2019.07.11

子供の仕事は遊びである30 ~外遊びは屋内とは違う効果がある1

外遊びについて続けます。屋内よりも効果が高いという話。

 後悔しないための子育てブログ さんより

子供の外遊びの効果と大切な理由

子供の外遊びが減っているそうだ。

減る原因はいろいろあると思うが、そもそも自然の状態で外遊びできる環境が少なくなっている。環境から自然の空き地など「ゆるい場所」がなくなり(あっても立ち入り禁止になっている)、ちょっと近所の子と外で遊ぶ、ということができなくなっているのだ。

また昨今では、従来以上に子供の安全に気を使わなければいけなくなってしまったため(不審者など)、親の目の届かない場所で子供同士で遊ばせる、ということ自体が難しくなっている。

だが、子供が外で遊ぶことは、親が考える以上に大事なことだ。

今回は、子供の外遊びの効果などについて書いてみたい。遊び2

先んじることができるかも

現状では、「外遊び」と言えば、親が子供を公園まで連れて行って遊ばせる、ということぐらいしか、選択肢がないように思える。しかし、この状況は逆に言えば、チャンスでもある。

外遊びを自分の子供にさせることができれば、他の子供よりも一歩先んじることができるかもしれないからだ。もちろん、他人の子供と比較&競争してどうこう、というのは、上品な話ではない。

つまらない話なので、できれば避けたい。本来であれば、他人(の子供)がどうこうではなく、自分の(子供の)成長がどうか…に集中したい。※本筋は、比較してどうこう…ではない。

外遊びで有利になるかも…

だが、中学受験以降は、他の子供との競争を否応なく強いられることになる。

大人になってからも同様で、会社に入っても、(ある意味)最後まで競争は続く。そのあたりの現実を考えると、自分の子供を(他人の子供より)有利な環境に置きたい、と思うのは、親としては当然の気持ちだろう。※「外遊び」が、そのための鍵になるかもしれない。

子供の外遊びは、大人が考える以上に大事なことなのだ

五感を刺激するインプットがある

外遊びには、子供の五感を刺激するインプットがある。

人の五感とは、目、耳、舌、鼻、皮膚を通して生じる、「五つの感覚」のことだ。

それぞれの器官に生じる感覚を順に、視覚、聴覚、味覚、嗅覚(きゅうかく)、触覚、と呼ぶことはご存じだろう。外遊びには、子供の五感を刺激するインプットがある、と聞くと、室内の「部屋遊び」でも、目や耳を使うのではないか…と考えると思う。だが、明確な違いがある。

インプットの質が違う

たしかに、部屋遊びでも目や耳を使うのだが、インプットの質が違うのだ。

部屋遊びでは、「見る」と言っても、せいぜい数メートルの範囲内だ。そして、いつも見慣れているものを見る、ということになる。「聞く」にしても、テレビの音、ネットからの音、おもちゃが発する音、などが中心だ。誰かが聞くことを意図した人工音が多い。

 

外遊びの場合は、「見る」は数十メートル、高台に上がれば、数百メートル~数キロに至る。遠くの山や雲を見上げても、数キロになる。「聞く」も、自然に発生する音や、人工音でも誰かが聞くことを意図していない自然な音が多い(干した布団をたたく音など)。

公園の花や土の香りを嗅覚で捉えることができるのは、外遊びならではのことだ。硬い地面の上で転んだり、トゲのある植物や尖った木の枝に触れて痛い思いをしたり…ということも、ならではのことになる。このように、部屋遊びと外遊びでは、インプットの質が全く違うのだ

外遊びが体力の向上につながる

外遊びが体力の向上につながることは、普通に考えればわかることだ。

子供は体を動かしたがっている。部屋の中で走り回ったりするのは、そのせいだ。これは、おそらく子供の体の要請(ニーズ)からくるものだ。※子供が成長するためには、四肢を鍛える必要がある。

また、生きていくために、走る、跳ぶ、投げる、などの基本動作を(子供のうちに)しっかり学ぶ必要がある。つまり、自然な体の要請から、子供は体を動かしたがっているのだ

そこの部分を理解せずに、(子供が室内を走り回り、うるさいからといって)「静かにしなさい!」と抑えつけるのは、子供にとっては酷なことだと思う。

外遊びが十分できていれば、自然にそのようなこともなくなるのではないか。※子供に対し、マナー教育は必要だが、単に大人の都合でマナーを押しつければいい、というものではない。

実際に体力が向上した

実際に外遊びをすると、子供の体力が目に見えて向上することがわかっている。

ごっこやゴム跳びなどの昔ながらの外遊びを全校で授業の合間に行い、体力改善を図る取り組みを、東京都江戸川区が来年度から全小学校71校で始める。試験的に導入した学校で、平均以下だった体力テストの成績が区内トップレベルに高まったため
出典:体力向上、全小学校で導入へ…東京・江戸川区毎日新聞

小学校で外遊び(鬼ごっこやゴム跳びなど)を授業の合間に取り入れると、平均以下だった体力テストの成績が、区内トップレベルに高まったそうだ。※子供の体力と因果関係がありそうだ。

たとえば、小さい子供でも、自分の身長の何倍もある滑り台に何度も上る。もし大人が、子供と同じ身長比のすべり台に何度も上ると、大変な運動量になる(とても真似できない)。子供は外遊びをすることにより、大人が考える以上に、エネルギーを使って体力を向上させているのだ。

そう、「効果が・・・」とか言うのは品が無い。子供にとって、その方が楽しい、と考えた方がいい。

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2019.07.09

思春期の親の3つの関わりとは?

見守る・引き出す・干渉する

子育てはもちろん、会社の人材指導にも通じるところがあります・・・。

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2019.07.05

学校に対する違和感の正体~原因は自分ではなく、社会から隔絶した学校にある。

不登校が増えています。

その時子供から発する言葉は「学校に行きたくない」。いじめであったり、勉強が嫌いだったり、学校の決まりに理不尽さを感じたり・・・

理由は様々ですが、その奥にある学校そのものの問題については踏み込めないのが現実です。

今回は不登校を体験した方の言葉から、違和感の正体について考えてみます。

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2019.07.04

子供の仕事は遊部である!29 ~外遊びの効用2

続きです。

ウーマンエキサイト さんより

ママのために遊ぶんじゃない、外遊びでの親のNG行動とは【発達の専門家に聞いた外遊びの効果 第2回】

日々、何となく公園に行って子どもの外遊びに付き合っているというママやパパは多いのではないでしょうか。子どもとどのようにかかわっていけばいいかわかれば、もっと外遊びの時間は楽しくなるかもしれません。
外遊びについて発達の専門家に聞いてみた

© takke_mei – stock.adobe.com

外遊びが子どもの発達にもたらす効果について聞いた前回に引き続き、今回は外遊びにおいて「親がすべきこと、してはいけないこと」について、東京成徳大学の石崎一記教授にお話を伺います。

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2019.07.02

「甘えさせる」と「甘やかす」?似てるようでも大違い!

「甘やかさずに甘えさせろ」って聞いたことがありますが、

この二つは何がどうちがうのでしょうか。。。

 

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2019.06.28

私たちは保護者という名の支配者になっていないか?

保護者っていったい何でしょう?
無力な存在を守り育てる、ということなら乳幼児期の子供に対して、安全と確実な養育環境を作ることは親の務めだと思います。

しかし現実は保護にとどまらず過剰に子供に干渉する支配者になってしまっているケースも多いのではないでしょうか。

今回は保護者と支配者について考えてみます。

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2019.06.27

子供の仕事は遊びである!28 ~外遊びの効用1

子供にとって遊ぶこと体を動かすことの大切さを調べていますが、体を動かすなら「お外」ですね。外で遊ぶ大切さの記述を見つけました。ただ全体的に近代観念の制約を感じます。もっと、はっきり、「外で遊べ!」と言い切ればいいのに。

ウーマンエキサイト さんより

子どもの発達に外遊びは影響がない!? トータルで考える大切さ【発達の専門家に聞いた外遊びの効果 第1回】

最近は、「ゲームばかりで外遊びをしてくれない」といった声も聞かれます。反対に外遊びが大好きで、洋服は泥だらけ、ポケットが砂ばかりでため息ついているママも多いのではないでしょうか。

筆者自身は、5歳と3歳の男の子の母ですが、「公園! 公園!」コールが始まると、「またか…」と内心ちょっとうんざりすることも…。なんとなく外遊びが大事だと聞いてはいるけれど、具体的にどんな効果があるのでしょうか。

外遊びが子どもの発達に与える効果について、東京成徳大学の石崎一記(いしざき かずき)教授(「崎」は正しくは「たつさき」)に話を聞きました。

■子どもの発達に外遊びは影響がない!?

外遊びについて発達の専門家に聞いてみた

© dzono – stock.adobe.com

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2019.06.25

小学生頃の子供の甘え対処方法!ワガママとの違いも一挙解説!

充分甘えて育った子供は忍耐力がつくのだそうです。

でも、

甘えさせることとワガママを容認することとの線引きがむつかしい・・・

と思ってしまう親御さんも多いのではないでしょうか。

 

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2019.06.21

大人になるのは何歳から?

日本では二十歳で成人。大人になる節目と考える人が多いでしょう。

数年前に選挙権が18歳になり、最近では成人も18歳に引き下げては、という議論も起こっています。

「何歳からが大人だと思いますか?」というアンケート(https://woman.mynavi.jp/article/180812-3/)では、

18~19歳 10.4%
20~24歳 39.8%
25~29歳 24.8%
30~34歳 13.5%
35~39歳 1.0%
40歳以上 0.3%
年齢では一概にいえない 10.3%

と、20代という答えが65%を占めています。
大学を出てある程度仕事ができるようになることが大人の条件と考える人が
多いようです。

今回はこの「何歳から大人なのか」について考えてみます。

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2019.06.20

子供の仕事は遊部である!27 ~幼児期に体を動かす大切さ

外で遊ぶ重要性をやってきましたが、そもそも小さなときに体を動かすこと自体が大事なんです。子供が体を動かすこと、すなわち遊びですね。

すくすくのっぽくん さんより

幼児期に遊ぶことの重要性

幼児期の遊び

「遊ぶ」ことに関して、どのようなイメージを持っていますか?

自分自身が子どもの頃は、「遊ぶ」ことの意味をもちろん意識などしませんよね。

実は幼児にとって「遊ぶ」ということは、想像力と創造力を働かせ・身体を思い切り使い・他者とコミュニケーションを取ることによって、心と身体の発達を促すことができる大切なことなのです。

幼児期(2歳児、3歳児、4歳児、5歳児)の遊び(運動)の意義について、文部科学省が掲げる「幼児期運動指針」に沿い、すくすくのっぽくんトレーナーである「藤沢さん」にお聞きしました。

幼児期の遊び(運動)の意義

体力・運動能力の向上

幼児期(2歳児、3歳児、4歳児、5歳児)は、「タイミングよく動いたり、力の加減をコントロールしたりするなどの運動を調整する能力」が著しく向上する時期。この能力は、新しい動きを身に付けるときに重要な働きをし、事故や怪我などを自分の状況判断によって防止する力にもなります。幼児期にこの能力を高めておくことは、児童期以降の運動機能の基礎を形成する上でとても重要です。

社会適応力の発達

幼児は、徐々にたくさんの友達と遊ぶことができるようになります。その中で仲間とのルール・約束事を守り、自分の主張をうまく伝えたり、友達を受け入れたりといったコミュニケーションを取り合いながら、社会性を養うことができるのです。

幼児期の子どものアイデアに反応してあげると、「遊び仲間として優れているのだ」と子どもが自信を持ち意欲的になるのです。(米オーバーン大学のジャクリン・マイズ教授とエレン・アベル教授の研究より)

認知的能力の発達

幼児期に遊び・運動をするときは、状況を判断から、身体を動かすまで脳の多くの領域を用います。すばやい方向転換に加え、状況判断・予測など行う全身運動は脳の運動制御機能や知的機能の発達に良いとされています。また、遊びを自分たちで新たに創り出したり、ルールを状況に応じて変えることは、豊かな創造力を育みます。

また、幼児期運動指針では、幼児は様々な遊びを中心に、毎日合計60分以上は楽しく体を動かすべきだと書かれています。お手伝いやお散歩など生活の中での動きも含まれており、様々な動きを取り入れることが上記3つの能力の向上につながっていきます。

ではこれらを踏まえ、子どもの成長・年代に適したオススメの「遊び」を紹介していきます。

3~4才頃の運動や遊び

おすすめのあそび

  • 滑り台、ブランコなどの固定遊具
  • マット運動(前まわりなど)

どんなことができるようになるの?

  1. 運動能力 :図1の3種類の多様な動きが一通りできるようになる
  2. 社会適応力:大人の補助により、簡単なルールがある遊びができる
  3. 認知的能力:

4~5才頃の運動や遊び

おすすめのあそび

  • なわとび
  • ボール(蹴る、投げる、転がす)
  • スコップ遊び

どんなことができるようになるの?

  1. 運動能力 :基本的な動作が定着し、さらに向上し、身近にある用具を使って操作するような動きが上手になっていく
  2. 社会適応力:友達と一緒に運動することに楽しさを見出す、ルールをや決まりを作ることにおもしろさを見出す
  3. 認知的能力:大人が行うような魅力ある動きや気に入った動きを真似することで、動きを獲得する。

5~6才頃の運動や遊び

おすすめの運動やあそび

  • 友達とルール付きの鬼ごっこ(氷オニ、ケイドロなど)
  • 友達とフルーツバスケット
  • パパママと

どんなことができるようになるの?

  1. 運動能力 :バスケットボールのように、ボールをつきながら走るというような、動きを組み合わることができるようになる
  2. 社会適応力:目的に向かって集団で行動できる、それまでの知識や経験を活かすようになる
  3. 認知的能力:他者と関わりながら、工夫して遊びを発展させていくこともできるようになる

体を動かす。子供はただ走るだけで楽しそうに笑いながらやってますよね。体を動かし、体機能が向上していくことを実感しているのでしょうか?少しずつ大人になる準備ができてきているのを感じているのかもしれません。

 

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