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2018年04月27日

子どもはみんな発明家!~空き缶の分別ゴミ箱発明で特許をとった小学生。

小学生で発明・特許を取り、中学生で会社の社長に!

というと特別な子、天才などと思われるかもしれません。
でも小さい頃を思い出すと「あ、いいこと思いついた!」といっては新しい遊び方を試したり、友達と基地作りしたり、特許まではいかなくてもいろんなことを発明?していたように思います。

今回は小学5年の夏休みの宿題で、空き缶の分別ゴミ箱を発明した神谷明日香さんを紹介します。学校の勉強では絶対得られない、とても大切な気付き体験を聞いてみましょう。

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以下TEDでの発表を(https://headlines.yahoo.co.jp/ted?a=20161004-00000000-ted&utm_source=taboola&utm_medium=exchange)より引用します。
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私が小学生なのに特許をとったワケ

皆さん、この2つの缶どちらがアルミ缶でどちらがスチール缶か分かりますか?缶の裏側を見ると素材を確認できます。しかし、手に取ったりマークを見たりしないと分かりません。

私はこの空き缶を自動で分別する空き缶分別箱を小学校5年生の夏休みの自由研究で発明し、2015年8月日本では数少ない特許を持つ小学生になりました。小学校5年生の夏休み自由研究の宿題を何にしようかな?と考えていたときにおじいちゃんのことを思い出しました。

スーパーを経営しているおじいちゃんはいつもゴミ箱からアルミ缶やスチール缶などを分別していて大変だなと思っていました。なんとか簡単にできる方法はないかな?と思い自由研究で缶を分別するものを作ってみようと決めました。

アルミ缶とスチール缶を分けるのにはどうしよう?と考えていたときに小学校3年生の理科の実験を思い出しました。それは鉄やアルミの板を斜めにして磁石をすべらせる実験でした。

鉄の板は磁石がぴったりくっつくのにアルミの板はピューンと磁石がすべり台みたいにすべるのが面白かったな。分別するのにはこれが使えるとひらめきました。

では、磁石を使ってどうすれば分別できるのか? 色々な仕組みを考えました。2つやってみたけれど上手く行きませんでした。もやもやしながら「ああ、もう疲れちゃったな」と磁石を付けた定規でこのようにして遊んでいました。

磁石を付けた定規にくっついた缶がシュッと外れたのを見てパパが「今の動き 面白いね」と言いました。それを聞いて「これだ!」と思いゴミ箱の仕組みをひらめきました。

そしてその仕組みを使ってできたのがこのゴミ箱です。空き缶をここに入れて行きます。するとアルミ缶は このように真下に落ちます。スチール缶はこのように右側に落ちます。

もう一度見たいですか?(拍手)ではやってみます。アルミ缶です。次にスチール缶です(拍手)アルミ缶です。スチール缶です(拍手)皆さん「どうしてスチール缶が曲がりながら落ちて行くの?」と不思議に思いましたか?ここが一番実験を重ねそして楽しかったところです。

まずひらめいた仕組みを実験しました。スチール缶です。次にアルミ缶です。アルミ缶です。スチール缶です。 このように筒に入れたアルミ缶は真下に落ちますが、スチール缶は右側に落ちました。

仕組みが成功したのでこのようなゴミ箱を作りました。これで完成のはずでしたが失敗してしまいました。実験よりも投入口が磁石から遠かったのでスチール缶も真下に落ちてしまったのです。

そこで投入口にペラペラした板を付けました。思い通り磁石の方に行ったのですが、今度はスチール缶が磁石にくっついて止まってしまいました。そこで磁石の下にペラペラした板を付けました。

投入口に付けたペラペラした板の切れ端です。そして成功しましたスチール缶は右側に落ちるようになりました。さらに精度を上げるため最後に付けたペラペラした板の長さを実験しました。

1cmから5cmまで試してみたところ3cmが一番ちょうど良いことが分かりました。以前、特許を取ったことのあるパパがゴミ箱を見て動きが面白くてシンプルなのが良いと思い「明日香もどう?」と勧めてくれて特許を申請することになりました。

正直その時私は 特許の意味もよく分かっていませんでした。夏休み中に自由研究を終わらせないと、と焦った時もありましたが思いついたアイディアは全部やりました。

特許が取れたポイントとなったペラペラした板もそうです。できなくてもやってみる。これが上手く行かなくても分かることがある。とにかくやってみる!やりゃあなんとかなる!そうしてこのゴミ箱は夏休みが終わる5日前に完成しました。

このゴミ箱は思いついてからすぐにできた訳ではありません。私の思いとひらめきを家族が協力して一緒に形にしてくれたので、できました。思いついたらママに言ってひらめきを頭の中ではっきりさせました。

次にパパと一緒に試作を作ったり、失敗した時にアイディアを出し合ったりして形にして行きました。私はいつも協力してくれる家族が大好きです。こうして私は特許を持つ小さな発明者になりました。

きっかけは大好きな家族や友達の中にあります。ひらめきは遊びの中にあります。成功はあきらめた頃にやって来ます。そして皆さんひらめいたら失敗を恐れずとにかくやってみる。これが一番大切なことだと思います(拍手)
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遊びの中でひらめいたことを試してみる、失敗してもそこからまたわかることが出てくる。なにやらビジネスの最先端にも通じるような言葉です。

でもこれは彼女が大人びているからでも、特別な才能があからではなく、小学生の年代の子供たちが遊びの中から学んでいく姿そのものなのではないでしょうか。

むしろ今の小学生が強制的な勉強や宿題で、発想する自由や追求するチャンスを奪われていることのほうが問題なのではないかと思うのです。

子どもは皆発明家。今の詰め込み教育をやめルことができれば、驚くほどの可能性が開けてくる。そんな予感がします。

 

投稿者 hoiku : 2018年04月27日 List   

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