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2009年04月29日

最近のシェアリングブームとは?

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ルームシェアがテーマの英国ドラマ(spaced):画像はこちらからお借りしました(リンク

以前、当ブログで取り上げた「コレクティブハウジング」は食堂やキッチンなどのシェアとも見えるし、「ソーシャルアパートメント」は食堂・リビング・浴室・バー・シアタールームなどの共用施設をシェアする住まい方とも見えます。

一方、世界中を巻き込んだ経済危機以来、ワーキングシェアが話題になっていますが、実はそれ以前からいろいろなシェアリングが密かなブーム(?)になっているようです。

今回は、最近話題になりつつあるシェアリングブーム(?)の実情を探ってみたいと思います。

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以下は、今年2月の新聞記事ですが、ネットを介して様々なシェアリングが広がっているようです。(リンク

 「シェアリング(=共有する)」の動きが広がっている。昨年から話題の「カーシェアリング」をはじめ、駐車場の空き時間を貸し出す「パーキングシェア」など形態はさまざま。インターネット上で多くの人とのやりとりが可能なシェアリングサイトが増加している上、環境意識の高まりも影響。日常生活の1つの選択肢となってきそうだ。

 不要なモノを出品し、借りたい人に貸すことができる携帯電話サイト「ShareMo(シェアモ)」。都内の会社員、小川りんなさん(24)はこれまでに約30個のモノを借りた。ゲームソフト、DVD、本、電化製品などさまざまだ。かかる経費は借りたモノを自宅に送ってもらう送料のみ。「全部で2万~3万円でした。実際にすべて買ったとして計算すると10万円以上」。用済みになれば、次に借りたい人へと発送する。

 シェアモは約1年前に開設され、利用は無料で、登録者は1万5000人超。運営する株式会社エニグモの須田将啓共同代表は、シェアリングが受け入れられる理由を「エコと節約が同時にできて合理的。環境意識が高い人は“スマート”とされるのがトレンド。時代の大きな流れに乗っている」と分析してる。

この記事に紹介されている「シェアモ」を覗いてみると、「ケータイひとつで何でもシェア」のコピー通りに、本や、DVDから洋服、雑貨、電化製品などいろいろなモノがシェアリングできるようです。

また、昨年8月に設立された「シェアリング・インベストメント」という企業では、もう少しリッチな層(?)を対象にしたシェアリングを事業化しているもよう。(リンク
  1.オフィス・シェアリング事業
  2.カー・シェアリング事業
  3.自転車・シェアリング事業
  4.タイム・シェアリゾート事業
  5.ビジネス・シェアリング事業

シェアリングを「分かち合い」という美しい言葉で表現していますが…
う~む、何かちょっと、期待していたものと遠ざかる感じがします。

一方、シェアリングやレンタルについての意識調査の結果を見ると、以下のようになっています。(リンク)
(インターネットによる調査で、対象は男女428人(男性52.8%、女性47.2%)。調査期間は1月13日から16日。)

「あなたは『レンタル』『シェアリング』について調べたことがありますか?」と尋ねると、「調べたことがある」は18.9%、「興味はあるが調べたことはない」は41.8%、「興味がないので調べていない」は39.3%だった。

「興味を持っている人(調べたことがある+興味はあるが調べたことはない)」は6割を超えており、年代が上になるほど比率は高くなっている(20代43.6%、30代61.0%、40代64.7%、50代73.9%)。

「レンタル」「シェアリング」について調べたことがある人に「何の『レンタル』『シェアリング』に興味がありますか?」と聞くと、トップは「クルマ」で55.6%。以下、「本」(30.9%)、「電化製品」(23.5%)、「ベビー用品」(21.0%)、「ゲーム」(19.8%)、「衣服」(11.1%)が続いた。

「クルマ」(男性62.2%、女性47.2%)や「電化製品」(男性31.1%、女性13.9%)は男性の関心が高く、「ベビー用品」(女性27.8%、男性15.6%)や「衣服」(女性19.4%、男性4.4%)は女性の関心が高かった。

最近の若者たちがクルマを買わなくなっているのは既によく知られたことですが、ファミリーともなれば時には必要になるようで、クルマのシェアリングがダントツの1位。次いで本、電化製品、ベビー用品となっています。
どうやら、必要なときだけ借りて使えばよいという節約意識が中心になっているようです。

考えてみれば、シェアリングという概念の前提にあるのは個別の使用(一時的な所有の場合もある)ということ。明確に区分できるからシェアリングもうまくいくということだと思われます。

そう考えると、住まい方におけるシェアリングも個人の不可侵領域が明確になっているからうまくいくという面がありそうです。
(実際、ルームシェアやゲストハウスなどは西欧発で、日本人同士だとうまくいかないことが多いようですね)

個別に使用するという上記の「シェアリング」とは全く逆の方向の、「支えあい」、「協働」といった方向からの新しい住まい方(家族)を探ってみることが必要なようです。
(コレクティブハウジングにはこういった意識も介在していると思われます)

byわっと

投稿者 wyama : 2009年04月29日 List   

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コメント

住宅のシェアリング(≒共同生活)をしたいという友人や、そういった特集が組まれている雑誌などをよく見かける気がします。
新しい住まい方への期待が高まっているのでしょうか?

住宅のシェアは、車のシェアという節約と比べて、生活を共にするという面でまた少し意識がことなりそうです。
どんな期待があるのかきになります。。。

投稿者 かお : 2009年5月1日 14:36

金融危機の影響で、今後ますます節約意識が高くなってくるから、いろんな形態のシェアリングが増えてくるでしょうね。

ふと思ったのですが、日本人同士だとルームシェアがうまくいかないのは、なんでなんでしょうね?

投稿者 shushu : 2009年5月1日 17:38

かお さんコメントありがとうございます。
>住宅のシェアは、車のシェアという節約と比べて、生活を共にするという面でまた少し意識がことなりそうです。

直感的には、一人や核家族だけで暮らすより安心、充足できるという感覚があるように思いますね。
その先に、相互にもっと安心、充足できる暮らし方はどうしたらよいかと考えていけるし、そういった場で充足体験を積んだ子どもの中にはこれまでと違った感性が育まれる、といったことが期待できると思っています。

shushuさんコメントありがとうございます。
>ふと思ったのですが、日本人同士だとルームシェアがうまくいかないのは、なんでなんでしょうね?

実は私も何でかなと思っていますが…、当ブログの5月1日のsodanさんの記事が参考になりそうです。

欧米人は個が確立していて、ドライな付き合いができるようですが、日本人はそのような付き合い方ができないようですね。
でも、それは、日本人の方が可能性があるということなんだと思います。

互いに関わりあおうとするから、どうしたらよい?と考えることが始まるのだと思います。

投稿者 わっと : 2009年5月2日 23:23

最近、ドラマでラブシャッフル(TBS)という番組がありましたね。
恋人を取り替えて、ある期間楽しむという不思議な企画ですが、恋人を取り替える=共有する?という発想は、いままでなかったように思います。一話しか見ていないのでなんtもいえませんが、共有するという意識はなにか根底で動きがあるようですね。

投稿者 匿名 : 2009年5月6日 17:08

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