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『安心基盤をつくっていくには?』:「食」への期待《番外編》~「食抑」のすすめ②~

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「食抑」のすすめ① [1]
では、 「 食べ過ぎが病気の原因になる」こと それは人類500万年のほとんどが飢えとの戦いで現在のような「飽食」に適応できる機能がないこと。を扱ってきました

今回はそのつづきで 小食がどんな効用をもたらすのか を扱います。
以下食べなければ死なない② [2]から紹介します。

石原博士の本は、本質的な部分が多い。というのも、この人は現代医学で博士号を取っているだけでなく、東洋医学にも造詣が深いのだ。両者の長所・短所を補い合って治療にあたっている。

●小食のメリットは?1日1食や2食の生活を続けていると、どういうメリットがあるか?忙しい人ばかりだろうから、まず結論だけ列挙する。

空腹になることによって免疫力がアップする。
ガンの予防と改善。
加齢関連疾患の予防と改善。
老化を遅らせ、若さを保つ。
体重が減少する。
消化力・排泄力が促進される。
頭脳が明晰になる。
性的機能が強くなる。
ストレスに強くなる。
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石原博士は、食事療法・断食療法によって多くの人々の病気を治してきた。その基本方針は、「食べないと健康になる」だ。
石原氏は学生時代から、小食にすると健康になることを体験的に理解していた。医師になってからは、スイスの食事療法だけで病気を治す病院や、モスクワの断食病院で学んだりした。このような体験を経て、「我々文明人がいかに食べ過ぎているか」を実感した。そして、断食や小食にすれば、いかに健康が増進できるかも確信した。

まだまだ続きます。

その前に・・・
いつも応援 ありがとうございます

●小食を科学する
小食とガンなどとの病気の関係は、さまざまな実験によって相関性があることがわかっている。

1935年のマッケイ博士の研究では、30~40%のカロリー制限をした動物は、自由に摂取した動物よりも寿命が長くなり、ガンなどの加齢関連疾患に発症する確立が低くなった
フランスのド・ヴリーズ博士は、断食すると皮膚の若返りが著しく、シワ・シミ・そばかす・発疹・吹き出物が消えていくと言っている。
スペインの老人ホームでは、通常の食事と水断食を1日おきにやったグループと、毎日通常の食事をしたグループを比較したところ、前者の老人たちが圧倒的に長生きした
1960年代のドイツの研究によると、食べたいだけ食べさせたネズミは、2日おきに断食させられたネズミよりもガンの自然発生率が5.3倍も高くなった
米国カリフォルニア大学のマーク・ヘラースタイン博士の最新の研究では、断食すると体内の細胞に抗ガン効果をもたらすことがわかった。

たくさん食べると分泌される成長ホルモンやインスリンのような、細胞の成長を促すようなホルモンは、細胞の分裂を促し、がん細胞の増殖に深く関わるという。つまり、日本人の死因の1位であるガンは、「食べすぎ病」だと断言してよいと石原氏は書いている。
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●食欲不振のサインと免疫力
人間はガンになると食欲がなくなるのは、免疫力を上げてガンを治そうとする反応だという。ガンでも他の病気でもそうだが、食欲がないのに無理やり食べさせようとするのは、人間の自然治癒力を妨害していることに他ならない。

オレゴン大学の研究では、18年間、30%のカロリー制限をしたアカゲザルたちは、普通食を与えられたサルたちよりも、T細胞のレベルが高く(免疫力が旺盛)、病気になりにくいという。こうした様々な研究によって、低カロリーの食事は、血液中のコレステロールを下げ、血圧を下げ、体脂肪を減らし、糖尿病や心臓病のリスクを軽減させることがわかっている。
ミネソタ大学のM・J・マレイ博士の研究では、1975年にサハラ砂漠の飢餓の遊牧民たちに食料を与えたところ、突然にマラリアや結核などの感染症が増えてきたという。そのため、栄養過多が感染症を誘発し、われわれが食べる食物中の栄養素は、われわれの体の維持よりも、病原菌の分裂・増殖に利用されるのではないかと考えるに到った。

現代医学では、ガンができたら放射線で焼却したりするが、ガンの原因に対しては何らの処置もしない。そのため、ガンが再発することも多い。人間が生きるための必要最小限の食物しか摂っていないならば、「新生物」をつくる余裕がないのだから、ガンができてくる背景には「食べすぎ」があると石原博士は述べている。

●ガンは「悪魔の細胞」か?
およそあらゆる病気というものは、人間の「全体性」を回復しようとする何らかの試みだ。たとえば、風邪などの病気で発熱するのは、体温を上昇させることによってウイルスを殺そうという自然治癒力のなせる業だ。咳やくしゃみも、体温を上昇させるなどの目的による自発的な動作だ。では、ガンはどうだろうか。

長年自然医学の発展に貢献してきた森下敬一医学博士によれば、ガン(腫)は、血液の汚れを浄化している装置だという。石原博士は、白血球とガン細胞の共通点を指摘する。どちらも、細胞から活性酵素を大量に放出し、対象の老廃物や弱った細胞を「焼却」して貧食するという。なので、放射線や化学療法でいくらガンを消滅させようとしても、根本的な解決策にはならないのだ。血液を浄化させることこそが、ガンにお引取り願う最善の方法だと石原氏は書いている。

本当にこの世界はよくできていると感心する。やはり万物は、「必要」があって存在するのだ。

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いかがでしたか?
生きるための必要最小限の食事が病気を防ぐ
食べ過ぎは人間の自然治癒力を妨害する
ガンは飽食による余計な血中の老廃物を浄化させる役割として登場してきた

言われてみれば なるほど の機能ですね 『食の安心・安全』を求める前に我々の食生活そのもののあり様を見直す必要があると思います。

この「小食」を実践していけば、『安心基盤を作っていくには?』:「食」への期待8~根本原因は食を支える農村共同体の崩壊~ [3]でも扱ったように、「安すぎる食」→「食材の劣化」の問題も、【飽食】ー【必要最低限の食料】=【差額】を、手間隙かけてしっかり作った食材(:故に相応のコストが掛かる)に当てることも可能だと思われます。
是非、食に関する認識の転換で、本来の食のあり方を取り戻していくときではないかと思います。

最後に、小食に関連する認識をいくつか紹介し、《番外編》を終えたいと想います。
次回からは、『健康』を扱ったシリーズを始めていきます ご期待ください

「一日三食」が日本人全体に普及したのは、わずか100年ちょっと前 [4] 

「朝の御膳は、午の刻なり、(中略)申の刻に夕の御膳まゐる」

 と記されています。午の刻は、今の午前一一時から午後一時までの間をさしますから、昼頃にその日初めての食事を摂り、夕方暗くなる前に食事を摂って休んだのでしょう。

 三度の食事を摂るようになったのは、鎌倉時代、永平寺の開祖道元が、中国からその習慣を持ち帰ってからとされています。それが次第に支配階級や僧侶たちの間に伝わって、武士階級がすべて朝・昼・晩の三食を摂るようになったのは、江戸時代中期以降のことです。

 それが町民の間にも普及し、明治維新によって武士階級が崩壊して新政府が平民を集めて軍隊を作り、彼らに武士階級と同じ食事方式を採用したので、一日三食の習慣が全国的に普及するに至ったのです。

ほとんど食わない生活 [5] 

人間は、生玄米と1日100cc位の豆乳ヨーグルトを食うだけで充分!
ということを鷲は実証しつつあるワケだ。
いまは、ほとんど食わなくても、59kg以下には落ちない。
これは、腸内で乳酸菌主体の発酵微生物が猛烈に繁殖しているからだ。
つまり、腸内の微生物。これは蛋白質と脂肪の塊(かたまり)なので…、
この腸内微生物の死骸が、鷲の体力を維持する栄養源になっている!

不食が可能である根拠を示した二人の不食者 [6] 

テレーゼは1898年に生まれた。20歳のとき不慮の災難に遭い、そのため失明し、全身不随になった。熱烈な祈りを捧げた結果、奇跡的に視力を回復し、その後手足も一瞬にして癒された。1923年以来、テレーゼは毎日、祭壇に供えた聖餅の小さな一片をのみ込む以外は、食べ物を完全に断ってしまった。

協会の許可の下に、テレーゼはこれまでに数回、綿密な科学的検査を受けた。ドイツ・プロテスタント新聞の主筆フリッツ・ゲーリック博士は「カトリックの詐術をあばいてみせる」と、テレーゼのもとに出掛けていったが、かえってすっかり感動して、彼女の伝記を書くようになっている。

水はたくさん飲むほうがいい??ってホント? [7] 

昔の子どもたちは、体育のときとか運動するときに、先生から「水を飲むなよ」って言われたものですよ。今は逆で、「水を飲めよ、水分補給を忘れるなよ」でしょ。なぜこんなに変わってしまったかと言うと、それは食生活の変化と関係があるんです。

今の子どもたちは肉食をやっているでしょう。もともと陽性な子どもが陽性な肉食をするから、ものすごく体が焼けるわけ。だから、子どもたちも本能的に水気が欲しくなるんですね。昔の子どもはバランスがとれていたから、必要以上の水分は摂っていなかったんだよ。

水を飲みすぎるとどうなるかと言うと、血が薄くなってバテる。体力がなくなってくるの。血を薄めたら、体が陰性になってしまうからね。私たちは血で生きているんですよ。頭のてっぺんからつま先まで、どこを切っても血が出てくるじゃない。だから、血が汚れていたり薄くなると体調がどんどんおかしくなるし、病気にもなるわけね。

玄米食べすぎは体に毒!!あくまで「小食のサポート」という認識が不可欠。 [8] 

甲田先生が「玄米にしなさい」とおっしゃるのは、少食にするために、玄米が効果的だからです。栄養のダイヤモンドともいわれ、食物繊維もたっぷりの玄米は、白米の3分の1の量で満腹します。ということは、それだけ少食ですませなきゃいけないということ。
あくまでも少食を実行する手段が玄米なのであって、それを、食べれば食べるほど体にいいとカン違いして、白米を食べているときと同じ量を食べてしまっては、、、「過ぎたるは及ばざるがごとし」で逆効果。
体にいいということは、薬みたいなもの。
薬は用法・用量を守らねばならないのは当然です。

その他
肉の多量摂取で大腸がんリスク上昇 [9] 

「空腹を常態にする」はお薦めです [10] 

食べないだけで、いろいろ解決! [11] 

[12] [13] [14]