2007.06.14
指導の手段を失う教育現場
「先生も生徒も平等だろう」
荒廃した教育現場をリポートした『公立炎上』(光文社ペーパーバックス)の著者で、現役高校教諭の上田小次郎さんは数年前、たばこを吸っていた生徒に注意した学年主任が、そう反論されたことが印象に残っているという。言うまでもなく未成年には許されないこと。だが、納得できる説明を求める生徒側と問答が続いた。
「注意されてもなかなか自分の非を認めずに『指導法が悪いから』『そんなに怒らなくても』と反論してくる。教師の、大人の権威は薄らぎ、生徒たちの平等意識は強くなっています」と上田さん。反論の余地を与えないために、現場の教師は生徒を叱(しか)る際、これまで以上に気を使う。女性教師は、髪の色や化粧もできるだけ地味にするよう神経を磨(す)り減らすという。
小学校の現場からも、類する声が漏れ聞こえてくる。
目の前で教師が率先して掃除を始めると、以前なら「先生がやっているからやらなきゃ」という子供が大半だったが、最近は「先生がやっているからいいや」と傍観する(神奈川、高学年)▽授業中に教室を離れようとしたので注意すると、「先生だってやっているじゃないか」といわれた(東京、高学年)…。
「『大人がやってもいいことは子供もやっていい』…そんな意識の子供が多く、『大人には許されても、子供はまだダメ』というかつての論理は通用しにくくなった。子供たちが対等な意識で接してくるとは思っていないベテラン教師ほど、その戸惑いは大きい」
東京都内の元公立小学校長はそう打ち明ける。
(中略)
だが、教員側の問題点を指摘する声も少なくない。40年以上の小学校教員経験を持つ川嶋優・学習院名誉教授は毎年夏、新任の小学校教諭を集めた研修会で講師を務めている。40人ほどの参加者のうち毎回4、5人ほどが「学級崩壊寸前です」とSOSを発するという。まだ1学期が終わったばかり。「なぜか」と思い教育方針を尋ねると、判で押したように「子供を信じ、友達のように仲良くしたい」「一人一人の個性、自主性を尊重したい」といった答えが返ってくるという。
川嶋名誉教授は戦後の教育現場で進められた「行きすぎた平等主義」の弊害を痛感している。
「『指導』を『支援』と言い換えたり、教壇も取っ払ったりして、教育やしつけに欠かせない上下関係を自ら放棄してしまった。ルールを教えることは軽んじられ、個性や自主性ばかり重視される。今、困ったときに子供がすがれるような頼りがいのある先生や大人が、果たしてどれだけいるのでしょうか」
平等主義が問題、確かにそうでしょう。 ここが問題と認識されるようになったのは大きな前進ですが、しかし、規範意識の問題、観念の問題として捉えていたのでは何も解決しない。 🙁 「平等主義はだめ、頼りがいのある先生にになろう!」と叫んでも空回りするばかりだろう。学校、社会を取り巻く環境(外圧状況)を捉えて、学校で何を勉強するのかを考え実現していく事が、一番重要で唯一の課題。 🙂 そして、そのためには学校に限らず、社会全体(の閉塞状況)についての構造認識が不可欠だと思う。
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posted by fwz2 at : 2007.06.14 | コメント (1件) | トラックバック (0) TweetList
2007.06.14
小中学生は携帯電話とうまく付き合えるの??
小中学生の携帯電話の保有率が年々高まっている中で、携帯保持者の方が非行に走りやすい by警察庁 とか、いろんな調査結果があるようです。
小中学生は携帯で何をしているんでしょう
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posted by mikawaya at : 2007.06.14 | コメント (4件) | トラックバック (0) TweetList
2007.06.13
学校ってどうなってるの?5
教師はますます子どもに向かえなくなっているのではないでしょうか。
◆教職員の健康調査 アンケート速報によると
労働科学研究所で組織された「教職員の健康調査委員会」が、教職員の心身の健康状態と教育現場をとりまく様々な状況を客観的な立場から明らかにするために、「教職員の健康調査」を実施した。
☆ここ2カ月ぐらいの健康状態について%
健康状態に不調を訴える教職員の比率は、なんと全職業平均の約3倍です
健康状態について、「やや不調」「非常に不調」と回答した人は45.6%と、
厚生労働省の調査結果(2002年度全職業平均)の約3倍という高率な結果が出ています。
特に小学校の教職員では47.9%と最も高くなっています。
不調の原因としては、身体の疲れ具合86.3%、神経の疲れ具合84.0%、仕事や職業生活に対する
不安・悩み・ストレス67.1%などが高率となっています。
☆最近の教育や教育をとりまく状況について感じること%
教師が授業の準備がとれないことが問題であると解説されていますが、ここで重要なのは1番比率の高い「生徒に個別に向き合得ことが必要になっている。」という結果です。このことは今まで生徒に向き合ってこなかった教師達の実態が現れていると思います。
文科省の平成3年から平成14年の休職者のデータが公表されています。(http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/001/029/03122401/011.pdf)によると
このデータだと平成3年に休職者3800人のうち30%が精神疾患が理由なのに対して平成14年は50%となっている。
さらに平成16年のデータだと総数7000人のうちなんと60%に上っている。
さらにこういう統計に表れるのは氷山の一角で休職と復職を繰り返す「リピーター教員」も増えているようです。
[新教育の森]精神疾患で休職の教員、過去最多 「リピーター」問題に
2004/01/12 毎日新聞朝刊http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2002/01254/contents/317.htm
まさに税金泥棒ですね・・・
問題はそれでもやっていける→食えていける→許されている学校の組織構造です。
個々の教師の問題もありますが、全く外圧の働かない学校というぬるま湯構造が、根本的問題ではないでしょうか。
続く
posted by tennsi21 at : 2007.06.13 | コメント (2件) | トラックバック (0) TweetList
2007.06.12
学校ってどうなってるの?4~教師のわいせつ行為~
学校を構成するのは、教師と生徒。その教師と生徒の関係は、みなさんもご承知のとおり、なんかおかしいことになっています。とくに、豊かになった世の中、援助交際なんていわれて久しいですが、特に、男女の性関係におけるルールが、めちゃくちゃになり、生徒と教師の間でも、教師のわいせつ行為が、日々、ニュースになったりしてます。(テレビの見すぎ??)
学校ってどうなっているの?シリーズ第四段は、「教師のわいせつ行為」全般を分析してみました。
視点は、下記です。わいせつ行為とは、こんなふうになってます。・・・・
■教師のわいせつ行為って増えているの?
・・・・1999年に倍増。一貫して微増減あり。
■教師のどんな人が、こんなことしているの?
・・・・男子教師の40歳代 36%が最大?【あれ?これって僕の世代??】
■学校種はどこが一番多いの?
・・・・高等学校36.6%がもっとも多い。が、小学校が25.4%も!?
■わいせつ行為等として狙われるのは?誰?
・・・・自校の児童・生徒・卒業生でほぼ50%・・・・あらら
■わいせつ行為の発覚要因は?
・・・・本人・保護者以外のもの等が、45%
■どんな場所でどんな時間で?どんなことをしているの?
・・・・勤務時間外64.1%、ホテル、保健室、生徒指導室、教室で50%以上。行為は、体に触る50%性交30%くらい。
となっています。さて、【生徒と教師の性事情】から、学校ってどうなっているの?がわかるでしょうか?
続きを読む前にクリックしてくださいね。
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posted by 2310 at : 2007.06.12 | コメント (2件) | トラックバック (0) TweetList
2007.06.11
学校ってどうなってるの?3 “体罰”容認の流れ?
「日本の子どもたち」 の 「子どもに関する事件・事故2~教師と生徒に関する事件」 では、体罰事件や体罰が原因の自殺についての事例が多く集められています。
学校はどうなっているの?シリーズ第三弾は、「体罰」について調べてみました。
「体罰」賛成の人も反対の人もまずはクリックね
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posted by kota at : 2007.06.11 | コメント (4件) | トラックバック (1) TweetList
2007.06.10
学校ってどうなってるの?2
シリーズものですが、今回は温故知新とも言える古い話から・・・。
昨年の12月15日に教育基本法改正案が成立した。昭和22年に制定されて以来半世紀ぶりの改正だという。
この間の日本の教育はどうなっていたのか?そう思いながらネット検索をしていたら、興味深い資料に出くわした。http://e-archive.criced.tsukuba.ac.jp/data/doc/pdf/2004/05/H14_1.pdf
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posted by saito at : 2007.06.10 | コメント (2件) | トラックバック (0) TweetList
2007.06.09
学校ってどうなってるの?1~学級崩壊~
こんにちは、yukarinです
今回から、仲間数人と、最近の学校がどんな状況なのかを、シリーズもので紹介していきたいと思います お楽しみに~
さてさて、早速第一弾 は、
一時期かなり社会問題になった『学級崩壊 』。
実は最近、首都圏の小学校を中心に、中身が変わってきているようです 😯
どんな風に変わってきたの 🙄 ??
つづきはポチっ と押してから
posted by yukarin at : 2007.06.09 | コメント (7件) | トラックバック (0) TweetList
2007.06.08
仲間関係って何?(4)
~子ども達はどこ見てる?~
現在の子ども達にとって、「仲間」という存在は何者にも変えがたい大切な存在 。
しかし、仲間だけを見ていれば良い、という訳ではなく、やはりその先に何か 🙄 を見出さない事には、先には進めない。
いったい、今の子ども達はどこへ向かおうとしているのか?
ヒントは↓の画像!
posted by kawait at : 2007.06.08 | コメント (2件) | トラックバック (0) TweetList
2007.06.07
仲間関係ってなに?(3) =勉強は子供達の課題と成り得るか?=
「仲間といても何か物足りない」
「学校がおもしろくない」
子供達の課題喪失状況をよく表している言葉だと思う。
課題が無いが故におこる、イジメは学校において「偽造された課題」と言ってもいいかもしれない。
じゃあ、改めて子供達の課題ってなんだろう?
「子供は勉強が仕事」かつて(1970年代前半まででしょうか?)大人たちは胸を張って言えた。
私も何回と無く言われた記憶がある。
今、どれだけの大人がこの言葉を言えるでしょうか?
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posted by gokuu at : 2007.06.07 | コメント (1件) | トラックバック (0) TweetList
2007.06.06
仲間関係って何?(2)=現在の小中学生は、社会的役割を求めているのではないだろうか?=
小中学生の
彼ら、彼女らにとっての課題ってなんだろう?
勉強? 部活? 仲間関係? それとも“いじめ”?
少なくとも、いじめを課題に・し・た・い・訳ではないだろう。
仲間を大切にする意識は、かなり高い。
仲間との共認充足を得たいと思っている。
でも、それ以上に「社会の役に立ちたい。」と思っているのではないだろうか?
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posted by sodan at : 2007.06.06 | コメント (2件) | トラックバック (0) TweetList