から急激に高まった背景としての充分条件の二つに分けて押えて考える必要があります。
●必要条件
1.江戸幕府は鎖国政策や参勤交代、兵農分離などの政策により、260年という長期に及ぶ安定政権であり、秩序が維持されていたこと。
2.それにより、農村自治の意識が高まり、新田開発などの政策もあいまって、生産力上昇への期待(富村期待)が高まったこと。
3.一方の藩では、参勤交代や年貢の献上による財政逼迫から、経営課題への意識が高まったこと。さらには、農村の生産力上昇や統合課題に意識が向けられたこと。
4.参勤交代による宿場町や交通・交易網の発達から、地域情報が飛躍的に流通したこと。
5.さらに、庶民の間でも、安心して旅ができるようになったことにより、情報の伝播が加速したこと。
6.その背景として、村落共同体を色濃く残していることから、充足基調で”新しいこと”や”楽しいこと”、”うまくいっている内容”などの地域情報への同化意欲が高まったこと。
7. さらに、これらの急激な変化に対応するかたちで、村落共同体同士の複層かつ広範な地域ネットワークを形成していったこと。
などが、挙げられます。
ここから拝借
●充分条件
1.急激な市場拡大により、取引や契約、訴訟、帳簿など、書類の取り交わしや計算など文字情報が必要になったこと。
2. そのため(米価の下落→)幕府の財政危機が目に見えるようになってきたこと。
3.欧米・ロシアなどの列強諸国の開国要求という外圧が高まってきたこと。
4.それら急激な社会の変化に対する可能性への期待と、それまでの社会が大きく変わろうとすることに対する不安という矛盾を抱えたこと。
5.これらにより、【社会統合期待】⇒【情報期待】⇒【観念期待】の高まりへ庶民の意識が向かったこと。
これらの要因によって、庶民は実学としての「読み・書き・算盤」を、身につけておくべき素養として受け止め、勢い充足基調を背景とした“みんなで学習”という充足期待を醸成し、それらの期待を受けた識者が次々と寺子屋を興していった。
一方の藩では、四書五経などの基礎的な学問から始まり、統合危機を感じた幕府による朱子学への傾斜(寛政異学の禁)、さらに、欧米列強圧力を受けての(対象把握としての)洋学志向へと、藩校の様相も変化させていった。(藩校の場合は、藩主導という意味では、公教育の色彩が比較的強い)
このように、庶民と藩では、勉学意欲の意識の出所は違ったが、それらが相まって、社会全体に主体的な勉強意欲の高まりを見せた。
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posted by sashow at : 2010.11.10 | コメント (1件) | トラックバック (0) TweetList
2010.11.06
家庭の教育と社員(共同体)の教育って繋がってる?!(6)~ヘヤーインディアンの社会に学ぶ「同化教育」
画像は<a href="http://bbs.jinruisi.net/blog/2007/11/000291.html
” target=”_blank”>こちらから
「家庭の教育と社員(共同体)の教育って繋がってる?!」シリーズの6回目です。前回は、実際に社会に出てから求められる能力はなにか、社会で活力を持ってやっていくには何が必要か、というお話でしたが、今回はヘヤー・インディアンの家庭(というより子育て)と社会が一体化している事例から今後の家庭や社員の教育について考えてみたいと思います。
今回扱うヘヤー・インディアンとは、「カナダ西部の北極圏で生きる人々です。「ヘヤー」とはウサギのことで、この人々がウサギに強く依存して生きていることからそのように呼ばれるようになったと言われます。」だ、そうです。
更に、「ヘヤー・インディアンは、産みの両親や育てた人の持つ能力やその性格が、子供に受け継がれてゆくとは考えないようです。むしろ、すでに亡くなった人々の中で、いつまでも語り伝えられている伝説上の人物の誰かが子供として再生したと考えます。」ともあります。
まずこちらの記事からどうぞ。
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posted by saito at : 2010.11.06 | コメント (2件) | トラックバック (0) TweetList