2007.07.12

3歳児神話って本当なの?②~シナプスの臨界期~

kosodate011.jpg 以前とりあげた「3歳児神話って本当なの?」の続編です

ちょっと、科学的な視点で迫ってみます :tikara:
まずはシナプス密度 🙄 のはなしからです。

因みに、

シナプスとは脳の神経細胞が他の神経細胞と連絡し合う部分を示し、神経終末から放出された神経伝達物質が隣接する神経細胞の受容体に結合することにより情報が伝達される。同定されている神経伝達物質は100種類以上あるが、よく知られているものとして、ノルアドレナリン、セロトニン、ドパミン、アセチルコリンなどがある。(「踊る歯科心身症ネット」からの引用)

neuron.gifsynapse.gif
   神経細胞の構造           シナプスの模式図
さて、以下のグラフはヒト大脳皮質視覚領野でのシナプスの密度を表したものです。

IMG023_L.gif

このグラフから何 😯 が分かるでしょうか

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posted by sashow at : 2007.07.12 | コメント (2件) | トラックバック (2) List   

2007.07.11

奈良の小学教諭、特定の子で「彼の嫌なところは」作文指示

YOMIURI ONLINEに以下の記事があったのでみんなで話し合いました

奈良の小学教諭、特定の子で「彼の嫌なところは」作文指示

奈良市の市立小学校で5月、50歳代の女性教諭が、担任する3年生の学級(30人)の級友児童全員に、特定の男児1人について嫌いなところなどを作文に書かせ、男児の母親に渡していたことが、10日、わかった。

 級友に作文を書かせる際、男児は「やめて」と言ったが、女性教諭は聞き入れなかったという。市教委は「配慮に欠ける指導」などとして、男児らに謝罪した。

 市教委や関係者によると、女性教諭は、男児が授業中に教室内を歩いたり、私語を繰り返したりして落ち着きがないため、5月下旬の学級会の時間、級友に用紙を配り、男児について「嫌いなところや好きなところを書きなさい」と作文を指示した。男児にも、同様に書かせた。

 数日後、女性教諭は、体調が悪くなって早退する男児を迎えに来た母親に「クラスのみんなが息子さんについて思っていることです」などと言って作文を手渡した。夜になって男児の両親から苦情を受け、学校側が謝罪した。

 市教委に対し、女性教諭は「男児を排除する意思はなく、児童同士の思いが通じ合い、考えるきっかけにしてほしいと思って書かせた。判断が甘かった」と反省しているという。

 女性教諭は現在も担任を続け、男児も休むことなく通学しているという。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070711i201.htm

作文を書かせるまではやりすぎ。
特定の子だけに書かせるのがおかしいみんなに書かせるべき。
親に事前に説明する必要があるのでは?
嫌いなところを文字化するのはどうなのか?

などなどいろんな問題点がでましたが、この事件で一番の問題点は、作文を親に渡したという点。

もちろん現在学校の先生も大変で、授業中に少し怒っただけでクレームになるので、へたに叱れないという現状もある。しかし、今回の事件では、もともと先生や生徒達の間に、問題の児童に対するマイナス意識があり、これをもとに作文を書かせている。だから、その作文の内容はそのマイナス意識を加速させるだけのもの。本当にその児童を変えたい、なんとかしたいという意図が見えない。みんなにその児童のいい点を書かせて、そのプラス面からマイナス面を変えていったり、悪い点を良くしていくにはどうする?といった視点がない。そんな作文を親にポンと渡して、親に指導を押し付けている。
つまり、指導放棄

記事の最後に、「男児を排除する意思はなく、児童同士の思いが通じ合い、考えるきっかけにしてほしいと思って書かせた。判断が甘かった」と言っているが、この言葉とは裏腹に、男児を排除する意識から、作文を書かせたのではないかと思われる

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posted by noda at : 2007.07.11 | コメント (2件) | トラックバック (0) List   

2007.07.10

親権の弊害(ある事例から)

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今日、ある家族の話を聞いた。

まさに、親権観念の弊害を象徴するような事例…

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posted by wyama at : 2007.07.10 | コメント (3件) | トラックバック (0) List   

2007.07.09

子供の虐待が増えたのは何で?(2)~「自分の子供」という意識~ 

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親の子供に対する「虐待」のほとんどは密室家庭の中で行われるために、家庭の外からはその実態を把握することが困難だと言われています。また、親が虐待するのは決して他人の子供ではなく自分の子供ですよね。

自分がお腹を痛めて産んだ子供を何故虐待できるのでしょうか?

続きの前に、いつものお願い!

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posted by hiroaki at : 2007.07.09 | コメント (1件) | トラックバック (0) List   

2007.07.08

子供の虐待が増えたのは何で?(1)~数字の実態から~

①児童虐待相談件数
②児童虐待による死亡事例の件数
③社会背景
の3点から見てみましょう。

①児童虐待相談件数
厚生労働省:平成17年度児童相談所における児童虐待相談対応件数等より

平成2年度:1,101件
平成12年度:11,631件
平成15年度:34,472件

相談件数は、明らかに増え続けている。
しかし、マスコミが煽っていたり、昔であれば単なる躾であったものが、ちょっとしたことでも“虐待”として捉えてしまうことによって相談件数が増えている要因になっていることもあるので、相談件数だけでは実態は何とも言えない。

ちなみに、虐待の定義を
同じく、厚生労働省から出されている“子ども虐待対応の手引き”で見ると“躾”の範疇を超えているので虐待と躾を混同しているようではなさそう。

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posted by sodan at : 2007.07.08 | コメント (11件) | トラックバック (2) List   

2007.07.07

親ってなに?

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家庭ってナンだろう?

親ってナンだろう?

児童養護施設で働く友人からその様子を聞いて、疑問が湧いてきました。
子育てに必要な力ってなに?http://www.katei-x.net/blog/の記事にあるように、児童養護施設のような環境の方がよっぽど子供が健全に育つような気がしてきたからです。

自分の子供だから・・・・・この後につずく言葉は何ですか?

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posted by gokuu at : 2007.07.07 | コメント (5件) | トラックバック (2) List   

2007.07.06

子育てに必要な力ってなに?

今日は、児童養護施設で働くOさんに議論の場に参加頂き、実際の子どもたちとの生活についての話を伺いました。

その中で、現代家庭に欠けていると思われる部分や、子育てにとって不可欠な要素とはなにか?といった辺りでいくつかの気付きがあったので、ブログにて紹介してみようと思います。

vf2007_prg_07_1.jpg
(写真はこちらのサイトからお借りしました)

現在、Oさんの働く施設では、2歳から18歳までの子ども達が40人ほどで集団生活を送っています。
その中で、各ホームごと子ども達6人に3人の担当が交代制で保護者としての役割を果たすのが日課。

文字通り、家庭でいう親の役割を担っているのが、Oさん です。

しかし、ここでの生活には、核家族家庭との決定的な違いがあります。

なんでしょう?気になる方は、ポチッと押してから、続きをどうぞ。

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posted by kawait at : 2007.07.06 | コメント (6件) | トラックバック (2) List   

2007.07.05

学校ってどうなってるの?15  ~中間まとめ

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「学校ってどうなってるの?」シリーズも14回を終え、nakamenta さんからも関連投稿を頂き、盛り上がっているわけですが、ここで、仲間と議論した結果を踏まえ、簡単な中間まとめをすると同時に、今後の課題を抽出してみようと思います。

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posted by kota at : 2007.07.05 | コメント (4件) | トラックバック (0) List   

2007.07.04

14歳本ブーム

7月4日の読売新聞に14歳本ブームの記事が掲載されていました

最近ではテレビドラマになった『14歳の母』を思い浮かべますが、その他にも今タイトルに14歳とつく本が流行りらしいです 😯

記事によると
「大人になるための知恵」が失われた今、その代替物として14歳モノが求められている――ブームの背後には、そんな構図も見えてくる<
>人生の問題に直面しているのは、おそらく子供だけではない。思春期に乗り越えるべき課題を先送りにしてきた大人たちが、いま矢も盾もたまらず「14歳本」に手を伸ばしている節がないでもない。一連のブーム、実は相当に危ういところまできた日本の精神文化の反映なのかもしれない<
と書かれています 😯

実際に14歳の子と話していると不安定な時期だな~ って感じです。不登校になったり、将来のことを悩んだり、友情関係で思いつめたりといろんな感情が湧き上がる時期のような気がしますね

自分の14歳の頃を思い返してみてもいじめ だったり、やたらと恋話 で盛り上がったり、早く大人になりたい って思ったり、でも先生や親に反抗心をもってみたり いろんなことがありました :blush:

そんな14歳を過ごしてきた大人達がこの『14歳本』を購入していくみたいです

答えを出せない大人達 が答えを求めて14歳本を読む ・・・なんか不思議だな~と思いました

読んでくれてありがとうございます
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posted by taka at : 2007.07.04 | コメント (1件) | トラックバック (1) List   

2007.07.04

学校ってどうなってるの?14~今、学校で何が起きているのか4「3000人の校長を学校以外からヘッドハントせよ!」~

日経BPネットにかつて、リクルートから教育界に転身し民間人校長となった杉並区和田中学校の校長である藤原和博氏に今の学校の状況を聞いた記事が掲載されていました。2006年に記事です。

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日経BPの記事
今、学校で何が起きているのか「3000人の校長を学校以外からヘッドハントせよ!」1
今、学校で何が起きているのか「3000人の校長を学校以外からヘッドハントせよ!」2
今、学校で何が起きているのか「3000人の校長を学校以外からヘッドハントせよ!」3
今、学校で何が起きているのか「3000人の校長を学校以外からヘッドハントせよ!」4

★どうすればいいのか?★

答えは、「3000人の校長を学校以外からヘッドハントせよ!」3つの施策が必要

と説く。その中身は??

1】中学校1万校のうち3割の3000校に10年間かけて学校以外から校長を迎える。1年間に300人(東京都でせいぜい30人)、旧市区町村に1人ずつの勘定。「民間校長」というとビジネスマンをイメージするが、NPOや塾の経営者でもいい。文部科学省の官僚や大学の教授でもいい。地域社会が納得できる人材に兼務で経営に当たってもらう。

2】教員から上がる場合は教頭からでなく校長試験一発とし、3年間教頭職を務めたあと2年間学校以外の世界でネットワークを作り、それをお土産に6年目に校長職に就くこと。ただし、いったん校長になった後、不適格の場合は降格もあり。

3】全国の中学校区に、中学校の中に拠点を持つ学校支援組織を作り、国と自治体から300万円程度の事務局人件費と、同じく300万円程度、ボランティアの諸活動への謝礼金の予算をつけ、任意団体、NPO、自営業者などにこれを運営させる。1校合計600万円という額は教員1人の人件費、一般管理費のおよそ半分。これで事務局5~6人が60?70人のボランティアを機動的に動かす体制がつくれるはずだ。

この【今、学校で何が起きているのか1~4シリーズ】をまとめると、

【1】文章主義というドグマと直選帰任回避に各セクションそればかり考えていること。

【2】校長、教頭とはいえ、学校を経営してゆく、運営してゆくという視点が必要=マネージメント力

【3】そのための即戦力の校長をヘッドハンティングせよ。。

です。

いまの公立学校は、外圧を排除して、自己中に陥っています。この校長は、目先的だが、外圧を学校に導入せよ。評価圧力に晒されろ。それを圧力源にせよ。と潜在的に感じているのではないか?と思います。しかし、それは、目先的な解決方法であるかもしれません。

学校や家庭や地域社会が変貌し、崩壊した根本の理由は、力の序列原理の崩壊と私権原理の衰弱が大きな根本原因です。また個々人の私権獲得をよしとして、全ての共同性=人々の共認充足をことごとく排除してきたことにやはり行き着くのだろうと思います。

圧力のパラダイムは大転換しています。私権圧力から同類圧力へ。私権原理から共認原理へと社会や集団、もちろん学校にもえいることだと思いますが、同類圧力を活力源とした共認原理で統合するということが、解決の糸口ではないかと思います。

この共同性を失った今、総動員・総力戦で学校という集団を立て直す必要があると私もおもいます。

※上記記事の詳細は、続きで記載してあります。

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posted by 2310 at : 2007.07.04 | コメント (0件) | トラックバック (0) List