2009.05.30
日本の精神 6 ~村の掟
豪農の規範意識に対して農民の規範意識はどうだったか?
今回は村の掟の紹介です
下記は「村の世界」(図説 福井県史からの引用です)
太閤検地によって村の石高とその範囲が確定されました。その結果、村は年貢・諸役を負担する基本単位となり、庄屋などの村役人を中心として寄合でいろいろ協議確認され、自治的に運営されることになりました。
村は周囲に肥料や秣・薪などを手に入れる山や野(多くは入会地)を守り、田地耕作のための用水の確保に力をそそぎました。重い年貢を納めなければなりませんから、百姓どうしの間に不公平や争いがあってもいけません。そこで村独自の掟(村法)を設け、生産活動や日常の生活がスム-ズに行われるよう努めました。村掟の多くは人足役などの負担のしかたや、入会地の利用法、用水の維持、それに村や地域の経費(村盛・郷盛)の負担に関するものです。寄合への参加や窃盗・火災防止に関するものなども少なくありません。村掟に違反すると厳しい制裁が加えられました。火事と葬式のときしか付き合ったり協力しないという、村八分はその例です。
自然外圧と統治者からの圧力に対応すべく、村には掟が必要だったのでしょう。
もう少し、村の規範を調べてみると、当時の統治者による統治圧力と、村落共同体の自治と言う2速の草鞋状態だった様です。
いつもの応援お願いします
いつもありがとうございます
posted by gokuu at : 2009.05.30 | コメント (0件) | トラックバック (0) TweetList
2009.05.29
日本の精神 5 ~豪農の規範意識~
江戸時代の社会統合様式は、各地域・村・町ごとの自治に委ねられていた事が知られていますが、その中でも村落共同体を取り仕切る役割を担っていた豪農の規範を調べてみました。
写真はこちらからお借りしました。
参考論文
江戸末期における豪農の規範意識 : 竹村広蔭の場合(PDFのボタンを押すと全文が開きます)
より
当時の豪農は、お上と農民(小作人)との間に挟まれた中間管理職ですが、支配者というよりも指導者としての色彩が強く、いかに生産性を高めるか?⇒その為には小作人の活力 :tikara: をどのように高めるか?といった事に頭 🙄 を使っていたようです。
現在で言えば、企業の経営者に近い役割を担っていたのが当時の豪農ですが、常に働く側の事を考えながらの統治を行っていた面からみると、現在よりも優れた組織統合論を持ちえていたように想われます。
その一例を紹介します。
続きの前に、いつもの応援ポチ、宜しくお願いします。
posted by kawait at : 2009.05.29 | コメント (0件) | トラックバック (0) TweetList
2009.05.28
日本の精神 4~村落共同体の充足規範 「結」 ~
こんにちは~
今回は、日本の精神シリーズ第4弾「結」について追求してみたいと思います。
上記の写真は、ある老夫婦がトラックで苗を運んできたとき、自然発生的に「あそこのじいちゃんとばあちゃん、身体もしんどそうでたいへんだから、みんなで協力して植えんまいけ」と声を掛け合いながら人が集まり、みんなで苗を植えて完成した田んぼだそうです。
続きは、応援ぽち後よろしくお願いします!!
続きを読む "日本の精神 4~村落共同体の充足規範 「結」 ~"
posted by kaneking at : 2009.05.28 | コメント (2件) | トラックバック (0) TweetList
2009.05.27
日本の精神 3~江戸の「講」
画像はコチラのサイトからの引用です。
江戸時代、町民たちが生きていくためのさまざまな方法について、講師を呼んで学び合ったり、相互扶助活動を行ったりする場をみんなでつくっていたそうです。それが「講」であり、大人も子どもも混じって、手取り、足取り、口移しで、ものの考え方、言葉遣い、振る舞いをみんなで学んでいたようです。「江戸しぐさ」もこの「講」によって伝えられていったとされています。
今日はこの江戸の「講」について紹介してみたいと思います。
いつも応援ありがとうございます!
posted by hiroaki at : 2009.05.27 | コメント (1件) | トラックバック (0) TweetList
2009.05.26
日本の精神 2~“連”って何?
写真は(“連”つながりということで) ここ からお借りしました。
充足体験の積み重ねであったはずの規範は、私権を獲得する為の規範に塗り替えられ、私権が衰弱しているにも関わらず残存している為にズレたままになっている。一方で「明るく」「みんな、仲良く」「前向きに」など“本源風”規範はあるが、表層的で今ひとつ同化し切れないでいる。
現在、あらゆる規範がガタ付いている。それは拠り所を失っているのと同じである。規範の再生を考える上で、私権に塗り替えられる前の規範を発掘し、新しい規範を創出する上での参考としていきたい。
村落共同体では、相互扶助の制度として「結」などが知られているが、調べていくうちに、「結」以外にも「連」「会」「社」「座」「組」「講」「寄合」など規範を生み出す土台や日本の精神を受け継ぐ上で重要な役割を果たしたものがある。
その中で、今回は、 「連」 について紹介したいと思います。
続きを読む前にポチ・ポチ応援お願いします。
posted by sodan at : 2009.05.26 | コメント (3件) | トラックバック (0) TweetList
2009.05.25
日本の精神 1~惣掟~
<惣村の四方にあった四足門>画像はこちらからお借りしました(リンク)
現代社会は旧い観念が通用しなくなり、規範などの不文律もほとんど無くなり、家庭も含めて社会全体がガタガタになってしまいました。
ヒトが成長していくためには、周りからいろいろなことを学んでいかなければならないわけですが、現代の親や先生たちは通用しなくなった旧い価値観念しか言葉を持たず、さらには、自己中な親たちが増えてゆくことによって自己中な子どもたちも増え続けているように見えます。
このような閉塞状況を打開するために、新しい規範をみんなでつくってゆくことが求められていると思います。
そのために、かつて日本社会に存在していた共同体的な集団やつながり、あるいはその中で育まれていた規範などを知り、これからの社会にふさわしい規範や関係づくりを考える参考にしたいと考えています。
昔の日本には、武士道や朱子学などの規範や教えがあり、日本の歴史を形作ってきたということを学校で教えていますが、それらは武家などの支配者たちのもので、どうみても庶民のものとは違います。
明治時代の新渡戸稲造の著作などによって、武士道やサムライが日本人の本性のように受け取る向きもあるようですが、明らかに間違いだと思います。
ということで、少し歴史を遡り、日本の庶民たちが自ら作った規範を見ていきます。
今回は「惣掟」についてです。
続きはポチットしてからお願いします。
posted by wyama at : 2009.05.25 | コメント (2件) | トラックバック (0) TweetList
2009.05.20
役に立つ勉強法って?6~家庭内学習本が売れているのはなんで?
:blush: 家庭内教育本が売れているのは何故でしょうか?いくつか事例を紹介します
■売れる「家庭内学習」本やる気引き出す子育て
塾や学校ではなく、家庭内学習に視点を置いた本が売れている。難関大学に3兄弟を進学させた主婦のサクセスストーリーや、有名私立学校長らが家庭内学習の重要性を訴えた本が、売り上げを伸ばしているという。東京駅前の丸善・丸の内本店では昨年末、学習参考書売り場の一角に家庭教育コーナーを設けた。十数種が平積みになっているが、その一つ「どこまでも伸びていく子どもに育てる」(実務教育出版)は、兵庫県尼崎市の主婦、坂元京子さん(56)とフリーライター鶴田秀樹さんの共著だ。坂元さんの3人の息子は京大医学部、同法学部、東大理科1類にそれぞれ現役で合格。それを知った編集者から執筆を依頼され、3人をどう子育てしてきたかを鶴田さんの力を借りながらまとめた。同書によると、3人が机に向かう習慣を付けたのは幼稚園の時。毎週決まった時間に坂元さんが一緒に机に向かって、お絵かきしたり、言葉を覚えたりした。この成果で3人とも小学校で授業に集中する姿勢が身についたという。この本は昨年9月の発売以来3000部が売れ、出版社では「知名度がない人の著作としては異例」としている。坂元さんは「特別なことは何もしていない。自分でもまねできると思った親が読んでくれているのでは」と話す。
充足発の勉強だと勉強が楽しく出来そうな気がする。
:roll:幼少期の体験が、勉強の幹をつくり、勉強を充足課題として向かっていける。
:wink:誰もが自然と出来そうな気がする。
:love: まさにこれは【素人】の創造である。
ここをクリックして続きます
続きを読む "役に立つ勉強法って?6~家庭内学習本が売れているのはなんで?"
posted by tennsi21 at : 2009.05.20 | コメント (0件) | トラックバック (0) TweetList
2009.05.19
役に立つ勉強法って?5~大学生は勉強収束⇒社会収束しているのか?~
かつて、大学生は授業には出ず、趣味、サークル、バイトに明け暮れており、大学はレジャーランドだとさえいわれていた時代もあったようだ。しかし、現在では学生は「まじめ化」し、授業への出席率も高く、勉強収束⇒社会収束しているのでは?とも考えられるが、実体はどうだろうか?ベネッセ教育研究開発センターの調査研究データ「大学生の学習・生活実態調査」より、考察してみたい。
続きを読む "役に立つ勉強法って?5~大学生は勉強収束⇒社会収束しているのか?~"
posted by mkkzms at : 2009.05.19 | コメント (0件) | トラックバック (1) TweetList
2009.05.18
役に立つ勉強法って?4~人々の社会収束・勉強収束は本物か?~
■役に立つ勉強法って?4~人々の社会収束・勉強収束は本物か?~
最近10年間流行の勉強法ブームや政治や社会への注目度アップなど。これは人々の意識が勉強や社会の課題に向かっている本物の潮流なのか?かなり気になるところであります。
社会や勉強の可能性を探索している若者や社会人の事例は多いのですが、どうも、本物なのかどうか?疑わしい部分もあるようです。それは、社会の可能性へ向かおうとしたり、勉強しようとしたりする目的意識が、【充足発・社会発】の目的意識と【制度発】の目的意識と混在して存在する時代のように思うからです。
充足発・社会発の目的意識とは、例えば、子供は、仲間の中で、遊び、充足していきます。その場では、創意工夫をして、いろんな遊び方を追求していきます。そこで得られた充足体験や成功体験(分かる面白さや自分と廻りが充足するうれしさ)が目的意識を創造して、追求力や理解力を生み出して、勉強へとつながり、習慣化してゆくように勉強の本質は、このような成功体験や充足体験からなる課題への目的意識が勉強へ社会へと結びついていくのが、本物ではないか?といえるのだと思います。
一方、制度発の目的意識とは、大半の子供が勉強嫌いなのに、小学生の頃から勉強する習慣がついています。これは、かなりの違和感や強制的な様相を呈していますが、周りの競争原理の中で、勉強が習慣づけられ、特に、親や先生から「勉強しなさい!」と言われ続けて形成された人工的な勉強すべきという目的意識です。家庭では、子供にとって親は絶対で、親が用意した場(家庭教師や塾や学習環境)から抜け出すことはできないことによる、親や周りが無意識に人工的な目的意識を植えつけてしまっているのではないでしょうか?その背後には、親や先生の意識や社会制度を覆い尽くしている序列原理⇒試験制度の秩序があるからではないだろうか?と思います。これは、制度発の人工的な目的意識と呼んでも過言ではないと思っています。
社会状況は、未曾有の経済危機。貧しさを克服して、市場社会の金融システムの破綻を目の当たりにし、大企業が安定しているという幻想が崩れ、いまや、人々の意識に根底的な大転換を促す時代となりました。大きな社会収束や本物の勉強収束の流れは、加速すると思います。
私たちが、今、子ども達に教えていかねばならないのは、目的意識の形成です。それは、社会の人々が、廻りの人々(自分も含め)がいかに充足する可能性を見出せるか?という視点での目的意識だと思います。
さて、社会収束や勉強収束の潮流は本物なのでしょうか?その事例を「るいネット」というサイトから拾ってみました。続きで見てみましょう。
「家庭を聖域にしてはいけない」をよろしくお願いします。クリックしてね! 😀 😀 😀
続きを読む "役に立つ勉強法って?4~人々の社会収束・勉強収束は本物か?~"
posted by 2310 at : 2009.05.18 | コメント (4件) | トラックバック (0) TweetList
2009.05.17
役に立つ勉強法って?3 中学校選択に関する調査報告書より
Benesse教育研究開発センターのサイトに、教育に関する興味有る資料が豊富にありました。
この中で、「中学校選択に関する調査報告書」第7章 中学校の選択行動や中学受験はどう変化したか
-88年調査と07年調査の比較から考える-
が、中学生とその親の勉強・学校に対する意識潮流の変化を知る上で、参考になると思います。
以下に引用させて頂きます。
なお、この調査は以下の要領にて実施されたようです。
●調査テーマ
小学6年生とその保護者の中学校選択に関する意識と行動
●調査方法
郵送法による自記式質問紙調査
●調査時期
2007年12月
●調査対象
全国の公立小学校に通う6年生とその保護者
【小学6年生】1,501名(女子768名、男子718名、無回答・不明15名)配布数3,596通、回収率41.7%
【保護者】1,504名(母親1,402名、父親89名、その他9名、無回答・不明4名)配布数3,596通、回収率41.8%
※調査対象者は、全国の公立小学校6年生のリストに基づいて無作為に抽出。
続きを読む前に、いつものポチッお願いします。
続きを読む "役に立つ勉強法って?3 中学校選択に関する調査報告書より"
posted by hoop200 at : 2009.05.17 | コメント (1件) | トラックバック (0) TweetList