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2007年04月21日

子供にとってネットとは何?

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いまや「少年A」は普通の家庭から生まれるらしい…。

一方、最近の若者は…、という言い方はあまり使いたくないフレーズですが、
ここ2~3年、若者たちのイメージ力、創造性が顕著に落ちているらしい…。

この両者には、何か関連性があるような…??

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「少年A」について…、以下引用

…を読んで感じたのは、「非充足にこだわり続ける閉塞型≒観念型18423」に陥った人間のおぞましさと、その子を生み育てたのが、どこにでも居る普通の母親であったことに対する、恐怖を伴った驚きです。

私達はともすれば、「少年A」を普通ではありえない特殊な環境の下で育った特殊な人間として認識し、自分達とは違う世界で起きたこととして、捨象し勝ちです。

しかし彼の母親は今やどこにでもいる、「人に迷惑をかけない」ようにと躾にやたら口うるさく、子供の一挙手一投足に過干渉し、良かれと思って子供に手を上げる母親です。

この少年は、子供世界からはじき出され、自分の世界に閉じこもり、妄想が無限大に膨らんでいった結末、と見ることもできます。

多くの場合、子供世界からはじき出された子が逃げ込む先は聖域化された家庭であるわけですが、彼にとっては、家庭もサンクチュアリ(聖域)ではなかったようです。

少年Aが犯罪を起こしたときはネットは今ほど普及しておらず、ビデオや本の世界が彼のサンクチュアリを提供していたようですが、いまや、ネットによってより簡便に、より多様に、逃げ込んでいける自分世界(聖域)を作り出せるようになっていると思われます。

仲間世界からはじきだされた子どもの逃げ場を家庭が提供しているが、家庭も聖域足りえない場合、もっと個的な逃げ場(聖域)をネットが提供しはじめているのかもしれない。

一方、仲間世界の中に居る普通の子の場合でも、使い方しだいでネットは子供たちの創造性の芽を摘み取りかねないものになってしまうようです。

あるデザイン事務所の経営者によると…、以下引用

…デザイン一つとっても指示された内容を超えるものが出てくる試しが無い。ありきたりのモノしか出てこないとのこと。
そのために、想像力を喚起しようと自分が描くイメージをあれこれ伝えようとするも、返ってくる反応がこれまた乏しく、面白みに欠ける。
その方は「テレビの影響が多分にある=深く物事を考えずとも気楽に生きていくことができる」と分析されながら、デザイン事務所に入ってくるような若手がこうだと、一般の方はもっとイメージ・創造力が落ちてきているのではないか?と不安感をあらわにされていました。

いまや、子供たちはテレビをあまり見ていないし、パソコン・ネットの影響の方が大きいでしょう。
自分の興味関心の趣くまま、手軽に、浅く広く、あるいは、どこまでも深く、狭くはまり込んでいける のがネットの世界。

子供の時から、自由気ままにネットに接することができる環境が与えられれば、広い世界の中からいろいろな情報が得られて、さも創造性豊かな子供になるかと思いきや、実はまったく逆の結果になるケースが多いようです。

いまどきの学生がレポートを作成すると、ネットからのコピペの嵐。いろんなところから関連の有りそうなネタをピンポイントで集めて、うまくつなぎ合わせて、一丁上がり!! といった感じのようです。

そこには、創造性のかけらも無いし、出来合いのイメージをつぎはぎするノウハウがあるだけ。
まさに「手軽に、浅く広く」の典型。

この2つの事象から見えてくるのは…、
ネットが、子供たちがはまり込んでいける世界を提供し、同時に、広く浅く手軽にネタを引き出せる情報源としての機能を提供しているという点。

もちろん、ネットが原因であるわけでは無く、そのようなところに逃げ込むしかなくなる子供世界の方に原因があるし、そのような状況を作り出している親や大人たちの方こそが問題の発端になっているのは明らか。

とかく、ゲームやネットを批判して終いにしがちですが、大事なのは使い方であり、課題の中身。
ネットを有効に使うための課題をいかに与えていくか ということが重要なんだということを、親や大人たちは自覚すべきでしょう。

by わっと

投稿者 wyama : 2007年04月21日 List   

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コメント

ある調査によると、全世界でブログに発信されている言語のトップは日本語で、約37%に上るそうです。

もの凄いエネルギーが投入されていることに驚かされますが、これは、一つには現実から逃避する流れとも言えすが、世界で最も収束不全の高まった日本において、ネットの世界に事実追求と世論形成の場・・・祭り場を求めるプラスの流れともとれるのではないかと思いました。

投稿者 kota : 2007年5月2日 22:29

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