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子供の仕事は遊びである30 ~外遊びは屋内とは違う効果がある1

外遊びについて続けます。屋内よりも効果が高いという話。

 後悔しないための子育てブログ [1] さんより

子供の外遊びの効果と大切な理由 [1]

子供の能力を高める [2]

子供の外遊びが減っているそうだ。

減る原因はいろいろあると思うが、そもそも自然の状態で外遊びできる環境が少なくなっている。環境から自然の空き地など「ゆるい場所」がなくなり(あっても立ち入り禁止になっている)、ちょっと近所の子と外で遊ぶ、ということができなくなっているのだ。

また昨今では、従来以上に子供の安全に気を使わなければいけなくなってしまったため(不審者など)、親の目の届かない場所で子供同士で遊ばせる、ということ自体が難しくなっている。

だが、子供が外で遊ぶことは、親が考える以上に大事なことだ。

今回は、子供の外遊びの効果などについて書いてみたい。遊び2 [3]

先んじることができるかも

現状では、「外遊び」と言えば、親が子供を公園まで連れて行って遊ばせる、ということぐらいしか、選択肢がないように思える。しかし、この状況は逆に言えば、チャンスでもある。

外遊びを自分の子供にさせることができれば、他の子供よりも一歩先んじることができるかもしれないからだ。もちろん、他人の子供と比較&競争してどうこう、というのは、上品な話ではない。

つまらない話なので、できれば避けたい。本来であれば、他人(の子供)がどうこうではなく、自分の(子供の)成長がどうか…に集中したい。※本筋は、比較してどうこう…ではない。

外遊びで有利になるかも…

だが、中学受験以降は、他の子供との競争を否応なく強いられることになる。

大人になってからも同様で、会社に入っても、(ある意味)最後まで競争は続く。そのあたりの現実を考えると、自分の子供を(他人の子供より)有利な環境に置きたい、と思うのは、親としては当然の気持ちだろう。※「外遊び」が、そのための鍵になるかもしれない。

子供の外遊びは、大人が考える以上に大事なことなのだ

五感を刺激するインプットがある

外遊びには、子供の五感を刺激するインプットがある。

人の五感とは、目、耳、舌、鼻、皮膚を通して生じる、「五つの感覚」のことだ。

それぞれの器官に生じる感覚を順に、視覚、聴覚、味覚、嗅覚(きゅうかく)、触覚、と呼ぶことはご存じだろう。外遊びには、子供の五感を刺激するインプットがある、と聞くと、室内の「部屋遊び」でも、目や耳を使うのではないか…と考えると思う。だが、明確な違いがある。

インプットの質が違う

たしかに、部屋遊びでも目や耳を使うのだが、インプットの質が違うのだ。

部屋遊びでは、「見る」と言っても、せいぜい数メートルの範囲内だ。そして、いつも見慣れているものを見る、ということになる。「聞く」にしても、テレビの音、ネットからの音、おもちゃが発する音、などが中心だ。誰かが聞くことを意図した人工音が多い。

 

外遊びの場合は、「見る」は数十メートル、高台に上がれば、数百メートル~数キロに至る。遠くの山や雲を見上げても、数キロになる。「聞く」も、自然に発生する音や、人工音でも誰かが聞くことを意図していない自然な音が多い(干した布団をたたく音など)。

公園の花や土の香りを嗅覚で捉えることができるのは、外遊びならではのことだ。硬い地面の上で転んだり、トゲのある植物や尖った木の枝に触れて痛い思いをしたり…ということも、ならではのことになる。このように、部屋遊びと外遊びでは、インプットの質が全く違うのだ

外遊びが体力の向上につながる

外遊びが体力の向上につながることは、普通に考えればわかることだ。

子供は体を動かしたがっている。部屋の中で走り回ったりするのは、そのせいだ。これは、おそらく子供の体の要請(ニーズ)からくるものだ。※子供が成長するためには、四肢を鍛える必要がある。

また、生きていくために、走る、跳ぶ、投げる、などの基本動作を(子供のうちに)しっかり学ぶ必要がある。つまり、自然な体の要請から、子供は体を動かしたがっているのだ

そこの部分を理解せずに、(子供が室内を走り回り、うるさいからといって)「静かにしなさい!」と抑えつけるのは、子供にとっては酷なことだと思う。

外遊びが十分できていれば、自然にそのようなこともなくなるのではないか。※子供に対し、マナー教育は必要だが、単に大人の都合でマナーを押しつければいい、というものではない。

実際に体力が向上した

実際に外遊びをすると、子供の体力が目に見えて向上することがわかっている。

ごっこ [4]やゴム跳びなどの昔ながらの外遊びを全校で授業の合間に行い、体力改善を図る取り組みを、東京都江戸川区 [5]が来年度から全小学校71校で始める。試験的に導入した学校で、平均以下だった体力テストの成績が区内トップレベ [6]ルに高まったため
出典:体力向上、全小学校で導入へ…東京・江戸川区 [5]毎日新聞 [7]

小学校で外遊び(鬼ごっこ [4]やゴム跳びなど)を授業の合間に取り入れると、平均以下だった体力テストの成績が、区内トップレベ [6]ルに高まったそうだ。※子供の体力と因果関係がありそうだ。

たとえば、小さい子供でも、自分の身長の何倍もある滑り台に何度も上る。もし大人が、子供と同じ身長比のすべり台に何度も上ると、大変な運動量になる(とても真似できない)。子供は外遊びをすることにより、大人が考える以上に、エネルギーを使って体力を向上させているのだ。

そう、「効果が・・・」とか言うのは品が無い。子供にとって、その方が楽しい、と考えた方がいい。

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