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2006年11月27日

当事者不在の教育論

掲示板『学級崩壊が進むのは、何で?』からの投稿紹介です。

朝生『激論!“いじめ“”自殺“と日本の教育』を見て危機感を覚えました

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11月25日の朝生『激論!“いじめ“”自殺“と日本の教育』を見て、無責任極まりない言動、次々と出て来る問題発言に危機感を覚えました。

「ゆとり教育」を推し進めてきた寺脇研(前文部科学省大臣官房広報調整官)の発言「私のこれまでやってきたことは間違っていなかった。それを徹底できなかった現場の教師の問題が大きいのです。」に対し、喜入克(都立高校教師、「教師の会21」代表)が食って掛かった。「教育の現場で教師たちはもがき苦しんでいるんです。子供や保護者や地域社会からあれこれ言われ、そんな中で上からの方針をそのまま実行できるわけがない。」

例えば、ある会社の経営がうまくいっていない場合、社長は「私のビジョンに間違いはない。それを実現できない社員に問題がある。」と言っていられるだろうか。また、社員は「私たちは一生懸命やっている。それを分かってくれ。」などと言えるだろうか。

現実を捉えようとしない。問題に向き合おうとしない。状況を好転しようと思っていない。被害者意識に駆られ、責任逃れや押し付け合いばかりしている。
普通の会社ならありえない光景、しかしそれが現在の教育機関の姿なのだと思いました。

会社なら潰れておしまいですが、しかし教育問題のしわ寄せは社会にはっきりと現れてきています。彼らには任せておけない。

学者や文科省は、(うまくいかない)現実を直視せず、自らの地位を守るためだけに、決して実現されることのない空論を繰り返す。
現場の教師は、自分たちがどういう教育を行っていくのか、社会の当事者として本気で考え、共認形成し、実現していく基盤をもたない。
自己中の元凶である家庭は聖域と化し、責任逃れを続けている。
マスコミは頭のてっぺんから足の先まで、傍観者である。

現代の教育論には、(真の意味での)当事者が不在である。

iwai

投稿者 staff : 2006年11月27日 List   

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コメント

> 現代の教育論には、(真の意味での)当事者が不在である。

確かに、そうですよね。現場の最前線は「学校」ではなく「企業」です。そこんとこがまったく分かってないんでしょうね。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%86%E3%81%A8%E3%82%8A%E6%95%99%E8%82%B2
> 70年代後半からバブル期にかけての好景気下では世論は概ね「ゆとり教育」的な政策に肯定的な反応を示していた。しかしバブル崩壊後の「失われた10年」の間に、「学力低下」をテーマとした本の出版や記事が相次ぎ、「ゆとり教育は失敗だった」という声は大きくなった。

バブル期にかけては分からなくもないですが、バブル崩壊後の強化方針は、時代錯誤も甚だしいと思いますよ。

最近は、「教育熱心な父親たち」が増えているらしいですが、ひとつの可能性として見れそうですね。

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=133751
> このままではどうしようもない、母親や子どもに任せていてもどうしようもない、と現実の壁を前にして「実のある教育」を探索し始めた、それが現在の「教育熱心な父親」ではないのか。

投稿者 TOYA : 2006年11月28日 04:33

TOYAさん、コメントありがとうございます。
「教育熱心な父親たち」ですか。
考えてみれば、闘う大人たちの姿が最良の教材、とも言えますよね。

投稿者 iwai : 2006年12月1日 12:32

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