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2009年04月30日

これからの住まい方?

最近では、ゲストハウスに始まり、コレクティブハウス、ソーシャルアパートメント等と色々な住まい方が出てきている。

現代家庭に囚われず、はたまた見限って、様々な方向性を探索している潮流と考えられるので、少し調べてみました。

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これ下宿の物語?

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ゲストハウスは、昔の下宿の延長上の外国人や旅行者向けの安家賃住宅。
リビングなどで交流が図れるなどの魅力に引き付けられた、日本人も住み始め、共用部の充実や、コミュニケーションを深めるイベントを提供し始めてゲストハウスと、洒落っぽく呼ばれる様になった。
家族を代表とする、身近な人間関係に可能性を見出せずに、外に人を求め始めた意識潮流でしょうか?

次に出てきたソーシャルアパートメントは、「SNS(mixi)を住空間に取り込む」とのコンセプトが受けている。
充実した交流空間を住空間に取り込んだ新しい形態。

彼らがそこに住むモチベーションは「コミュニケーション」。生活空間のある部分を共有し、それによって深すぎない、しかし暖かな繋がりを構築したい…。そんな欲求を満たす住空間はゲストハウスしかなかったのだ。この感覚はまたたく間に若者を中心に広まったソーシャルネットワーキングのサイト、ミクシィ上でのコミュニケーション欲求に似ていて、そのリアルワールド版のように思えた。
~中略~
ここにずっと住み続ける人はいないだろう。でも人生のある時期には是非過ごしてみたくなる住処。コミュニケーションを重視する世代に合ったスタイル。

社宅を他企業にまで開放した様な感覚でしょう(現実に社宅を改修したものなどが多い)。

現代の住形態の持つ個室性弱め、社会を取り込む方向性に可能性は感じるものの、あくまでも、若者の一次的住形態。
親元収束して、社会からドンドン離れていく若者を救う(=社会を救う)点では、ひとつの可能性でしょうか?

本格的な住形態を展開しているのは、コレクティブハウス。
家族ごとまるまる共同生活に飛び込んでしまった住形態。
シングルマザー、老夫婦、子育て中の核家族etc・・・・互いの不足を補う点で新しい可能性。
核家族では上手く行かない、生きていけない、子育ても上手く出来ない等の、現代家族の問題点を解消する1つの答えとも言える。⇒詳しくはコチラ

どれも新しい可能性では有りますが、もう1つ現実味が無い(=広がっていかない)。

共通して欠落しているのが、「生産」と「性」ではないでしょうか?

欠落しているどころか、どのパターンでも生産(=稼ぎ)は、外で夫々何とかしてくるしかなく、性に関しては完全タブーで、折角の住まいを破壊してしまう原因にすらなってしまう。

生きるためには「生産」が不可欠であり、その活力は「性」充足から得られるという「自然の摂理」を包摂した済み方でなければ、近い将来破綻する事必至でしょう。

ただし、これらの新しい住形態は、様々なシェアリング様式を取り込んでいる。
個人の「私有」「専有」と言った、他者否定意識の根源を解体している点では大きな可能性です。
コレクティブハウス等を体現していく中で、「生産」や「性」をどうやって取り込んでいけばいいか?を追求してみる価値は有りそうです。

投稿者 gokuu : 2009年04月30日 List   

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コメント

あたらしい居住空間を考えていくと「生産」や「性」が組み込まれていないとどこか表層的な感じがしますね。

イメージとしては、何も生産していないからかな?!っておもいました。そういう意味で、子育てと生産って近いところにあるんですね。

それらが全て組み込まれた空間にするには・・・働く大人の意識転換にかかっているようにおもいました。

投稿者 shijimi : 2009年5月1日 10:42

>コレクティブハウス等を体現していく中で、「生産」や「性」をどうやって取り込んでいけばいいか?

昔には、コレクティブハウスなどの集合住宅様式は存在せず一戸建ての集合であったにもかかわらず、実態は現在よりもはるかにコレクティブだったんでしょうね。

そう考えると居住形態でなんとかなるような話でもなさそうに思えてもきますね。

投稿者 ライトハイ : 2009年5月1日 17:51

>昔には、コレクティブハウスなどの集合住宅様式は存在せず一戸建ての集合であったにもかかわらず、実態は現在よりもはるかにコレクティブだったんでしょうね。

 確かにそうですね。昔の農家などは、まさに生殖と生産が一体の場だったように思います。
 家を出ると、横に畑があって、そこで生産を行なって・・・。

 そう考えると生殖と生産の場の分断こそ取り組むべき問題で、共同生活をすれば何とかなる話ではなさそうですね。

投稿者 ddd : 2009年5月2日 01:23

みなさんコメントありがとうございます。

確かに、住形態に関わらずコレクティブであったのが日本の共同性なのでしょう。

近代の日本は、これを市場によって分断されてきました。
そして、最終的には完全に密室化、分割化された住まいが、バラバラな個人を完全に孤立化させたと言っていいのかもしれません。

そんな中で、若者達が新しい住まい方を模索している事はひとつの可能性だと思います。

皆さんの仰るように、住まい方はもとより、意識や社会体制を見直す事が根幹だと考えています。

一方で、住まい方の変化は、人々の意識を表す物であり、家族制度などの制度の変革へのきっかけとなるとも考えています。
いかがでしょう?

投稿者 gokuu : 2009年5月6日 17:44

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