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野外保育の可能性16 ~解説、まとめ、その1

森のようちえんは色んなところで注目されているようで、まとめたものがありました。このシリーズの締めにしようと思います。

森のようちえん 東京や大阪にもあるの? [1]

最近、少し耳にするようになった「森の幼稚園」。

この園は、都会も含めて日本全国に存在し、幼稚園児のみならず、保育園に通う児童でも利用することができます。また、森だけでなく、海や川などの自然を舞台に教育・保育が行われています。

1.我が家の息子の遊び場は、自然が豊か。それでも森の幼稚園のことは知りたい

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「森のようちえん」という言葉をあなたは聞いたことがあるでしょうか?

数ある幼稚園の中でも特別なことをしている幼稚園であって、日本のどこかにあるのかな、といったイメージを持っているかもしれません。

私には、まだ小さな息子がいます。将来は幼稚園、もしくは保育園か認定こども園に入る予定ですが、今はまだ朝から晩まで(夜中ももちろん)一緒に過ごしている毎日です。

自然が豊かなエリアに住んでいるので、ちょっと車を走らせれば森のある公園があり、どんぐりをひろったり、落ち葉の上をガサガサと音を立てて歩いたり、と大自然の中で遊ぶことはそう難しいことでありません。

一方、近所のこども園の園庭解放に行って遊ぶこともあります。そこでは、息子より年の大きい園児が話しかけてくれたり、おもちゃを貸してくれたりしてくれて、母と子二人の遊びでは得られないものがあります。

さて、森の幼稚園に話を戻しますが、「幼稚園なのだから3歳以上の子どもが通園している特別な園を指すのかな」と思ってしまう人もいるでしょう。

森の幼稚園は、どんなふうに特別なのか。想像は膨らむばかりで、「森の幼稚園と言うからには、人里離れた里山で、豊かな自然の中に園舎があり、そこで活動しているのかな」などと思い浮かべてしまいます。

幼稚園と保育園の違い

ここで幼稚園と保育園の違いを軽く説明します。

どちらも子どもが通う場所ですが、この二つには大きな違いがあります。

ざっと説明するとまずは根拠となる法律が違います。幼稚園は「学校教育法」であって、保育園は「児童福祉法」なのです。そして、前者は「学校」の一つと位置付けられ、後者は「児童福祉施設」の一つと位置付けられているのです。

他にも、対象年齢が異なります。幼稚園は満三歳から、保育園は満一歳に満たない乳児から入ることができます。

園にいる時間については、幼稚園は4時間を標準としており、一方保育園は原則8時間となっています。

なお、認定こども園は、幼稚園と保育園を融合させたもの、とよく言われます。ですが、今回の話題では詳細は割愛します。

2.森のようちえんは日本全国に存在している!

「森のようちえん」というのはある特定の園を指して、それは自然

豊かな、人里離れた里山にあり、人口の少ない過疎地で、人数が少ないからこそ素晴らしい教育ができる園なのだろう、だからこそ取り上げられるのではないかと。

実は、そうではありません。

森のようちえんには「森のようちえん 全国ネットワーク」という全国規模のネットワークがあります。

私の住む県にも複数「森のようちえん」があり、そのうちいくつかは、すこし遠いけれども車で行くことができる場所に存在しています。

これには私も驚きました。知らないだけで、森のようちえんは私の身近なところにもあったのです。

サイトを見ていくと、東京都にも多く存在しているということに驚きます。東京都、コンクリートジャングルと言われますし、森があまりないイメージです。それでもたくさんあるのです。なぜ首都東京にもたくさんあるのか、それについては次に続きます。

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続きます。
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