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2009年01月16日

不登校どうする?!12~学校へ行くのは「仲間がいるから」?!~

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>子供達の向き合っている「現実」とは一体何なのでしょうか?  (『不登校どうする?!11~フリースクールってどうなん?~』より)

両親からの小言でしょうか?
将来を見据えての勉強でしょうか?
仲間とのおしゃべりやクラブや遊びでしょうか?

子供たちにとっての「学校へ行く意味」とは?

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●学校へ行く意味は?

類塾という学習塾が運営する類塾ネットに、塾生からこんな作文が投稿されていました。

『わたしの楽しみ』08/10/25 PM08

私の楽しみは、学校に行くことです。なぜなら、友達と会えるからです。
 私は、休日は用事があってあまり友達と遊べません。でも、学校に行くと、休日に遊べなくても大丈夫なくらい楽しいです。それは、友達と、いろいろな話をするからです。授業のときも分からないところを教えてもらったりします。そうやって友達と笑ったり、話をすることができるからこそ、学校へ行くのが楽しみになるんだと思いました。
 私は、友達のおかげで学校が楽しみになっています。今度は、私が友達を学校に行くのを楽しみにさせたいなと思います。

子供たちが楽しみにしているのは、友達=仲間です。

また、るいネットに『なぜ不登校になるのか?』という投稿がありました。

『なぜ不登校になるのか?』

彼等の友達関係は、こうした脅迫観念に似たマイナスの圧力が働いている部分があり、その結果、お互い心を開けずに、常に相手の顔色を伺うような、表層的な関係になっています。先に述べた『仲間圧力』、また高木さんが述べた『皆が一緒という圧力』というのは、こういう状態のことだと思います。

それでも彼等が友達とつるむのは、やはり『仲間が欲しい』という人間の根源的な欠乏があるからだと思います。だから学校の必要性を感じなくても、そこに友達がいるという一点において学校とつながっている子ども達は多いと思います。このような圧力空間でしか仲間(しかも表層的)を得られないのが彼等の実態なのだと思います。

不登校の子ども達が「学校に行く意味を感じない」と発するのは、上記のような仲間圧力によって自身と学校とを唯一つなげていた友達関係から、はじき出されたために、もはやその意味を見出せなくなった結果なのだと思います。

「そこに友達がいる」という一点において学校とつながっている。

また、こちらもるいネットから紹介します。

『不登校の実例から「どちらがマトモなのか?」 』

 以前、中学校に一年以上不登校であった男子が私の勤める塾に通い続けていた。彼はもともと明るく素直で学校の違う友達もいたし、誰にでも優しいので女の子にも人気があった。成績も良く、そんな彼がなぜ不登校になったのか初めは不思議でたまらなかった。不登校になってからも塾には相変わらず明るく通い、いつも夕方くらいから来て講師達といろんな話をしながら自習室で勉強仲間をいつも待っていた。周りの塾生もそんな彼に対して今までと変わらずに自然体で接し続けた。
 彼は学校のことだけはあまり話したがらなかったが少し落ち着いた頃に「学校のクラスの人たちや先生たち、みんな本当はバラバラや。ウソの世界や。だから、行きたくないねん。」と漏らしていたことがある。子どもにとって「社会」であり「現実」そのものであるべき学校が彼にとっては心を閉ざした者どうしのただの「人間の寄せ集め」にしか感じれなかったということになる。
 私は皆さんの投稿を読んで、彼はもしかすると学校で撒き散らかされている「自分」観念の欺瞞性に自ら背を向けたのではないかと思う。そう考えると、どちらがマトモであるか?

(中略)

 「塾はみんなと一体感があるので楽しい。だから塾はやめたくない。」彼はそんなことを言いながら、授業のある日も無い日も毎日塾仲間と通い続け、ある有名私立高校へ進学した。
 彼は私に「不登校生=みんなと仲良くできない子。」では決してないということの他にもっと大きなこと、それは「自分の中に」ではなく周りとの一体感の輪の中で若者たちは「活力、生きる全て」を見つけていくものなんだということを身をもって証してくれたと思っている。

バラバラでウソ。だから行きたくない。一体感があるから楽しい。

●「友達と会うのが楽しみ」「仲間が欲しい」「一体感があるから楽しい」とはどういうことなのか?

貧困が消滅し、生存圧力が低下した1970年以降、私権圧力はどんどんと低下し、人々が作り出す同類圧力が全ての圧力源=活力源となりました。

子供たちにとっても、
序列圧力=決まっているから行く。義務だから行く。
私権圧力=いい生活をするため。いい会社・大学に行くため。

がどんどんと低下しました。

そして、現在、
同類圧力=仲間がいるから。社会の役に立ちたい。
と、「仲間(同類)圧力」=「子供たちの現実」と変化しているのです。

●なぜ不登校になるのか?

不登校の原因には「仲間圧力」の上昇により、
友達がいない(いじめにあう・仲良くなくなる・分かり合えない・受け入れてもらえていない雰囲気 etc…)と感じれば、学校に行けなくなります。
学校に行く意味が失せ、学校への足取りが重くなります。そして、学校へ行かなくなります。

子供たちの現実とは、「仲間圧力」が全て。
だから、仲間からの期待が感じられなかったり、仲間と上手くいかなかったりすると、学校=仲間のいる所へ行く意味が感じられなくなる。

しかし、子供達が不登校になるのは「仲間圧力の上昇」だけでしょうか?
仲間圧力が高まったから、いじめが発生しているのでしょうか?

次回はここのあたりにも迫ってみたいと思います♪

投稿者 nakamenta : 2009年01月16日 List   

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コメント

非常に考えさせられました。
最近、うちの中学生の娘が、
まわりに、はやし立てられ、
断ることが出来ずにイジメのようなことをしてしましました。
多感な時期の友達関係の難しさを痛感しています。

投稿者 中学校 : 2009年1月17日 10:57

★中学校さん

コメントありがとうございます((o(^∇^)o))
娘さんも辛い思いをなさったのではないでしょうか。
仲間圧力上昇によるいじめと捉えたら、
単にいじめるこの子が悪い、あの子が悪いという問題でもないのだと気付きます。

子供達には、彼らにとって役に立つ、みんなが一体感を感じられる、やる気になれる、そんな課題が必要で、
それらの課題や実現するための仕組みや場は私たち大人が作っていってあげる必要があるのだと考えます。

ぜひ、どうしたらいいのか?を継続して追求していきます!またコメントを頂けたら、嬉しいです♪

投稿者 なかめんた : 2009年1月19日 21:38

僕は不登校生です。読ませてもらいましたが、何か違うような気がします。

投稿者 M : 2012年8月3日 03:12

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