2012.03.03

『安心基盤をつくっていくには?』:医療制度はどうなる!?-1~プロローグ~

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このサイトより拝借しました。

現在、野田政権が、国内の意見調整もされないまま、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)参加を表明し、先月事前協議に入りました。TPPは、当ブログでも指摘したとおり、年次改革要望書という実質アメリカ側からの指示書の進化版で、下記に示す近年の状況からも、日本はアメリカの意のままに従うしかない状況です。
参考:年次改革要望書の要求どおりに成立した法案

そして、案の定:「日本政府として全品目をテーブルに乗せる」とその場で明言しています。(リンク

このTPP参加による「食」に関する弊害については、当ブログでも紹介しました。(リンク
しかし、その弊害は「食」だけに留まるものではありません。寧ろ「食」以外の様々な「サービス」商品にそのターゲットが向けられているのです。

この日米自由貿易圏で「アメリカが輸出するもの」は、農産物や工業製品がメインではなく、金融サービス、法律サービス、医療サービスが中心となるだろう。

TPP問題から見る世界貿易戦争の構造3 アメリカが日本に輸出するのは、農産物ではない
 
今回はその中でも、当初よりアメリカの対日戦略上の喫緊の課題であり、また、『安心基盤』をつくっていく上でも重要な、医療制度、医療サービスについて見ていきます。

TPP参加によって、医療制度はどうなるのか?ということを皮切りに、大きな視点で、世界各国の医療制度をデータを通じて見ていき、アメリカの制度と日本を初めとする各国の現状、そして今後向かうべき方向性を探っていきたいと思います。

以下、今後の投稿予定です。(タイトルはいずれも仮称です。)

シリーズ-1:プロローグ
シリーズ-2:TPP参加で「医療」はこうなる!
シリーズ-3:データに見る世界の医療制度
シリーズ-4:アメリカ医療事情
シリーズ-5:ヨーロッパ各国の医療事情
シリーズ-6:北欧・インドの医療事情
シリーズ-7:日本の医療制度
シリーズ-8:医療制度の弊害と展望
  ・
  ・

これらの現状認識を基に、TPP交渉におけるアメリカの圧力に対抗しうる共認形成の基盤としていきたいと思います。
ご期待ください

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2012.02.25

『安心基盤をつくっていくには?』:番外編 病は胃腸から~「腸の脳」に注目

「病は気から」とは昔からよく言われることですが、最新の研究では脳から独立して動く胃腸などの消化管は、脳から受け取る情報よりもはるかに多くの情報を脳にわかっていることがわかってきたそうです。

まさに、「病は胃腸から」。

考えてみれば多細胞生物の全ては腸から進化してます。つまり、「食」こそがすべての生き物の原点です。腸の重要性の考察と、最新の研究結果をとりあげた記事を紹介します。

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posted by urara at : 2012.02.25 | コメント (0件) | トラックバック (0) List   

2012.02.21

『安心基盤をつくっていくには?』:番外編 インドの伝統医学~アーユルヴェーダについて

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坐を組んで瞑想する人 (インダス式紋章) 画像はこちらからお借りしました
 
今回は番外編として、代替医療として注目されているインドの伝統医学アーユルヴェーダの紹介です。ヨーガもここから来たものなのですよ

 アーユルヴェーダは、現存する伝統医学の中では最古のものです。
 その起源は、下記の4つのヴェーダ文献(バラモン教の経典)にあります。
 ・『リグ・ヴェーダ』 最初のヴェーダ文献 紀元前15世紀
 ・『サーマ・ヴェーダ」
 ・『ヤジャル・ヴェーダ』
 ・『アタルヴァ・ヴェーダ』

 上記4つのヴェーダの中から、生命に関する知識を集大成したウパヴェーダ(副ヴェーダ)が『アーユルヴェーダ』で、その起源は今から3500年前に遡ります。

 ウパヴェーダには、アーユルヴェーダ(生命の科学)以外にも、スターパティヴェーダ(建築学)、ガンダルヴァヴェーダ(芸術学)、ダヌルヴェーダ(兵法)などがあります。ヨーガもヴェーダを起源とする知識なんですよ。ヨーガの起源を示す遺跡物としては、ハラッパーの遺跡(インドとパキスタン)にあるヨーガのポーズをする彫像が有名ですね。これ以外にも多くの種類のヨーガの彫像がハラッパーやモヘンジョダロをはじめとする紀元前3000年頃の遺跡から出土されています。その後、アーユルヴェーダやヨーガは、チベット、ペルシャ、中国、タイ、インドネシアなどに伝えられ、それぞれの場所における伝統医学の確立に役立ちました。

 では、アーユルヴェーダの中身を見ていきましょう。

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posted by shushu at : 2012.02.21 | コメント (1件) | トラックバック (0) List   

2012.02.16

『生きる力を育てる教育』~遊びの効用(4)これからの時代の「遊び」とは~

こんにちは^^*
いつも生きる力を育てる教育「遊びの効用」シリーズを読んでくださってありがとうございます

                             
遊びの効用(1)子どもにとって、「遊び」は最大の学習課題
・「遊び」とは外圧に適応するための重要な学習課題
・動物も人類も「遊び」を通して外部世界に適応する術を自然と身につけてきた

遊びの効用(2)「遊び」の概念が無い世界
・近代思想に影響されていない民族(=集団)にとって「遊び」は、外圧に適応するための予行演習の一つで、「遊び」という概念すらなく、日々の生活の一部になっている。

遊びの効用(3)消費者となった子供たち
・お金を出せば遊ぶための道具は買える時代となった現代、子供たちは創意工夫をして遊びを創り出す必要がなく、“ただの消費者”になってしまった
・子供たちが遊びを通じて健全に育っていくのには、『闘争の場=(職場)』と『生殖の場=(家庭)』が一体となった生産体(様々な闘争圧力が働く環境)が求められている。

                            闘争の場と生殖の場を一体にすること』が何よりの答えになります☆+゜
とはいえ、分断されてしまった闘争の場と生殖の場を一気に一体にすることは、
そう簡単にできるものではありませんね 🙄

でも、闘争の場と生殖の場を繋げようとする、その萌芽 とみられる現象は出てきています。
それこそ、これからの時代の「遊び」と言えるのではないでしょうか♪
では、その萌芽とは!?
続きもよろしくお願いします☆+゜

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posted by chiue at : 2012.02.16 | コメント (0件) | トラックバック (0) List   

2012.02.09

『安心基盤をつくっていくには?』:「食」への期待《番外編》~「食抑」のすすめ②~

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「食抑」のすすめ①
では、 「 食べ過ぎが病気の原因になる」こと それは人類500万年のほとんどが飢えとの戦いで現在のような「飽食」に適応できる機能がないこと。を扱ってきました

今回はそのつづきで 小食がどんな効用をもたらすのか を扱います。
以下食べなければ死なない②から紹介します。

石原博士の本は、本質的な部分が多い。というのも、この人は現代医学で博士号を取っているだけでなく、東洋医学にも造詣が深いのだ。両者の長所・短所を補い合って治療にあたっている。

●小食のメリットは?1日1食や2食の生活を続けていると、どういうメリットがあるか?忙しい人ばかりだろうから、まず結論だけ列挙する。

空腹になることによって免疫力がアップする。
ガンの予防と改善。
加齢関連疾患の予防と改善。
老化を遅らせ、若さを保つ。
体重が減少する。
消化力・排泄力が促進される。
頭脳が明晰になる。
性的機能が強くなる。
ストレスに強くなる。
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石原博士は、食事療法・断食療法によって多くの人々の病気を治してきた。その基本方針は、「食べないと健康になる」だ。
石原氏は学生時代から、小食にすると健康になることを体験的に理解していた。医師になってからは、スイスの食事療法だけで病気を治す病院や、モスクワの断食病院で学んだりした。このような体験を経て、「我々文明人がいかに食べ過ぎているか」を実感した。そして、断食や小食にすれば、いかに健康が増進できるかも確信した。

まだまだ続きます。

その前に・・・
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posted by sashow at : 2012.02.09 | コメント (1件) | トラックバック (0) List   

2012.02.06

『生きる力を育てる教育』~遊びの効用(3)消費者となった子どもたち~

遊びの効用(1)と、遊びの効用(2)を通して、

「遊び」とは外圧に適応するための重要な学習課題
動物も人類も「遊び」を通して外部世界に適応する術を自然と身につけてきた。
近代思想に影響されていない民族(=集団)にとって「遊び」は、外圧に適応するための予行演習の一つで、「遊び」という概念すらなく、日々の生活の一部になっている。

しかし、現代の子どもたちの遊びとして代表されるDSWiiPSPPLAYSTATIONなどのゲーム機を、黙々とやっているのを見ると、そういったゲーム機をやって、外部世界に適応する術が身に付くのか 多様な人間関係の中で生きていく人格形成ができるのか と疑問を感じますよね

本来、子どもが成長する過程で必要な『遊び』とはどういったものなのでしょう

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我々日本人が作り上げた『遊び』という概念は、『勉強』と対を成す概念で使われることも多く、マイナス的な意味合いをもった多様な概念として用いられることが多いと思います。遊びの効用(1)と、遊びの効用(2)を通して見てきた『遊び』とは、現代に置き換えるとどういったものを指すのか

今日は時代の変遷の中で「遊び」に対する意識構造がどのように変わっていったのか なぜ、変わっていったのか 見ていこうと思います。

続きに行く前に応援の方、よろしくお願いします。。

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posted by yidaki at : 2012.02.06 | コメント (1件) | トラックバック (0) List   

2012.02.04

『安心基盤をつくっていくには?』:「食」への期待《番外編》~「食抑」のすすめ①~

これまで、「食への期待」シリーズでは、主に食材そのものに対する諸問題、それを許している諸制度等を扱い、それらの問題が少なからず庶民が感じ取り、「食」に対する何がしかの不安を増大させていることを押えてきました。そして、その裏返しの意識、つまり「期待」が、「安心」・「安全」を求めて新しい動きが登場していることを紹介しました。最後に、今後の可能性として、市場原理に乗らない共認原理に基づいた「食」のあり方、その基盤となる農村共同体の再生を提示してきました。

「安心基盤」をつくっていくには?の一つの答えが、「農村共同体」にあり、次回は、「食」以外の「基盤」となっていくであろう「健康」にスポットを当てて追究していく予定です。


その前に、市場原理に乗っかり「飽食の時代」となった近代を振り返って、「食」への期待《番外編》として、「食」自体のあり方、意味を問うような認識を紹介しておきます。これは、これまでの概念を覆すような認識かもしれませんが、次回扱う「健康」そのものに直結する重要な認識となることと思います。

「食」への期待・・と言えば、本編でも展開したように、「安心」・「安全」な「食材」を、「美味しく」「調理し」「お腹一杯」「食す」ということが思い浮かぶと想いますが、この内、「お腹一杯」ということがどうやら問題らしいのです。

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るいネットの投稿から
食べなければ死なない①というタイトルの記事を紹介します。
タイトルだけを見ると衝撃的ですが、要は食べる量を減らすことで、人間本来の健康な状態が保たれるということです。食べる量を抑制するという意味で、「食抑」という概念で捉えられます。

その前に・・・
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posted by sashow at : 2012.02.04 | コメント (0件) | トラックバック (0) List   

2012.01.23

『生きる力を育てる教育』~遊びの効用(2)「遊び」の概念が無い世界~

これまで『生きる力を育てる教育』シリーズでは、以下の記事をアップしてきました。

1.プロローグ
2.寺子屋に学ぶ教育のあり方
3.農民のための寺子屋での実学教育
4.「農」の教育力とは?
5.「農」教育が育むもの
6.現代の新しい教育~やる気のスイッチを入れる
7.現代の新しい教育~やる気のスイッチを入れる part2
8.遊びの効用(1)子どもにとって、「遊び」は最大の学習課題

前回の記事『8.遊びの効用(1)子どもにとって「遊び」は最大の学習課題』では、

「遊び」とは外圧に適応するための重要な学習課題
動物も人類「遊び」を通して外部世界に適応する術を自然と身につけてきた

ということがわかり「遊び」の重要性を理解できました。

とは言うものの、

「勉強」時間を減らして「遊び」時間を増やすだけでいいの?
「遊びなさい」と言っても子供たちに何の遊びをさせればいいのか・・・。
現代の環境では子供たちの「遊び」にも制約が有り過ぎるのでは・・・。

などなど「具体的にどうしていけばいいのか?」を考えていくと、疑問がたくさん出てきます。どうも単純にはいかない問題のようです。

前回に引き続き、子供たちの「遊び」についてもう少し掘り下げて考えていくことにしましょう。

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続きもよろしくお願いします

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posted by isgitmhr at : 2012.01.23 | コメント (1件) | トラックバック (2) List   

2012.01.21

『安心基盤を作っていくには?』:「食」への期待8~根本原因は食を支える農村共同体の崩壊~

前回まで、『安心基盤をつくっていくには?』:「食」への期待シリーズを続けてきました。いよいよ、シリーズも今回でまとめとなります。


プロローグ『安心基盤を創っていくには!?』

1.食卓に迫る放射能の危機 

2.腐らない農産物の正体 

3.遺伝子組み換えの仕組みと人体への影響 

4.驚愕の「白い粉」。食品添加物の実体に迫る 

5. 骨抜きにされる法規制 

6.「食」を取り巻く新たな試み

7.安さを求めてきた消費者の意識こそが問題


京都府南丹市(美山のかやぶきの里)よりお借りしました

今回は、前回の安すぎる「食」の原因構造に迫りつつ、これからの新たな可能性についても考えていきたいと思います。

いつも応援ありがとうございます。

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posted by staff at : 2012.01.21 | コメント (0件) | トラックバック (0) List   

2012.01.14

『安心基盤を作っていくには?』:「食」への期待7~安さを求めてきた消費者の意識こそが問題~

これまで『安心基盤をつくっていくには?』:『「食」への期待』シリーズということで、以下の記事をアップしてきました。


プロローグ『安心基盤を創っていくには!?』

1.食卓に迫る放射能の危機 

2.腐らない農産物の正体 

3.遺伝子組み換えの仕組みと人体への影響 

4.驚愕の「白い粉」。食品添加物の実体に迫る 

5. 骨抜きにされる法規制 

6.「食」を取り巻く新たな試み

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今回は、なぜこのような食の現状になってきたのか、ということについて消費者の意識という側面から考えてみたいと思います。

いつも応援ありがとうございます。

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