2008.02.15
甘え⇔安心感⇔委ねる~児童養護施設の内情から~
Hatena 児童養護施設の内情についてご存知の方への質問です。より
友人達と時々遊びに行っていた経験から書かせていただきます。子供さんたちの背景や施設の状況により全く参考にならないかもしれませんがお許しを。
という書き出しで、大きく5項目ぐらい書かれています。
その中でも、最初に書かれている1)項目めの
1)甘えたがる子供が多かった。一人を膝に乗せ絵本を読み聞かせると他の子供がやきもちを焼きその子を押しのけたり、うまく甘える子供を殴ったり。施設内でも皆の先生、皆の客人なので『自分ひとりに愛情を注いでくれる誰か』を欲している。
『甘えたがる子供が多かった。』という言葉を読んだ時、このブログでも紹介されている“甘えない人が自立するのでなく、甘えていいときに充分に甘えた人が自立する☆”という投稿が頭を過ぎりました。
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posted by sodan at : 2008.02.15 | コメント (0件) | トラックバック (0) TweetList
2008.02.15
学校ってどうなってるの?48・教育制度の目的・理念は?
明治維新以降の日本は、驚異的なスピードで、全面的社会構造の改革を実行してきましたが、その中で、教育制度はどうだったのか?まず第一に挙げられるのが、世界的に、就学率が高いということです。
明治 5年:最初の義務教育宣言「学制」。中央集権的制度。
明治12年:教育令
明治19年:小学校令
と、国家主導で、当時の日本の状況にあわせ、いろいろな教育制度の修正を行いつつ、明治43年には就学率ほぼ100%となっています。
では、国家主導の教育制度の目的、理念とは?
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posted by hoop200 at : 2008.02.15 | コメント (2件) | トラックバック (0) TweetList
2008.02.14
権利概念では、子供たちは救われない
児童養護施設に子供たちが引き取られる際に、子供たちに配られる手引きがあります。
「子供の権利ノート」という名前で、各自治体で作られています。
…こどもには、幸せに生きる権利があります。大人には、それを子どもたちに伝え、擁護する義務があります。そこで生まれたのが「子どもの権利ノート」です。…
という解説がありますが、その中身を見ると、これで本当に子供たちを「養護」する施設になり得るのか、はなはだ疑問です。
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posted by wyama at : 2008.02.14 | コメント (0件) | トラックバック (0) TweetList
2008.02.13
学校ってどうなってるの?47~福沢諭吉が考えていたこと
福沢シリーズ第2弾です
明治5年になると、2月にあの有名な「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずといへり…」で始まる『学問のすゝめ』がついに刊行されました。
封建的な身分制度を否定し、学問の持つ有用性を平易な言葉で述べたこの本は、その後大ベストセラー・超ロングセラーとなりました。
さらに折しも明治5年8月には政府により学制が定められ、日本でも近代的な学校教育制度が発足した。彼の著した、『啓蒙手習之文』『訓蒙窮理図解』『世界国尽』『学問のすゝめ』『童蒙をしへ草』などが教科書として全国の小学校で広く使用されました。
特に『世界国尽』は各地の小学生が暗唱して歩いたという! 😯
ではこのような時代の思想的リーダーであった福沢諭吉の時代認識はどうだったのでしょうか?
さらに彼の教育に対する考え方はどうだったのでしょうか? 🙂
福沢諭吉の興した事業として【慶応義塾】【時事新報】【交詢社】」があります。
この「交詢社」構想に彼の時代認識が読み取れると思います。
「慶応義塾」は教育、「時事新報」は新聞。そして「交詢社」は、福沢の提唱により明治13年に設立した日本で最初の「社交クラブ」と言われるが、創立時には必ずしもそのように特定できない【結社】であったようです。
当時は江戸時代までに形成されてきた政治制度のみならず社会生活や文化生活の行動様式(型)までが崩れゆく中で、文明を新たに造り出す激動の時代です。
個人から国家にいたるまでの急な「文明開化」の中、人々の精神の混沌の中から新たな社会・文化の型を造り上げるという課題に迫られていました。
最終的には教育勅語にみられるように天皇制という国家体制の枠によって解決が図られることになりますが、教育勅語制定以前、この課題の回答となる可能性を秘めた試みとして【交詢社】は設立されたといわれています。実は【慶應義塾】はこの結社の一つの実現態だったのです。
その考え方については設立宣言書で読み取れると思います。
この宣言書は『芝新銭座慶応義塾之記』と題され、創業と同時に出版されました。
それは以下の文章で始まります。
ここからは慶応義塾大学出版会の住田孝太郎氏の「近代日本の中の交洵社」の連載からの抜粋です。最初のくだりは第2回で後半は第6回のものです。http://www.keio-up.co.jp/kup/webonly/ko/koujyunsya/vol3.html
「今ここに会社を立て義塾を創め、同志諸子相共に講究切磋し、以て洋学に従事するや事本と(もと)私に非ず。広くこれを世に公にし、士民ここでの「私」と「公」の使われ方をみると3点の特徴があるようだ。
①同志による共同体、「会社」の公共的機能の認識、
②洋学という学問に従事することが単なる私事ではないという主張、
③入社資格が身分ではなく「志」の有無にある、という3点である。
この「会社」という言葉は今日の我々が思い浮かべる企業の意味ではなく、自発的集団を指している。この言葉は、江戸時代に生まれた和製漢語だという(馬場宏二『会社という言葉』)。世界情勢を知るため、オランダ語の地理書が翻訳される中、company、corporationの訳語として生まれた。
19世紀半ばには幕府蕃書調所の蘭学者たちに共有されていたという。「学界・学芸集団」「同職、同志等特定階層の自発的集団」「広く仲間や集団」「今日の“社会”」の意味で使われたらしい。
・・・・中略・・・
彼の著した西洋事情の中に
「政治」「収税法」「国債」「紙幣」「商人会社」「外国交際」「兵制」「文学技術」「学校」「新聞紙」「文庫」(図書館)「病院」「貧院」「唖院」「盲院」「癩院」「痴児院」「博物館」「博覧会」「蒸気機関」「蒸気船」「蒸気車」「電信機」「瓦斯灯」
これらをみて、気づくのは「商人会社」「学校」「新聞紙」「病院」「「貧院」「唖院」「盲院」「癩院」「痴児院」という公共的な役割を担う団体が多くとり上げられていることである。いずれも福沢は「会社」「社中」と呼んでいる。
例えば学校であれば、
「学校は政府より建てて教師に給料を与えて人を教えしむるものあり、あるいは平人(民間人)にて社中を結び学校を建てて教授するものあり」
病院では、
「病院は貧人の病んで医薬を得ざる者のために設けるものなり。政府より建つるものあり、私に会社を結んで建つるものあり」
という具合に説明されている。
このような政府以外の公共的団体は、政府の「公」と対比して私的結社という。より広い意味では、人々の自発的な意志によってできる結社なので、自発的結社という。彼が「会社」「社中」と呼んだものはこの自発的結社であり、今日でいう企業とは異なる。慶応義塾の創業に際して、福沢はこうした西洋の自発的結社「会社」を参考にした。。
さらに専門分科への危機意識について【交洵社】の緒言という形でこう語られています。
現在が「分業に基づく時代である」ということからはじまっている。未開の時代には1人の人間がいくつもの職業を兼ねたり、1つの店が多くの品物を売っているものだが、時代が進むと人々に専門の務めができ、各家の生業ができる。分業と専門化が進むことで、職種の幅が広がって利益は大きくなり、そうなると一層分業化が進んでゆく。これが「現今世界の通勢」であるという。
しかし、人々が専門の仕事に従事するようになると専門外のことにうとくなるし、年齢や富の多寡、住む地方が異なれば人々の利害も異なる。こうなれば人々はうまく世をわたることがむずかしくなる。そこで、各業、各年齢、各地方の人を結んで互いの知識を交換し、補い合うことが現在に最も必要なことであるというようなことが、この「緒言」前半で分業社会への対処法として説かれている。
彼は3度にわたって西洋を訪問し、法律、制度をつぶさにみてきた。そこに学ぶという意識と裏腹に日本の共同体を壊していく【西洋思想】の存在を感じていたのではないか。日本独自の集団の有り様を見失ってはならないという危機感を感じていたのではないだろうか。
面白かったら押してみてください
続く
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posted by tennsi21 at : 2008.02.13 | コメント (3件) | トラックバック (0) TweetList
2008.02.12
学校ってどうなってるの?46 明治時代ってどうなの?
明治時代の教育制度を見るに当たり左記に以下の視点を掲げました。学校ってどうなってるの?45~明治の教育・・・分析の視点
■「国家」として、欧米による掠奪闘争という外圧にいかに適応するか?
■国家戦略の背後に“金貸し”=国際金融資本の思惑
■共同体の解体→「家」制度へ
■「教育」の変遷と理念
今回はそのことを念頭に「明治時代ってどんなん?」っいうことを探ってみたいと思います。年表に明治の主だった出来事を纏めておきます。
クリックお願いします。
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posted by saito at : 2008.02.12 | コメント (1件) | トラックバック (0) TweetList
2008.02.11
児童養護施設の可能性
1年位前に「児童福祉施設で暮らしています」と言う若者と話した事が有ります。
彼女達はとても快活で、会話も楽しく、健全だった。
普通の家庭で育っている、多くの若者達よりも随分と快活だったと感じました。
今日は、この記憶を頼りに、脱家庭の可能性事例を探索した中で、ヒットした事例を一つ紹介します。
タイガーマスクは孤児ハウス出身で、大人になってからも面倒を見ていたんです。
(恥ずかしながら幼少時の私のあこがれでした・・・・画像はここから引用させていただいています)
続きの前に宜しくポチです
posted by gokuu at : 2008.02.11 | コメント (1件) | トラックバック (0) TweetList
2008.02.10
■母原病とは何か?
30年前に指摘された構造的育児不能としての母原病。
30年前の古い本を取り出してきました。「母原病」という言葉を知っていますか?
紹介します。
■久徳重盛著『母原病』(サンマール文庫、1991年※単行本は1979年に刊行)
>第1章 母原病とは何か
>>2.病原体が母親にある「母原病」
>>>「母原病」の子どもがふえている
より抜粋します。
>私は小児科医として、
>呼吸器疾患のため、ぜんそく児だけでも三万人は指導してきたと思います。
>急激な医学の進歩のおかげで、
>一時はわれわれ小児科医の仕事がなくなるのではないかと思ったほどでした。
>ところが、
>仕事が減るどころの話ではなくなってきたのです。
posted by toya at : 2008.02.10 | コメント (0件) | トラックバック (1) TweetList
2008.02.09
児童養護施設の存在構造
日本の児童養護施設は、法的には1929年:孤児院→1948年:養護施設→1998年:児童養護施設という変遷を経て、現在の形となっているようです。元々は、親を何らかの理由で亡くしてしまった孤児達を受け入れる施設としての役割がメインであったものですが、昨今では凡そ6割以上が、なんらかの虐待を受けている子ども達を一時的に保護する施設として、全国に555箇所あり、H15年の時点で3万人ほどの子ども達が生活の拠点としているようです。
また、厚生労働省の調査結果によると、児童相談所における虐待の相談件数は毎年増加の一途を辿っており、H17年で3万4千件。10年前のH7年時点では2700件ほどだった事と比べると、なんと10年で12倍 😯 を越える増加となっています。
ちなみに、るいネットで先日一緒に議論したきょんさんが調べてくれたデーター「2006年アメリカにおける虐待の実態について」によると、個人主義立国アメリカでは、比較にならないほど虐待件数が多い事が解りました。
続きの前に、応援お願いします。
posted by kawait at : 2008.02.09 | コメント (2件) | トラックバック (0) TweetList
2008.02.08
親和充足によって親も「育つ」
「子育て」ってなんだろう?!
と聞かれれば、子供の安全を守りながら、ご飯を食べさせ、「出来る事」を増やす為に手取り足取り導く事をイメージする。
そして、たぶん大人の感覚で子供をつい見てしまって、「何でこんなことも出来ないの?!」となったり、自分の価値意識を押し付けてしまうだろうなぁ思う。
そんなんでまともに子供が育つのか?!と、問われれは確信を持って「いい子に育ちます」とはとても言えない。むしろ、そういう事が子供の成長には良くないのだろう。
「誰も教えてくれなかった『子どもの“天才”を“笑顔”で引き出す』8つのポイント」 より引用 によると
posted by shijimi at : 2008.02.08 | コメント (0件) | トラックバック (0) TweetList
2008.02.05
増える教師の長期欠席どうする
今日は少し重いです。最近公立学校に勤務する教師の長期欠席が増加傾向にあるみたいです。しかも驚くべきことに、精神疾患が原因となっている教師がその6割を占めているそうです!
なぜそんなことになっているのでしょう?そのあたりの話をしたいと思います。
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posted by daichi at : 2008.02.05 | コメント (2件) | トラックバック (0) TweetList