戦後教育研究【3】 |
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2006年11月21日
いじめの現状とこども達の可能性
11月15日の読売新聞に『無視や悪口など精神的いじめ「被害も加害も経験」4割…高校生6400人調査』
という記事が掲載されていました。
京都大大学院医学研究科木原雅子助教授と全国高等学校PTA連合会が、言葉で傷つけたり、無視したりする「精神的いじめ」について、全国の高校2年生約6400人を対象に アンケート を行い、14日に実態調査の結果を公表したとのことです。
被害経験は最も高かった小学生時代(現在高2故、5~10年前)で男子55・6%、女子62・7%に上る一方、「加害者、被害者の両方を経験した」が4割を超えているとのこと。
😮 ポチっと押してから続きを読んでね
以下要約
調査は北海道から九州まで9地区の公立高校各5校を抽出し、9月に無記名式アンケート実施。
「精神的いじめ」を「しつこいからかいや無視など不愉快になること」と定義。調査結果:被害経験は小学生時点(男子55・6%、女子62・7%)
中学生時点(同52・7%、同54・1%)
高校(同38・0%、同29・5%)低年齢ほど高率でいじめが常態化。
「加害者、被害者の両方を経験した」が4割を超えている。
被害者が次のいじめで加害者になる割合は、加害者などがさらにいじめる側になる割合に比べ、
小学生時代で7~9倍、中学生で7倍、高校生で16~17倍いじめられないためにいじめる「いじめの連鎖」がうかがえた。
携帯電話メールの頻度が1日41回以上の生徒は、5回以下の生徒に比べて男子で1・7倍、女子で1・4倍、加害の割合が高かった。
インターネットでも週10時間以上の場合、1時間以内の1・3倍(男子)~1・9倍(女子)。
時間が長くなるほど、いじめをする頻度が高かった。
いじめが輪番制になっている原因については、これ
対面では否定できないが、心底では否定しているため、たまたまその人のいないところで仲間(否定)共認が成立すればその人がいじめの対象となる。(参照:「信じられないミスをする」若者は、対面期待にしか反応してこなかったから!?)
また、いじめについての“現役”子供達から挙げられている生の意見を『類塾ネット』から紹介します。 是非読んでみてください :tikara:
■いじめの現象
『しらんぷりが生み出す悪循環』:高校生
『『無視』とは。』:小6
『【一生懸命】は馬鹿』:中2
■いじめに対する感想
『そういうのは「うわべだけ」の付き合いって言うんだよ!!』:中学生
『うらやましがる気持ち』:中1
■いじめに対する解決策
『いじめをやめさせよう!はただイジメが止まっているだけ』:高校生
■『るいネット』での答え
『“いじめをなくそう”ではなく“いじめに代る課題を”』:おじさん
政府や学者、マスコミなどは「いじめをなくそう!!」と言っていますが、“なぜいじめが起こるのか?”という原因分析や、“どうやって・・・”っていう『答え』を全然だせない!!けど、子供達の状況認識や分析、そして解決方針などものすごく可能性を感じますね!“当事者意識”の違いですね。
投稿者 sashow : 2006年11月21日 TweetList
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コメント
投稿者 かわい
sashowさんが紹介してくれた類塾ネットを呼んでいくと子供達の思いがひしひしと伝わってくる。
ところが、現場である学校では二極化が進んでいるように感じています。
「要求だけのPTA vs 自己防衛だけの教師」
この対立構造を、食い物にして報道しているのがマスコミ。
子供達は蚊帳の外状態。
この蚊帳の外で、いじめから、人間不信、自己否定他人不振、、、最悪は自殺。
私も娘の問題などがあって、学校で話し合いなど繰り返す中で、個々のいじめ事象に向き合ってもきりが無い、子供達の話し合いの場、子供達の共通課題、やっていく事はいくらでもある。と投げ掛けてきはいますが、反応は得られませんでした。
最近、上記の様な同じ思いをお持ちの親御さんや、子供達がいることがわかってきましたので、何とかまとまって皆で考えていこうと動き始めているところです。
現実の学校と云う現場でどうにかしていく事は困難なものです。
いつもこのブログでの切り口や情報を参考にしています。
投稿者 クリリン
かわいさん、クリリンさん、コメントありがとうございます!
>いじめは、子供達の日常にとってまさに現実の中心的課題。その圧力を受けて、一番苦労してるのも、一番考えているのも、子供達なんだと思います。
そうなんですよ!!
大臣や知事への自殺予告の手紙などは、行き場を失い切羽詰った子供達が社会へ期待を込めた意識潮流が生み出した行為だと思うんですね。初めてのこと?です。
その期待を、このままじゃ、また、大人(政治家や学者、マスコミ)が裏切ることは明白。(この何十年もその繰り返し・・・)そのとき子供はどうなるか・・・けっこう恐ろしいことになると思いますよ。
その期待に応えていけるのは、そのような子供達と身近に繋がっている我々大人。つまり、庶民でなければ当事者として問題解決のために真剣に考えていくことはできないのです。
>最近、上記の様な同じ思いをお持ちの親御さんや、子供達がいることがわかってきましたので、何とかまとまって皆で考えていこうと動き始めているところです。
という動きもでてきていることは心強いし、『るいネット』や『類塾ネット』でも、子供達と同じ場で考えている人達がどんどん増えてきています!!それこそが、可能性だと思います。
投稿者 sashow
最近、学生さんたちに、いじめの実態をきこうと思って声を掛けるのですが、結構、ナイーブな問題のようで、話しが簡単に終わってしまいます。こちらの話しかけが悪いのでしょうね。これも、大人と子供の断層でしょうか?
高校はそれほどでもないが、中学はひどかったという声を良く聞きます。
「省く」という言葉をつかうそうで、まさに、自己中排除かもしれません。
また、秩序から「省く」という意味でもあるようです。子供達は、なにか、秩序を作り出そうとして課題がないから、いじめで、秩序ヒエラルキーを作って安定しようとしているように見えます。どうでしょうか?
投稿者 こん
みんなとのつながりを求めてる=本当はみんなと仲良くしたいはずの子たちが、いじめに走ってしまっているんですね・・・
>『“いじめをなくそう”ではなく“いじめに代る課題を”』
これに賛成☆ですが、いじめに代る課題って、なんなんでしょう・・・?
投稿者 カメ
こんさん、カメさん、コメントありがとうございます!
昨日女子高校生から聞いたんですが、
「スクールカースト」↓
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=104908
って、やっぱりあるらしいです!
それが「すんっごいいや!!」と言ってました。
『いじめに代わる課題』って・・・は、現在の子供達の意識が仲間から社会へ向かっているので、大きく括って「社会と繋がる課題」となるでしょう。勉強にやる気が出ないのも、「社会と繋がっていない」から・・・
具体的にはいろいろあると思いますが、そのあたりも、これからみんなで考えていきたいと思っています。
参考:『新しい潮流5 実現派は仲間収束から社会収束へ』
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=25432&pgh=2
投稿者 sashow
はじめまして。sashow嫁です。
いじめ問題ってなんだかな…解決しないと思う。 ってマンモス校で、ヨコつながりのクラスで朝から夕方までひとつ所に閉じ込められッテいう箱がまず、社会の中で異質やし。そもそもそこがあかんのと違うんかな
うちの娘2人が通ってる小学校は、都会の中の小さな小学校で一学年が20人前後。ゆえに日常がタテつながりで成り立っていて、掃除、給食、休み時間、登下校、ほとんどの行事がタテ割班です。
そこでは、年齢差による能力ヒエラルキーが当然存在するわけで、必然的に役割分担や期待が明確なんです。
おおきな子は統括する、教える、面倒を見る、可愛がる。小さな子は、従い学ぶ、見習う、可愛がられる。
たとえば、同学年の中ではちょっとよわっちい子も、下の子から見たら頼れる存在です。
つまり…2年生からうえは、必ず下の子の面倒を見なくてはならないので、何も何やかや理由を見つけて弱者をつくりだす意味がない。いじめを創り出す素地が存在しないんです。
加えて近隣の老人会とかが活動的で、何かにつけ関わってくださるので、まるで小学校を中心とした村みたいです。
ところが… 近隣4小学校が飲み込まれてマンモス化する中学校は あれてます(T T)
小学校ではいじめられなかったちょっとよわっちい子は、やっぱりなという感じでいじめられてたり。
子供たちにいじめ問題を考えさせる以前に、大人が大人の都合で、こういうおおざっぱな箱を
用意してることに、問題があるんじゃないの?かな
投稿者 sashow嫁
>sashow嫁さん
なまの学校の様子にびっくりしました(゜o゜)
でも、マンモス化(マンモスといってもどれほど多いのかぴんとこなかったですが・・・)したからいじめが起こるってわけではなさそうかなーとも思いました。
私(20代後半です)の学生時代もマンモスと言われるだろうほどの生徒がいたけど、今ほどいじめは深刻ではなかったですし。
やっぱり、課題がない、規範がない・・・それを教える大人がいない。ってところが問題なのかなー?
sashow嫁さんのお子さんの小学校の例は、人数が増えても課題化できそうですよね☆
横の繋がりだけでなく、縦の繋がりも必要なのは、会社に入ってすごく実感してます。
学生のときではクラブの場くらいでしょうか?
先生は社会に出たことがない人が多いので、そのあたりにも気付かないのかな・・・。
投稿者 なっつん
いじめは、子供達の日常にとってまさに現実の中心的課題。その圧力を受けて、一番苦労してるのも、一番考えているのも、子供達なんだと思います。
その子供達の些細な発信や変化を読み取らないと、事の本質は掴めないでしょうね。
マスコミや政府は、単に目立つだけの発信がいじめを加速させてしまっている自覚を持ち、自らがいじめに加担(というかいじめてる主体)である事を猛省してもらいたい!!