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学校ってどうなってるの?15  ~中間まとめ

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「学校ってどうなってるの?」シリーズも14回を終え、nakamenta さんからも関連投稿を頂き、盛り上がっているわけですが、ここで、仲間と議論した結果を踏まえ、簡単な中間まとめをすると同時に、今後の課題を抽出してみようと思います。

■硬直的で保守的な序列体制・・・教師は“渡り鳥”?

・現在の学校制度はそもそもGHQによって創られたものだが、基本コンセプトは国家から学校教育体制を引き離すこと。

・その結果、現在も末端の学校体制に最も影響力を有しているのは・・・

①「自治体の首長」
②「教育長」(←自治体長が任命権)
③「教育委員会事務局」

であり、この硬直的な序列体制下では、彼らの考え方如何で現場の体制もがらりと変わる。
(ex.トップの判断によっては「学校ってどうなってるの?9」 [1]にある足立区や品川区の学校選択制、石川県の評価制度など活力再生しつつある事例もある。やろうと思えばやれる。)

・更に、学校内の体制は校長次第。(ex.nakamentaさんの「子育ては総力戦 ~塾と連携する公立小学校~」 [2]にある江東区八名川小学校の事例など)

私権圧力(外圧)の衰弱により、非常に保守的で変化しにくい体制に。
教師は 「不可能視」を植えつけられる。

・これに対し、教師は定期的に勤務先を移動する“渡り鳥”あるいは“派遣社員”状態。

学校への帰属意識が弱く、いつしか傍観者的な態度を身につけてしまう。自ら生きる場(職場)を変えるという活力が湧いてこない。また、教師の抱え込み体質を生み出す。

:m005: 要追加調査:「学校の歴史や体制」
 
:m005: 要追加調査:「私学ってどうなの?」  (私権闘争⇒評価競争圧力⇒社会の期待を掴む?)

■私権圧力の衰弱により“タコツボ化”

・貧困の時代であれば、私権獲得は人生の最大目標であり、学校や教師にも最大限の期待圧力が作用していた。しかし、貧困の消滅により、私権圧力が衰弱。
・また、私学と異なり市場圧力も働かない、かつ公立教師はよほどのことがない限りクビにならない。

圧力不足で能力評価ヒエラルキーが形成されない。(活力源不在)
私権圧力の衰弱でタコツボ化、自閉化、自己中化?
「学校」や「教室」に作用する  “集団原理”を突破できず「学校」や「教室」が私物化され、無圧力空間に
(ex. >「学校ってどうなってるの?6」 [3]の神奈川新聞連載の「学校の常識は、世間の非常識」)

■「子供が好き」で教師になるのは自己中?

・公立の教師は基本的に資格試験でなれる。
・志望動機は「子供が好きだから先生になりたい」

 「好き」「なりたい」は自己中では?クビになりにくく、タコツボ的な体制であるため、こうした自己中が温存、肥大化しやすい?
(ex.<a href="http://www.katei-x.net/blog/2007/06/000251.html
” target=”_blank”>「学校ってどうなってるの?6」より、わいせつ犯罪を犯す根本原因は、「多忙・ストレス」ではなく「傲慢」だから)

:m005: 要追加調査:「先生ってどういう人種?」「志望動機は?」「活力源は?」
:m005: 要追加調査:「昔の先生ってどんなだった?」・・・“でもしか先生?”

■私権の衰弱→学校や教師に期待されているものは何?

・昔は私権獲得のための学力。現在は?・・・基礎学力?道徳?人間性????

一日14時間労働は所詮目先の課題埋没の結果ではないか?だから真面目な教師ほど追い込まれやすい?(真面目で高評価の教師に限ってわいせつ事件)

:m005: 要追加調査:「学校や教師への期待って何?」・・・子供、親、地域など立場毎に

■実は凄まじい社会的評価圧力に晒されている

・いじめ問題などもあり、学校や教師へは、子供や保護者、マスコミ等から強力な評価圧力が作用している。・・・ただし、クレームやバッシングが大半だが。
・また、国家(教育再生会議など)からも、学校選択制や勤務評定を踏まえた給与体系など、制度改革を通じた圧力が作用している。
(ex.「学校ってどうなってるの10」 [4] 参照)

これらの共認圧力を硬直的な序列体制や、根深い不可能視ゆえに対象化できず、むしろ、マイナスの圧力としてしか捉えられず、活力源に転換できていないのが最大の問題では?
(ex.首長が柔軟な自治体や、民間から登用された校長などは、潜在的にその共認圧力を察知し、新たな体制やアイディアの導入を模索しはじめたいるのでは?)

換言すれば、こうしたタコツボを打破し、共認圧力を活力に転換できる体制が「教師」や「学校」を建て直し、活力を再生する鍵 になるのでは?
(ex.地域や家庭との協働も)

:m005: 要追加調査:「共認圧力をプラスの活力源に転換できている学校や教師の事例」

というわけで、「学校ってどうなってるの?」シリーズはまだまだ続きま~す

(kota)

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