| メイン |

2023年01月31日

答えのない時代で子供たちがイキイキするには…?~企業が求める人材の変化~

教育現場で子どもたちやお母さんと接する中で、
子供の何をどう評価すればよいのか…?

例えば、
点数だけで子どもを評価するのはなんだか違和感…
自分の子供の優しさや、素直さを評価してあげたいけど…
でも結局は点数でしか評価できない…
と悩まれている声をよく耳にします。

そんなお母さんたちから感じるのは、子育てに対する漠然とした不安。

社会に出ていきいきと生きていってくれたら、、、
皆から信頼される人になっていってくれたら、、、
そのために今、何を見ていけばよいのか?

今回はそのヒントを発掘し、どうしたらいい?の不安を少しでもスッキリさせるために、
日々刻々と変化する社会の中で、社会や企業がどんな人材をもとめてきたのか?どう変化しているのか?を大きな時代の流れと共に押さえてみましょう♪

資料はコチラからお借りしています

【戦後〜1960年代後半】

戦後は急激な工業化と高度経済成長期。
日本社会では、海外に追いつき追いこせ、と工業製品の大量生産が広がっています。

なので、工場現場の管理運営をするためにある程度の知識やスキルをもった人材の量が必要でした。
当時は上・中・初期技術者という階層で、それぞれに求められる人物像、スキルは比較的定型なものでした。

【1960年代末〜1970年代】

60年代後半からは
経済が安定成長期に移行し、従業員の厳選と効率的活用が企業の重要な課題となりました。

そのため、大学の大衆化に伴う学力のばらつきや低下が問題視されるようになったのと同時に、人材の量ではなく、学力というひとつのモノサシにおける質へ企業のニーズが転換されました。

【1980年代〜2000年代以降】

表にもあるように、1980年代からは「創造性」「多様な個性・能力」、「教養」が重視されます。
そして、1990年代半ば以降になると「課題設定・解決能力」、「論理的・批判的思考力」が重視されています。

この頃の日本は高度経済成長により、国際社会に進出し、経済大国となっていました。
それと同時に、海外からのバッシングや貿易摩擦にさらされ、海外の模倣ではなく、自前で技術をつくりだせる創造性、独自性の必要を強く認識するようになり、上記の能力を重視されるようになったのです。

あくまでも学力というモノサシで判断していた1970年代とは全く様子が異なるのが分かります。

時代が進むと、よりその傾向が強まり
「自ら問題を発見し解決していく力」「論理的批判的思考力」「常に新しい知識を身につける力」などといった自発的知的拡張性が重要視されるようになっており、今もなおその力への期待が高まっています。

戦後〜1970年代は社会の求める力や人々の目標が明確だったのに対し、「豊かさを実現」して以降、誰も答えを持っていない時代に突入しているのですが、
実は、戦後が特殊だっただけで、1980年以降は企業が求める人材像はずっと変わっていません。

課題をどう発見し、突破していけるのか?を考えられる人材が常に必要とされているのです。

時代とその背景を掴めると社会・企業では一体どのような能力を必要としているのかがよく分かり、子どもたちが社会に出たときにいきいきできるための教育の方向性が見えてきますね!

どのようなことをしていくと社会で活躍できる能力(課題解決の能力)が身につくのかは今の時代状況を踏まえてこれから探索していきます。

投稿者 kotani : 2023年01月31日 List   

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://web.kansya.jp.net/blog/2023/01/9776.html/trackback

コメントしてください