2018.05.11
母親の不安を転写されると、子どもは自ら進んで行動しなくなる、己の頭で考えなくなる。
学校や親の勉強圧力で疲弊し、テストや宿題で「考えない」ことを教え込まれてきた子どもたち。
これまで子供たちの活力低下を学校制度や、それに飲み込まれた親の強制圧力の視点から見てきました。ところがそれ以前の、母親と子供の関係でも大きな問題があることがわかってきています。
今回は母親の不安が子どもにどういう影響を与えるか、を見てみましょう。
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2018.05.10
野外保育の可能性17 ~解説、まとめ、その2
前回の続きです。
3.森だけじゃない、海や川でも森のようちえん!
文字のイメージと言うのは鮮烈なもので、「森」と書いてあれば、人は頭の中に自分の持っている「森のイメージ」を思い浮かべます。細かな違いはあれど、多くの人は「木がたくさんある場所」になるのではないでしょうか。小学校では、木が三本で森、と習ったくらいです。
しかし、森の幼稚園の存在場所、活動場所は森だけではありません。森だけではなく、畑、海、川、ひいては都市公園までがその範疇に入るのです。言ってみれば、自然体験ができるフィールドを広く指しているということなのです。
なるほど、だから東京都にもたくさん存在しているのだ、とその謎が解けました。
私の住んでいるところにあるような大きな、様々な種類の木が生い茂っていて遊歩道があって、という森はなくとも、都市公園はあるし、川もある。ですから、東京都にも森のようちえんがたくさん存在しているということなのです。
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2018.05.10
子どもの自己肯定感が高まる!真似したいイタリアの子育て事情
子供の自己肯定感が低いといわれる日本。
親だけでない、周りの大人も真似したくなるイタリアの子育て事情を紹介します。
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2018.05.03
母親がスマホ依存症だと子どもは不幸になる~問題は、「自分は無視されている」と感じさせてしまっていること!
知らず知らずのうちにネグレクト(育児放棄)に近い状態になっているって衝撃的!
スマホ自体のいい悪いではなく、どういう使い方が子供の共認機能の成長を妨げるのか考えていきたいですね。
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2018.05.03
「研究の結果宿題はムダ」~世界の公立学校で宿題を廃止する動きがでている。
「早く宿題済ませなさい」が口癖になり、いつも子どものしりを叩くのが日課になっているお母さん。イヤイヤ重い腰をあげて宿題をする子ども。中には宿題が終わらずに泣きながらやっている子どももいたりします。
宿題のせいで、ゆっくり落ち着ける場であるはずの家庭がなんとも殺伐とした空気に。
それでも親は、勉強して学力をつけ、順当に進学し、社会に出て困らないようになってほしい、という切なる願いを込めて子どもに勉強を強いているのです。
ところがこの宿題、海外ではマイナス効果しかないことが明らかになり、廃止の動きも出ているようです。
今回はそんな事例を紹介します。
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2018.05.01
野外保育の可能性16 ~解説、まとめ、その1
森のようちえんは色んなところで注目されているようで、まとめたものがありました。このシリーズの締めにしようと思います。
森のようちえん 東京や大阪にもあるの?
最近、少し耳にするようになった「森の幼稚園」。
この園は、都会も含めて日本全国に存在し、幼稚園児のみならず、保育園に通う児童でも利用することができます。また、森だけでなく、海や川などの自然を舞台に教育・保育が行われています。
1.我が家の息子の遊び場は、自然が豊か。それでも森の幼稚園のことは知りたい「森のようちえん」という言葉をあなたは聞いたことがあるでしょうか?
数ある幼稚園の中でも特別なことをしている幼稚園であって、日本のどこかにあるのかな、といったイメージを持っているかもしれません。
私には、まだ小さな息子がいます。将来は幼稚園、もしくは保育園か認定こども園に入る予定ですが、今はまだ朝から晩まで(夜中ももちろん)一緒に過ごしている毎日です。
自然が豊かなエリアに住んでいるので、ちょっと車を走らせれば森のある公園があり、どんぐりをひろったり、落ち葉の上をガサガサと音を立てて歩いたり、と大自然の中で遊ぶことはそう難しいことでありません。
一方、近所のこども園の園庭解放に行って遊ぶこともあります。そこでは、息子より年の大きい園児が話しかけてくれたり、おもちゃを貸してくれたりしてくれて、母と子二人の遊びでは得られないものがあります。
さて、森の幼稚園に話を戻しますが、「幼稚園なのだから3歳以上の子どもが通園している特別な園を指すのかな」と思ってしまう人もいるでしょう。
森の幼稚園は、どんなふうに特別なのか。想像は膨らむばかりで、「森の幼稚園と言うからには、人里離れた里山で、豊かな自然の中に園舎があり、そこで活動しているのかな」などと思い浮かべてしまいます。
幼稚園と保育園の違い
ここで幼稚園と保育園の違いを軽く説明します。
どちらも子どもが通う場所ですが、この二つには大きな違いがあります。
ざっと説明するとまずは根拠となる法律が違います。幼稚園は「学校教育法」であって、保育園は「児童福祉法」なのです。そして、前者は「学校」の一つと位置付けられ、後者は「児童福祉施設」の一つと位置付けられているのです。
他にも、対象年齢が異なります。幼稚園は満三歳から、保育園は満一歳に満たない乳児から入ることができます。
園にいる時間については、幼稚園は4時間を標準としており、一方保育園は原則8時間となっています。
なお、認定こども園は、幼稚園と保育園を融合させたもの、とよく言われます。ですが、今回の話題では詳細は割愛します。
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2018.04.27
子どもはみんな発明家!~空き缶の分別ゴミ箱発明で特許をとった小学生。
小学生で発明・特許を取り、中学生で会社の社長に!
というと特別な子、天才などと思われるかもしれません。
でも小さい頃を思い出すと「あ、いいこと思いついた!」といっては新しい遊び方を試したり、友達と基地作りしたり、特許まではいかなくてもいろんなことを発明?していたように思います。
今回は小学5年の夏休みの宿題で、空き缶の分別ゴミ箱を発明した神谷明日香さんを紹介します。学校の勉強では絶対得られない、とても大切な気付き体験を聞いてみましょう。
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2018.04.25
不登校だった僕が、教員研修?
これを読んで、まともな神経の持ち主だからこそ不登校になるのかも?と思えてきました。
逆にこの状況をやり過ごせる人間のほうが学校教育の被害者なのかも?
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2018.04.24
野外保育の可能性15 ~お母さんのブログから~危機察知能力:本能を磨く
関西では少ないらしい。その森のようちえんを勉強に行ったお母さんの素直な感動が綴られています。
関西で数少ない森のようちえん!生駒の山のようちえん講演会に行ってきた
先日2月6日に開催されたいこま山のようちえん講演会に行ってきました。
日本では、特に関西では数少ない森のようちえん。大阪では数カ所しかなく、その中でも生駒で活動されている団体です。
ホームページ上でもなかなか様子が配信されておらず、その様子は外から窺い知る事が難しいという印象でした・・・
今回の講演会では、保育現場の実際のところや子どもたちの活動の様子など、たくさんのことを知る事ができ、非常に有意義な時間でした!
早速レポしていきたいと思います〜!
森のようちえんって?
約60年前にデンマークで発祥した保育の形態です。特徴は、校舎を持たず、「森」が保育場所となることです。
講演会のなかでは、
- ドイツでは生活の中に森や山が入り込んでいるという文化背景が日本とは異なる
- デンマークでは約9割が森のようちえん出身者で、ドイツでは森のようちえん出身者が大活躍している
ということを仰られていました。
生駒の山のようちえんって?
日本でも校舎を持たず森や山を保育場所としている幼稚園を「森のようちえん」と呼んでいます。
しかし、カリキュラムがしっかりくまれている幼稚園や、シュタイナー教育と組み合わせている幼稚園など、保育の内容は様々だそうです。
その中で、生駒の山のようちえんでは、「自由保育」という保育内容を実践されているのが特徴です。
自由保育ってなにをするの?
生駒の山のようちえんで実践されている自由保育は、本当に子どもの主体性に任せているということです。
例えば・・・
- お弁当を食べる時間、食べる場所、食べる相手は子どもたちが自分で決めます
- 先生はあえて子どもたちの意見を誘導するなどはせず、ただ、信じて見守ります
- 今日どこで遊ぶか?は子どもたちみんなで話し合って決めます
ということを講演で仰られていました。
ここの保育の先生は、以前別の私立幼稚園で働いていましたが、すべてのカリキュラムがきっちり決められており、遊ぶ時間になると「先生、何をして遊べばいい?」と聞く子ども達・・・そんな現状に違和感を感じていたそう。
そして、生駒の山のようちえんでのびのびと自分で積極的に遊ぶ園児の姿を見て、感動し、涙されたそうです。
講演会ではたくさんの園児たちの写真が紹介されましたが、どの子もとても良い笑顔で、のびのびと遊んでいたのが印象的でした。
森は、子どもの危険察知能力を育む
自然が園庭・・・危険は無いのか?
保護者からの質問タイムがあり、その中で一番質問が集中したのが、「危険」についてでした。
自然がまるごと園庭となる森のようちえん。子どもたちが遊ぶすぐそばには小川が流れ、小川のすぐ後ろには滝や崖・・・この幼稚園を視察される外部の先生達は、子どもが怪我をしないのかヒヤヒヤされるそうです。
しかし、子どもたちは見事に怪我をせずに遊ぶというのです。
「自然に守られている」という表現がぴったりくる。
という先生もおられるほど。
しかし、よく話を聞いていくと、
普通の幼稚園は、開園前に先生が庭の小石や枝を拾って奇麗に掃除をし、危険をあらかじめ取り除いている。園児は安全になれているため、何か危険があった時に対処できないのでは?
親は、だめ!危ない!と言ってすぐ子どもの危険行動を止めるが、子どもは頭で理解しても体験的に理解できないので、結局は危機察知能力が育たないのでは?
という分析をされている先生方もおられました。
なるほど、この危機察知能力という人間の本能的な力について、ここまで考察したことが無かったので、私にとっては非常に勉強になる話でした。
学校で怪我をした!その責任は誰にある?
危機察知能力の話とつながるのですが、「危険がいっぱいであるはずの山のようちえんでは怪我が起こらないにも関わらず、安全であるはずの校庭で、骨折する子どもがいる・・・
そして、親御さんは学校の監督責任の不備を追求してこられる・・・」という実話が、講演会内で先生から投げかけられました。
過激な話になってしまいますが、その先生は、
こんなこと、大きな声では言えないが、でも怪我はその子の責任でもある場合が多い
と仰られておりました。
これも、危険察知能力が子どもに育っているか?がキーポイントとなっているようでした。
学校で怪我をした際、親は学校や先生の監督責任を追求したくなるものです。ですが、社会に出たとき、もし事故に巻き込まれたとき、その責任は自分にもあると私は感じています。
もちろん、相手に過失があったり、誰の責任でもない事故などもあります。けれども、自分の気づきによって防げる事故であれば、防げるにこした事はありません。
また、事故後にいくら裁判でこちらが勝ったとしても、一生体に残る傷が残ってしまえば、それは悔やんでも悔やみきれないことだと思うのです。
周りの環境を把握し、自分の状況を把握し、自分が何をすべきか?ということをいち早く察知し、生き抜くという力・・・。
これは子どもが小さいうちから身につけておくべき能力なのではないか・・・講演会を聞き、痛切に感じたことです。
ただ信じて待つという保育方法
自由保育で育った子は、きちんと授業を聴けるの?
これだけのびのびと育った子ども達が小学校に入学し、果たしてきちんと授業を座ってきけるのか?そんな疑問も浮かんできます。
生駒の山のようちえんで自由に元気いっぱいに遊ぶ園児たちですが、終わりの時間に絵本タイムがあり、その時間はみんな静かにじっとお話を聞くということでした。
また、園児達は移動の電車でも静かに行動し、卒業生達は驚くほどじっと小学校の授業を聞くということも仰られていました。
全部、自分たちで決める!
また、お泊まり保育の行事などで何を食べるか?といったことも、多数決ではなく園児たちが話し合って決めていくそうです。
しかし、話し合いというと、なかなか話せない子や、気持ちを汲み取ってもらえない子から不満がでないのでしょうか?
保育の先生によると、
言葉で伝える力の弱い子には、先生がよく話をきき、みんなに代わりに伝えるという補助的役割は果たします。子どもにとって、自分の意見を伝え、それが反映されなくても、伝えたことで子どもたちは納得する。
ということでした。
また、ある子の意見が通らなかったとしても、仲間たちはじゃあ次は君の言う通りにしよう!などとその子の気持ちを汲み取って行動している・・・というエピソードも紹介されました。
話し合いのときでも、先生方はただただ、じっと子どもたちの様子を見守るだけだそうです。子育てをしていると分かりますが、この見守るという行為は、なかなか出来る事ではありません。
本当に危険なときは先生方が注意をされますが、ある程度の怪我などは、経験のうちということで、自由にさせているようです。
まとめ
森のようちえんの実際を見る事が出来、子どもたちが本当にいきいきと遊んでいる姿が本当に印象的でした。
自由に遊び、そして仲間とコミュニケーションをはかる。自分で考え、周囲の状態を観察して危険を察知しつつ、時には怪我をし、危険を体験することでまた成長していく。
早期教育で早くから知識をつけた子どもは、小学校高学年にもなると他の子と変わらなくなるばかりか、先取り学習でなまじ勉強が出来てしまっただけに怠けがちになる…と指摘する教育学者もいます。
「遊び」こそ、子どもが成長できる一番の場所かもしれない・・・ということが伝わってきた後援会でした。
今はまだ10ヶ月の息子の幼稚園選び・・・まだまだ始まったばかりですが、今後も関西を中心に面白そうな幼稚園の情報をどんどん発信していきたいと思います。
以上、ゆうママでした!
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2018.04.20
学級崩壊は学校制度という檻に閉じ込められた、子供たちの心の叫び。
1990年代後半から聞くようになった学級崩壊。
躾がなってない親、わがままに育った子供の問題。教える力、統率する力のない教師の問題。
原因は様々に語られていますが、一向に解消する気配はなくますます深刻化しているようです。一方で教師は統率を保とうとますます強制的な管理圧力を高め、それがまた子どもたちの活力を削いでいく、という悪循環に陥っているのでではないでしょうか。
学級崩壊は、単なる子供のわがまま、教師の能力不足、といった表面的な問題ではなく、学校そのもののあり方に根本的な原因があるように思えます。
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