婚姻史シリーズ(番外編)~「三手」婚の次は「等身大」婚?~ |
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2009年01月20日
学校ってどうなってるの?94 根概念(収束と統合、収束不全、秩序収束、同化収束)
上記の図解は、私権圧力を超えた外向収束の潮流から
引き続き、根概念の言葉を。
収束と統合 収束不全 秩序収束 同化収束に関するの投稿をご紹介します。
【収束と統合】
収束と統合とは生きているという状態そのもの
・・・ 従来の進化論では、方向性のない無作為な突然変異と、自然選択によって適者が生存してきたとされている。しかし、ぎりぎりの外圧状況に適応す必要がある生命体が、外圧と無関係な無作為な変異のような、偶然によって生き延びてきたとは考えられない。
進化には、生命体を取り巻く外圧に規定された、ある可能性のレンジをもつ方向性があり、そこに全エネルギーを投入することによって、適応が実現されているのだと思う。まさに可能性に収束することにより統合されている。・・・
【収束不全】
収束不全発の適応可能性の探索、その深くて強い引力
・・・これらの根っこには、これまで最大の活力源(充足源)であった私権活力が衰弱し、活力が出てこないという活力不全(充足不全)が、実在している。この活力不全を突破する可能性の収束先が、遊び収束であり、あるいは仲間収束であり、それら全体が充足基調を形成してきたと見てよいだろう。
しかし、’02年頃、その遊び収束(=解脱収束)さえ、急速に衰弱し始めた。これは、どういうことなのか?いったい、意識下で何が起きているのか?
これまで共認動物が活力不全に陥った場合、それが絶望的な外圧による場合(初期原猿や初期人類)も、逆に外圧が低下した場合(採取時代)も、常に解脱収束(人類は性収束)することによって充足=活力を維持し、活力不全は突破されてきた。
それに対して、今回の活力不全は、単なる外圧低下(生存圧力が低下し、共認圧力も低下した状態)だけに留まらず、社会共認の収束先=統合軸が見つからないという文字通りの『収束不全』である。・・・
【秩序収束】
小泉の支持率と目先の秩序収束
・・・収束不全⇒みんな収束の共認圧力を受けて、既存(≒私権)意識は目先の秩序に収束し、それに押されて、個人主義(≒旧観念)より国家主義(力の現実主義)の方が優勢となってきた。
その結果、要求するだけの運動や批判するだけのマスコミ報道に対する反感が、広まってきている。
これは、十数年に及ぶ危機感・閉塞感の蓄積を経て、それでも要求し続けている一部の者の運動や主張に対する違和感→怒りが、顕在化し始めたということだろう。・・・
【同化収束】
親の囲いが、対象を遮断し、活力を衰弱させる
・・・本来、対象と同化する過程は、まず、赤ん坊が母親に同化し、次に家族や仲間へと同一化の対象を広げ、彼ら=目の前の対象を通じて少しずつ根本規範や社会そのものを獲得していきます。
しかし、仲間やみんな(社会)に収束せず(orできず)に、親(の期待)に収束し続ける若者も増えています。対象同一性を失った多くの若者は適応欠乏⇒潜在思念にしたがって仲間⇒みんなへと同化し、対象の獲得を試みるのですが、乳幼児期に親和不全が生じた場合はひたすら母親に同化収束します。・・・
学力低下について考えると、やはり圧力や対象をどう捉え、どう解決するかが問題になります。人類は500万年に亘って社会を築き、科学技術を開発してきました。人類がそのように進化、発展してきたのは、外圧に同化して、これを解決する方向性(可能性)に「収束」し「統合」してきたからだと考えることが出来ます。この「収束と統合」は、
1.「収束と統合」(収束して統合されること)は、外圧に対応するある可能性に向かわせるエネルギー源となる。
2.私権に収束し貧困を克服した現代、人々は収束先を失い統合軸が見つからない「収束不全」を引起している。
3.収束不全によって既存の意識(私権に収束する意識)は目先の「秩序収束」を発現させている。
4.収束と統合のために必要な対象への同一化(同化収束)は、乳幼児期の親和不全で母親に(異常に)収束する。
そもそも答えが見つからない=収束不全であるのならば、これを突破する可能性探索⇒可能性収束して認識(答え)収束します。その際に重要な機能は対象への「同化収束」の機能です(但しこの同化収束が、答えではなく別のものになって正常に作動しない・・・)。
何故現代の人類は答えを見出せず活力衰弱していくのか?その端的な答え(同化できない→収束・統合できない)がここにあると思います。
投稿者 saito : 2009年01月20日 TweetList
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