睡眠が脳神経を繋げていくことと深く関わっている【寝る子は育つ】 |
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2022年12月29日
【本能が目覚める子育て】セロトニンを増やして睡眠の質を上げると、意欲もあがる!
子どもは、様々な人たちとの関わり合いの中で、健やかに育っていきます。その土台となるのは健やかな身体であり、本能が正常に作動することが重要だと考えています。(ここでは、手足の動きだけでなく、血のめぐりや新陳代謝、細胞の更新などもイメージしながら、本能という言葉を使っています)
そもそも、子どもにとっては、身体を自在に動かすことができることも本能の充足なのです。
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さて、前回の記事では、レム睡眠とノンレム睡眠について扱いました。新生児・乳幼児期には、睡眠全体に対するレム睡眠の割合が高く、様々な情報を脳内で整理し、脳神経を繋げていきます。脳神経が大かた完成する4~5歳までの睡眠の質が重要なことを扱いました。
今回の記事では、「睡眠の質」は、どのように決まるのかについて扱ってみたいと思います。
●夜ぐっすり眠るための物質「メラトニン」
身体を動かすためには、体内で正常に物質が分泌されることが重要です。どうやら、睡眠にも「メラトニン」という物質が深くかかわっているそうです。
夜はメラトニンに変身!セロトニンと睡眠の深い関係から引用します。
有田先生いわく、その秘密の鍵を握るのは、夜ぐっすり眠るために必要な物質「メラトニン」。別名「睡眠ホルモン」とも呼ばれており、このメラトニンが多いと寝付きもよく、ぐっすり眠れるのです。メラトニンは脳内の松果体という部分から分泌されるホルモンで、覚醒を睡眠に切り替えて、自然な睡眠を促してくれます。起床してから14時間〜以降の日暮れ頃から分泌され始め、たくさん作られるほど睡眠の質が良くなることがわかっています。ちなみに、メラトニンはアンチエイジングとも密接な関わりがあり、元気で若々しくいるためにも欠かせないホルモンなんですよ。
そして、このメラトニンを分泌するための材料となるのがセロトニンです。朝起きてから分泌され始めるセロトニンは、陽が沈むと昼間作られたセロトニンを材料にメラトニンを分泌し始めるのです。つまり、快眠のためには、セロトニンを日中たくさん作っておくことが重要なのです!
そのためには、やはり朝どう過ごすかが重要になってきます。「朝遅く起きると、その分セロトニンを作る時間が十分ではないため、当然夜のメラトニン量も減ってしまいます」と指摘する有田先生。太陽とともに起きて、夜は早く布団に入り、8時間前後は眠る…。現代人にとってなかなか難しいとは思いますが、人間本来の生活こそが心身ともに元気に過ごす秘訣だということが分かりました。
「セロトニン」を増やすことが、「メラトニン」を生み出し、質の良い睡眠を促します。
では、「セロトニン」そのものを増やすには、どうしたら良いのでしょうか。これまでの研究や文献では、セロトニンを増やす方法として、「太陽光を浴びること」、「リズム運動」、「トリプトファンが含まれた食材を食べる」こと等が挙げられています。
やはり、皮膚、腸、体性感覚などの本能に直結する行動が多く、健やかな身体づくりは、知能進化にも密接に繋がっています。次回以降の記事では、「太陽光を浴びる」・「リズムよく体を動かす」・「腸内細菌を増やす食べ物を食べる」に注目し、追求を深めていきます。
頭でいくら考えても、人体機能に必要な物質は生み出されません。自然のめぐりに沿うような、健全な体づくりこそ、こどもの意欲や欠乏を高める秘訣なのではないでしょうか。
投稿者 oguma : 2022年12月29日 TweetList
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