【知能進化を紐解く】~まずは、子どもが大好きなスキンシップから~ |
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2022年07月30日
【知能進化を紐解く】愛着の発達の4段階~人見知りとは?人間関係の基盤を作る乳幼時期の4段階(1~3)
今回は、知能進化するための乳幼児期についてのお話です。
前回までの追及で、ヒトの赤ちゃんは一見自由なようで実は全面的に依存し、同類の中で生きる力を育んでいくように進化してきたと分かりました。
そこから考えると、誰もが経験する乳幼児期の「人見知り」って?
「全面的な依存」が「人見知り」へ反転する乳幼児期には、一体どんな変化が起こっているのでしょうか。
人見知りが始まる時期は、遊び方も一人での遊びからみんなの中での遊びに変わっていく時期とも重なります。
発達に沿ってどのような塗り重ねがあるか、詳しく見ていきたいと思います。
●乳児の心理学では「愛着行動」と言う言葉が多く見られます
人間の赤ちゃんを対象とする愛着の研究のほとんどは、心理学者ジョン・ボウルビィによって確立された概念です。
小児科医だったボウルビィは「人が生まれて数カ月の間に特定の人とのあいだに結ぶ情愛的な絆」を“愛着”と呼びました。その愛着にも発達段階があり、少しずつ変化をしていきます。
第一段階は、生まれてから三カ月ごろまで。人の顔ににっこり微笑みかける時期です。赤ちゃんはみんなのアイドルですよね。
第二段階は、生後六ケ月ごろの“人見知り”をする時期。大好きな人を区別できるようになってくるということです。
第三段階は、特定の人と常に一緒に居たくて、姿が見えなくなると泣きだし、戻ると笑顔に戻る2、3歳頃までの時期です。
そして最後の第四段階は、大好きな人と離れていても、心の中で確かな絆を結べるようになるのですが、これがおおよそ3歳頃からと言います。この愛着関係が大人になったあと、家族以外の人と絆を結ぶときに重要なのだそうです。(※発達は個人差がありますので年齢はあくまで目安です。)
<モンテッソーリの子育て 浦和教室さんより引用しました>
●愛着の発達の四段階
https://www.ibmjapankenpo.jp/i-support/
<家庭のストレス・マネジメントさんより引用しました>
人見知りが表れるのは第ニ段階。
この時期は、大好きな人とそれ以外の人が区別できるようになる時期なのです。
大好きな人とそれ以外の人が区別できるようになる=人見知りから、『安全地帯』が明確になる。
『安全地帯』が明確になるから、それを基盤に更に安全地帯を広げられるのです。
この人間関係の基盤とも言える『安全地帯』が心にあるから、人は『安心して』挑戦することができます。
第一段階〜第三段階までの時期は、赤ちゃんの内側に安全地帯を作る期間。
お母さんや特定の人との絆を結ぶ時期。
こうして愛着の形成過程として見ると、行動の一つ一つが
「安全地帯かどうか子どもが手探りしているんだな」
「安全地帯を広げる準備に入ったんだな」
と思えてきます。
大丈夫だからと行動を矯正したり、「仕方ないわね」と困ったりしなくても大丈夫。
スキンシップで見守ることで、ちゃんと人間関係の基盤が育ち、安心して皆の中に旅立てるんですね。
次回は4段階の4つ目、仲間に向かう段階を取り上げたいと思います。
投稿者 himejima : 2022年07月30日 TweetList
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