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2007年05月01日

学校は、保護者や地域住民が運営に参画する新たな体制(地域運営)へシフトする。

●学校も家庭も、教育・子育ての現場としては、同様の構造問題があります。
現実圧力の場(企業や社会)からの隔絶です

社会と学校教育①(問題と限界) – るいネット』より引用。

生産(現実の生存圧力)の場から独立してしまった教育の場では、確かに社会的序列共認による絶対的な力関係が必要かもしれません。その秩序が崩れたからこそ、学級崩壊などが起こり、教育の場である学校が全く機能していないのでしょう。秩序が崩れたから起こる問題を、「個性の尊重」「ゆとり教育」で解決できるとは思えません。むしろそれは、問題を助長するに過ぎません。けれど、だからといって私は、身分社会に戻ることが必要だとは思いません。何故なら、「生産と教育の場の分離」というその構造そのものが、そもそもおかしいのではないかと思うからです。

●最近では、いじめの問題がクローズアップされていますが、これも秩序崩壊の一現象ですよね。
●文部科学省のホームページを見ると、いじめ対策として、以下のような5つのメッセージが提案されており、中には、「学校と家庭(と企業)」の分断の突破を目指すメッセージがありました。

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「いじめを早期に発見し、適切に対応できる体制づくり」 ―ぬくもりのある学校・地域社会をめざして― 子どもを守り育てる体制づくりのための有識者会議まとめ(第1次)』 より

1 教師は、いじめを許さず、子どもをしっかり守ろう!
2 学校は、地域の人材を活用して「ナナメの関係」をつくろう!
3 教育委員会等は、多様な専門機関・専門家と協力しよう!
4 保護者は、携帯電話等の活用の仕方を再考しよう!
5 全ての大人は、自らの責任を見つめ直し、子どもに「生きる」ことの意味を教えよう!

●上記2の細目に、「学校と家庭(と企業)」の分断の突破を目指すメッセージがありました。

社会全体で子どもを育て守るためには、親でも教師でもない第三者と子どもとの新しい関係「ナナメの関係」をつくることが大切である。地域社会と協同し、学校内外で子どもが多くの大人と接する機会を増やすことが重要である。

●その具体策のひとつとして、以下が提言されています。

地域が学校の運営に深く関わり、子どもの教育に当事者意識を持つことができるようにするため、地域運営学校(コミュニティスクール)の設置を推進する(例えば、10年間で3,000校)ことが必要である。

地域運営学校(コミュニティスクール)とは?

コミュニティ・スクール – Wikipedia』より引用。

コミュニティ・スクール(英 Community School)とは、教育行政が自らの所管の公立学校の運営や改革について手が回らないところを、地域住民に積極的にかかわってもらって運営の一部を任せる形態の学校のことである。日本では、当初、地域学校(ちいきがっこう)というような名称で日本国外の実例が紹介され、現在では地域運営学校(ちいきうんえいがっこう)とも呼ばれる。

コミュニティ・スクールにおいては、学校に学校評議会(school council)や学校理事会(school board)をおき、この機関が、学校の運営、管理、改革などにつき審議、提言、実施を推進していく。学校評議会/学校理事会は、保護者代表、地域住民代表、などから構成される。学校評議会/学校理事会は、学校改革の計画、予算、時間割編成、教育方針、校舎の改築などについての議決権をもつほか、国によっては、校長を解雇したり、雇ったりする権限も持つ。

その中核をなす制度=学校運営協議会とは?

学校運営協議会 – Wikipedia』より引用。

2004年(平成16年)3月4日には、文部科学省の中央教育審議会から「今後の学校の管理運営の在り方について」という題名の答申が出された。そこでは、「保護者や地域住民が一定の権限を持って運営に参画する新しいタイプの公立学校」(地域運営学校)についても述べられ、そのような学校(地域運営学校)の運営について協議を行う組織(学校運営協議会)を設置することが必要と考えられることが記載されていた。この中央教育審議会の答申を具体化する形で、「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」(昭和31年法律第162号)の一部が改正され、学校運営協議会は、2004年(平成16年)9月9日から法定の制度となった。

●現実圧力を知らない教育者による、現実圧力のない学校という場での教育は、すでに終焉しています。いじめの解消という課題圧力によって、教育の場=学校・家庭を聖域にしてはいけない!という認識は、すでに普遍化しているのです。
残課題は、「保護者や地域住民の『運営者としての当事者意識』を喚起する体制と場をどのようなものにするか?」です。その具体案として、私が参加している『社会人としての当事者意識を喚起し、方針を共認していく場=るいネットのシステムと社会認識』の導入を提案したい。

投稿者 toya : 2007年05月01日 List   

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コメント

コミュニティスクール、こんなのも有り?

祭りの練習、太鼓や踊り、老人から児童まで地元の祭り場がある人は良いな。

よさこい祭り、あわ踊りなど(地域の連が残っているところは)まだまだ見込み有り。

近所から何かに秀でた人の教室も。(NHKで報道してましたが)

地域一斉清掃など何かみんなで一緒に行動することを見出すことから出来そう・・。

投稿者 田舎人 : 2007年5月2日 20:29

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