婚姻史シリーズ~書籍紹介:「結婚の起源」女と男の関係の人類学 |
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2009年01月30日
婚姻史シリーズ(番外編)~婚活マニュアル~
大人の婚活マニュアル完全版
話題の「婚活」、結婚を目指すあなたに最新のテクニックをお届けします。
今年中に結婚する方法
煮えきらない男に、5手でプロポーズを言わせる秘法
自己分析から導く最適の結婚相手
あなたが結婚できないわけはあなた自信の心の中にetc
興味がそそられるタイトルと見出し。
対談やアドバイス、若者たちの声が掲載されている。
読み追えると、
「アレ?」
となってくる。
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掲載自体がテクニックになっており、中身が響いてこない。
幻想、煽り、解り易い答え
不安や焦りがあると、ついつい目先に走ってしまうように
思考停止状態になり、「答え」らしきものにすぐに飛びついてしまう。
見出しを見た時は、そんな状況になるのかも。
読んでいる中で、徐々に冷静さを取り戻して、具体的にイメージしたり、なぜだろう?どうだろう?と考え出すと、書かれている内容と潜在思念が繋がらなかったり、行動となり得ないことが見えてくる。
少し、中身を紹介してみると
煮えきらない男に、5手でプロポーズを言わせる秘法
5つの状況に各2パターン、プロポーズを言わせるための差し手を紹介。第1局
彼が「結婚する意味がないと思っている」場合、どうするか?
1手:「そろそろ実家に帰ろうかかな・・・」とつぶやく
2手:普段より遅い時間に、楽しそうに帰る。
3手:特定の男性の名前を会話に織り交ぜる。
4手:「私は結婚したいと思っているけど。あなたは?」と聞く。
5手:置き手紙を残して家出
ネットサロン参加者の男性の声を聞いていると、
「(そんな事されたら)逆に、引いてしまう」という声が多かった。
あなたが結婚できないわけは、あなた自身の心の中に。
がんばりすぎる
「女性はここ十年で急激に変化しました。仕事は一生懸命、空き時間には資格習得に励み、ファッション誌を読んで流行を取り入れ・・・。しかし、恋愛・結婚には、その頑張りは男性に評価されるどころか、逆に“隙のない女”などと言われる原因にもなりかねません。がんばるのは、仕事だけにして、男性の前では、か弱い女や甘え上手に変身する。要所要所で演技も必要なのかもしれません。」
男性であれ、女性であれ、頑張っている姿勢は惹かれるものがあります。何を対象化しているか?がポイントで自分発やあせりや不安発だったからではないでしょうか?だから隙がないというよりは、空回り状態だった。
甘え上手より期待上手。女であることを肯定視すれば演技など必要なく、自ずと魅力的な女性になれるのではないでしょうか?
後、タイトルのみを
→逆読みすると
基礎的な恋愛スキルが足りない
→恋愛スキルをつける。
男と友達になりすぎる
→男と友達にならない
同姓の目をきにしすぎる
→同姓の目を気にしない。
女友達とつるみすぎる
→女友達とつるまない。
など、精神不安に陥りそうなタイトルになってしまう。
なぜ、ズレてしまうのか?
読後、どうなんだろう?と思ったり、繋がらないのはなぜだろうか?
雑誌という媒体事態に理由がある。
雑誌は、売れることが命題。
煽り、不安にさせ、過激なタイトルで惹き付け、解り易い答えに導く。
若者のせっかくの“生の声”も編集されることだってあるし、
アドバイスは、ライター自身の専門領域から抜け出せていない。
もっと、違和感を感じたのは、
『就活』になぞらえて、つくられた
『婚活』
結婚=ゴールではない!
「結婚=幸せ、ゴールではありません。就職活動と同じで、その会社に入ればそれで終わりではなく、入社してからがむしろ重要。婚活期間より結婚後の生活の方が長いわけですから。・・・・」
と、片隅に書かれているだけで、むしろこちらの方が重要なのに、ほぼ紙面は結婚する為にどうするか=結婚という制度にどう乗っかるかという視点でしか書かれていない。
既成の目先的な“結婚”制度を前提にしているから、答え(方針)も目先的にならざるを得ない。
諸々の問題を孕んでいる密室化している家庭にメスを入れない限り、結婚はしたものの・・・。
となりかねない。
投稿者 sodan : 2009年01月30日 TweetList
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